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5章ー天界編ー
103.無力
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深雅は逆鱗にオーラを纏い、サラの斬撃を防いだ後、バックサイドステップを取りながら逆鱗を持ち上げて、斬撃した。
サラ「ッ!……良い斬れ味だね。剣術:ブロンズソード」
深く斬ったが、サラはすぐに態勢を立て直して、カウンターを入れた。
急な反撃に対応できず、深雅もダメージを喰らった。
深雅「ぐっ!」
サラ「貴方はうちしか見てないようだけど、忘れてない?」
防御態勢が崩れた深雅に金色のカラスの群れが迫ってきていたが、深雅は逆鱗を手に取り、剣技の構えを取った。
深雅「剣術:薙梨」
迫るカラスを薙ぎ払い、深雅はカカシへと飛び込んで斬り、着地で態勢を整えて地を蹴り、サラに接近した。
サラ「わーお凄い立ち回り。でも、残念♡」
サラは大剣に銅のオーラを纏い、大剣を空中へと投げた。
サラ「異術:ブロンズスピード」
大剣は空中で銅の波紋を拡がらせると、刃物の部分が銅色となり、サラがそれを握ると、サラのスピードが上昇し、深雅のスピードが低下した。
そのスピード感に深雅は適応出来ず、初動の重いサラの一撃を防ぎきれずに、ノックバックした。
深雅「くっ…!何をした!」
サラ「感じての通り、力の感じ方を交換したんだよ。つまり、軽い刀を持つ貴方は動きが鈍り、重たい大剣を持つうちは動きが鋭くなった。威力は交換されていない。だから今の貴方は遅い割に重みも無い無力な人ってこと。」
深雅「くっ。(この重さに慣れるしか突破口は無い。援護が来るまでにどれくらいかかるか分からないし、波紋と同時に結界を張られていた。)何とかするしかないな。」
サラ「顔色を変えないね。流石はうちと同じ空白の器を持つ人間。何処まで抵抗してくるか見ものだよ。」
そしてまた2人の刃がぶつかり、近接戦が始まった。
中央区では、リバイトによって金縛り状態にされた戯とアリアが、目の前で部下達が吸血される光景を見せられていた。
アリア「も、もうやめて…!」
無力さ故に完成してしまった死体が崩れている光景は、素直な彼女らにとっては苦痛そのものであり、罪悪感をとても煽るものだった。
リバイト「曇ってきたねェ。そろそろ満足したし、嬢ちゃん達も頂こうかな!」
リバイトは分裂体であるコウモリを2人の元に飛ばし、牙を光らせ迫らせた。
???「浄化しろ。吸血鬼。」
しかし、光の弾丸が横から飛ばされて、コウモリを焼き払った。
リバイト「ぐあっ!何故だ。分裂体が焼けたのに俺にも熱さが伝わってきやがる。何者だ!」
そう叫ぶと、弾丸が放たれた方向から光が発され、1人の男の影が現れた。
戯「アリア…あれって。」
アリア「コード様から聞いたことあるかも…。天都の大学で仲の良かった天使の特徴にそっくりだ……。」
すると光は晴れ、その天使が声を掛けた。
???「君達はドルフィオンか?もう安心しろ。後は自分がどうにかしよう。」
リバイト「そなたは何なのだ!」
無視されたリバイトはコウモリを飛ばすが、天使によって再び焼き払われた。
リバイト「ぐあっ!」
すると天使はようやくリバイトの方を向いた。
カミリ「ドライ教…。コード君が言っていた連中の配下なんだったけな。君が主導者には見えないが、言おう。天界一の都市サファイアを最初の襲撃場所に選ぶなんて度胸があるね。ただでさえリヴォリーターを敵に回すのに、政府との繋がりを持つ、最上位の天使まで敵に回すなんて、なんで撃墜出来ると思ってんの?自分はカミリ。現時点最強の天使で構成された政府組織「サファイア防衛機構精鋭支部」の最高責任者であり、ドルフィオンのトップでリヴォリーターのコード・レルヴァンの現存する数少ない戦友の1人。悪しき存在は全て自分の前で焦がし照らして信ぜよう。」
カミリが自己紹介をしている最中も燃焼して傷み続けていたリバイトは、魔力を全解放して、立ち上がった。
リバイト「そうか。なら、この命を捧げてでも、天都を墜落させてやるよ。大将を放ったらかしてわざわざ俺の方に来るとは馬鹿だな!」
カミリ「自分はコード君を信じている。薄銀の天使とラビリンスの英雄が居れば、どんな脅威も必ず滅びる。そして君のような共犯者も、彼らの強くたくましい仲間が必ず止める。」
リバイト「言わせておけばペラペラと……ふざけるな!」
カミリとリバイトは戦闘態勢に入り、間合いを詰めて、術を撃つ構えを取った。
ドライ教徒「エンデス様。各地で交戦が始まりました。そしてこちらにも幾つかの生態反応が確認できます。」
エンデス「それはあの男で間違い無いな?」
光の斬撃波が遠方から放たれたが、エンデスは赤いバリアを貼って防いだ。
曖人「異色の気配……。お前が元凶か?」
エンデス「その通りだ。やってやれ!」
そう指示すると、周囲に居た教徒が一斉に曖人に特攻した。
サラ「ッ!……良い斬れ味だね。剣術:ブロンズソード」
深く斬ったが、サラはすぐに態勢を立て直して、カウンターを入れた。
急な反撃に対応できず、深雅もダメージを喰らった。
深雅「ぐっ!」
サラ「貴方はうちしか見てないようだけど、忘れてない?」
防御態勢が崩れた深雅に金色のカラスの群れが迫ってきていたが、深雅は逆鱗を手に取り、剣技の構えを取った。
深雅「剣術:薙梨」
迫るカラスを薙ぎ払い、深雅はカカシへと飛び込んで斬り、着地で態勢を整えて地を蹴り、サラに接近した。
サラ「わーお凄い立ち回り。でも、残念♡」
サラは大剣に銅のオーラを纏い、大剣を空中へと投げた。
サラ「異術:ブロンズスピード」
大剣は空中で銅の波紋を拡がらせると、刃物の部分が銅色となり、サラがそれを握ると、サラのスピードが上昇し、深雅のスピードが低下した。
そのスピード感に深雅は適応出来ず、初動の重いサラの一撃を防ぎきれずに、ノックバックした。
深雅「くっ…!何をした!」
サラ「感じての通り、力の感じ方を交換したんだよ。つまり、軽い刀を持つ貴方は動きが鈍り、重たい大剣を持つうちは動きが鋭くなった。威力は交換されていない。だから今の貴方は遅い割に重みも無い無力な人ってこと。」
深雅「くっ。(この重さに慣れるしか突破口は無い。援護が来るまでにどれくらいかかるか分からないし、波紋と同時に結界を張られていた。)何とかするしかないな。」
サラ「顔色を変えないね。流石はうちと同じ空白の器を持つ人間。何処まで抵抗してくるか見ものだよ。」
そしてまた2人の刃がぶつかり、近接戦が始まった。
中央区では、リバイトによって金縛り状態にされた戯とアリアが、目の前で部下達が吸血される光景を見せられていた。
アリア「も、もうやめて…!」
無力さ故に完成してしまった死体が崩れている光景は、素直な彼女らにとっては苦痛そのものであり、罪悪感をとても煽るものだった。
リバイト「曇ってきたねェ。そろそろ満足したし、嬢ちゃん達も頂こうかな!」
リバイトは分裂体であるコウモリを2人の元に飛ばし、牙を光らせ迫らせた。
???「浄化しろ。吸血鬼。」
しかし、光の弾丸が横から飛ばされて、コウモリを焼き払った。
リバイト「ぐあっ!何故だ。分裂体が焼けたのに俺にも熱さが伝わってきやがる。何者だ!」
そう叫ぶと、弾丸が放たれた方向から光が発され、1人の男の影が現れた。
戯「アリア…あれって。」
アリア「コード様から聞いたことあるかも…。天都の大学で仲の良かった天使の特徴にそっくりだ……。」
すると光は晴れ、その天使が声を掛けた。
???「君達はドルフィオンか?もう安心しろ。後は自分がどうにかしよう。」
リバイト「そなたは何なのだ!」
無視されたリバイトはコウモリを飛ばすが、天使によって再び焼き払われた。
リバイト「ぐあっ!」
すると天使はようやくリバイトの方を向いた。
カミリ「ドライ教…。コード君が言っていた連中の配下なんだったけな。君が主導者には見えないが、言おう。天界一の都市サファイアを最初の襲撃場所に選ぶなんて度胸があるね。ただでさえリヴォリーターを敵に回すのに、政府との繋がりを持つ、最上位の天使まで敵に回すなんて、なんで撃墜出来ると思ってんの?自分はカミリ。現時点最強の天使で構成された政府組織「サファイア防衛機構精鋭支部」の最高責任者であり、ドルフィオンのトップでリヴォリーターのコード・レルヴァンの現存する数少ない戦友の1人。悪しき存在は全て自分の前で焦がし照らして信ぜよう。」
カミリが自己紹介をしている最中も燃焼して傷み続けていたリバイトは、魔力を全解放して、立ち上がった。
リバイト「そうか。なら、この命を捧げてでも、天都を墜落させてやるよ。大将を放ったらかしてわざわざ俺の方に来るとは馬鹿だな!」
カミリ「自分はコード君を信じている。薄銀の天使とラビリンスの英雄が居れば、どんな脅威も必ず滅びる。そして君のような共犯者も、彼らの強くたくましい仲間が必ず止める。」
リバイト「言わせておけばペラペラと……ふざけるな!」
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ドライ教徒「エンデス様。各地で交戦が始まりました。そしてこちらにも幾つかの生態反応が確認できます。」
エンデス「それはあの男で間違い無いな?」
光の斬撃波が遠方から放たれたが、エンデスは赤いバリアを貼って防いだ。
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