127 / 228
6章―A ー心別編ー
127.とんでもない力比べ
しおりを挟む
刹那、刀と大剣が衝突し、間合いを少し取ると、ギルムは何倍にも範囲が広がった血核殲判を放った。
しかし、デルタは大剣のエネルギーを個体化させ、刃に地殻のようなものを貼り付けた。そしてその大剣を振ると、斬撃波は相殺された。
ギルム「相変わらずイカれた防御力だ。それに加え攻撃の重みがえげつねぇからな。」
デルタは地殻を粒子状に戻し、大剣を地面に突き刺して言った。
デルタ「裏切り者には抵抗の余地すら与えないものだ。厳しい自然界で我々レジスターが生存出来ているのは、この適応力があってこそなのだ!地術:針隆起」
すると地面が揺れだし、ギルムの真下から刺々しく地面が隆起したが、ギルムは跳び躱しながら2本の刀を構えた。
ギルム「この戦況すら利用して適応する。流離いのレジスター舐めんじゃねぇよ。剣術・秘技:触輪滅」
禍々しい赤いエネルギーが刃から増幅して2本の刀を身体を軸にして振ると、ギルムを中心として鋭い斬撃波が球状に隙間無く飛ばされ、隆起した地面を崩した。
デルタ「おいおいどういう事だ?地面にエネルギーを流し込んで地殻の半分位の硬さになっているはずだぞ。」
ギルム「多色発動時は、それぞれの刀に秘められた人格(力)が合わさる。どうやらその威力はそれを上回るようだ。」
デルタ「ハッ!やはりお前は面白い!騎士団長時代からその強さは健在だが、更に鋭さが増している!……こりゃ始末のしがいがあるものだ。」
そう言うとデルタは大剣に地殻を纏い、一気に間合いを詰めてきた。
鎖を暴走させるチェインは、目に見えない相手であるエヴィセルを意外にも苦戦させていた。
エヴィセル「……。(中々に手強い。搦め手は得意分野だが、力比べになると流石に劣る。)まぁそれでもくたばりませんがなね。」
すると、チェインの視界が元に戻り、エヴィセルが姿を現した。
チェイン「こそこそするのは終わりか?」
エヴィセル「このままでは埒が明きません。消耗戦はこちらから一方的に行動を起こしてなんぼですから。…こうなれば自棄だ。」
エヴィセルはエネルギー弾を大量に生成し、一気に放った。
チェイン「ゴリ押しか。魔術:鎖の狂乱舞」
迫るエネルギー弾をチェインは鎖に蒼炎を纏って、難なく相殺してみせた。
そのまま紫炎に変換し、エヴィセルに向けて集中的に鎖を飛ばした。
チェイン「じゃあな。魔術:命散の鎖文字・紫」
エヴィセル「ここで終わってたまるか。枢術:目眩まし周波」
すると、エヴィセルから白く輝く光が迫る鎖を防ぐバリアとして現れた。
チェイン「うぐっ!」
エヴィセル「このエネルギーバリアはそこまで優れたものでは無いが、発光する。そちらが勝手に弱体化してきたところで押し潰す。」
しかし、チェインの鎖の出力は、負けじと増幅していた。
チェイン「覚えとけ。バブルはそんな軟な同盟で無い事を!」
エヴィセル「くはっ!こ、こいつ……!あぁぁぁぁぁ!」
轟音と断末魔が鳴り響き、エヴィセルから放たれたエネルギーは次第に晴れ、チェインが姿を現した。それを遠くで傍観していたファーマ達が来た。
ファーマ「凄いな……。無茶苦茶やってんな。」
チェイン「こいつは覚醒又はそれに代わるものを使っていなかった。早期決着が結局一番だな。俺達はかなり消耗した。今更加勢しても足手まといだろう。」
深雅「先に機内に戻るか。こいつらの治療も急遽必要になった。」
ファーマ「だな。」
エヴィセルに勝利した彼らは、負傷した心明、萌愛、李朱樹を担いで上陸に向けて前進した。
しかし、デルタは大剣のエネルギーを個体化させ、刃に地殻のようなものを貼り付けた。そしてその大剣を振ると、斬撃波は相殺された。
ギルム「相変わらずイカれた防御力だ。それに加え攻撃の重みがえげつねぇからな。」
デルタは地殻を粒子状に戻し、大剣を地面に突き刺して言った。
デルタ「裏切り者には抵抗の余地すら与えないものだ。厳しい自然界で我々レジスターが生存出来ているのは、この適応力があってこそなのだ!地術:針隆起」
すると地面が揺れだし、ギルムの真下から刺々しく地面が隆起したが、ギルムは跳び躱しながら2本の刀を構えた。
ギルム「この戦況すら利用して適応する。流離いのレジスター舐めんじゃねぇよ。剣術・秘技:触輪滅」
禍々しい赤いエネルギーが刃から増幅して2本の刀を身体を軸にして振ると、ギルムを中心として鋭い斬撃波が球状に隙間無く飛ばされ、隆起した地面を崩した。
デルタ「おいおいどういう事だ?地面にエネルギーを流し込んで地殻の半分位の硬さになっているはずだぞ。」
ギルム「多色発動時は、それぞれの刀に秘められた人格(力)が合わさる。どうやらその威力はそれを上回るようだ。」
デルタ「ハッ!やはりお前は面白い!騎士団長時代からその強さは健在だが、更に鋭さが増している!……こりゃ始末のしがいがあるものだ。」
そう言うとデルタは大剣に地殻を纏い、一気に間合いを詰めてきた。
鎖を暴走させるチェインは、目に見えない相手であるエヴィセルを意外にも苦戦させていた。
エヴィセル「……。(中々に手強い。搦め手は得意分野だが、力比べになると流石に劣る。)まぁそれでもくたばりませんがなね。」
すると、チェインの視界が元に戻り、エヴィセルが姿を現した。
チェイン「こそこそするのは終わりか?」
エヴィセル「このままでは埒が明きません。消耗戦はこちらから一方的に行動を起こしてなんぼですから。…こうなれば自棄だ。」
エヴィセルはエネルギー弾を大量に生成し、一気に放った。
チェイン「ゴリ押しか。魔術:鎖の狂乱舞」
迫るエネルギー弾をチェインは鎖に蒼炎を纏って、難なく相殺してみせた。
そのまま紫炎に変換し、エヴィセルに向けて集中的に鎖を飛ばした。
チェイン「じゃあな。魔術:命散の鎖文字・紫」
エヴィセル「ここで終わってたまるか。枢術:目眩まし周波」
すると、エヴィセルから白く輝く光が迫る鎖を防ぐバリアとして現れた。
チェイン「うぐっ!」
エヴィセル「このエネルギーバリアはそこまで優れたものでは無いが、発光する。そちらが勝手に弱体化してきたところで押し潰す。」
しかし、チェインの鎖の出力は、負けじと増幅していた。
チェイン「覚えとけ。バブルはそんな軟な同盟で無い事を!」
エヴィセル「くはっ!こ、こいつ……!あぁぁぁぁぁ!」
轟音と断末魔が鳴り響き、エヴィセルから放たれたエネルギーは次第に晴れ、チェインが姿を現した。それを遠くで傍観していたファーマ達が来た。
ファーマ「凄いな……。無茶苦茶やってんな。」
チェイン「こいつは覚醒又はそれに代わるものを使っていなかった。早期決着が結局一番だな。俺達はかなり消耗した。今更加勢しても足手まといだろう。」
深雅「先に機内に戻るか。こいつらの治療も急遽必要になった。」
ファーマ「だな。」
エヴィセルに勝利した彼らは、負傷した心明、萌愛、李朱樹を担いで上陸に向けて前進した。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。


冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。

私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる