12 / 229
1章ー精霊編ー
12.種族とエネルギー
しおりを挟む
最後の試練地ワーニング荒野へと向かう俺たち。着々と力を付けてきていた。
曖人「なあ、ファーマ」
ファーマ「どうした?」
曖人「アルフィティの最後の発言が気になる。そもそもこの世界の生物が持つ「魔力」について全然知識がない。かなり目的地まで距離あるし、何か教えてほしい。」
俺たちは馬車を使ってワーニング荒野付近の村まで運んでもらっている最中だ。
俺がこの世界に来て1ヶ月は経過したが、
掴めた情報が曖昧な匂わせばかりだ。
リダクテッドさんに話してもらった英雄伝説と通じることは度々あるが、今の所 悪魔や
試練用の魔獣としか遭遇していない。
人間の領域は狭いと聞いているが、各地に集落は点在してるし、ラビリンスでの一件以外で争いの話を聞かないから今一度気になってファーマに尋ねてみた。
ファーマ「悪魔の伝承は人間とは異なるかもしれないが、知ってる情報は共有しよう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まず、悪魔は能力者数が一番多い種族だ。
魔力……エネルギーとも言われる存在
俺らはエネルギーを思念によって取り込み、
付与して、術や能力を放っている。
前提として能力には種族や環境の特色がある。
環境を形成するのは泉のエネルギーであり、
各泉エネルギーが異なる。
つまり出身によって異能生物(魔獣)の割合や環境危険度、発現する能力属性が全く違う。
危険な環境に適応した生物は凶暴に、
平和な環境で育った生物は温厚になる。
また、エネルギーが強い程、生物の扱う能力のランクが上がる。
軽く種族ごとの傾向について話そう。
人間 基本無能力者が多く、武器や技術で対抗するケースが多いが、基本属性は習得可能。
悪魔 能力者が多く、特殊な能力に目覚めやすい傾向にある。地域によって誤差はあるが、
水や新緑以外の基本属性と闇や光などの変化属性を扱える人が多い。
天使 神聖魔力と言われる独自のエネルギーを利用している。火や氷以外の基本属性が扱え、特に風、雷、自然が多い。
変化属性は闇系統以外は習得可能。
ファントム 霊界に住む異例な種族。
死者の転生の分岐であるため、前の種族のエネルギーに影響を受ける。
なので、色々な能力者が混在している。
しかし、霊エネルギーという独自のエネルギーを使うファントムも少数派だが存在する。
レジスター 海底に住むが、魚人ではない。
基本は海底洞窟などに住んでいる。
レジスターはどこでも呼吸ができるため、天敵の少ない海底に立て籠もっているらしい。
そのため、遭遇回数が少なく、詳しいデータは割り出せていないが、基本属性1つと変化属性1つ+固有能力の2属性持ちが基本らしい。
以上が種族別の傾向だ。
その中でも派生種族などはあるが、大体似たような感じだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファーマ「俺の知る魔力知識はこんなもんだ。とりあいず、出身地の泉のエネルギーの影響を受けやすいという認識でいい。」
曖人「俺は色々扱えるのは出身がないからか?」
ファーマ「かもな。精霊との契約だから自身の能力とは別枠かもしれんけど…」
とりあいず基礎知識は理解できた。
しばらくファーマによる勉強会が終わり、しばらく雑談していると目的地へと着いた。
馬車の人「ワーニング荒野は近辺最凶のスポットです。お気をつけて…」
俺たちは馬車料を払い、降りてお互いに見合った。
曖人「最後の試練……何があるかわからない…気を引き締めて行こう!」
ファーマ「ああ。もちろんだ。」
まだ俺たちは知らない。
最後の試練がどれだけ鬼畜で険しいもの
なのかは…。
曖人「なあ、ファーマ」
ファーマ「どうした?」
曖人「アルフィティの最後の発言が気になる。そもそもこの世界の生物が持つ「魔力」について全然知識がない。かなり目的地まで距離あるし、何か教えてほしい。」
俺たちは馬車を使ってワーニング荒野付近の村まで運んでもらっている最中だ。
俺がこの世界に来て1ヶ月は経過したが、
掴めた情報が曖昧な匂わせばかりだ。
リダクテッドさんに話してもらった英雄伝説と通じることは度々あるが、今の所 悪魔や
試練用の魔獣としか遭遇していない。
人間の領域は狭いと聞いているが、各地に集落は点在してるし、ラビリンスでの一件以外で争いの話を聞かないから今一度気になってファーマに尋ねてみた。
ファーマ「悪魔の伝承は人間とは異なるかもしれないが、知ってる情報は共有しよう。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まず、悪魔は能力者数が一番多い種族だ。
魔力……エネルギーとも言われる存在
俺らはエネルギーを思念によって取り込み、
付与して、術や能力を放っている。
前提として能力には種族や環境の特色がある。
環境を形成するのは泉のエネルギーであり、
各泉エネルギーが異なる。
つまり出身によって異能生物(魔獣)の割合や環境危険度、発現する能力属性が全く違う。
危険な環境に適応した生物は凶暴に、
平和な環境で育った生物は温厚になる。
また、エネルギーが強い程、生物の扱う能力のランクが上がる。
軽く種族ごとの傾向について話そう。
人間 基本無能力者が多く、武器や技術で対抗するケースが多いが、基本属性は習得可能。
悪魔 能力者が多く、特殊な能力に目覚めやすい傾向にある。地域によって誤差はあるが、
水や新緑以外の基本属性と闇や光などの変化属性を扱える人が多い。
天使 神聖魔力と言われる独自のエネルギーを利用している。火や氷以外の基本属性が扱え、特に風、雷、自然が多い。
変化属性は闇系統以外は習得可能。
ファントム 霊界に住む異例な種族。
死者の転生の分岐であるため、前の種族のエネルギーに影響を受ける。
なので、色々な能力者が混在している。
しかし、霊エネルギーという独自のエネルギーを使うファントムも少数派だが存在する。
レジスター 海底に住むが、魚人ではない。
基本は海底洞窟などに住んでいる。
レジスターはどこでも呼吸ができるため、天敵の少ない海底に立て籠もっているらしい。
そのため、遭遇回数が少なく、詳しいデータは割り出せていないが、基本属性1つと変化属性1つ+固有能力の2属性持ちが基本らしい。
以上が種族別の傾向だ。
その中でも派生種族などはあるが、大体似たような感じだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ファーマ「俺の知る魔力知識はこんなもんだ。とりあいず、出身地の泉のエネルギーの影響を受けやすいという認識でいい。」
曖人「俺は色々扱えるのは出身がないからか?」
ファーマ「かもな。精霊との契約だから自身の能力とは別枠かもしれんけど…」
とりあいず基礎知識は理解できた。
しばらくファーマによる勉強会が終わり、しばらく雑談していると目的地へと着いた。
馬車の人「ワーニング荒野は近辺最凶のスポットです。お気をつけて…」
俺たちは馬車料を払い、降りてお互いに見合った。
曖人「最後の試練……何があるかわからない…気を引き締めて行こう!」
ファーマ「ああ。もちろんだ。」
まだ俺たちは知らない。
最後の試練がどれだけ鬼畜で険しいもの
なのかは…。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
何百回も転生した私は村人になりたかったけど魔界に転生してしまったので魔界に村を作ってそこで生活する!
しおん
ファンタジー
20XX年〇月△日…
フリーターの蔵本 梨夢(くらもと りむ)は不慮の事故により死亡し、そして異世界に転生する。
そして梨夢の予想通り勇者として魔王討伐に使わされる。そして無事に帰還し天寿をまっとうする。
これで終わりかと思いきや次は王子として転生!?
その次は大賢者、その次は魔王…様々な人生を送ってきたが、普通の人生を送りたい!
そう思った彼女は宿命だの運命だのを完全スルーしどこにでもいる普通の村人Aとして生きていく…
はずが何故か魔界に転生?!
村がなければ作ればいい!
「魔界に人が住めるような村を私は作ります!」

スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
名も無い忌子
蜘優桜
ファンタジー
初めまして、出会ってくれてありがとう
今これを読んでいるキミ達の時代には魔法も、亜人もいないんだよね?
そっか。そうだよね
これは、とある少年少女の物語だよ
『人間守護団』に入った、幼い少年少女のね
これから、たくさんのことが起こる
キミは耐えられるかな?
苦しいことも悲しいこともあるかもね
でもキミがこの物語で守られて、愛を見て、勇気をもらって、幸福になれて、導きかれて、自由になって、支えられて、寄り添われて、包まれて___
救われることを祈っているよ
ん?ボクが誰かって?
…誰だろうね?きっといつかわかるよ
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる