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3章ー邪種編ー
57.歪んだ空間
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サニイは、望の術中に掛り、動きが制限された。
サニイ「ぐっ…飛行が出来ない…。」
望「この世界では俺がルールなのさ。折角の絶叫体験ギミックを無視されたくないからね。」
狭く、動く足場で今彼らは戦っている。
望「君は俺に近づけるのかな!」
そう言うと、邪力球を前方車両から、後方車両にいるサニイに放った。
しかし、サニイは全て弾き壊した。
望「駄目か。まぁ…こんなの序章さ!」
すると、マグマが噴き出し始め、その中をジェットコースターが駆け抜ける構図となった。
望「そのマグマは、触れた者を焼き尽くす!
君の武器を完全に無力化してあげるよ。」
サニイ「あまり舐めるな。」
サニイは、槍に強い太陽光を纏い、魔力を凝縮させた。
サニイ「槍術:炎傘」
太陽光を纏った槍を縦に振り降ろし、斬撃波を発生させると、強い魔力の圧力でマグマが相殺された。
その斬撃波は、前方車両にいる望に届き、致命傷を負わせた。
望「…へぇ。君は人の理想を否定する奴なんだなぁぁ。……絶対に手を降す。」
怒りで本気になった望は、邪力を練りながら、身体と空間全体に纏った。
望「妄想の恐ろしさをその身で受けてみろ。
遊びは終了だ。邪術:解体メリーゴーランド」
すると、レールが途切れて、サニイ含むゴンドラは、地上へと降ろされた。
その地上では、全身が刃物で出来た馬が大量に待ち構えていた。
サニイ「なんて量だ。飛行さえ出来れば、敵ですら無いのに。」
そう言いつつも、槍に溜めた魔力を斬撃波として放ち、処理していった。
望「…君はギミック無視ばかりだね。つまらん。プラン通りの体験じゃ、君を破滅させられそうに無い。もういい。」
望は身体に集めた邪力を解き放ち、大量の触手を生やした。
望「何もギミック処刑が全てじゃない。実力行使といこうか。」
すると、凄いスピードで、触手がサニイに伸びていったが、サニイは冷静に、斬った。
サニイ「…槍術:炎傘」
大量に迫る触手を一気に切り払ったが、触手は次々に再生し、襲い掛かってきた。
サニイ「再生速度が異常に速い…。痛覚どうなっているんだよ…。」
疲れと油断で動きが鈍り始めたサニイは、背後から馬に刺された。
サニイ「ッッ!」
すると、望がゆっくりと近づいてきた。
望「これが“妄想”の力さ。限界なんて無い。俺は自身の力は弱く、邪力の回復も遅いが、この能力によって、相手をここまで弄べる。軽いコスパでな?現実では君の圧勝かもしれないが、術中に掛かった時点で、君はひたすらエネルギーを消耗するだけさ。さて、高みの見物としようかな…!」
そう言い終えると、トラックを、反動で硬直したサニイの上に召喚し、落とした。
サニイ「…!槍術:日戦慄」
危機一髪の所でトラックを受け止めたが、刺された事で、パワーが弱まり、破壊出来なかった。
その隙を狙い、触手の先端を刃物にして、伸ばしてきた。
サニイ「ぐはっ!」
望「……じっくり制裁してやるよ。非現実を否定する奴はな…。」
廃人形をダウンさせた俺は、溺の言葉を一切無視して、とにかく最上階を目指した。
曖人「こういうのは、最上階に何かあるのがよくある事だ…。」
こちらから攻撃を仕掛ける事を放棄して、飛び交う攻撃を回避しながら、走り続けた。
そして、3階に繋がる階段が目に入ったので、一直線で駆け抜けた。
溺「邪術:通行センサーパルス」
すると、階段の方から、無数のパルスが飛んできた。
曖人「あれは斬れないな。」
躱す以外の選択肢が無かったので、近くのアイス屋に逃げ込んだ。
外のパルスは止む様子が無い。
曖人「マジか…囲まれたな…。」
一応、エレベーターとだけは繋がっているが、あんなの絶対落としてくるから、乗る気は起きなかった。
溺「(…急に気配が消えた…。索敵が出来なくなった。…パルスでやられたか?)」
溺は触覚や監視カメラで索敵しているようで、俺はそれに気づいたので、若干飛行している。
厨房の方に行くと、貼り紙を見つけた。
曖人「何々?倉庫にいる保存食が枯渇した?
電力の周りが悪い?ッ!」
俺は何かを察して、フロアの地図を見た。
曖人「なるほど…。位置関係を完全に把握した。役割を持つ部屋の配置が器官と一致している。つまり、脳にあたる設備、コンピュータールームに全ての情報があるはずだ。コンピュータールームの位置は……ビンゴだ。」
俺は、アイス屋から抜け出し、4階のコンピュータールームを目指した。
溺「ッッ!勘づいたか…。まぁでも…行かせないからね♡」
サニイ「ぐっ…飛行が出来ない…。」
望「この世界では俺がルールなのさ。折角の絶叫体験ギミックを無視されたくないからね。」
狭く、動く足場で今彼らは戦っている。
望「君は俺に近づけるのかな!」
そう言うと、邪力球を前方車両から、後方車両にいるサニイに放った。
しかし、サニイは全て弾き壊した。
望「駄目か。まぁ…こんなの序章さ!」
すると、マグマが噴き出し始め、その中をジェットコースターが駆け抜ける構図となった。
望「そのマグマは、触れた者を焼き尽くす!
君の武器を完全に無力化してあげるよ。」
サニイ「あまり舐めるな。」
サニイは、槍に強い太陽光を纏い、魔力を凝縮させた。
サニイ「槍術:炎傘」
太陽光を纏った槍を縦に振り降ろし、斬撃波を発生させると、強い魔力の圧力でマグマが相殺された。
その斬撃波は、前方車両にいる望に届き、致命傷を負わせた。
望「…へぇ。君は人の理想を否定する奴なんだなぁぁ。……絶対に手を降す。」
怒りで本気になった望は、邪力を練りながら、身体と空間全体に纏った。
望「妄想の恐ろしさをその身で受けてみろ。
遊びは終了だ。邪術:解体メリーゴーランド」
すると、レールが途切れて、サニイ含むゴンドラは、地上へと降ろされた。
その地上では、全身が刃物で出来た馬が大量に待ち構えていた。
サニイ「なんて量だ。飛行さえ出来れば、敵ですら無いのに。」
そう言いつつも、槍に溜めた魔力を斬撃波として放ち、処理していった。
望「…君はギミック無視ばかりだね。つまらん。プラン通りの体験じゃ、君を破滅させられそうに無い。もういい。」
望は身体に集めた邪力を解き放ち、大量の触手を生やした。
望「何もギミック処刑が全てじゃない。実力行使といこうか。」
すると、凄いスピードで、触手がサニイに伸びていったが、サニイは冷静に、斬った。
サニイ「…槍術:炎傘」
大量に迫る触手を一気に切り払ったが、触手は次々に再生し、襲い掛かってきた。
サニイ「再生速度が異常に速い…。痛覚どうなっているんだよ…。」
疲れと油断で動きが鈍り始めたサニイは、背後から馬に刺された。
サニイ「ッッ!」
すると、望がゆっくりと近づいてきた。
望「これが“妄想”の力さ。限界なんて無い。俺は自身の力は弱く、邪力の回復も遅いが、この能力によって、相手をここまで弄べる。軽いコスパでな?現実では君の圧勝かもしれないが、術中に掛かった時点で、君はひたすらエネルギーを消耗するだけさ。さて、高みの見物としようかな…!」
そう言い終えると、トラックを、反動で硬直したサニイの上に召喚し、落とした。
サニイ「…!槍術:日戦慄」
危機一髪の所でトラックを受け止めたが、刺された事で、パワーが弱まり、破壊出来なかった。
その隙を狙い、触手の先端を刃物にして、伸ばしてきた。
サニイ「ぐはっ!」
望「……じっくり制裁してやるよ。非現実を否定する奴はな…。」
廃人形をダウンさせた俺は、溺の言葉を一切無視して、とにかく最上階を目指した。
曖人「こういうのは、最上階に何かあるのがよくある事だ…。」
こちらから攻撃を仕掛ける事を放棄して、飛び交う攻撃を回避しながら、走り続けた。
そして、3階に繋がる階段が目に入ったので、一直線で駆け抜けた。
溺「邪術:通行センサーパルス」
すると、階段の方から、無数のパルスが飛んできた。
曖人「あれは斬れないな。」
躱す以外の選択肢が無かったので、近くのアイス屋に逃げ込んだ。
外のパルスは止む様子が無い。
曖人「マジか…囲まれたな…。」
一応、エレベーターとだけは繋がっているが、あんなの絶対落としてくるから、乗る気は起きなかった。
溺「(…急に気配が消えた…。索敵が出来なくなった。…パルスでやられたか?)」
溺は触覚や監視カメラで索敵しているようで、俺はそれに気づいたので、若干飛行している。
厨房の方に行くと、貼り紙を見つけた。
曖人「何々?倉庫にいる保存食が枯渇した?
電力の周りが悪い?ッ!」
俺は何かを察して、フロアの地図を見た。
曖人「なるほど…。位置関係を完全に把握した。役割を持つ部屋の配置が器官と一致している。つまり、脳にあたる設備、コンピュータールームに全ての情報があるはずだ。コンピュータールームの位置は……ビンゴだ。」
俺は、アイス屋から抜け出し、4階のコンピュータールームを目指した。
溺「ッッ!勘づいたか…。まぁでも…行かせないからね♡」
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