76 / 206
3章ー邪種編ー
76.不毛な損傷
しおりを挟む
嘶の放った蛇は、蛇行しながら加速し、牙に邪力を纏った。
曖人「剣術:乱れ斬ドレーク海風」
サニイ「槍術:炎傘」
俺とサニイは斬撃波を飛ばし、蛇の大群を蹴散らしたが、生き残りが数体こちらに来た。
嘶「邪術:スネークナイト包囲陣」
その蛇達は、やられた蛇の死体を吸収し、巨大な大蛇となって、俺達を囲むようにとぐろを巻いた。
曖人「このまま爆発させる気か!」
サニイ「退路は無い。この距離だと、斬っても自爆されるぞ。」
すると、チェインが鎖に蒼炎を纏い、拡散させた。
チェイン「受けるぞ。」
鎖は何重にも連なって、バリケードのように配置された。
嘶「消えろ。英雄共。」
そして、蛇は爆発した。
曖人「……っと。」
俺達は多少被弾しつつも、戦闘は継続できるダメージで済んだ。
着地後、態勢を立て直していると、抗が背後から斧を振り降ろしてきた。
ファーマ「魔術:流樹液」
抗「計画通りだ。邪術:災いの下剋上」
斧が地面に叩きつけられると溶岩を纏って隆起し、態勢を崩した。
浮いたファーマを粉砕しようと、抗は跳び上がった。
抗「邪術:髄損」
チェイン「魔術:鎖の狂乱舞」
チェインの咄嗟のカバーにより抗の斧を止めたと思いきや、鎖を簡単に切断し、多少勢いは落ちたが、高威力な斧攻撃をファーマは貰った。
ファーマ「ぐはっ!」
チェイン「ファーマ!」
嘶「よそ見しない方が良いぞ。」
チェイン「ッッ!」
嘶の大蛇がチェインのすぐ後ろまで迫っており、チェインは噛まれて、空中に打ち上げられ、爆発に巻き込まれた。
曖人「チェイン!」
サニイ「…彼らの連携力が凄まじい。単体の時以上に厄介だな。」
曖人「この戦況だと負けるぞ。どうする?!」
サニイ「まぁ焦んな。考えはある。抗を見張っていてくれ。」
そう言って、サニイは飛び上がり、槍に太陽のエネルギーをチャージした。
そして、嘶目掛けて突っ込んだ。
嘶「何だ?次はそっちから来るか。返り討ちにしてくれる。」
嘶は大量の蛇を出現させ、魚雷のように飛ばした。
嘶「邪術:悪露致」
しかし、サニイは反撃する様子は無く、迫りくる蛇の大群を華麗に躱しながら本体に接近し、槍にエネルギーを凝縮させた。
嘶「……。(先程のように抵抗しても、泥沼化するだけと判断したか…。)すまない。蛇爆散!」
地上から爆発音が鳴り響く中、サニイは槍に纏ったエネルギーを撃ち込んだ。
サニイ「槍術:日粛清」
嘶「くっ……。邪術:スネークナイト包囲陣」
嘶は蛇をすぐに生成し、囲んで爆発させようとしたが、それより先にサニイの日粛清がヒットした。
だが、爆発に直撃したサニイは、落下してきた。
その隙を逃さず、抗はサニイへの追撃を入れに、跳び上がった。
サニイ「……曖人。」
曖人「言われなくても分かってる。」
事前にエネルギーを貯めていた俺は、飛び掛かって剣を構えた。
この作戦は、嘶を怯ませてからサニイが囮となり、奇襲を狙う抗に俺がトドメを刺すという作戦だ。
抗「ッッ!いつの間に!」
曖人「終わりだ。剣術:魔光・ラビリンス!」
ラビリンスでトドメを刺しに斬り掛かったが、その刃は抗に届かず、ピタッと止まった。
前方では、チェインを咥えた大蛇が、こちらを睨みつけている。
その硬直後、抗は俺に対して髄損を放った。
曖人「がはっ!」
俺は地面に身体を強打し、肋骨がもってかれた。
その後すぐ、サニイも同じく地面に叩きつけられた。
嘶「いつ、俺がやられたと錯覚した?」
嘶はまだ倒れてはいなかった。
しかし、腹部に大きな刺し傷が出来ており、声もかなり息切れ気味だ。
だが、こちらはすぐに動けそうにないが、向こうは抗がほぼ無傷、嘶は致命傷なものの、先程の動きを見る限り、蛇の遠隔操作は可能な様子だ。
曖人「ここまでか……。」
抗「俺達の完全勝利だ。さらば、英雄。」
抗は斧に強大な邪力を流し込み、こちらに直接振り降ろしてきたその瞬間、ファーマに横やりされ、斧は俺の頭部のすぐ真横の地面を砕いた。
抗「あ?またか。」
地煙の中から右足を損傷したファーマが姿を現し、弓を構えた。
ファーマ「どんな窮地に立たされようと……覆す…。それが、お前達……希望の使命じゃないのか……。」
曖人「ッッ!」
仲間も敵も損傷が激しい、そんな不毛な戦いを続ける訳にはいかない。
曖人「悪いな…。この状況…ラビリンスの英雄として、責任を持って引っくり返す!…弱音は吐かない。」
ファーマ「…ああ。ついて行くぜ。この命が…尽きるまでな!」
曖人「剣術:乱れ斬ドレーク海風」
サニイ「槍術:炎傘」
俺とサニイは斬撃波を飛ばし、蛇の大群を蹴散らしたが、生き残りが数体こちらに来た。
嘶「邪術:スネークナイト包囲陣」
その蛇達は、やられた蛇の死体を吸収し、巨大な大蛇となって、俺達を囲むようにとぐろを巻いた。
曖人「このまま爆発させる気か!」
サニイ「退路は無い。この距離だと、斬っても自爆されるぞ。」
すると、チェインが鎖に蒼炎を纏い、拡散させた。
チェイン「受けるぞ。」
鎖は何重にも連なって、バリケードのように配置された。
嘶「消えろ。英雄共。」
そして、蛇は爆発した。
曖人「……っと。」
俺達は多少被弾しつつも、戦闘は継続できるダメージで済んだ。
着地後、態勢を立て直していると、抗が背後から斧を振り降ろしてきた。
ファーマ「魔術:流樹液」
抗「計画通りだ。邪術:災いの下剋上」
斧が地面に叩きつけられると溶岩を纏って隆起し、態勢を崩した。
浮いたファーマを粉砕しようと、抗は跳び上がった。
抗「邪術:髄損」
チェイン「魔術:鎖の狂乱舞」
チェインの咄嗟のカバーにより抗の斧を止めたと思いきや、鎖を簡単に切断し、多少勢いは落ちたが、高威力な斧攻撃をファーマは貰った。
ファーマ「ぐはっ!」
チェイン「ファーマ!」
嘶「よそ見しない方が良いぞ。」
チェイン「ッッ!」
嘶の大蛇がチェインのすぐ後ろまで迫っており、チェインは噛まれて、空中に打ち上げられ、爆発に巻き込まれた。
曖人「チェイン!」
サニイ「…彼らの連携力が凄まじい。単体の時以上に厄介だな。」
曖人「この戦況だと負けるぞ。どうする?!」
サニイ「まぁ焦んな。考えはある。抗を見張っていてくれ。」
そう言って、サニイは飛び上がり、槍に太陽のエネルギーをチャージした。
そして、嘶目掛けて突っ込んだ。
嘶「何だ?次はそっちから来るか。返り討ちにしてくれる。」
嘶は大量の蛇を出現させ、魚雷のように飛ばした。
嘶「邪術:悪露致」
しかし、サニイは反撃する様子は無く、迫りくる蛇の大群を華麗に躱しながら本体に接近し、槍にエネルギーを凝縮させた。
嘶「……。(先程のように抵抗しても、泥沼化するだけと判断したか…。)すまない。蛇爆散!」
地上から爆発音が鳴り響く中、サニイは槍に纏ったエネルギーを撃ち込んだ。
サニイ「槍術:日粛清」
嘶「くっ……。邪術:スネークナイト包囲陣」
嘶は蛇をすぐに生成し、囲んで爆発させようとしたが、それより先にサニイの日粛清がヒットした。
だが、爆発に直撃したサニイは、落下してきた。
その隙を逃さず、抗はサニイへの追撃を入れに、跳び上がった。
サニイ「……曖人。」
曖人「言われなくても分かってる。」
事前にエネルギーを貯めていた俺は、飛び掛かって剣を構えた。
この作戦は、嘶を怯ませてからサニイが囮となり、奇襲を狙う抗に俺がトドメを刺すという作戦だ。
抗「ッッ!いつの間に!」
曖人「終わりだ。剣術:魔光・ラビリンス!」
ラビリンスでトドメを刺しに斬り掛かったが、その刃は抗に届かず、ピタッと止まった。
前方では、チェインを咥えた大蛇が、こちらを睨みつけている。
その硬直後、抗は俺に対して髄損を放った。
曖人「がはっ!」
俺は地面に身体を強打し、肋骨がもってかれた。
その後すぐ、サニイも同じく地面に叩きつけられた。
嘶「いつ、俺がやられたと錯覚した?」
嘶はまだ倒れてはいなかった。
しかし、腹部に大きな刺し傷が出来ており、声もかなり息切れ気味だ。
だが、こちらはすぐに動けそうにないが、向こうは抗がほぼ無傷、嘶は致命傷なものの、先程の動きを見る限り、蛇の遠隔操作は可能な様子だ。
曖人「ここまでか……。」
抗「俺達の完全勝利だ。さらば、英雄。」
抗は斧に強大な邪力を流し込み、こちらに直接振り降ろしてきたその瞬間、ファーマに横やりされ、斧は俺の頭部のすぐ真横の地面を砕いた。
抗「あ?またか。」
地煙の中から右足を損傷したファーマが姿を現し、弓を構えた。
ファーマ「どんな窮地に立たされようと……覆す…。それが、お前達……希望の使命じゃないのか……。」
曖人「ッッ!」
仲間も敵も損傷が激しい、そんな不毛な戦いを続ける訳にはいかない。
曖人「悪いな…。この状況…ラビリンスの英雄として、責任を持って引っくり返す!…弱音は吐かない。」
ファーマ「…ああ。ついて行くぜ。この命が…尽きるまでな!」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる