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3章ー邪種編ー
邪種目撃
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しばらく探索をして、ガレージに案内された。
サニイ「ここがマイホーム…というか拠点だ。俺の故郷はここじゃないからな。近所の島に住んでいたが、色々あってな…。」
施設内に俺たちは入り、椅子に腰掛けた。
サニイ「さぁ本題に入ろう。」
曖人「邪種についての概要は大体理解した。」
サニイ「なら話は速い。邪種には恐らく、親玉らしき存在がいるはずだ。」
俺もそう思っている。
新種が発見されているということは、進化している。
全滅したと思わせられたということは、闇雲に暴れる肉食生物では無いということだ。
曖人「数体は知性があるな……。」
サニイ「俺が対峙した奴には知性は無かったが、アルフィティや巨龍の件と同時期に動き出した事から、やはり偶然とは考えにくい。
かと言って、野性的な奴らがそこまで考えたとは思えない。一部個体だろう。そいつが指示してる事はありえる話だ。」
曖人「とりあいず討伐してみないと、分からないな。」
サニイ「同感。」
俺たちは早速、情報収集を開始した。
目撃情報のあった怪物の討伐は、進行しており、自衛部隊が対処しているようだが、強さに偏りがあるため、ランク分類されているようだ。
ランクC 一般能力者でも束になれば勝てる。
ランクB 一般能力者じゃきついが、高度能力者なら勝てるレベル。
ランクA 高度能力者でも苦戦必須。勝率は 3割。
ランクS 遭遇したら逃げる事が推奨される。
ランクX まだ誰も遭遇した事が無い。
対峙した時点で、半端な者は死ぬ。
このような内訳になっているそうだ。
これまでの目撃情報からC、B位は、大量に存在するらしい。
A以降は、目撃情報や対面報告件数が少なく、何処にいるか割れていないが、失踪事件や、遺体の目撃が相次いでいる為、必ず潜んでいる。
サニイが対峙した怪物は、彼自身が強すぎる故に正確かは分からないが、被害レベルからBと思われるそうだ。
そのレベルでも、基地が墜とされかけたため、平均値が高いのだろう。
そう情報を整理しながら、情報収集をしていると、アストロック遺跡群の正面広場付近が騒がしい事に気づいたので、俺はエネルギーを纏い、飛び上がった。
鶏の怪物「"""""¿¡」
タコの怪物「°_°°_°」
駆け付けた場所には、触手が生えた鶏と、満面の笑みを浮かべるタコが、各2体居た。
周りには、火傷を負った衛兵が倒れていたり、子供達が怪物達に捕まっていたりした。
曖人「突破されたか…。大丈夫だ。まだ生きてる。被害はここで食い止める!」
俺は剣を引き抜き、魔力を纏い、戦闘態勢に入った。
すると、怪物達がこちらの存在に気が付いたか、タコは触手に水を纏い、こちらに仕掛けてきて、鶏は火を吹いてきた。
曖人「剣術:地合金」
大地を隆起させ、火を防いだが、触手に破壊された。
しかし、俺は地煙に紛れて背後を捉え、斬り掛かろうとした瞬間、子を捕らえた触手を差し出してきた。
曖人「ッッ!」
剣を振り降ろさず、防御態勢に入り、追撃を受け流した。
曖人「鶏の方は脳筋みたいだが、タコの方は知能があるな。ああやって人質を出されたら、対処出来ない。」
再び鶏が火を吹いてくるが、それは簡単に避け、鶏を斬った。
鶏の怪物「""""¡¿!」
そして流れるように、もう一体も斬った。
曖人「タコの方をどう攻略するか……。余裕で勝てはするだろう。問題は、人質を取られている事だ。」
満面の笑みを浮かべたタコは、触手に水を纏い、衝撃波を飛ばしてきた。
俺は飛行することで回避した。
タコ「°-°°-°」
タコは再び攻撃を仕掛けてきたが、その触手は気づいたら、焼き尽くされていた。
タコ「>_<>_<!」
そしてタコは消滅した。
曖人「今の魔力は……?!」
サニイ「流石英雄。躊躇するね。」
どうやらサニイが斬撃波で倒したようだ。
曖人「人質の子供は?」
サニイ「最初から居ないぞ。幻覚攻撃だ。タコの笑顔を見ただろ?俺も最初は術中にかかったさ。油断させて高度能力者を狩る奴だ。」
曖人「申し訳ない。力になれなくて…。」
サニイ「無理も無いさ。タコの奴は目を合わせなければ、術が発動しないから。」
俺たちは、拠点であるガレージへと帰還した。
サニイ「情報共有だ。そっちは?」
曖人「ランクSに分類される邪種は知能持ちの可能性が高まった。痕跡が残ってなさすぎるらしい。恐らく隠蔽だ。」
サニイ「俺もそんな感じだった。しかし!1つ。」
サニイは少し空白を明けて、言い放った。
サニイ「地図に無いはずの建造物が建っていたらしい。しかも、立ち入った人は行方不明のようだ。」
曖人「それって……。」
サニイ「ああ。AかSだろう。しかも、もう1件ある。」
2つ同時に高難度事件が発生中らしい。
放置すれば被害が拡大するのは、言わなくても分かる事だ。
曖人「行方不明の建造物は俺が引き受ける。
サニイは別件を!」
サニイ「その言葉が聞きたかった。では、明日出発するぞ。」
邪種動乱は始まったばかりだ……。
サニイ「ここがマイホーム…というか拠点だ。俺の故郷はここじゃないからな。近所の島に住んでいたが、色々あってな…。」
施設内に俺たちは入り、椅子に腰掛けた。
サニイ「さぁ本題に入ろう。」
曖人「邪種についての概要は大体理解した。」
サニイ「なら話は速い。邪種には恐らく、親玉らしき存在がいるはずだ。」
俺もそう思っている。
新種が発見されているということは、進化している。
全滅したと思わせられたということは、闇雲に暴れる肉食生物では無いということだ。
曖人「数体は知性があるな……。」
サニイ「俺が対峙した奴には知性は無かったが、アルフィティや巨龍の件と同時期に動き出した事から、やはり偶然とは考えにくい。
かと言って、野性的な奴らがそこまで考えたとは思えない。一部個体だろう。そいつが指示してる事はありえる話だ。」
曖人「とりあいず討伐してみないと、分からないな。」
サニイ「同感。」
俺たちは早速、情報収集を開始した。
目撃情報のあった怪物の討伐は、進行しており、自衛部隊が対処しているようだが、強さに偏りがあるため、ランク分類されているようだ。
ランクC 一般能力者でも束になれば勝てる。
ランクB 一般能力者じゃきついが、高度能力者なら勝てるレベル。
ランクA 高度能力者でも苦戦必須。勝率は 3割。
ランクS 遭遇したら逃げる事が推奨される。
ランクX まだ誰も遭遇した事が無い。
対峙した時点で、半端な者は死ぬ。
このような内訳になっているそうだ。
これまでの目撃情報からC、B位は、大量に存在するらしい。
A以降は、目撃情報や対面報告件数が少なく、何処にいるか割れていないが、失踪事件や、遺体の目撃が相次いでいる為、必ず潜んでいる。
サニイが対峙した怪物は、彼自身が強すぎる故に正確かは分からないが、被害レベルからBと思われるそうだ。
そのレベルでも、基地が墜とされかけたため、平均値が高いのだろう。
そう情報を整理しながら、情報収集をしていると、アストロック遺跡群の正面広場付近が騒がしい事に気づいたので、俺はエネルギーを纏い、飛び上がった。
鶏の怪物「"""""¿¡」
タコの怪物「°_°°_°」
駆け付けた場所には、触手が生えた鶏と、満面の笑みを浮かべるタコが、各2体居た。
周りには、火傷を負った衛兵が倒れていたり、子供達が怪物達に捕まっていたりした。
曖人「突破されたか…。大丈夫だ。まだ生きてる。被害はここで食い止める!」
俺は剣を引き抜き、魔力を纏い、戦闘態勢に入った。
すると、怪物達がこちらの存在に気が付いたか、タコは触手に水を纏い、こちらに仕掛けてきて、鶏は火を吹いてきた。
曖人「剣術:地合金」
大地を隆起させ、火を防いだが、触手に破壊された。
しかし、俺は地煙に紛れて背後を捉え、斬り掛かろうとした瞬間、子を捕らえた触手を差し出してきた。
曖人「ッッ!」
剣を振り降ろさず、防御態勢に入り、追撃を受け流した。
曖人「鶏の方は脳筋みたいだが、タコの方は知能があるな。ああやって人質を出されたら、対処出来ない。」
再び鶏が火を吹いてくるが、それは簡単に避け、鶏を斬った。
鶏の怪物「""""¡¿!」
そして流れるように、もう一体も斬った。
曖人「タコの方をどう攻略するか……。余裕で勝てはするだろう。問題は、人質を取られている事だ。」
満面の笑みを浮かべたタコは、触手に水を纏い、衝撃波を飛ばしてきた。
俺は飛行することで回避した。
タコ「°-°°-°」
タコは再び攻撃を仕掛けてきたが、その触手は気づいたら、焼き尽くされていた。
タコ「>_<>_<!」
そしてタコは消滅した。
曖人「今の魔力は……?!」
サニイ「流石英雄。躊躇するね。」
どうやらサニイが斬撃波で倒したようだ。
曖人「人質の子供は?」
サニイ「最初から居ないぞ。幻覚攻撃だ。タコの笑顔を見ただろ?俺も最初は術中にかかったさ。油断させて高度能力者を狩る奴だ。」
曖人「申し訳ない。力になれなくて…。」
サニイ「無理も無いさ。タコの奴は目を合わせなければ、術が発動しないから。」
俺たちは、拠点であるガレージへと帰還した。
サニイ「情報共有だ。そっちは?」
曖人「ランクSに分類される邪種は知能持ちの可能性が高まった。痕跡が残ってなさすぎるらしい。恐らく隠蔽だ。」
サニイ「俺もそんな感じだった。しかし!1つ。」
サニイは少し空白を明けて、言い放った。
サニイ「地図に無いはずの建造物が建っていたらしい。しかも、立ち入った人は行方不明のようだ。」
曖人「それって……。」
サニイ「ああ。AかSだろう。しかも、もう1件ある。」
2つ同時に高難度事件が発生中らしい。
放置すれば被害が拡大するのは、言わなくても分かる事だ。
曖人「行方不明の建造物は俺が引き受ける。
サニイは別件を!」
サニイ「その言葉が聞きたかった。では、明日出発するぞ。」
邪種動乱は始まったばかりだ……。
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