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4章ー前兆編ー
82.コード
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翌朝、俺はミナモ大陸に向けて飛び出して、夕方頃に海岸にある象徴的な灯台へと到着した。
ーミナモ大陸ー
花畑と水の集落
ラビリンス大陸とは違った南国らしい自然が広がっていた。(実際は東の大陸だが。)
サニイが言っていた灯台の麓で、俺は例の人物を来るのをしばらく待った。
???「威風曖人様ですか?」
すると、1人の礼儀正しそうな男が尋ねてきた。
曖人「はい。」
リューハ「俺……私はドルフィオン支援部隊隊長リューハという者です。お迎えに参りました。こちらへどうぞ。」
リューハがそう言うと、時空が割れ、ゲートが出現した。
俺はそのゲートに入った。
ゲートの先は、何か大きな施設の屋上のようで、沈む夕日が水平線に反射していた。
曖人「絶景だな……。」
コード「そうか。なら良かった。」
呟くと、背後から声と共に白髪の男が現れた。
全く気配を感じ取れなかった。
コード「ラビリンス 威風曖人。こんばんは。俺はドルフィオン総司令にして、この作戦の指揮官を務める「コード・レルヴァン」だ。呼び方は何でも良い。お前と同じリヴォリーターの1人だ。」
曖人「よろしくお願いします。威風曖人です。本日はどのような用件で?」
コード「堅苦しいのは苦手だ。タメでいいよ。まぁ、俺こう見えても天使だから500年位生きてるけど…。そうだ、用件だ。」
コードは気を取り直して、話し始めた。
コード「現状、奴らは動きを見せていない。だが、確実に何か準備してるはずだ。そして、俺の優秀な部下がサイサリン大陸で怪しい施設を発見したらしくてね…。近隣住民や都市、同盟組織も何も知らないらしい。更に、サイサリン列島で暗殺事件が相次いだらしい。結構前の話ではあるが、進行路的にサイサリン大陸に到達してても不自然では無い。そこで、ラピスラズリとドルフィオンの協同で調べたい。敵勢力だったら排除しなければだし、編成を組むためのデータを採る機会が欲しい。頼めるか?」
曖人「勿論引き受ける。」
コード「ありがとう。では、明後日から出向く。今回は、各組織4人選抜で編成する。曖人の参加は任せる。ちなみに俺は行く。当日にサイサリンドームのシンボルの前で集合な。」
そう言うと、コードは施設の中に入っていった。
すると、再びゲートが開いたので入ると、ラピスラズリ本部の俺の部屋へと繋がっていた。
曖人「…これがコードの能力なのか?」
コード「リューハ。少し良いか?」
リューハの居る隊長室に顔を見せると、リューハはすっとんで来た。
リューハ「何でしょうか。コード様!」
コード「協同作戦参加したいか?あまり最近実戦してないだろ?可否は任せるが、近々前哨戦になる可能性が高い。第2次のでかい波が。」
リューハ「参加させて頂きます!」
コード「分かった。では、準備をしておくように。」
話を終えると、コードは隣の部屋に行き、マーリンを呼んだ。
マーリン「どうしましたか?コード様。」
コード「協同作戦に参加はするだろ?あいつをどうするかだ。暴れる素振りはないか?個人的には連れて行きたい存在だが…。」
マーリン「多分大丈夫ですよ。コード様が居れば。最近落ち着いてますしね。」
コード「分かった。相談ありがとう。」
そして、コードは地下室にある、とある部屋へと向かった。
コード「戯(ラブ)。入るぞ。」
扉を開けると、戯はすぐにコードに抱きついた。
戯「女の子をずっと放置なんて酷くないですかぁ?僕はコード様のお帰りを待ってたんですからぁ~。」
コード「うわ…悪化してんじゃん。」
そう小声を零すと、コードは面倒と言わんばかりに腕を引き剥がした。
コード「変異者「依存邪種 戯」。お前の初任務だ。」
そう言うと戯は子供のように喜んだ。
戯「やった。遂に僕もコード様のお役に立てるんですね!」
コード「ただし、単独行動だけはするなよ。」
戯「わかってますって~。皆様を困らせる事はしませんよ~。」
コード「頼むぞマジで。」
ミナモ大陸の邪種動乱で獲得した存在「戯」は、依存邪種の名の通り、一度気に入った人には一生忠誠を誓う。
ドルフィオンの中でも上位に君臨する強さだが、扱いが中々難しく、任務を与えるのを渋っていたのだが、今後を見据えて試しに同行させる事にしたらしい。
話が終わり、コードは自室に戻って作戦の準備をし始めた。
???「リヴォリーターの勢力が邪種を返り討ちにしました。」
XR-196「ふーん。じゃあ貴方が行って来て。宗派はまだ温存したいから偵察ついでに宣戦布告でもお願い。」
???「了解しました。」
XR-196「あっあと、この戦いで貴方がラビリンスの英雄と薄銀の天使の2人を倒して生きて帰ってきたら、大罪人の座は受け渡すよ。」
???「精一杯やらして頂きます。」
すると、謎の人物は消えた。
XR-196「リヴォリーター…。私達にとってのイレギュラー。始めよう、全生命を賭けてね。」
ーミナモ大陸ー
花畑と水の集落
ラビリンス大陸とは違った南国らしい自然が広がっていた。(実際は東の大陸だが。)
サニイが言っていた灯台の麓で、俺は例の人物を来るのをしばらく待った。
???「威風曖人様ですか?」
すると、1人の礼儀正しそうな男が尋ねてきた。
曖人「はい。」
リューハ「俺……私はドルフィオン支援部隊隊長リューハという者です。お迎えに参りました。こちらへどうぞ。」
リューハがそう言うと、時空が割れ、ゲートが出現した。
俺はそのゲートに入った。
ゲートの先は、何か大きな施設の屋上のようで、沈む夕日が水平線に反射していた。
曖人「絶景だな……。」
コード「そうか。なら良かった。」
呟くと、背後から声と共に白髪の男が現れた。
全く気配を感じ取れなかった。
コード「ラビリンス 威風曖人。こんばんは。俺はドルフィオン総司令にして、この作戦の指揮官を務める「コード・レルヴァン」だ。呼び方は何でも良い。お前と同じリヴォリーターの1人だ。」
曖人「よろしくお願いします。威風曖人です。本日はどのような用件で?」
コード「堅苦しいのは苦手だ。タメでいいよ。まぁ、俺こう見えても天使だから500年位生きてるけど…。そうだ、用件だ。」
コードは気を取り直して、話し始めた。
コード「現状、奴らは動きを見せていない。だが、確実に何か準備してるはずだ。そして、俺の優秀な部下がサイサリン大陸で怪しい施設を発見したらしくてね…。近隣住民や都市、同盟組織も何も知らないらしい。更に、サイサリン列島で暗殺事件が相次いだらしい。結構前の話ではあるが、進行路的にサイサリン大陸に到達してても不自然では無い。そこで、ラピスラズリとドルフィオンの協同で調べたい。敵勢力だったら排除しなければだし、編成を組むためのデータを採る機会が欲しい。頼めるか?」
曖人「勿論引き受ける。」
コード「ありがとう。では、明後日から出向く。今回は、各組織4人選抜で編成する。曖人の参加は任せる。ちなみに俺は行く。当日にサイサリンドームのシンボルの前で集合な。」
そう言うと、コードは施設の中に入っていった。
すると、再びゲートが開いたので入ると、ラピスラズリ本部の俺の部屋へと繋がっていた。
曖人「…これがコードの能力なのか?」
コード「リューハ。少し良いか?」
リューハの居る隊長室に顔を見せると、リューハはすっとんで来た。
リューハ「何でしょうか。コード様!」
コード「協同作戦参加したいか?あまり最近実戦してないだろ?可否は任せるが、近々前哨戦になる可能性が高い。第2次のでかい波が。」
リューハ「参加させて頂きます!」
コード「分かった。では、準備をしておくように。」
話を終えると、コードは隣の部屋に行き、マーリンを呼んだ。
マーリン「どうしましたか?コード様。」
コード「協同作戦に参加はするだろ?あいつをどうするかだ。暴れる素振りはないか?個人的には連れて行きたい存在だが…。」
マーリン「多分大丈夫ですよ。コード様が居れば。最近落ち着いてますしね。」
コード「分かった。相談ありがとう。」
そして、コードは地下室にある、とある部屋へと向かった。
コード「戯(ラブ)。入るぞ。」
扉を開けると、戯はすぐにコードに抱きついた。
戯「女の子をずっと放置なんて酷くないですかぁ?僕はコード様のお帰りを待ってたんですからぁ~。」
コード「うわ…悪化してんじゃん。」
そう小声を零すと、コードは面倒と言わんばかりに腕を引き剥がした。
コード「変異者「依存邪種 戯」。お前の初任務だ。」
そう言うと戯は子供のように喜んだ。
戯「やった。遂に僕もコード様のお役に立てるんですね!」
コード「ただし、単独行動だけはするなよ。」
戯「わかってますって~。皆様を困らせる事はしませんよ~。」
コード「頼むぞマジで。」
ミナモ大陸の邪種動乱で獲得した存在「戯」は、依存邪種の名の通り、一度気に入った人には一生忠誠を誓う。
ドルフィオンの中でも上位に君臨する強さだが、扱いが中々難しく、任務を与えるのを渋っていたのだが、今後を見据えて試しに同行させる事にしたらしい。
話が終わり、コードは自室に戻って作戦の準備をし始めた。
???「リヴォリーターの勢力が邪種を返り討ちにしました。」
XR-196「ふーん。じゃあ貴方が行って来て。宗派はまだ温存したいから偵察ついでに宣戦布告でもお願い。」
???「了解しました。」
XR-196「あっあと、この戦いで貴方がラビリンスの英雄と薄銀の天使の2人を倒して生きて帰ってきたら、大罪人の座は受け渡すよ。」
???「精一杯やらして頂きます。」
すると、謎の人物は消えた。
XR-196「リヴォリーター…。私達にとってのイレギュラー。始めよう、全生命を賭けてね。」
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