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2章ー英雄編ー(巨龍)

40.ー龍襲Ⅱー Sander ー

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 時を同じくしてジェット機でも上位種のドラゴンと遭遇していた。

フュエル「防衛しきるぞ…強襲から!」

ライトドラゴン「ヒュァァァ!」

 フュエル、ゼディ、リダクテッドはそれぞれ武器を取り出し、戦闘態勢に移行した。

 少し距離を取ったライトドラゴンがブレスをチャージしながら突進してきた。

ゼディ「魔術:修羅の蜘蛛固め」

 金属のように頑丈な糸を張り巡らしたが、サンダーブレスによって、焼き尽くされた。

ゼディ「何?!」

 フュエルはVENOMを円盤状にして、ブレスを防ぎに投げた。

 ブレスは軌道を頻繁に変えながら移動しているが、VENOMはそのペースに対応出来ており、ライトドラゴンはブレスを辞めた。

 身軽に飛行するライトドラゴンは翼の爪に雷を纏わせ、急加速で突進してきた。

フュエル「撃ち落とせVENOM!」

 三日月状に分解したVENOMを飛行するライトドラゴンに当て、落とそうとしたが、その異次元の旋回能力からVENOMの不規則に動く軌道を持ってしても、墜落させられなかった。

フュエル「身を守れ!」

 フュエルは急いでVENOMを盾にして防ぎ、他の二人も各々の武器で攻撃を受け流した。

リダクテッド「ふーむ。厄介じゃな。」

フュエル「動きが読めねぇ。こちらから攻め落とすのは難しそうだ…。」

 幸い、ライトドラゴンはかなり好戦的であり、向こうから攻めてきてくれるので、攻撃を流し続ければ、隙をついていずれ倒せる。

 だが、戦場が拠点であるジェット機である以上、早期に決着を着けなければ、最悪機体が破損する。

フュエル「簡単な対処法がありながら自ら茨の道を進まねばならないとは……。防衛も楽じゃないな。」

 ライトドラゴンは爪に雷を纏わせながら再び突進してきた。

フュエル「機体から引き剥がすぞ。リダクテッド頼んだ!」

リダクテッド「わしに任せておけ。」

 リダクテッドは斧に強大な魔力を纏わせ、突っ込んでくるライトドラゴンを迎撃した。

ライトドラゴン「ヒュァァァ!!」

 急な反撃に驚いたライトドラゴンは悲鳴を上げながら距離を取った。

リダクテッド「あぁぁぁぁぁ!!」

 その悲鳴を至近距離で聞いたリダクテッドは麻痺した。

リダクテッド「はぁ……気を付けろ!ライトドラゴンの悲鳴は電気を帯びておる!」

フュエル「ああ。見れば分かるさ。」

 遠・中距離はブレス、近距離は爪と発狂が現時点で判明している攻撃手段だ。

フュエル「ゼディ。中距離で仕留めるぞ。糸で奴の動きを封じられるか?」

ゼディ「一瞬なら恐らく……。」

フュエル「十分だ。」

 フュエルの指示でゼディは精度の高い糸を翼に当て、動きを止めた。

ライトドラゴン「ヒュュァァァアアア!!」

 しかし、咆哮によって破られた。

 だが、この一瞬の硬直が命取りだ。

フュエル「少しでもこの隙を作れただけで上出来だゼディ。」

 フュエルは動きが止まっている隙にVENOMをサーフボードのように使用して接近していた。

 そして、奴の咆哮が終わったと同時VENOMから降りた。

フュエル「魔術:衰滑車」

 機体に着地したフュエルは勢いに乗ったVENOMに毒を纏わせた。

ライトドラゴン「ヒュァァァァァァ!!」

 ライトドラゴンは最後の悪あがきと言わんばかりに落雷を落としながら発狂攻撃を仕掛けたが、周囲に生物が居なかったため、無意味に散った。

フュエル「防衛完了。見張りに戻るぞ。」

リダクテッド「わしは少し身体を休める。麻痺がよく効いたからの。」

フュエル「了解。」

ゼディ「了解。」

 ライトドラゴンによる強襲から無事機体を守り抜けた。



      ー火山エリアー


 時を同じくして、火山でもファイアドラゴンとの戦闘が始まろうとしていた。

曖人「いくぞ!お前ら!」
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