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2章ー英雄編ー(巨龍)

龍の巣

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 ジェット機が離陸して35時間が経過し、龍の巣がある小惑星付近に停滞した。

曖人「あれが龍の巣…………。」

 かなり離れた位置にいるが、複数のドラゴンが徘徊しているのが目撃できた。

 ジェット機で更に龍の巣に近づき、停滞した。

フュエル「あまり近づきすぎるとドラゴンに撃ち落とされる危険性がある。ここからはジェットパックで着陸するぞ。」

 我々前線部隊は、少し前に謎の人物から大量に貰っていたジェットパックを装備して龍の巣への上陸を試みた。

曖人「拠点の防衛は任せたぞ。フュエル。」

フュエル「君たちはここの事は気にしないで巨龍を必ず討伐してこい。」

曖人「ああ。」

 こうして3つの部隊に別れて行動を始めた。




       ー龍の巣ー
       巨龍の住処


 龍の巣の大地は火山灰土となっていて、丸焦げの木や、マグマで溢れかえっていた。

曖人「ここからは班に別れる。勝てないと判断したら、誰かと合流しろ。いいな?」

兵士達「了解です。」

 我々前線部隊は班に別れて行動を開始した。

 奥に見える火山の山頂に巨龍でも入れるサイズの寝床らしき場所を発見したので、俺たちは火山に向かう事にした。

 一方、心明たちは洞窟に向かっていった。

心明「ねぇ深雅。洞窟なんかに巨龍がいると思うの?流石に狭いでしょ。」

深雅「巨龍は居ないだろうな。ただ、期待の新生が隠されている可能性は高い。最初から巨龍討伐は曖人たちに任せるつもりだったしな。
巨龍以外にもいるであろう上位種が今後の脅威となる前に、摘み取っておきたい。」

心明「なるほどね……。確かに一理あるね。」

 そんな会話を交わしながら心明たちは洞窟への潜入を開始した。



      ー火山エリアー

 しばらく歩き、火山の麓まで辿り着いた。

ドラゴン「グォォ」

 俺たちはドラゴンと接敵した。

チェイン「魔術:鎖の狂乱舞」

 蒼炎を纏った鎖はドラゴンを締め付け、ダウンさせた。

チェイン「ドラゴンとは言ってもこの程度の奴なら苦戦はしないな。」

ファーマ「通常種はブレスすら吐けないからな。数が少々多くて鬱陶しいが、焦るような相手では無い。」

曖人「だが気をつけろよ。何処に上位種が潜んでいるがわからないからな。」

チェイン「安心しろ。油断は怠らない。」

 下位種のドラゴンとかなり遭遇したが、順調に登山を進行していった。


      ー洞窟エリアー

 一方、心明たちは洞窟内でドラゴンと遭遇しながらも対処し、奥へ奥へと進んでいた。

深雅「ドラゴンの子供。飛行能力は無い。噛み付きによる攻撃か。やはりこの場所は育成エリアなのかもな。」

萌愛「でも上位種どころか成長しきったドラゴンすらいないよ?」

 そう話し進んでいると、深雅が魔力で気配を察知した。

深雅「地面が崩落するぞ。受ける準備を!」

 彼等彼女等は、地面の崩落により落下したが、深雅の素早い指示によって、無事に着地できた。

心明「はぁ…何ここ……。」

 落下先は先程は変わってとても広い空洞となっており、そこら中が凍りついていた。

 その空洞の奥から生物が冷気を放ってきた。

深雅「防げ。逆鱗。」

 それにいち早く気づいた深雅は、逆鱗を取り出して防いだ。

 冷気を放った生物が接近してきた。

 水色の鱗のトカゲのような姿をした生物だ。

深雅「ブレス攻撃……。あいつは間違いなく上位種だ。飛行能力は同様に無いようだが、アイスドラゴンと言ったところだな……。」

アイスドラゴン「ガァァァァ!」





      ージェット機ー

 突如としてジェット機に向かって、雷属性を持つブレスが放たれた。

フュエル「機体を守れVENOM!」

 VENOMを三日月状に分解させ、ブレスが機体に与らないようにスライドさせて防いだ。

 すると、ブレスを放ったであろうドラゴンが飛来してきた。

 紫の鱗に手と羽が一体となった形状の姿をしていた。

ゼディ「あれは……!」

フュエル「上位種だな…。デフェンスとしては最悪の相手だ。」

ライトドラゴン「ヒュァァァ!」


      ー火山エリアー

 火山の中間地点位の高度で、火炎のブレスが放たれた。

チェイン「任せておけ。」

 チェインは鎖を壁のように張り巡らせ、火炎ブレスを防いだ。

ファーマ「巨龍に近づきゃそりゃ居るか…。」

 赤黒い鱗の大蛇のような生物が現れた。

曖人「先程までの下位種のドラゴンはワイバーン型だったよな……。色々な種類のドラゴンが生息しているようだな……。」

ファイアドラゴン「シャァァァ!」



 最早爬虫類の巣であった龍の巣。

 それぞれの戦地で、上位種のドラゴンとの戦闘が開始した。

   

   ー巨龍討伐計画、実行ー


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