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やみくも

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4章ー前兆編ー

99.前兆そして開戦へ…

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 数日前……。

XR-196 「暇してたでしょ?何年ぶりかの任務だよ。」

 そう言うと、天使のようで悪魔のような男が、教祖の部屋から出て来た。

???「XR-196 様。ご要件は何ですか。」

XR-196 「サティリィは死んだ。これまで送った刺客の中では、お気に入りだったよ。彼が帰らぬ人となった事は、我々にとっては警戒すべき状況だよ。」

???「遂に始めるのですか!」

XR-196 「このままでは押し込まれるからね!本侵攻最初の大事は君に一任するよ。エンデス。」

エンデス「我々ドライ教にお任せください。」

XR-196 「私怨だけど、天都を落としてきてよ。君にも因縁はあるでしょ?オリジナルには。」

エンデス「了解しました。総力を尽くし、天都を破壊します。」

 そう言うと、エンデスは羽ばたいて、教会本部へ向かった。

XR-196 「温めてきた優秀な存在。七つの大罪・憤怒を宿した彼の活躍には期待だよ。」

 そう口に零し、XR-196 は何処かへ消えた。







     ーラピスラズリ本部ー




 4人を引き連れて帰ってきた俺は、訪問してきたサニイの話を聞いていた。

サニイ「音沙汰の無い平和な日常は、直に終わる。そっちの人手は足りてるか?」

曖人「一応な。ただ、相手の総力は把握してるのか?マインダーの下にも高度能力者超えは居るんだろ?」

サニイ「構成についてはコードが知っている。スパイ持ちだからな。情報が今は途絶えているが。」

曖人「とりあえず今は鍛錬しておくのが最善だろう?コードが情報をかき集めまくってるなら。」

サニイ「ああ。」

 そしてサニイは、来た方向を引き返していった。








     ー天都サファイアー
      天界最大級の都市



司令部員A「速く避難させろ!自衛部隊を配置しろ!」

司令部員B「ほぼ壊滅状態だ!本土には絶対に入れさせるな!」

 そう混乱してるうちに、天都サファイアの門前にある郊外都市は、壊滅した。

エンデス「オリジナルは雑魚だな。天界一番の都市だし、久々に暴れようと思ったが拍子抜けだな!まぁ良い。そのうち上位の天使と手合わせできるだろう…。ハハハッ!」

 エンデス率いるドライ教は、門を破壊して、天都サファイアへの侵攻を開始した。









     ードルフィオン本部ー



マーリン「コード様!」

コード「分かっている。ドルフィオン総動員で臨むぞ。俺は曖人を連れてから向かう。先に行っていろ。」

マーリン「了解しました!」

 慌てた様子のマーリンと屋外で待機していたメンバーは、機体に乗って天都サファイアに向かった。

コード「奴らが本格的に動き出したか……。ドライ教…。七代思想宗派の一つ!」

 モニターの前から立って外に出たコードは、神聖魔力を脚に込めて、ラビリンス大陸に飛んでいった。









コード「曖人!」

 外の景色を眺めていると、雷鳴が轟き、目の前にコードが現れた。

曖人「ゲートを使わないって事は、エネルギーを節約したいという事だろ?その慌て具合…。何があった?」

コード「天都サファイアが襲撃を受けている。敵はドライ教。手短に話すと、教祖が大罪人と呼ばれるマインダー最お気に入りの連中の1人だ。ドルフィオンとラピスラズリで総力戦を行う。」

曖人「了解。位置は?」

コード「先に行って俺が白雷を落とす。準備が整ったら来い。」

 言い終えると、コードは光速で天へと飛び上がった。

 俺も部屋に戻り、室内放送で呼び掛けて、戦闘員をジェット機に誘導した。

 彼は総力戦と言っていたが、恐らくは最低限強敵に備えたメンバーで出撃しろという意味だと捉えたので、メンバーの3分の1には待機を命じた。

 具体的にはフュエルとリダクテッドさんだ。

 彼らは裏方的に代えが効かないので、これからもあるであろうこのような事態の為に、残す選択を取った。

 彼らにその事を話し、俺もジェット機に乗り込み、白雷が鳴り響く雲へ向かってジェット機を発進させた。










曖人「来てすぐに戦闘ですまないな…。」

深雅「その為に来たからな。謝る事は無い。」

ファーマ「遂に始まったって事か。英雄も世界進出レベルになったな。」

曖人「現状コードの指示で動いているだけだが、そうで無くとも俺は行っていただろうさ。その為の力だから。」











コード「必ず抑える。あの悲劇の地域をこれ以上は……!」

 昇った前兆の光の道筋は消え、導かれるように得体の知れない存在は、地上に顔を見せ始めた。






   第4章 前兆編 完

次回 第5章 天界編 開幕
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