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4章ー前兆編ー
97.コードの決意
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俺、「コード・レルヴァン」はリヴォリーターとしての力が活性化する前、とある組織に所属していた。その名は「ジェビ」。
破壊を司る邪神「ルイン」をボスとして崇める宗教的組織だった。
その頃は邪神宗教が覇権を握り、互いに対立する時代だった。
あの頃は楽しかった。仲間の死から正直、逃げていたのかもしれない……。
コード「追手は……来ていないか…。」
その頃の俺は、宛もなく地上を放浪としていた。なぜなら、俺の故郷である天海の島国「クラウズド諸島」は、領土対立をしていた地域の悪魔に、占拠されたからだ。
俺は自衛隊の最前線として仲間と共に戦ったが、敗北して多くの命が失われた。
そんな十字架を抱えた放浪者である俺は、逃された命で必死に生きようと、襲い来る敵全てを撃退していた。
ある日、俺は大蛇に遭遇して死にかけた。
ファルズ「魔術:グラビティ・リバース」
ある男……ファルズ師匠が術を放つと、大蛇は押し潰されて死んだ。
ファルズ「天海人が地上に居るとは、なんて珍しい事か。……訳ありか?」
俺は師匠に全ての出来事を話した。
ファルズ「なるほどな…。良かったらジェビに加入しないか?そしたら、お前の居場所を提供してやるよ。」
これがファルズ師匠との出会いだった。彼は優しく、強く、冷静な頼れる人だった。ジェビの中でも屈指の……。
バシュノン「フィネロ?ファルズ?ちょっと話がある。」
彼らは屋上に連れて行かれ、秘密の会議を行なった、
フィネロ「何故そんな重要な情報をルイン様に報告せず、団長である俺に報告する?」
バシュノン「お前らが一番信頼出来るからだ。ジェビの本当に良い仲間達を、戦死させる訳にはいかないんだ。俺らが縮小した理由……忘れたか?」
ファルズ「…忘れられるかよ。誓ったんだ。もう誰も失わせないってさ…。」
フィネロ団長、バシュノン副団長、ファルズ師匠の3人は、同じ出身の悪魔であり、仲間思いだった。
今思えば、彼らはマインダーから集中的に狙われていたんだと実感している。
しかし、俺はこの現場に偶然居合わせ、聞いてしまった。
バシュノン「……?コードか?」
金輪際現れないであろう最強の弓使い「バシュノン・ヒットマン」の異次元の視力と探査力からは、逃げられなかった。
コード「す、すみません!盗み聞きしてしまって……。」
フィネロ団長は、俺の頭にそっと手を置いた。
フィネロ「お前が気にする事では無い。ただ、他の連中には言わないで貰えるとありがたい。安心しろ。必要になったら、しっかりと話すから。」
聞いた話の内容は、とても危険な話だったが、ジェビの3トップの彼らなら、大丈夫だと何処かで安心していた。だが、それが良くなかった。
ファルズ「あいつらの命を弄んできた憎き存在の正体を突き止めただと?」
バシュノン「ああ。マインダーと呼ばれる神に等しい生物を遥かに超越した存在について知ってしまった。その中の「XR-196 」と呼ばれる生命を創る能力を持つ全ての循環の始まりだ。そいつが、仲間達を殺してきた奴を裏で操作していた。」
ファルズ「お前……!世界のタブーに触れてしまってるだろ…。誰かに聞かれたら消されるぞ?」
バシュノン「ああ。だから、この話はジェビとは別件。俺らの問題だ。コードには聞かれたが、まだフェイクを聞かれただけだ。」
フィネロ「フェイクか…勘付かれる可能性は。」
バシュノン「あるかもしれないが、一応対策の為にもな。明日、さっさとそいつの刺客を片付けに行き、尋問を行うぞ。」
そして彼らは、部屋に戻って行った。勿論、俺がマインダーの存在を認知しているという事は、お察しの通りだ。
そこからは最悪の世界線だ。
ファルズ師匠は死に、俺は団長とバシュノンさんに逃された。
2人は無事に帰って来たが、その数日後に邪神戦争が起こり、エース格を1人失い、もう2人のエースが致命傷であったジェビは、メンバーの3分の2が亡くなり、撤退を余儀なくされた。
その後はフィネロ団長の幼馴染である後継者のザーク団長がジェビを復興させたが、次期副団長が実はスパイであり、ジェビは内部から壊滅した。
そして居場所を失った俺は、マインダーを…特にXR-196 を仕留める事だけを念頭に置き、平和と“復讐”の為に、再び放浪者として、勝ち上がった。とにかく戦闘経験を積んだ。
コード「そして色々あって今に至る。これが俺の過去の全てだ。所々端折りはしたが。」
ただ人が、仲間が死に行く結末を誰にも味合わせたく無くて、俺はリヴォリーターとして、目覚めた。
曖人なら分かってくれるだろ?仲間が如何に、自身に影響を及ぼしてくれるかが。
破壊を司る邪神「ルイン」をボスとして崇める宗教的組織だった。
その頃は邪神宗教が覇権を握り、互いに対立する時代だった。
あの頃は楽しかった。仲間の死から正直、逃げていたのかもしれない……。
コード「追手は……来ていないか…。」
その頃の俺は、宛もなく地上を放浪としていた。なぜなら、俺の故郷である天海の島国「クラウズド諸島」は、領土対立をしていた地域の悪魔に、占拠されたからだ。
俺は自衛隊の最前線として仲間と共に戦ったが、敗北して多くの命が失われた。
そんな十字架を抱えた放浪者である俺は、逃された命で必死に生きようと、襲い来る敵全てを撃退していた。
ある日、俺は大蛇に遭遇して死にかけた。
ファルズ「魔術:グラビティ・リバース」
ある男……ファルズ師匠が術を放つと、大蛇は押し潰されて死んだ。
ファルズ「天海人が地上に居るとは、なんて珍しい事か。……訳ありか?」
俺は師匠に全ての出来事を話した。
ファルズ「なるほどな…。良かったらジェビに加入しないか?そしたら、お前の居場所を提供してやるよ。」
これがファルズ師匠との出会いだった。彼は優しく、強く、冷静な頼れる人だった。ジェビの中でも屈指の……。
バシュノン「フィネロ?ファルズ?ちょっと話がある。」
彼らは屋上に連れて行かれ、秘密の会議を行なった、
フィネロ「何故そんな重要な情報をルイン様に報告せず、団長である俺に報告する?」
バシュノン「お前らが一番信頼出来るからだ。ジェビの本当に良い仲間達を、戦死させる訳にはいかないんだ。俺らが縮小した理由……忘れたか?」
ファルズ「…忘れられるかよ。誓ったんだ。もう誰も失わせないってさ…。」
フィネロ団長、バシュノン副団長、ファルズ師匠の3人は、同じ出身の悪魔であり、仲間思いだった。
今思えば、彼らはマインダーから集中的に狙われていたんだと実感している。
しかし、俺はこの現場に偶然居合わせ、聞いてしまった。
バシュノン「……?コードか?」
金輪際現れないであろう最強の弓使い「バシュノン・ヒットマン」の異次元の視力と探査力からは、逃げられなかった。
コード「す、すみません!盗み聞きしてしまって……。」
フィネロ団長は、俺の頭にそっと手を置いた。
フィネロ「お前が気にする事では無い。ただ、他の連中には言わないで貰えるとありがたい。安心しろ。必要になったら、しっかりと話すから。」
聞いた話の内容は、とても危険な話だったが、ジェビの3トップの彼らなら、大丈夫だと何処かで安心していた。だが、それが良くなかった。
ファルズ「あいつらの命を弄んできた憎き存在の正体を突き止めただと?」
バシュノン「ああ。マインダーと呼ばれる神に等しい生物を遥かに超越した存在について知ってしまった。その中の「XR-196 」と呼ばれる生命を創る能力を持つ全ての循環の始まりだ。そいつが、仲間達を殺してきた奴を裏で操作していた。」
ファルズ「お前……!世界のタブーに触れてしまってるだろ…。誰かに聞かれたら消されるぞ?」
バシュノン「ああ。だから、この話はジェビとは別件。俺らの問題だ。コードには聞かれたが、まだフェイクを聞かれただけだ。」
フィネロ「フェイクか…勘付かれる可能性は。」
バシュノン「あるかもしれないが、一応対策の為にもな。明日、さっさとそいつの刺客を片付けに行き、尋問を行うぞ。」
そして彼らは、部屋に戻って行った。勿論、俺がマインダーの存在を認知しているという事は、お察しの通りだ。
そこからは最悪の世界線だ。
ファルズ師匠は死に、俺は団長とバシュノンさんに逃された。
2人は無事に帰って来たが、その数日後に邪神戦争が起こり、エース格を1人失い、もう2人のエースが致命傷であったジェビは、メンバーの3分の2が亡くなり、撤退を余儀なくされた。
その後はフィネロ団長の幼馴染である後継者のザーク団長がジェビを復興させたが、次期副団長が実はスパイであり、ジェビは内部から壊滅した。
そして居場所を失った俺は、マインダーを…特にXR-196 を仕留める事だけを念頭に置き、平和と“復讐”の為に、再び放浪者として、勝ち上がった。とにかく戦闘経験を積んだ。
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