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1章ー精霊編ー
ー精霊試練Ⅳー 無 ー
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大地試練後、奇襲によって与えられたダメージを近くの村で回復して、俺たちはエレメン廃工業区域へと向かった。
ファーマ「エレメン廃工業区域……。聞いたことがある。」
と、ファーマが話し始めた。
曖人「何か知ってるのか?」
ファーマ「ああ。人間がかつて兵器開発を行っていた施設だ。悪魔含め、多種族はあの能力兵器によって一時、人間の支配領域から手を引いたらしい。その後はレジスターの軍勢に潰されたが、焼け野原となったエレメン廃工業区域は能力生物がエネルギーを得るために必要な環境らしい。」
しばらく移動すると施設が見えてきた。
ファーマの話の通り焼け焦げた野原に巨大な工場が建っていた。
骨組みは露呈していて、錆が見受けられる。
何年も無人のはずだが、ついこの前まで稼働していた形跡はある。
しばらく見物していると、警報が鳴り、精霊の幻が空に現れた。
アルフィティ「我ガ名ハ「アルフィティ」。施設ノ最深部ニテ待ツ。」
そう言い残すと幻は消えた。
曖人「工場の最深部に祠があるって事だな。そこに辿り着くのが試練と…」
ファーマ「何が仕掛けられてるか分からない。慎重に進まねばな…」
俺たちは施設内へと入った。
無数のパイプとベルトコンベア。そして未完成の兵器が立ち並び、異質な空気を放つ。
腕が砲台なパルスとなった機械兵が旋回していて、先に進みづらいが見つからないように進んだ。しかし、センサーにかかり見つかった。
ざっと8体は確認できる。
ファーマ「曖人!お前は 4体 相手しろ!残りは俺が片付ける!」
曖人「分かった!」
そして俺たちは戦闘を始めた。
俺は機械兵の放つ光弾を躱しながら接近し、まとめて斬り裂いた。
ファーマはレーザー持ちの機械兵を矢の雨で一掃した。
機械兵「(バチッバチッ ) エラー発生停止シマス」
曖人「遠隔共有も考えられる。先を急ごう。」
俺はファーマを引き連れて先を急いだ。
昔ハマっていたSF映画を思い出して攻略のヒントを得たのだ。
最深部直前の場所へと辿り着いた。
ファーマ「うわっ…これ行けるか?」
赤外線センサーで入口が封鎖されていた。
触れたら切断されるタイプか分からない以上先に進めない。
俺は近くに落ちていたガラスの破片をセンサーの方へ投げた。
曖人「切れはしなさそうだ。明らかに何か出そうな雰囲気はあるが…」
ファーマ「出たら倒せばいいだけさ。試練は力試しなんだしな」
曖人「そうだな」
俺は剣を取り出し、ファーマは矢を装填し、
恐る恐るセンサーに触れた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
案の定何かが現れた。
全長約4m程の機械兵だ。右手にはレーザーカッター、左手にはガトリング、背中にはキャノン砲が付いた殺意しかない赤い兵器だ。
ファーマ「こいつに矢通るか?」
曖人「でもやるしかなくないか?」
ファーマ「ああ。そうだな…」
先攻したのは兵器だ。
ガトリングをこちらに乱射してきた。
俺たちはそれを躱し、反撃の態勢を取る。
曖人「何かアクションを起こした後に硬直がありそうだな…。」
ファーマ「ヒットアンドアウェイが重要って事だな。了解!」
ファーマは言い終え、矢を放った。
しかし、効いた様子は無かった。
ファーマ「やっぱ駄目か…。魔力を込めればいけるか?」
兵器はガトリングをファーマの方へ打ち、
レーザーをこちらに放った。
曖人「剣術:隆斬」
床に沿っているレーザーを飛び上がって回避し、着地時に剣を床に叩きつけた。
衝撃が伝い、兵器の立ち位置が隆起した。
ドーン
ファーマの方もガトリングがオーバーヒートするまで躱し、起爆矢を装填した。
ファーマ「魔術:原始の咆哮」
放たれた矢は兵器に刺さり、エネルギー爆発を起こした。
ドッカーン
確かにダメージは与えられたが、まだまだ兵器は停止しなかった。
兵器はお返しと言わんばかりにレーザーカッターで近づいていた俺たちを薙ぎ払った。
ファーマは空中に居たため、受け身でダメージを押さえながら吹っ飛んだ。
俺は姿勢を低くしてレーザーを避け、剣に魔力を込めた。
曖人「剣術:這い上がる濁光」
這い上がる濁光でガトリングの一部を切断し、それに続いてボディから露呈した回路にファーマが起爆矢を打ち込んだ。
ドカーン
曖人「いいぞ!回路を少しずつ停止させてくぞ!」
ファーマ「了解!」
兵器はレーザーカッターで反撃してきたが、俺は思念波を剣に纏い、斬り裂いた。
しかし、レーザーカッターはすぐ復活した。
曖人「芯から破壊しないとな駄目か…」
続くレーザーカッターの薙ぎ払いを避け、腕の根元を狙って飛び上がった。
曖人「剣術:龍巻斬」
ジャキーン
ドカーン
ファーマ「順調だ。」
俺とファーマのコンビネーションにより着実に兵器にダメージをしばらく与え続けた、
そして煙が出始めた。
兵器は背中のキャノンにエネルギーを集め、機械兵を呼び出した。
ファーマ「魔術:辛裏前線」
ファーマは術を使い、一掃した。
その後、兵器は貯めたエネルギーを解き放った。
ビューーン バーン
俺は兵器の攻撃を避けつつ後ろを捉えた。
曖人「そろそろ遊びは終わりだ!
剣術:揺れ震える地光」
最大思念と大地のエネルギーを纏い、背中の一番硬いボディを破った。
すると、遂に電源装置が露呈した。
ファーマ「魔術:原始の咆哮 とどめだ。」
ドッカーン
大爆発と共に兵器は壊れ、停止した。
それと同時に設備が全て停止した。
曖人「よし。これで最深部へ進めるな!」
俺たちは最深部へと向かった。
最深部にはカプセルがあり、奇妙な生物が保管されていた。
その生物は2m位の黒いクリオネのような姿をしていた。すると精霊アルフィティの声が聞こえた。
アルフィティ「試練達成ダ。我ガ力ヲ受ケ取ルガヨイ。」
そして俺はいつもの儀式を始めた。
アルフィティ「次デ最後ノ試練カ…。
最後ノ試練ハ火ノ試練。危険地帯「ワーニング荒野」ニ祠ガ有ル。我ノ本体ハ人造ダ。コノヨウナ生物ヲ作ル反動デ魔獣ハ生マレル。
次期英雄ハ再ビ巨龍ヲ封印出来ルカ?
真ノ侵略者トワカリ合エルカ?
楽シミニ拝見サセテ貰オウカ」
無の精霊は意味深な発言を残し、クリオネと共に消えた。
俺たちはワーニング荒野へと向かった。
???「思想………かぁ♡」
ファーマ「エレメン廃工業区域……。聞いたことがある。」
と、ファーマが話し始めた。
曖人「何か知ってるのか?」
ファーマ「ああ。人間がかつて兵器開発を行っていた施設だ。悪魔含め、多種族はあの能力兵器によって一時、人間の支配領域から手を引いたらしい。その後はレジスターの軍勢に潰されたが、焼け野原となったエレメン廃工業区域は能力生物がエネルギーを得るために必要な環境らしい。」
しばらく移動すると施設が見えてきた。
ファーマの話の通り焼け焦げた野原に巨大な工場が建っていた。
骨組みは露呈していて、錆が見受けられる。
何年も無人のはずだが、ついこの前まで稼働していた形跡はある。
しばらく見物していると、警報が鳴り、精霊の幻が空に現れた。
アルフィティ「我ガ名ハ「アルフィティ」。施設ノ最深部ニテ待ツ。」
そう言い残すと幻は消えた。
曖人「工場の最深部に祠があるって事だな。そこに辿り着くのが試練と…」
ファーマ「何が仕掛けられてるか分からない。慎重に進まねばな…」
俺たちは施設内へと入った。
無数のパイプとベルトコンベア。そして未完成の兵器が立ち並び、異質な空気を放つ。
腕が砲台なパルスとなった機械兵が旋回していて、先に進みづらいが見つからないように進んだ。しかし、センサーにかかり見つかった。
ざっと8体は確認できる。
ファーマ「曖人!お前は 4体 相手しろ!残りは俺が片付ける!」
曖人「分かった!」
そして俺たちは戦闘を始めた。
俺は機械兵の放つ光弾を躱しながら接近し、まとめて斬り裂いた。
ファーマはレーザー持ちの機械兵を矢の雨で一掃した。
機械兵「(バチッバチッ ) エラー発生停止シマス」
曖人「遠隔共有も考えられる。先を急ごう。」
俺はファーマを引き連れて先を急いだ。
昔ハマっていたSF映画を思い出して攻略のヒントを得たのだ。
最深部直前の場所へと辿り着いた。
ファーマ「うわっ…これ行けるか?」
赤外線センサーで入口が封鎖されていた。
触れたら切断されるタイプか分からない以上先に進めない。
俺は近くに落ちていたガラスの破片をセンサーの方へ投げた。
曖人「切れはしなさそうだ。明らかに何か出そうな雰囲気はあるが…」
ファーマ「出たら倒せばいいだけさ。試練は力試しなんだしな」
曖人「そうだな」
俺は剣を取り出し、ファーマは矢を装填し、
恐る恐るセンサーに触れた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
案の定何かが現れた。
全長約4m程の機械兵だ。右手にはレーザーカッター、左手にはガトリング、背中にはキャノン砲が付いた殺意しかない赤い兵器だ。
ファーマ「こいつに矢通るか?」
曖人「でもやるしかなくないか?」
ファーマ「ああ。そうだな…」
先攻したのは兵器だ。
ガトリングをこちらに乱射してきた。
俺たちはそれを躱し、反撃の態勢を取る。
曖人「何かアクションを起こした後に硬直がありそうだな…。」
ファーマ「ヒットアンドアウェイが重要って事だな。了解!」
ファーマは言い終え、矢を放った。
しかし、効いた様子は無かった。
ファーマ「やっぱ駄目か…。魔力を込めればいけるか?」
兵器はガトリングをファーマの方へ打ち、
レーザーをこちらに放った。
曖人「剣術:隆斬」
床に沿っているレーザーを飛び上がって回避し、着地時に剣を床に叩きつけた。
衝撃が伝い、兵器の立ち位置が隆起した。
ドーン
ファーマの方もガトリングがオーバーヒートするまで躱し、起爆矢を装填した。
ファーマ「魔術:原始の咆哮」
放たれた矢は兵器に刺さり、エネルギー爆発を起こした。
ドッカーン
確かにダメージは与えられたが、まだまだ兵器は停止しなかった。
兵器はお返しと言わんばかりにレーザーカッターで近づいていた俺たちを薙ぎ払った。
ファーマは空中に居たため、受け身でダメージを押さえながら吹っ飛んだ。
俺は姿勢を低くしてレーザーを避け、剣に魔力を込めた。
曖人「剣術:這い上がる濁光」
這い上がる濁光でガトリングの一部を切断し、それに続いてボディから露呈した回路にファーマが起爆矢を打ち込んだ。
ドカーン
曖人「いいぞ!回路を少しずつ停止させてくぞ!」
ファーマ「了解!」
兵器はレーザーカッターで反撃してきたが、俺は思念波を剣に纏い、斬り裂いた。
しかし、レーザーカッターはすぐ復活した。
曖人「芯から破壊しないとな駄目か…」
続くレーザーカッターの薙ぎ払いを避け、腕の根元を狙って飛び上がった。
曖人「剣術:龍巻斬」
ジャキーン
ドカーン
ファーマ「順調だ。」
俺とファーマのコンビネーションにより着実に兵器にダメージをしばらく与え続けた、
そして煙が出始めた。
兵器は背中のキャノンにエネルギーを集め、機械兵を呼び出した。
ファーマ「魔術:辛裏前線」
ファーマは術を使い、一掃した。
その後、兵器は貯めたエネルギーを解き放った。
ビューーン バーン
俺は兵器の攻撃を避けつつ後ろを捉えた。
曖人「そろそろ遊びは終わりだ!
剣術:揺れ震える地光」
最大思念と大地のエネルギーを纏い、背中の一番硬いボディを破った。
すると、遂に電源装置が露呈した。
ファーマ「魔術:原始の咆哮 とどめだ。」
ドッカーン
大爆発と共に兵器は壊れ、停止した。
それと同時に設備が全て停止した。
曖人「よし。これで最深部へ進めるな!」
俺たちは最深部へと向かった。
最深部にはカプセルがあり、奇妙な生物が保管されていた。
その生物は2m位の黒いクリオネのような姿をしていた。すると精霊アルフィティの声が聞こえた。
アルフィティ「試練達成ダ。我ガ力ヲ受ケ取ルガヨイ。」
そして俺はいつもの儀式を始めた。
アルフィティ「次デ最後ノ試練カ…。
最後ノ試練ハ火ノ試練。危険地帯「ワーニング荒野」ニ祠ガ有ル。我ノ本体ハ人造ダ。コノヨウナ生物ヲ作ル反動デ魔獣ハ生マレル。
次期英雄ハ再ビ巨龍ヲ封印出来ルカ?
真ノ侵略者トワカリ合エルカ?
楽シミニ拝見サセテ貰オウカ」
無の精霊は意味深な発言を残し、クリオネと共に消えた。
俺たちはワーニング荒野へと向かった。
???「思想………かぁ♡」
応援ありがとうございます!
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