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3章ー邪種編ー

68.ー邪種動乱Ⅵー 循環 ー(前編)

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 愁はレーザキャノンを放ち、俺は剣に魔力を纏いながら躱し、接近した。

 そして斬り掛かったが、愁はレーザーソードを取り出し、防御した。

曖人「遠近両用かよ。」

愁「我はどんな距離の敵も仕留める。一般人も戦士も関係ない。」

曖人「剣術:龍巻斬」

 龍巻斬で止まった刃を切り離し、距離を取って斬撃波を放った。

 しかし、あちらもレーザーで応戦し、相殺された。

曖人「剣術:沈地盤」

 固定砲台のような戦闘スタイルな気がしたので、愁の足場を沈降させ、落下させた。

愁「我を舐めるな。邪術:ボマーブラック」

 すると、愁は自分を中心に邪力爆発を起こし、周囲の地面がクレーターのように1段下がり、戦場が平面に戻された。

曖人「お前……。環境に害しかねぇ。」

愁「守る為には、犠牲も仕方のない事だ。」

 その言葉は、俺を本気にさせるには、十分すぎるものだった。

曖人「ざけんなよ。矛盾邪種!……潰す。」

 その煽りは愁に良く効いた。

愁「おのれ人間。生態系のイレギュラーが。我を馬鹿にするな!」

 そして愁は未知のテクノロジーを有す邪力を装備に纏い、全ての武装を開放した。

愁「邪術:マルチショット」

 愁は双砲から邪力弾の散弾を連射して、こちらを牽制してきた。

曖人「剣術:乱れ斬ドレーク海風」

 だが、俺は素早い斬撃で防ぎきり、フィニッシュに光の斬撃波を放った。

愁「うぐっ!」

 その怯みの隙で決着を着けに、俺は練り上げた魔力を纏いながら急接近した。

曖人「剣術:這い上がる濁光」

 しかし、レーザーソードで咄嗟に防がれ、致命傷は与えられなかった。

 掠り傷程度だ。

愁「人間よ。我の前にひれ伏せ!」

 愁は背中からガトリング砲を展開し、乱射して、俺は初弾を被弾したが、追撃で斬り掛かり、奴の攻撃を停止させた。

愁「邪術:ボマーブラック」

曖人「ッッ!」

 至近距離爆発を俺は大地エネルギーを身に纏い、ノーダメージで吹っ飛んだ。

曖人「ダメージは抑えたが、コンボが途切れてしまった。」

愁「邪術:アブソルートキャノン」

 立ち上がると、愁が遠くでイカツイ大砲を展開し、光弾を放ったのが見えたので、すぐに伏せた。

 刹那、真上を光速でパルスが通過した。

 遠くの山に当たったパルスは、山を貫き、山はクレーターのように跡形も無くなった。

曖人「嘘だろ…。どんな威力してんだ。喰らってたら死んでたぞ…。」

愁「外したか。あの狙撃を一瞬の間に躱す判断が取れるとは……。化け物すぎる。」

曖人「それはお前だろ。」

 奴が反動で硬直する隙に、俺は背後を捉え、斬り掛かった。

 だが、後少しで刃が通ろうとした瞬間、俺は電撃を浴び、麻痺した。

曖人「あぁぁぁ?!」

 目の前には、ドローンが浮かんでいた。

愁「滑稽だ。我に隙などは存在しないのだ。
それに…援軍が投下されたようだな。」

 言い終わると、背後から殺気が伝わってきた。

曖人「(この気配…同程度の敵がもう1人!)」

???「秘密兵器である僕を投入するとは、切羽詰まってるのか。まぁ、しばらくは見物させてもらうよ。」

 突如として新種が現れた。

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