30 / 60
3章:追憶の雷雨
30日目.真摯に
しおりを挟む
久しぶりに再会した友達と談笑したり思い出話を語り合ったりしているうちに時間は過ぎていき、気付けば四時間経っていた。
「もうこんな時間。沢山話したつもりだけど、全然足りないね。」
実はそう言いながら、空のグラスを机に置いた。
「聖穂はいつまでこっちに滞在するつもりなの?」
ふと気になったため俺は聖穂にそう尋ねた。
「一週間くらいかな?」
「だってさ実。まだ喋る機会はあるよ。唱はどうなの?」
「俺か?俺は明日には帰るよ。仕事が山積みだけど、久しぶりに揃えるって聞いたから予定を空けてきた。」
「今朝に連絡してごめん……。」
実はそう謝った。唱はまだ俺と聖穂と比べたらここから近い距離を活動拠点としているが、流石に突然『今夜集まろう』なんて言われても困るだろう。
ただ、こうやって予定を空けてすっ飛んで来てくれるのが、彼の尊敬できるところだ。
「全然いいよ。実が突然何か言ってくるなんて、珍しいことじゃない。焦るほど多忙にはならないように工夫しているし問題無い。」
「なら良かった。私はそろそろ帰るよ。またね。」
「またねみのりん。」
そして、一足お先にムードメーカーである実は帰って行った。まぁ時間的にも丁度いいし、話したいことは大体話せた。自然にお開きしても良い頃合いだ。
「実も帰ったことだし、そろそろ解散しようか?」
俺がそう提案すると、二人とも頷いたため、それぞれ荷物を整え始めた。
すると、聖穂が何やらスマホをいじり、画面を見せてきた。
「少し前にスマホ変えたの。蓮君だけまだ入ってないから改めて交換してくれる?」
「勿論いいよ。」
ポケットからスマホを取り出して無事に連絡先を交換し終えると、彼女は嬉しそうにした。
「ありがとう!」
「どういたしまして?」
想像よりも嬉しそうな様子に少し困惑しつつも、俺はスマホをしまった。
「じゃあ、私もそろそろ……。蓮君も唱君もまた今度!」
「ああ。気を付けて帰れよー。」
聖穂も見送って、そろそろ俺も帰ろうとしていると、唱が声をかけてきた。
「ちょっと話したいことがある。時間いい?」
「……いいよ。」
そうして俺達は帰路に着き、道中の公園のブランコに腰を降ろした。
「それで、どうしたの?個別で呼び止めたってことは、少し大事な話なんだよね?」
「大事って程ではないな。ただ、蓮斗が急に帰ってきたことも含めて、話しておくなら今しかないと思った。」
結局、彼が何を言いたいのかイマイチよく分からずに疑問符を浮かべていると、彼は答えを示した。
「呪いのことは認知しているか?」
「……!」
正直、度肝を抜かれた。思い当たる節はいくらでも自覚しているが、まさか彼の口からそれについて触れられるとは思ってもいなかった。
「少しはな……。何故、君がそれを?」
「あまり公表しないようにしていたけど、今だから話すよ。俺の実家は代々受け継がれてきた霊媒師の家系で、霊感がかなり強いんだ。信じられないかもだけどな。」
彼は普段から嘘をつくような人じゃないし、野村さんと合わせて二人から同じようなことを言われた。信憑性はかなりのものだ。
もしかしたら、何か新たなヒントが得られるかもと思い、俺は尋ねた。
「勿論俺は信じるよ。唱が分かることを教えてほしい……。」
すると彼は一息ついて、話す準備を整えた。
「先に言っておくけど、トラブル体質は呪いと密接に関係していないと思う。トラブル体質は本当に偶然のものか、別の要因が作用している可能性の方がありえる。ただ、一切無関係…とは言えない。」
「と言うと…?」
「呪いの影響で事故の度合いが操作されているように思える。言い換えるなら“惹きつけ”というところか。一方で、警鐘を鳴らしてくれたりと協力的な一面もあるようだ。」
確かにそうだ。俺が今睨んでいるように人影と呪いが同一のものであるとするならば、協力的な一面に説明はつく。
だが、あの人影が事故を操作しているかは確認する術がない。無いとも言い切れない。
「その言い方……まるで呪いに意思でもあるようだね……。だとしたら、相当気まぐれなようだけど…。」
「気まぐれ……か…。そうだと信じたくないな。」
意味深にそう言う彼は、何か知っていると見て間違いない。ただ、遠回しにしか言ってくれないということは、俺に対して何らかの配慮をしているのだろう。
その事実を知った時、俺の心が壊れてしまうのではないかと憂慮しているのだろう。
沈黙が流れる中、ぐしゃぐしゃになる前に心を整頓して、口を開いた。
「俺は……あの崩落事故で、心を壊した。……癒えても納得が出来ないんだ。“原因不明”このたった四文字に。俺が意を決して帰ってきた理由は一つ。“原因を突き止めること”だ。襲ったのが自然災害だろうが人の過ちだろうが故意的な陰謀だろうが、はたまた摩訶不思議な現象だろうが何だっていい!……崩壊した心を修復するにはそれしかない。また同じ悲しみを背負わせないためには、理解するしかない。六年間、俺はそういうことを学んできたんだ。」
心の内を全て明かした。唱は俺の知る中で一番真摯に向き合ってくれる人だ。だからこそ、夕焚にすらぶつけれなかった想いをぶつけることが出来た。
また静まり返り、彼は何かを考え込んだ末、言葉を発した。
「……受け取ったよ。何だか、昔の蓮斗を見た気がする。決めた目標には貪欲。そういうのが人を惹きつける要因なんだなって。」
彼はブランコの動きを止めて、より真剣に話し始めた。
「蓮斗……お前の魂は、那緒の魂と結合している。」
「え……?」
全く訳が分からなかった。魂の結合という意味が分からないし、それによって生じる問題も想像がつかない。
「そんな反応をすると思っていたよ。順を追って丁寧に説明する。まず、崩落事故以前の事故は本当に蓮斗自身と関係がない。外的か偶然かだ。確かお前は崩落事故当時、現場に居合わせていたんだったよな?」
「ああ。だからこそ膨れ上がった後悔だった。」
「その時だ。那緒の想いと蓮斗の想いが共鳴反応を起こして、彼女の魂が慰霊される前にお前の魂と融合した。……これが事実とは限らないが、結果から逆算すれば遠からずだろう。」
「でも、だとしたら何でそれが呪いに…?」
「流石にそこまでは俺にも分からない。だけど、那緒の事だ。彼女なりに何か抱えているんだろ。それは…彼氏であるお前にしか分からないかもな。」
「……。」
人影は、何度か俺を救ってくれた。それが那緒の魂だったと考えると合致する。
これ以上は心の問題。当事者同士で解決していくしかない。
「唱、ありがとう。君のお陰で、すべき事、俺にできる事が鮮明になったよ。」
「いや、俺は蓮斗の身に起こった事を説明しただけだよ。第三者である俺では、どうやっても答えには辿り着けない。ただ……何かヒントになってくれたなら良かった。」
そう言って彼はブランコから降りて、こちらに振り向いた。
「さてと、明日からまた仕事だし帰るよ。“呪花と禁足地”には、慎重になれよ。……納得のいく解答が出ることを祈ってるよ。」
「ああ……。」
そうして、俺達はそれぞれの帰路へと着いた。
「ただいま……。」
寝静まっているからか、返事がない。一日が濃すぎたせいかあまり動く気力が起きず、自室に直行して倒れ込むように布団にダイブした。
__________________
夢落ちした。知った上でこの空間を見渡すと、また違った印象を受ける。
「なぁ……もし名前を呼んでも、君は消えやしない?」
静かな暗闇の中でそっとそう言うと、人影が目の前に現れた。
『どうなるかは……私にも分からない。今はまだ…出来ない気がするの。』
ノイズが混じっていない。今は安定しているようだ。
ひとまず、俺は今日の事について礼を言った。
「今日、火力を弱めてくれたのは君なんだよね。ありがとう。」
『本当だよ。死ぬんだよ?意識イコール精神なんだから。空っぽになっちゃうよ。』
もう少し、慎重になろうと改めて戒めた。今のうちに訊いておきたい事が溜まっているため、それについての話題を振ろうとした。
しかし、タイミング悪く空間が不安定になり始めた。
『……う、うぅ…ッ!!』
「大丈夫か?耐えてくれ!」
不安定化が起こると同時に、彼女は悶え苦しみ始めた。俺がそれを心配して声をかけていると、やがて治まったようだ。
『はぁ……はぁ……今日は…力を酷使し過ぎちゃったみたい……。少し休む…ね……また……今度…教え……』
「もういい。しっかり休め。」
『う…ん………』
__________________
夢から覚めると、もう朝だった。全く快眠した気がしない。そして、何件かの通知が溜まっていた。聖穂からだ。
『また今度、一緒に遊びに行こ!』
俺は『喜んで』とだけ返信して、珍しく二度寝をした。
「もうこんな時間。沢山話したつもりだけど、全然足りないね。」
実はそう言いながら、空のグラスを机に置いた。
「聖穂はいつまでこっちに滞在するつもりなの?」
ふと気になったため俺は聖穂にそう尋ねた。
「一週間くらいかな?」
「だってさ実。まだ喋る機会はあるよ。唱はどうなの?」
「俺か?俺は明日には帰るよ。仕事が山積みだけど、久しぶりに揃えるって聞いたから予定を空けてきた。」
「今朝に連絡してごめん……。」
実はそう謝った。唱はまだ俺と聖穂と比べたらここから近い距離を活動拠点としているが、流石に突然『今夜集まろう』なんて言われても困るだろう。
ただ、こうやって予定を空けてすっ飛んで来てくれるのが、彼の尊敬できるところだ。
「全然いいよ。実が突然何か言ってくるなんて、珍しいことじゃない。焦るほど多忙にはならないように工夫しているし問題無い。」
「なら良かった。私はそろそろ帰るよ。またね。」
「またねみのりん。」
そして、一足お先にムードメーカーである実は帰って行った。まぁ時間的にも丁度いいし、話したいことは大体話せた。自然にお開きしても良い頃合いだ。
「実も帰ったことだし、そろそろ解散しようか?」
俺がそう提案すると、二人とも頷いたため、それぞれ荷物を整え始めた。
すると、聖穂が何やらスマホをいじり、画面を見せてきた。
「少し前にスマホ変えたの。蓮君だけまだ入ってないから改めて交換してくれる?」
「勿論いいよ。」
ポケットからスマホを取り出して無事に連絡先を交換し終えると、彼女は嬉しそうにした。
「ありがとう!」
「どういたしまして?」
想像よりも嬉しそうな様子に少し困惑しつつも、俺はスマホをしまった。
「じゃあ、私もそろそろ……。蓮君も唱君もまた今度!」
「ああ。気を付けて帰れよー。」
聖穂も見送って、そろそろ俺も帰ろうとしていると、唱が声をかけてきた。
「ちょっと話したいことがある。時間いい?」
「……いいよ。」
そうして俺達は帰路に着き、道中の公園のブランコに腰を降ろした。
「それで、どうしたの?個別で呼び止めたってことは、少し大事な話なんだよね?」
「大事って程ではないな。ただ、蓮斗が急に帰ってきたことも含めて、話しておくなら今しかないと思った。」
結局、彼が何を言いたいのかイマイチよく分からずに疑問符を浮かべていると、彼は答えを示した。
「呪いのことは認知しているか?」
「……!」
正直、度肝を抜かれた。思い当たる節はいくらでも自覚しているが、まさか彼の口からそれについて触れられるとは思ってもいなかった。
「少しはな……。何故、君がそれを?」
「あまり公表しないようにしていたけど、今だから話すよ。俺の実家は代々受け継がれてきた霊媒師の家系で、霊感がかなり強いんだ。信じられないかもだけどな。」
彼は普段から嘘をつくような人じゃないし、野村さんと合わせて二人から同じようなことを言われた。信憑性はかなりのものだ。
もしかしたら、何か新たなヒントが得られるかもと思い、俺は尋ねた。
「勿論俺は信じるよ。唱が分かることを教えてほしい……。」
すると彼は一息ついて、話す準備を整えた。
「先に言っておくけど、トラブル体質は呪いと密接に関係していないと思う。トラブル体質は本当に偶然のものか、別の要因が作用している可能性の方がありえる。ただ、一切無関係…とは言えない。」
「と言うと…?」
「呪いの影響で事故の度合いが操作されているように思える。言い換えるなら“惹きつけ”というところか。一方で、警鐘を鳴らしてくれたりと協力的な一面もあるようだ。」
確かにそうだ。俺が今睨んでいるように人影と呪いが同一のものであるとするならば、協力的な一面に説明はつく。
だが、あの人影が事故を操作しているかは確認する術がない。無いとも言い切れない。
「その言い方……まるで呪いに意思でもあるようだね……。だとしたら、相当気まぐれなようだけど…。」
「気まぐれ……か…。そうだと信じたくないな。」
意味深にそう言う彼は、何か知っていると見て間違いない。ただ、遠回しにしか言ってくれないということは、俺に対して何らかの配慮をしているのだろう。
その事実を知った時、俺の心が壊れてしまうのではないかと憂慮しているのだろう。
沈黙が流れる中、ぐしゃぐしゃになる前に心を整頓して、口を開いた。
「俺は……あの崩落事故で、心を壊した。……癒えても納得が出来ないんだ。“原因不明”このたった四文字に。俺が意を決して帰ってきた理由は一つ。“原因を突き止めること”だ。襲ったのが自然災害だろうが人の過ちだろうが故意的な陰謀だろうが、はたまた摩訶不思議な現象だろうが何だっていい!……崩壊した心を修復するにはそれしかない。また同じ悲しみを背負わせないためには、理解するしかない。六年間、俺はそういうことを学んできたんだ。」
心の内を全て明かした。唱は俺の知る中で一番真摯に向き合ってくれる人だ。だからこそ、夕焚にすらぶつけれなかった想いをぶつけることが出来た。
また静まり返り、彼は何かを考え込んだ末、言葉を発した。
「……受け取ったよ。何だか、昔の蓮斗を見た気がする。決めた目標には貪欲。そういうのが人を惹きつける要因なんだなって。」
彼はブランコの動きを止めて、より真剣に話し始めた。
「蓮斗……お前の魂は、那緒の魂と結合している。」
「え……?」
全く訳が分からなかった。魂の結合という意味が分からないし、それによって生じる問題も想像がつかない。
「そんな反応をすると思っていたよ。順を追って丁寧に説明する。まず、崩落事故以前の事故は本当に蓮斗自身と関係がない。外的か偶然かだ。確かお前は崩落事故当時、現場に居合わせていたんだったよな?」
「ああ。だからこそ膨れ上がった後悔だった。」
「その時だ。那緒の想いと蓮斗の想いが共鳴反応を起こして、彼女の魂が慰霊される前にお前の魂と融合した。……これが事実とは限らないが、結果から逆算すれば遠からずだろう。」
「でも、だとしたら何でそれが呪いに…?」
「流石にそこまでは俺にも分からない。だけど、那緒の事だ。彼女なりに何か抱えているんだろ。それは…彼氏であるお前にしか分からないかもな。」
「……。」
人影は、何度か俺を救ってくれた。それが那緒の魂だったと考えると合致する。
これ以上は心の問題。当事者同士で解決していくしかない。
「唱、ありがとう。君のお陰で、すべき事、俺にできる事が鮮明になったよ。」
「いや、俺は蓮斗の身に起こった事を説明しただけだよ。第三者である俺では、どうやっても答えには辿り着けない。ただ……何かヒントになってくれたなら良かった。」
そう言って彼はブランコから降りて、こちらに振り向いた。
「さてと、明日からまた仕事だし帰るよ。“呪花と禁足地”には、慎重になれよ。……納得のいく解答が出ることを祈ってるよ。」
「ああ……。」
そうして、俺達はそれぞれの帰路へと着いた。
「ただいま……。」
寝静まっているからか、返事がない。一日が濃すぎたせいかあまり動く気力が起きず、自室に直行して倒れ込むように布団にダイブした。
__________________
夢落ちした。知った上でこの空間を見渡すと、また違った印象を受ける。
「なぁ……もし名前を呼んでも、君は消えやしない?」
静かな暗闇の中でそっとそう言うと、人影が目の前に現れた。
『どうなるかは……私にも分からない。今はまだ…出来ない気がするの。』
ノイズが混じっていない。今は安定しているようだ。
ひとまず、俺は今日の事について礼を言った。
「今日、火力を弱めてくれたのは君なんだよね。ありがとう。」
『本当だよ。死ぬんだよ?意識イコール精神なんだから。空っぽになっちゃうよ。』
もう少し、慎重になろうと改めて戒めた。今のうちに訊いておきたい事が溜まっているため、それについての話題を振ろうとした。
しかし、タイミング悪く空間が不安定になり始めた。
『……う、うぅ…ッ!!』
「大丈夫か?耐えてくれ!」
不安定化が起こると同時に、彼女は悶え苦しみ始めた。俺がそれを心配して声をかけていると、やがて治まったようだ。
『はぁ……はぁ……今日は…力を酷使し過ぎちゃったみたい……。少し休む…ね……また……今度…教え……』
「もういい。しっかり休め。」
『う…ん………』
__________________
夢から覚めると、もう朝だった。全く快眠した気がしない。そして、何件かの通知が溜まっていた。聖穂からだ。
『また今度、一緒に遊びに行こ!』
俺は『喜んで』とだけ返信して、珍しく二度寝をした。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
量子幽霊の密室:五感操作トリックと魂の転写
葉羽
ミステリー
幼馴染の彩由美と共に平凡な高校生活を送る天才高校生、神藤葉羽。ある日、町外れの幽霊屋敷で起きた不可能殺人事件に巻き込まれる。密室状態の自室で発見された屋敷の主。屋敷全体、そして敷地全体という三重の密室。警察も匙を投げる中、葉羽は鋭い洞察力と論理的思考で事件の真相に迫る。だが、屋敷に隠された恐ろしい秘密と、五感を操る悪魔のトリックが、葉羽と彩由美を想像を絶する恐怖へと陥れる。量子力学の闇に潜む真犯人の正体とは?そして、幽霊屋敷に響く謎の声の正体は?すべての謎が解き明かされる時、驚愕の真実が二人を待ち受ける。
没入劇場の悪夢:天才高校生が挑む最恐の密室殺人トリック
葉羽
ミステリー
演劇界の巨匠が仕掛ける、観客没入型の新作公演。だが、幕開け直前に主宰は地下密室で惨殺された。完璧な密室、奇妙な遺体、そして出演者たちの不可解な証言。現場に居合わせた天才高校生・神藤葉羽は、迷宮のような劇場に潜む戦慄の真実へと挑む。錯覚と現実が交錯する悪夢の舞台で、葉羽は観客を欺く究極の殺人トリックを暴けるのか? 幼馴染・望月彩由美との淡い恋心を胸に秘め、葉羽は劇場に潜む「何か」に立ち向かう。だが、それは想像を絶する恐怖の幕開けだった…。
花ちゃんと僕のポケット
有箱
大衆娯楽
小児科の緩和ケアにやってきた、九歳の女の子、花ちゃん。
治る見込みのない病に侵されており、死を待つ状態にあったが、とても明るく元気な子だった。
ある日、花ちゃんが僕のポケットに何かが入っているのを見つける。
その後も、さらにその後も、ガラクタ同然のものを見つけては花ちゃんは笑った。
どんなものでも宝物にしてしまう。
そんな花ちゃんに癒しをもらっていたが、最期は突然訪れてしまう。
生命の宿るところ
山口テトラ
ミステリー
生命が宿るのは、脳か、心臓か。
生命が宿るのは、生か、死か。
生命が宿るのは、子宮か、卵か。
生命が宿るのは、他殺か、自殺か。
あなたの生命が宿っているのはどこですか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる