4 / 5
4
しおりを挟む
両手をぱんっと景気よく叩き、色事に染まりそうなこのもんもんとした空気を払う。
「よし!じゃあ、なんて言い訳するのか考えましょう!」
部屋の外では未だにドッコンバッコン音が聞こえている。このままではオリバーは投獄されるかもしれない。
魔術の残証は消せないと思うからごまかせないとして、使用した理由くらいはなんとか取り繕えないだろうか。
アリアはオリバーの両腕に拘束されたまま、思案に耽る。
そうしたら、なぜかもにゅりとお尻が揉まれた。
「ちょっと!何してるの!?」
「尻も柔らかい。」
両方の尻タブを、大きな固い手で、もにゅりもにゅりと揉まれる。
アリアは思いっきり、オリバーの両腕をバシバシと叩いた。
「自分のことでしょ!?遊んでいる暇はないの!正気に戻って!」
「俺は正気だ。そして本気だ。」
「嘘つくなー-----っ!」
バシリと、オリバーの顔を平手で叩く。
かなり本気で叩いたので、さすがのオリバーも顔を横に背けた。しかし横を向いたその体制のまま、お尻をもにゅもにゅと揉んでいる。
叩かれた頬がじわりと赤くなり、その顔向きのまま視線だけをチラリとアリアに向けて、オリバーは口を開いた。
「解いていいか?」
「え?」
「俺もさすがにやばいと思っている。だから、解いていいか?」
きっと部屋に張り巡らせている、水の魔術のことだろう。それを解くということは、警備隊が突入してくるということだ。
アリアは自分の恰好を見た。
いつの間にかボタンは5つも外れ最後の1つを残すのみで、ほぼ前は見えている。肩は片方出ているし、上半身はレースの胸当てのみで、ほとんど裸と言っていい。
少し恥ずかしくなって、アリアは頬を染めた。
大人しくオリバーの紳士的な行動〔お尻は揉んでいる〕に甘え、肩をそっとシャツの中に戻す。
「オリバーが大丈夫なら、早く解いちゃったほうがいいかも。遅くなればなるほど、罪が重くなりそうだし。」
「そうか。」
その途端、バリッと、アリアの胸当てが外れた。
前から真っ二つである。
衝撃すぎて、その瞬間がスローに見えたアリアには、胸当ての左右のつなぎ目が、何かの魔術で切り裂かれたのが見えた。
「赤くてエロい。」
大きな両手が、アリアの真っ白な胸を鷲掴む。
頂上にくっついている熟れた赤い蕾を、ぎゅっと摘ままれて、アリアは正気に戻った。
「何してんのっ!?」
もうわけが分からなくて、アリアは泣き声である。
「すごいエロい。」
「やめて、やめて、離して~~~~っ!」
手を突っぱねて離れようとしたら、勢いで後ろに数歩下がった。
その先に机があったので、アリアはお尻を乗せて、乗りあがるような形で机の上に押し倒された。
「はあはあ………これは舐めていいやつだよな?」
「だめなやつっ!」
「そんな無茶な。」
オリバーは両手で胸をもみもみしながら、谷間に顔を埋めている。
そこですぅ~~~~っと、思い切り息を吸うものだから、アリアはゾクゾクして鳥肌がたった。
「ちょっとほんとにやめて!ストップ!ストーーーーップ!」
オリバーは谷間から顔を離さず、視線だけ向けて、胸の先端の赤い蕾をぎゅっと摘まむ。
力が強すぎて痛い。
しかしアリアの体がビクリと震えたことで、オリバーは勘違いしたらしい。
「気持ちいいのか?」
「そんなわけあるかっ!この変態っ!いいから離れろっ!」
「女はここが性感帯だと聞いたことがある。」
「そんなに強く潰されたら、普通に痛い!」
「じゃあどうしたらいい?こうか?」
オリバーは赤い蕾をくりくりと捏ねると、優しくそっと押し潰した。
なんか違う。なんか違うけど、壊れ物を扱うように優しくされると、下腹が自然と熱くなってしまう。
さわさわと胸を触るオリバーを見ながら、アリアはこのままじゃまずいと思った。
なんだかんだ言って、オリバーのやりたいようにやられている。警備隊も全然来ないし、このままだと最後までやられてしまう。
そんなの絶対に嫌だ。
アリアは胸の谷間に顔を埋めているオリバーの頬に両手を添えると、優しくこちらを向くように促す。
目が合うと、にこりと微笑んで口を開いた。
「ねえ、オリバー。キスして。」
ぴしりとオリバーの動きが止まる。
そしてアリアの瞳からゆっくりと視線が下がり、プルプルとみずみずしく潤った赤い唇を凝視した。
「ん」
アリアはツンと唇を突き出して、オリバーにキスをおねだりした。
この誘惑にこの男が勝てるわけがない。絶対だ。
「い…いいのか?」
オリバーは困惑気味に、おそるおそるアリアに尋ねる。
「うん。して。」
かわいく見えるように、アリアは小首を傾げながら、オリバーにお願いをした。
「責任は取る。」
「ん?」
何を言われたのか理解するよりも早く、アリアの唇に柔らかく温かい唇が押し付けられた。
ちょんっと触れて、すぐ離れる。でもその距離は今にも触れそうな距離から退くことはない。
「柔らかいな。」
「……うん。」
まるで恋人同士だなと、アリアは遠い目をした。
部屋の外では、ギーコギーコガガガガと、何かを削る大きな音がしているが。
アリアは腕をオリバーの首に回すと、自分からオリバーに口づける。
舌で唇をなめてやれば、閉ざされていたオリバーの唇はすぐに開き、アリアはオリバーの舌を優しくしごいた。
ハッハッと荒い息をしながら、オリバーは一生懸命に答えようとしている。
一生懸命になりすぎて、舌をアリアの口の中に押し込んで、ベロベロと口の中のいろんなところを舐めまくっている。
おかげでアリアの後頭部は机に押し付けられ、とても痛い。
ちょっと本当に後頭部痛いし、さすがに圧迫されて息も苦しいので、アリアはギブだと示すようにオリバーの肩をバシバシと叩いた。
しかしオリバーは気づかない。
いや、気づいているのかもしれないが、反応がない。
加減してやろうと思っていたのに、アリアは腹が立って、思い切り力を使った。
アリアは闇属性の使い手である。
接吻を用いて対象の魔力を奪う魔術が、一番得意なのだ。
魔力切れでオリバーが机に突っ伏して倒れ、水の魔術が解けるのと、部屋の壁が物理の力で、外側から崩れるのとはほぼ同時だった。
「よし!じゃあ、なんて言い訳するのか考えましょう!」
部屋の外では未だにドッコンバッコン音が聞こえている。このままではオリバーは投獄されるかもしれない。
魔術の残証は消せないと思うからごまかせないとして、使用した理由くらいはなんとか取り繕えないだろうか。
アリアはオリバーの両腕に拘束されたまま、思案に耽る。
そうしたら、なぜかもにゅりとお尻が揉まれた。
「ちょっと!何してるの!?」
「尻も柔らかい。」
両方の尻タブを、大きな固い手で、もにゅりもにゅりと揉まれる。
アリアは思いっきり、オリバーの両腕をバシバシと叩いた。
「自分のことでしょ!?遊んでいる暇はないの!正気に戻って!」
「俺は正気だ。そして本気だ。」
「嘘つくなー-----っ!」
バシリと、オリバーの顔を平手で叩く。
かなり本気で叩いたので、さすがのオリバーも顔を横に背けた。しかし横を向いたその体制のまま、お尻をもにゅもにゅと揉んでいる。
叩かれた頬がじわりと赤くなり、その顔向きのまま視線だけをチラリとアリアに向けて、オリバーは口を開いた。
「解いていいか?」
「え?」
「俺もさすがにやばいと思っている。だから、解いていいか?」
きっと部屋に張り巡らせている、水の魔術のことだろう。それを解くということは、警備隊が突入してくるということだ。
アリアは自分の恰好を見た。
いつの間にかボタンは5つも外れ最後の1つを残すのみで、ほぼ前は見えている。肩は片方出ているし、上半身はレースの胸当てのみで、ほとんど裸と言っていい。
少し恥ずかしくなって、アリアは頬を染めた。
大人しくオリバーの紳士的な行動〔お尻は揉んでいる〕に甘え、肩をそっとシャツの中に戻す。
「オリバーが大丈夫なら、早く解いちゃったほうがいいかも。遅くなればなるほど、罪が重くなりそうだし。」
「そうか。」
その途端、バリッと、アリアの胸当てが外れた。
前から真っ二つである。
衝撃すぎて、その瞬間がスローに見えたアリアには、胸当ての左右のつなぎ目が、何かの魔術で切り裂かれたのが見えた。
「赤くてエロい。」
大きな両手が、アリアの真っ白な胸を鷲掴む。
頂上にくっついている熟れた赤い蕾を、ぎゅっと摘ままれて、アリアは正気に戻った。
「何してんのっ!?」
もうわけが分からなくて、アリアは泣き声である。
「すごいエロい。」
「やめて、やめて、離して~~~~っ!」
手を突っぱねて離れようとしたら、勢いで後ろに数歩下がった。
その先に机があったので、アリアはお尻を乗せて、乗りあがるような形で机の上に押し倒された。
「はあはあ………これは舐めていいやつだよな?」
「だめなやつっ!」
「そんな無茶な。」
オリバーは両手で胸をもみもみしながら、谷間に顔を埋めている。
そこですぅ~~~~っと、思い切り息を吸うものだから、アリアはゾクゾクして鳥肌がたった。
「ちょっとほんとにやめて!ストップ!ストーーーーップ!」
オリバーは谷間から顔を離さず、視線だけ向けて、胸の先端の赤い蕾をぎゅっと摘まむ。
力が強すぎて痛い。
しかしアリアの体がビクリと震えたことで、オリバーは勘違いしたらしい。
「気持ちいいのか?」
「そんなわけあるかっ!この変態っ!いいから離れろっ!」
「女はここが性感帯だと聞いたことがある。」
「そんなに強く潰されたら、普通に痛い!」
「じゃあどうしたらいい?こうか?」
オリバーは赤い蕾をくりくりと捏ねると、優しくそっと押し潰した。
なんか違う。なんか違うけど、壊れ物を扱うように優しくされると、下腹が自然と熱くなってしまう。
さわさわと胸を触るオリバーを見ながら、アリアはこのままじゃまずいと思った。
なんだかんだ言って、オリバーのやりたいようにやられている。警備隊も全然来ないし、このままだと最後までやられてしまう。
そんなの絶対に嫌だ。
アリアは胸の谷間に顔を埋めているオリバーの頬に両手を添えると、優しくこちらを向くように促す。
目が合うと、にこりと微笑んで口を開いた。
「ねえ、オリバー。キスして。」
ぴしりとオリバーの動きが止まる。
そしてアリアの瞳からゆっくりと視線が下がり、プルプルとみずみずしく潤った赤い唇を凝視した。
「ん」
アリアはツンと唇を突き出して、オリバーにキスをおねだりした。
この誘惑にこの男が勝てるわけがない。絶対だ。
「い…いいのか?」
オリバーは困惑気味に、おそるおそるアリアに尋ねる。
「うん。して。」
かわいく見えるように、アリアは小首を傾げながら、オリバーにお願いをした。
「責任は取る。」
「ん?」
何を言われたのか理解するよりも早く、アリアの唇に柔らかく温かい唇が押し付けられた。
ちょんっと触れて、すぐ離れる。でもその距離は今にも触れそうな距離から退くことはない。
「柔らかいな。」
「……うん。」
まるで恋人同士だなと、アリアは遠い目をした。
部屋の外では、ギーコギーコガガガガと、何かを削る大きな音がしているが。
アリアは腕をオリバーの首に回すと、自分からオリバーに口づける。
舌で唇をなめてやれば、閉ざされていたオリバーの唇はすぐに開き、アリアはオリバーの舌を優しくしごいた。
ハッハッと荒い息をしながら、オリバーは一生懸命に答えようとしている。
一生懸命になりすぎて、舌をアリアの口の中に押し込んで、ベロベロと口の中のいろんなところを舐めまくっている。
おかげでアリアの後頭部は机に押し付けられ、とても痛い。
ちょっと本当に後頭部痛いし、さすがに圧迫されて息も苦しいので、アリアはギブだと示すようにオリバーの肩をバシバシと叩いた。
しかしオリバーは気づかない。
いや、気づいているのかもしれないが、反応がない。
加減してやろうと思っていたのに、アリアは腹が立って、思い切り力を使った。
アリアは闇属性の使い手である。
接吻を用いて対象の魔力を奪う魔術が、一番得意なのだ。
魔力切れでオリバーが机に突っ伏して倒れ、水の魔術が解けるのと、部屋の壁が物理の力で、外側から崩れるのとはほぼ同時だった。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
放置した彼女は溺愛彼氏におしおきされたりする
プリオネ
恋愛
天才魔法使いハヤトには悩みがあった。それは、彼女である魔女のオリビアが冷たいという事。もっと大胆に恋愛を楽しみたいハヤトは、勉強ばかりで構ってくれないオリビアにしびれを切らし、ついに強引に部屋へ連れて行く。自分を放置したお仕置きと称して彼女をベッドでいじめるハヤト。
しかし、実際は彼の思い込みである。主人公オリビアにとってハヤトは求めるものが激しすぎたのである。自分のペースで場所を問わずイチャつこうとするハヤトにうんざりして、好きなのについそっけなくしてしまうオリビア。
そんなある日、学校のイベントでハヤトとはぐれたオリビアに、数々の災難が起きるのであった。
※「偽物の天才魔女は優しくて意地悪な本物の天才魔法使いに翻弄される」の続編。
[R18] 18禁ゲームの世界に御招待! 王子とヤらなきゃゲームが進まない。そんなのお断りします。
ピエール
恋愛
R18 がっつりエロです。ご注意下さい
えーー!!
転生したら、いきなり推しと リアルセッ○スの真っ最中!!!
ここって、もしかしたら???
18禁PCゲーム ラブキャッスル[愛と欲望の宮廷]の世界
私って悪役令嬢のカトリーヌに転生しちゃってるの???
カトリーヌって•••、あの、淫乱の•••
マズイ、非常にマズイ、貞操の危機だ!!!
私、確か、彼氏とドライブ中に事故に遭い••••
異世界転生って事は、絶対彼氏も転生しているはず!
だって[ラノベ]ではそれがお約束!
彼を探して、一緒に こんな世界から逃げ出してやる!
カトリーヌの身体に、男達のイヤラシイ魔の手が伸びる。
果たして、主人公は、数々のエロイベントを乗り切る事が出来るのか?
ゲームはエンディングを迎える事が出来るのか?
そして、彼氏の行方は•••
攻略対象別 オムニバスエロです。
完結しておりますので最後までお楽しみいただけます。
(攻略対象に変態もいます。ご注意下さい)
皇帝陛下は皇妃を可愛がる~俺の可愛いお嫁さん、今日もいっぱい乱れてね?~
一ノ瀬 彩音
恋愛
ある国の皇帝である主人公は、とある理由から妻となったヒロインに毎日のように夜伽を命じる。
だが、彼女は恥ずかしいのか、いつも顔を真っ赤にして拒むのだ。
そんなある日、彼女はついに自分から求めるようになるのだが……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
【R-18】嫁ぎ相手は氷の鬼畜王子と聞いていたのですが……?【完結】
千紘コウ
恋愛
公爵令嬢のブランシュはその性格の悪さから“冷血令嬢”と呼ばれている。そんなブランシュに縁談が届く。相手は“氷の鬼畜王子”との二つ名がある隣国の王太子フェリクス。
──S気の強い公爵令嬢が隣国のMっぽい鬼畜王子(疑惑)に嫁いでアレコレするけど勝てる気がしない話。
【注】女性主導でヒーローに乳○責めや自○強制、手○キする描写が2〜3話に集中しているので苦手な方はご自衛ください。挿入シーンは一瞬。
※4話以降ギャグコメディ調強め
※他サイトにも掲載(こちらに掲載の分は少しだけ加筆修正等しています)、全8話(後日談含む)
獣人の里の仕置き小屋
真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。
獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。
今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。
仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる