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5章:記憶に残る文化祭
#27.一致団結
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「教室の様子はどうだった~?」
美術室で絵の具が乾くのを座って待っている稀香の元に二人の女子生徒がやってきた。
「稀香ちゃんの計画は成功したみたい。クラスの男子にけっこう責められてたよ。」
すると稀香はニヤリと笑い、低いトーンで呟いた。
「……それでいいんだよ…早彩ちゃん。」
「だけど、何人か勘づいてる人と、確信してる人がいるみたいなの。」
「琉威君でしょ?放っといていいよ。彼は今まで何もしてこなかった。結局、付け回してただけ。誰も証明することができないよ。」
そう余裕そうな表情を浮かべ、稀香は筆先を整えていた。
しかし、彼女の余裕はすぐに打ち砕かれることになった。
「稀香ちゃん!」
「……あれれ?逃げ出したと思ってたから意外かな?私の元に来たことは。それに…味方ができたみたいだね?」
「……僕の事は気にしないで。僕の役目はもう果たした。二人の戦いの邪魔をする気はないから。応援はいいでしょ?」
「ふーん…ま、いっか。…それで、何か用なの?」
稀香にそう言われると、早彩は勇気を出して一歩前に出て、目を合わせた。
「教室の件……どうしてそんな事したの…?」
怒りを隠しきれないながらも冷静さを保ち、彼女はそう質問をした。
すると稀香は少し俯き嘲笑して、取り繕わない口調で言った。
「何で私が犯人扱いされてるの?君も琉威君も私を疑ってるのは分かるけどさぁ…根拠や証拠がないと味方は増えないよ?」
「あるよ…証拠。クラスの件もそうだけど……私の作品がだめにされた。これはどう説明する気なの?」
「美術部員は私だけじゃないし、悪気があったんじゃなくて、偶然そうなってしまった可能性は否定できるの?」
「…それは……」
そう言われると、早彩は上手く返さなかったか黙り込んでしまった。その隙を逃さず、稀香は追撃した。
「大体ね、早彩ちゃん今日はかなり強気だけど、私には分かるよ。足が竦んでる……無理してるでしょ?似合わないよ☆」
「……今は…関係ない話ですよね……」
「うん、だって無謀じゃんね。…仮に私が犯人で、君がそれを証明できたとしても、君のことを信じてくれる人は何人いるんだろうね?分かってる…?君は嫌われ者なんだよ…?」
稀香は肘をつきそう煽り、早彩は固まってしまった。
僕は分かってる。早彩は嫌われ者じゃないって。これは稀香の私怨に過ぎないって。だけど今、僕が口を出してしまうと、庇われただけの人にされてしまう。
確かに僕だって庇われて生きてきた。だけど、庇われる以前に自分でも抵抗した。そうしないと、相手は考えを曲げようとしないから。
早彩を守りたいけど、初めの一歩には干渉しちゃいけない。そんなもどかしさに心を締め付けられた。
「………勇気を出して…君は一人じゃない…」
「……。」
そう小さく呟くと、彼女はこくりと頷いて、言葉を発そうと頑張った。
だけど、稀香が横入りした。
「固まっちゃったね。…君に居場所はない。何処に逃げても、誰かの眼差しに怯え続ける運命なんだよ……」
「違うっ……!」
「……!」
言葉を強張らせ、これ以上稀香に言いたい放題されないように、遮るようにして口を開いた。
「確かに私は嫌われていたかもしれない……理由は分からないけど、昔からそうだった。それから人間不信に陥って誰とも仲良くなれず、もっと嫌われていったかもしれない……けどっ…!……こんな私にも優しくしてくれる人がいた…味方になるって言ってくれる人がいた…!…別に陰で嫌いになってもらっても構わない……けどその代わり、私にはもう関わらないでっ!もう…私は自分が間違っていましたとは言わない。自分の意志で……正しいかを判断するっ!」
「……っ!…君の主張は百歩譲って認めるとしても、この問題の根本的な解決には至らないでしょ!それなら君の戯言で終わる…!」
「悪いけど、そうはならないよ~」
「…っ!莉緒先輩…!」
すると、生徒会の莉緒先輩と琉威がこの美術室に入ってきた。早彩は驚き、稀香は動揺した。
「……私ね、実は撮ってたんだ。美術室で早彩ちゃんをいじめてる姿も、早彩ちゃんの作品に水を撒いた姿も、何なら空き教室で展示物を壊した姿は自分の目で見ていたよ。」
そう言って、莉緒先輩は持参したカメラを取り出してその映像を“全て”流した。
稀香は完全に余裕を失ったように動揺していた。
「ごめんね…稀香ちゃん。後輩は皆大事だけど、傷ついてる子をついつい優遇しちゃうんだ。君の事も許すよ…きちんと反省して、謝ってくれる偉い子になったらね♪」
そう優しく笑いかけて、莉緒先輩はその場を後にした。
「…早彩、爽真。俺が教室を抜け出してきて、級代が苦労している。選手交代だ。自信を持って堂々と……な!」
琉威はそう言って早彩と僕の肩をぽんと叩いて、歩いていった。
級代が折れる前に、僕達も急いで教室に向かった。
教室に戻ると、未だに山本と黒木は口論を続けており、級代は堪えて対応を続けていた。
「私に行かせて。」
「うん。フォローはしっかりするからね。」
すると早彩は彼らの方に歩み寄り、声を掛けた。
「あの…!」
「「あ?」」
先程のように二人は早彩を見て、黒木が口を開いた。
「お前……まだ懲りな……」
「今は君のターンじゃないよ。人の話を聞くことを覚えて?」
念の為僕が黒木にそう釘を刺すと、クラスメイトの視線が一気に黒木に集中したため、彼は大人しくした。
そうして僕が早彩に視線で合図を送ると、彼女は“堂々”と話し始めた。
「私達が頑張って作っていた展示物を壊した人はこの教室にはいません。生徒会役員の琉威さん、莉緒先輩が証人になってくれます。…壊れてしまったものは仕方がない……でもだからこそ、手を取り合うべきではないでしょうか…!」
するとクラスが悩むように静まり返り、山本が口に零した。
「そうは言ってもどうすれば……」
「……幸い、破壊された展示物は全てではないですし、完全ではないにしろ修復は不可能ではありません。ちょっと路線変更が必要にはなりますが、必ず!…最高の出来になる設計図を作ります。皆さんの協力が必要です……どうかお願いしますっ…!」
そう言って早彩はお辞儀をした。僕もその隣に立ち、同じように「お願いします。」とお辞儀をする。
級代はその様子に何かを思って、同じように隣に並んで言った。
「学級代表としても、彼女の意見はいいと思う。だが残り一週間、皆の協力が無いことには完成しない。どうか…力を貸してほしい!」
すると一人が拍手をして、それに連なり教室中が拍手喝采で溢れかえった。
「仕方がねぇ……こうグダグダ言ってる暇があるなら、作業進めた方がいいよな…賛同してやる!」
「こいつと同じは意見は癪だが、俺も文化祭を台無しにはしたくない。協力する。」
「……っ!…ありがとうございます…皆さん…本っ当にありがとうございますっ!」
色々な感情で溢れかえるような声色で、早彩はそう感謝を告げた。
「…早彩…気持ちが伝わって良かったね……。さて、時間がない。早く取り掛かろう!」
こうして僕達は1週間後に控えた文化祭に向けて、それぞれリスタートをきった。
二人きりになった美術室。膝から崩れる稀香にそっと歩み寄り、俺は目線を同じ高さに合わせた。
「何……?もういいでしょ…私が悪かった。本当はずっと…そう思ってた。」
何を言うでもなく、ただ俺は目線を合わせていた。
「何か言ってよ……!君は泣いている女の子を励ますでも貶すでもなく、無関心かのように意味もなく見つめる。そんな最低な人間なの…?!」
「…ひょっとしたらそうかもな……。正直、お前の気持ちを全く理解していない訳じゃなかった。だからと言って、その行為は叱るべきものだったがな。…本当のこと素直に吐いて、謝れよ?その方がお互いのためになる。」
「……そうやって私に説教するためにここに残ったの…?」
「………違う。稀香…お前を幸せにするため、道を踏み外さなくてもいいようにするためだ。」
そう言い残して俺は美術室を後にした。
校門にでかでかと飾り付けられた、華やかなゲート。生徒のみならず、一般客もワクワクを隠しきれずに歩いていた。
「本当、ギリギリだったね……」
「うん。だけどこうして迎えられた。早彩もよく頑張ったし、皆よく頑張ったから。」
「それは爽真もでしょ?…今日は目一杯楽しもうね!」
「うん!」
遂に迎えた文化祭。華やかな校門を通り、僕達の文化祭は開幕した。
美術室で絵の具が乾くのを座って待っている稀香の元に二人の女子生徒がやってきた。
「稀香ちゃんの計画は成功したみたい。クラスの男子にけっこう責められてたよ。」
すると稀香はニヤリと笑い、低いトーンで呟いた。
「……それでいいんだよ…早彩ちゃん。」
「だけど、何人か勘づいてる人と、確信してる人がいるみたいなの。」
「琉威君でしょ?放っといていいよ。彼は今まで何もしてこなかった。結局、付け回してただけ。誰も証明することができないよ。」
そう余裕そうな表情を浮かべ、稀香は筆先を整えていた。
しかし、彼女の余裕はすぐに打ち砕かれることになった。
「稀香ちゃん!」
「……あれれ?逃げ出したと思ってたから意外かな?私の元に来たことは。それに…味方ができたみたいだね?」
「……僕の事は気にしないで。僕の役目はもう果たした。二人の戦いの邪魔をする気はないから。応援はいいでしょ?」
「ふーん…ま、いっか。…それで、何か用なの?」
稀香にそう言われると、早彩は勇気を出して一歩前に出て、目を合わせた。
「教室の件……どうしてそんな事したの…?」
怒りを隠しきれないながらも冷静さを保ち、彼女はそう質問をした。
すると稀香は少し俯き嘲笑して、取り繕わない口調で言った。
「何で私が犯人扱いされてるの?君も琉威君も私を疑ってるのは分かるけどさぁ…根拠や証拠がないと味方は増えないよ?」
「あるよ…証拠。クラスの件もそうだけど……私の作品がだめにされた。これはどう説明する気なの?」
「美術部員は私だけじゃないし、悪気があったんじゃなくて、偶然そうなってしまった可能性は否定できるの?」
「…それは……」
そう言われると、早彩は上手く返さなかったか黙り込んでしまった。その隙を逃さず、稀香は追撃した。
「大体ね、早彩ちゃん今日はかなり強気だけど、私には分かるよ。足が竦んでる……無理してるでしょ?似合わないよ☆」
「……今は…関係ない話ですよね……」
「うん、だって無謀じゃんね。…仮に私が犯人で、君がそれを証明できたとしても、君のことを信じてくれる人は何人いるんだろうね?分かってる…?君は嫌われ者なんだよ…?」
稀香は肘をつきそう煽り、早彩は固まってしまった。
僕は分かってる。早彩は嫌われ者じゃないって。これは稀香の私怨に過ぎないって。だけど今、僕が口を出してしまうと、庇われただけの人にされてしまう。
確かに僕だって庇われて生きてきた。だけど、庇われる以前に自分でも抵抗した。そうしないと、相手は考えを曲げようとしないから。
早彩を守りたいけど、初めの一歩には干渉しちゃいけない。そんなもどかしさに心を締め付けられた。
「………勇気を出して…君は一人じゃない…」
「……。」
そう小さく呟くと、彼女はこくりと頷いて、言葉を発そうと頑張った。
だけど、稀香が横入りした。
「固まっちゃったね。…君に居場所はない。何処に逃げても、誰かの眼差しに怯え続ける運命なんだよ……」
「違うっ……!」
「……!」
言葉を強張らせ、これ以上稀香に言いたい放題されないように、遮るようにして口を開いた。
「確かに私は嫌われていたかもしれない……理由は分からないけど、昔からそうだった。それから人間不信に陥って誰とも仲良くなれず、もっと嫌われていったかもしれない……けどっ…!……こんな私にも優しくしてくれる人がいた…味方になるって言ってくれる人がいた…!…別に陰で嫌いになってもらっても構わない……けどその代わり、私にはもう関わらないでっ!もう…私は自分が間違っていましたとは言わない。自分の意志で……正しいかを判断するっ!」
「……っ!…君の主張は百歩譲って認めるとしても、この問題の根本的な解決には至らないでしょ!それなら君の戯言で終わる…!」
「悪いけど、そうはならないよ~」
「…っ!莉緒先輩…!」
すると、生徒会の莉緒先輩と琉威がこの美術室に入ってきた。早彩は驚き、稀香は動揺した。
「……私ね、実は撮ってたんだ。美術室で早彩ちゃんをいじめてる姿も、早彩ちゃんの作品に水を撒いた姿も、何なら空き教室で展示物を壊した姿は自分の目で見ていたよ。」
そう言って、莉緒先輩は持参したカメラを取り出してその映像を“全て”流した。
稀香は完全に余裕を失ったように動揺していた。
「ごめんね…稀香ちゃん。後輩は皆大事だけど、傷ついてる子をついつい優遇しちゃうんだ。君の事も許すよ…きちんと反省して、謝ってくれる偉い子になったらね♪」
そう優しく笑いかけて、莉緒先輩はその場を後にした。
「…早彩、爽真。俺が教室を抜け出してきて、級代が苦労している。選手交代だ。自信を持って堂々と……な!」
琉威はそう言って早彩と僕の肩をぽんと叩いて、歩いていった。
級代が折れる前に、僕達も急いで教室に向かった。
教室に戻ると、未だに山本と黒木は口論を続けており、級代は堪えて対応を続けていた。
「私に行かせて。」
「うん。フォローはしっかりするからね。」
すると早彩は彼らの方に歩み寄り、声を掛けた。
「あの…!」
「「あ?」」
先程のように二人は早彩を見て、黒木が口を開いた。
「お前……まだ懲りな……」
「今は君のターンじゃないよ。人の話を聞くことを覚えて?」
念の為僕が黒木にそう釘を刺すと、クラスメイトの視線が一気に黒木に集中したため、彼は大人しくした。
そうして僕が早彩に視線で合図を送ると、彼女は“堂々”と話し始めた。
「私達が頑張って作っていた展示物を壊した人はこの教室にはいません。生徒会役員の琉威さん、莉緒先輩が証人になってくれます。…壊れてしまったものは仕方がない……でもだからこそ、手を取り合うべきではないでしょうか…!」
するとクラスが悩むように静まり返り、山本が口に零した。
「そうは言ってもどうすれば……」
「……幸い、破壊された展示物は全てではないですし、完全ではないにしろ修復は不可能ではありません。ちょっと路線変更が必要にはなりますが、必ず!…最高の出来になる設計図を作ります。皆さんの協力が必要です……どうかお願いしますっ…!」
そう言って早彩はお辞儀をした。僕もその隣に立ち、同じように「お願いします。」とお辞儀をする。
級代はその様子に何かを思って、同じように隣に並んで言った。
「学級代表としても、彼女の意見はいいと思う。だが残り一週間、皆の協力が無いことには完成しない。どうか…力を貸してほしい!」
すると一人が拍手をして、それに連なり教室中が拍手喝采で溢れかえった。
「仕方がねぇ……こうグダグダ言ってる暇があるなら、作業進めた方がいいよな…賛同してやる!」
「こいつと同じは意見は癪だが、俺も文化祭を台無しにはしたくない。協力する。」
「……っ!…ありがとうございます…皆さん…本っ当にありがとうございますっ!」
色々な感情で溢れかえるような声色で、早彩はそう感謝を告げた。
「…早彩…気持ちが伝わって良かったね……。さて、時間がない。早く取り掛かろう!」
こうして僕達は1週間後に控えた文化祭に向けて、それぞれリスタートをきった。
二人きりになった美術室。膝から崩れる稀香にそっと歩み寄り、俺は目線を同じ高さに合わせた。
「何……?もういいでしょ…私が悪かった。本当はずっと…そう思ってた。」
何を言うでもなく、ただ俺は目線を合わせていた。
「何か言ってよ……!君は泣いている女の子を励ますでも貶すでもなく、無関心かのように意味もなく見つめる。そんな最低な人間なの…?!」
「…ひょっとしたらそうかもな……。正直、お前の気持ちを全く理解していない訳じゃなかった。だからと言って、その行為は叱るべきものだったがな。…本当のこと素直に吐いて、謝れよ?その方がお互いのためになる。」
「……そうやって私に説教するためにここに残ったの…?」
「………違う。稀香…お前を幸せにするため、道を踏み外さなくてもいいようにするためだ。」
そう言い残して俺は美術室を後にした。
校門にでかでかと飾り付けられた、華やかなゲート。生徒のみならず、一般客もワクワクを隠しきれずに歩いていた。
「本当、ギリギリだったね……」
「うん。だけどこうして迎えられた。早彩もよく頑張ったし、皆よく頑張ったから。」
「それは爽真もでしょ?…今日は目一杯楽しもうね!」
「うん!」
遂に迎えた文化祭。華やかな校門を通り、僕達の文化祭は開幕した。
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