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やみくも

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8章ー静夜の駆け引き編ー

190.平常

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ヴェレライン「………。」

 コード達が退散して、ヴェレラインは戦闘態勢を解いた。すると、DN-468/aの分身体が現れた。

DN-468/a「気にする事ではない。この基地での目的は遂行済みだ。リヴォリーターはまたの機会に消せばいい。」

ヴェレライン「分かってはいる。だが……」

DN-468/a「何を考えているか分からないか?………杞憂な考えは捨てろ。傲慢の称号に相応しくないぞ。最終的には全て我々が対処しなければならないことだ。七つの大罪の役目は何だ?」

ヴェレライン「マインダーの舞台を整えることです。」

DN-468/a「その通りだ。……多き者の統率者であり、象徴、そして我々の一番駒。それが七つの大罪の享受者だ。切り替えろ、ここまではまだ茶番。そのしつこさを奴らに見せつけられただけで十分だ。次は期待しているぞ。」

 そう言ってDN-468/aの分身体は消えていこうとしたが、何かを察知したように静止した。

DN-468/a「ヴェレライン、今すぐ基地を離れろ!なるべく遠くに。」

ヴェレライン「何かがあるのですか……ッ!」
 
 刹那、基地全体が揺れ始め、多数に爆発と共に天井が崩れ始めた。
 爆発は連鎖的に発生し、その上麻痺毒を帯びた煙を展開した。



ヴェレライン「はぁ…はぁ……な、何が…ッ!DN-468/a様!ご無事ですか!」

 煙に包まれる状況の中ヴェレラインはそう叫ぶが、DN-468/aの返事は無かった。

ヴェレライン「……落ち着け…DN-468/a 様は無傷だ。本人がわざわざ地上に出向く理由はない。」

 徐々に煙が晴れて状況を理解してきたヴェレラインは、損傷して片足を再生して立ち上がった。
 基地は跡形もなく消え去り、効力を失った結界だけが粘り強く残存していた。

ヴェレライン「スパイが何かを仕掛けてやがった!恐ろしい天使が……ただじゃおかないからな!」







コード「到着。ちょっと遅れたな……」

テル「ちょっとどころじゃないですよ。時差ボケですか?」

コード「まぁ…そうだな。ただでさえ生活リズムも壊れているし、時空移動を多用しているから。」

 基地を爆破して、俺達はラビリンス大陸に到着した。

コード「さて、俺はこれからラビリンスの英雄の元に向かう。ゼノンとテルは先に本部に戻っていて。戦術訓練を行っていると思うから。」

ゼノン「分かった。」

テル「お先に失礼します。」

 そうして二人はドルフィオン本部の方角へ走って行った。
 俺も再会を約束したラビリンス・フォレストビレッジの巨大樹に急いだ。
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