190 / 228
8章ー静夜の駆け引き編ー
190.平常
しおりを挟む
ヴェレライン「………。」
コード達が退散して、ヴェレラインは戦闘態勢を解いた。すると、DN-468/aの分身体が現れた。
DN-468/a「気にする事ではない。この基地での目的は遂行済みだ。リヴォリーターはまたの機会に消せばいい。」
ヴェレライン「分かってはいる。だが……」
DN-468/a「何を考えているか分からないか?………杞憂な考えは捨てろ。傲慢の称号に相応しくないぞ。最終的には全て我々が対処しなければならないことだ。七つの大罪の役目は何だ?」
ヴェレライン「マインダーの舞台を整えることです。」
DN-468/a「その通りだ。……多き者の統率者であり、象徴、そして我々の一番駒。それが七つの大罪の享受者だ。切り替えろ、ここまではまだ茶番。そのしつこさを奴らに見せつけられただけで十分だ。次は期待しているぞ。」
そう言ってDN-468/aの分身体は消えていこうとしたが、何かを察知したように静止した。
DN-468/a「ヴェレライン、今すぐ基地を離れろ!なるべく遠くに。」
ヴェレライン「何かがあるのですか……ッ!」
刹那、基地全体が揺れ始め、多数に爆発と共に天井が崩れ始めた。
爆発は連鎖的に発生し、その上麻痺毒を帯びた煙を展開した。
ヴェレライン「はぁ…はぁ……な、何が…ッ!DN-468/a様!ご無事ですか!」
煙に包まれる状況の中ヴェレラインはそう叫ぶが、DN-468/aの返事は無かった。
ヴェレライン「……落ち着け…DN-468/a 様は無傷だ。本人がわざわざ地上に出向く理由はない。」
徐々に煙が晴れて状況を理解してきたヴェレラインは、損傷して片足を再生して立ち上がった。
基地は跡形もなく消え去り、効力を失った結界だけが粘り強く残存していた。
ヴェレライン「スパイが何かを仕掛けてやがった!恐ろしい天使が……ただじゃおかないからな!」
コード「到着。ちょっと遅れたな……」
テル「ちょっとどころじゃないですよ。時差ボケですか?」
コード「まぁ…そうだな。ただでさえ生活リズムも壊れているし、時空移動を多用しているから。」
基地を爆破して、俺達はラビリンス大陸に到着した。
コード「さて、俺はこれからラビリンスの英雄の元に向かう。ゼノンとテルは先に本部に戻っていて。戦術訓練を行っていると思うから。」
ゼノン「分かった。」
テル「お先に失礼します。」
そうして二人はドルフィオン本部の方角へ走って行った。
俺も再会を約束したラビリンス・フォレストビレッジの巨大樹に急いだ。
コード達が退散して、ヴェレラインは戦闘態勢を解いた。すると、DN-468/aの分身体が現れた。
DN-468/a「気にする事ではない。この基地での目的は遂行済みだ。リヴォリーターはまたの機会に消せばいい。」
ヴェレライン「分かってはいる。だが……」
DN-468/a「何を考えているか分からないか?………杞憂な考えは捨てろ。傲慢の称号に相応しくないぞ。最終的には全て我々が対処しなければならないことだ。七つの大罪の役目は何だ?」
ヴェレライン「マインダーの舞台を整えることです。」
DN-468/a「その通りだ。……多き者の統率者であり、象徴、そして我々の一番駒。それが七つの大罪の享受者だ。切り替えろ、ここまではまだ茶番。そのしつこさを奴らに見せつけられただけで十分だ。次は期待しているぞ。」
そう言ってDN-468/aの分身体は消えていこうとしたが、何かを察知したように静止した。
DN-468/a「ヴェレライン、今すぐ基地を離れろ!なるべく遠くに。」
ヴェレライン「何かがあるのですか……ッ!」
刹那、基地全体が揺れ始め、多数に爆発と共に天井が崩れ始めた。
爆発は連鎖的に発生し、その上麻痺毒を帯びた煙を展開した。
ヴェレライン「はぁ…はぁ……な、何が…ッ!DN-468/a様!ご無事ですか!」
煙に包まれる状況の中ヴェレラインはそう叫ぶが、DN-468/aの返事は無かった。
ヴェレライン「……落ち着け…DN-468/a 様は無傷だ。本人がわざわざ地上に出向く理由はない。」
徐々に煙が晴れて状況を理解してきたヴェレラインは、損傷して片足を再生して立ち上がった。
基地は跡形もなく消え去り、効力を失った結界だけが粘り強く残存していた。
ヴェレライン「スパイが何かを仕掛けてやがった!恐ろしい天使が……ただじゃおかないからな!」
コード「到着。ちょっと遅れたな……」
テル「ちょっとどころじゃないですよ。時差ボケですか?」
コード「まぁ…そうだな。ただでさえ生活リズムも壊れているし、時空移動を多用しているから。」
基地を爆破して、俺達はラビリンス大陸に到着した。
コード「さて、俺はこれからラビリンスの英雄の元に向かう。ゼノンとテルは先に本部に戻っていて。戦術訓練を行っていると思うから。」
ゼノン「分かった。」
テル「お先に失礼します。」
そうして二人はドルフィオン本部の方角へ走って行った。
俺も再会を約束したラビリンス・フォレストビレッジの巨大樹に急いだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。


もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?

冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる