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103話 エレノアとの対決
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俺達は馬車で揺られてアンテンまで向かっている。
理由はエレノアの殺害若しくは捕縛である。
まあ状況に応じて臨機応変に対処しよう。
「どれぐらい強くなったのかしらね?」
「さあな。でもティーダが何か仕掛けを施していたとすれば厄介だ。慎重に行くぞ」
「そうね。サポートはお願い」
「任せろ」
ヴィクトリカは栄養補助食品を食べている。
戦いに備えるつもりだろう。
二本目を開けて食べている。
お腹だけは壊さないでくれよ。
ラフレアは俺にもたれかかって寝ている。
こちらも戦闘に備えてだろうか。
相変わらず寝顔が可愛い。寝息をすぅーすぅーと立てている。
「呪術カースアビスやカースレーザーを使用する時間さえ稼いでくれれば」
「そこはアタッカーの仕事だな。リアやヴィクトリカ、ネールに任せるしかない」
「もう少し時間短縮できればいいのですけど」
「仕方ないさ。呪術は威力が高いからな」
「なるべく頑張ります」
「無茶はするなよ」
「はい」
俺達は各々心の準備をする。
ネールはスカーレットソードを優しく抱いて寝ている。
余程気に入ったらしいな。
ナーフィは窓の景色を見て楽しそうにしている。
「間もなくご到着致します」
「分かった」
「あれは!?」
「どうした!?」
馬車がアンテンの近くまで来て急停止する。
俺達は急ぎ馬車から降りる。
するとアンテン国の内部から煙が上がっていた。
「まさか!?」
「何か聞こえるわ。悲鳴だよ」
「エレノアか。急ぐぞ」
「うん」
その前にセーブをしよう。
忘れてはいけない。
「セーブ」
=========================
スロット1 アンテン国前
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
アンテンの犠牲者は後でスロット共有で元に戻そう。
俺達がアンテン国に急ぎ入国すると多くの人々が死体となって地面に転がっていた。
中には悲惨な状態の死体も。
「エレノア!!」
「ラーク!! ラークじゃない。やっと見つけた」
「自分が何してるか分かってるのか!!」
「ええ。私滅茶苦茶強くなったのよ。だからあの時の借り返してあげるわ!!」
「容赦はしないぞ!!」
「黙りなさい。私に勝てるはずないでしょうが!!」
そう言ってエレノアは地面を蹴って俺に襲い掛かる。
その間に割って入ったリアとネール。
「貴方達ゴミは後回しよ!! 邪魔しないで!!」
「貴方こそラークに付き纏うのはやめて貰える。迷惑よ!!」
「私に口答えする気!! 許されないわ!!」
「私達こそ貴方は許せないエレノア」
リアのブラッドソードがエレノアの持っている銀の剣と衝突する。
武器の質は圧倒的にリアの持つブラッドソードが上である。
だがエレノアの銀の剣は破壊されない。
「何で!?」
「私は今人間を超えたのよ!! はははっ!!」
「くっ!!」
リアは一度下がる。
俺はラフレアにバフをお願いする。
「ラフレア頼む」
「オッケー。バフとデバフを撒くわ」
「ああ」
ラフレアがバッファーとして魔法を詠唱する。
「攻撃力アップ」
「防御力アップ」
「スピードアップ」
「攻撃力ダウン」
「防御力ダウン」
「スピードダウン」
一気に六つの魔法を使用したことで少し疲れが出ている。
だがこれでエレノアは弱体化した。
対してこちら側は強化された。
「リアは正面から、ヴィクトリカは背後に回れ。ネールは左右どちらかから攻撃だ」
「任せて」
「了解なのじゃ」
「うん」
「アリスは呪術カースレーザーの準備を」
「はい」
俺は仲間に指示した。
傷さえ付けられれば分裂で勝てる。
俺は短剣グラディウスをエレノアに向かって投げた。
だが簡単に回避される。
「甘いわよ」
「お前何をした?」
「ティーダと言う男から力を授かったのよ」
「やはりか」
そう言ってエレノアは魔法を詠唱する。
不味い。
「エアブレイク」
風魔法をエレノアは使用する。
リアはそれをブラッドソードで防いだ。
「やるわね糞女!!」
「はああああああああっ!!」
リアはエレノアに向かって攻撃する。
しかし上手く回避される。
背後から攻撃しようとしたヴィクトリカも後ろ足で蹴られて攻撃できなかった。
ネールが横からスカーレットソードで攻撃する。
「うらあああああああああああっ!!」
「ちいっ!!」
エレノアは銀の剣で何とか受け止める。
銀の剣にひびが入る。
「今だアリス」
「はい」
アリスはこの一瞬を見逃さない。
カースケインをエレノアに向けて詠唱する。
「呪術カースレーザー」
リア達は瞬時にその場から回避する。
呪術カースレーザーがエレノアに向かって放たれる。
エレノアはひびが入った銀の剣で防ぐ。
しかし銀の剣は耐えきれず粉々に破壊される。
エレノアは何とか回避しようとするが右肩に一撃を食らう。
右肩が貫通する。
「きゃあああああああああああああああああ!!」
エレノアは息を切らしながら左手で右肩の傷を抑える。
「許さない、許さない!! 絶対に殺してやる!!」
「もう終わりだ」
「何ですって!!」
「傷を負った時点で終わりなんだよエレノア。その罪を悔い改めろ!!」
俺はエレノアに向かってセーブ&ロードの能力分裂を使用する。
「セーブ×2」
『どこに分裂いたしますか?』
「心臓にだ」
『了解しました。動作が完了いたしました』
俺が分裂を使用すると、その直後エレノアは口から大量の血を吐血して、もがき苦しみ地面に顔面から倒れる。
捕縛は無理だったな。余裕が無い。
自業自得だエレノア。
俺は一応セーブをする。
次はバレッドだな。
「セーブ」
=========================
スロット1 アンテン国中央広場
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
そしてアンテン国を共有で元に戻そうとしたその時だった。
「ぐわああああああああああああああああああああああああああっ!!」
エレノアが姿形を変えて叫び声を上げながら起き上がる。
何が起こった?
「ぐぅわああああ!! ら、ラークゥウウウゥ!!」
「何だその姿は!?」
エレノアは人間ではない悪魔のような漆黒の姿に変わっていた。
最早原型を留めておらず、醜い姿だ。
まるで魔獣に悪魔を足したような。
「ぐぅぅぅ!! わ、私はだ、誰!!」
「ティーダの悪魔術か!?」
心臓を破壊したつもりだったんだけどな。
被害がこれ以上出ないようにここで殺すしかない。
「皆もうひと踏ん張りだ!!」
『ええ』
俺達は完全に人間ではなくなったエレノアと最後の戦いを行う。
屈辱的で醜い姿になったエレノアは今何を思うだろうか。
私利私欲に塗れた結果がこれである。
そして俺は同時にティーダを許せなかった。
理由はエレノアの殺害若しくは捕縛である。
まあ状況に応じて臨機応変に対処しよう。
「どれぐらい強くなったのかしらね?」
「さあな。でもティーダが何か仕掛けを施していたとすれば厄介だ。慎重に行くぞ」
「そうね。サポートはお願い」
「任せろ」
ヴィクトリカは栄養補助食品を食べている。
戦いに備えるつもりだろう。
二本目を開けて食べている。
お腹だけは壊さないでくれよ。
ラフレアは俺にもたれかかって寝ている。
こちらも戦闘に備えてだろうか。
相変わらず寝顔が可愛い。寝息をすぅーすぅーと立てている。
「呪術カースアビスやカースレーザーを使用する時間さえ稼いでくれれば」
「そこはアタッカーの仕事だな。リアやヴィクトリカ、ネールに任せるしかない」
「もう少し時間短縮できればいいのですけど」
「仕方ないさ。呪術は威力が高いからな」
「なるべく頑張ります」
「無茶はするなよ」
「はい」
俺達は各々心の準備をする。
ネールはスカーレットソードを優しく抱いて寝ている。
余程気に入ったらしいな。
ナーフィは窓の景色を見て楽しそうにしている。
「間もなくご到着致します」
「分かった」
「あれは!?」
「どうした!?」
馬車がアンテンの近くまで来て急停止する。
俺達は急ぎ馬車から降りる。
するとアンテン国の内部から煙が上がっていた。
「まさか!?」
「何か聞こえるわ。悲鳴だよ」
「エレノアか。急ぐぞ」
「うん」
その前にセーブをしよう。
忘れてはいけない。
「セーブ」
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スロット1 アンテン国前
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
アンテンの犠牲者は後でスロット共有で元に戻そう。
俺達がアンテン国に急ぎ入国すると多くの人々が死体となって地面に転がっていた。
中には悲惨な状態の死体も。
「エレノア!!」
「ラーク!! ラークじゃない。やっと見つけた」
「自分が何してるか分かってるのか!!」
「ええ。私滅茶苦茶強くなったのよ。だからあの時の借り返してあげるわ!!」
「容赦はしないぞ!!」
「黙りなさい。私に勝てるはずないでしょうが!!」
そう言ってエレノアは地面を蹴って俺に襲い掛かる。
その間に割って入ったリアとネール。
「貴方達ゴミは後回しよ!! 邪魔しないで!!」
「貴方こそラークに付き纏うのはやめて貰える。迷惑よ!!」
「私に口答えする気!! 許されないわ!!」
「私達こそ貴方は許せないエレノア」
リアのブラッドソードがエレノアの持っている銀の剣と衝突する。
武器の質は圧倒的にリアの持つブラッドソードが上である。
だがエレノアの銀の剣は破壊されない。
「何で!?」
「私は今人間を超えたのよ!! はははっ!!」
「くっ!!」
リアは一度下がる。
俺はラフレアにバフをお願いする。
「ラフレア頼む」
「オッケー。バフとデバフを撒くわ」
「ああ」
ラフレアがバッファーとして魔法を詠唱する。
「攻撃力アップ」
「防御力アップ」
「スピードアップ」
「攻撃力ダウン」
「防御力ダウン」
「スピードダウン」
一気に六つの魔法を使用したことで少し疲れが出ている。
だがこれでエレノアは弱体化した。
対してこちら側は強化された。
「リアは正面から、ヴィクトリカは背後に回れ。ネールは左右どちらかから攻撃だ」
「任せて」
「了解なのじゃ」
「うん」
「アリスは呪術カースレーザーの準備を」
「はい」
俺は仲間に指示した。
傷さえ付けられれば分裂で勝てる。
俺は短剣グラディウスをエレノアに向かって投げた。
だが簡単に回避される。
「甘いわよ」
「お前何をした?」
「ティーダと言う男から力を授かったのよ」
「やはりか」
そう言ってエレノアは魔法を詠唱する。
不味い。
「エアブレイク」
風魔法をエレノアは使用する。
リアはそれをブラッドソードで防いだ。
「やるわね糞女!!」
「はああああああああっ!!」
リアはエレノアに向かって攻撃する。
しかし上手く回避される。
背後から攻撃しようとしたヴィクトリカも後ろ足で蹴られて攻撃できなかった。
ネールが横からスカーレットソードで攻撃する。
「うらあああああああああああっ!!」
「ちいっ!!」
エレノアは銀の剣で何とか受け止める。
銀の剣にひびが入る。
「今だアリス」
「はい」
アリスはこの一瞬を見逃さない。
カースケインをエレノアに向けて詠唱する。
「呪術カースレーザー」
リア達は瞬時にその場から回避する。
呪術カースレーザーがエレノアに向かって放たれる。
エレノアはひびが入った銀の剣で防ぐ。
しかし銀の剣は耐えきれず粉々に破壊される。
エレノアは何とか回避しようとするが右肩に一撃を食らう。
右肩が貫通する。
「きゃあああああああああああああああああ!!」
エレノアは息を切らしながら左手で右肩の傷を抑える。
「許さない、許さない!! 絶対に殺してやる!!」
「もう終わりだ」
「何ですって!!」
「傷を負った時点で終わりなんだよエレノア。その罪を悔い改めろ!!」
俺はエレノアに向かってセーブ&ロードの能力分裂を使用する。
「セーブ×2」
『どこに分裂いたしますか?』
「心臓にだ」
『了解しました。動作が完了いたしました』
俺が分裂を使用すると、その直後エレノアは口から大量の血を吐血して、もがき苦しみ地面に顔面から倒れる。
捕縛は無理だったな。余裕が無い。
自業自得だエレノア。
俺は一応セーブをする。
次はバレッドだな。
「セーブ」
=========================
スロット1 アンテン国中央広場
スロット2 豪華馬車の中
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 フレッディーノ国宿屋
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
そしてアンテン国を共有で元に戻そうとしたその時だった。
「ぐわああああああああああああああああああああああああああっ!!」
エレノアが姿形を変えて叫び声を上げながら起き上がる。
何が起こった?
「ぐぅわああああ!! ら、ラークゥウウウゥ!!」
「何だその姿は!?」
エレノアは人間ではない悪魔のような漆黒の姿に変わっていた。
最早原型を留めておらず、醜い姿だ。
まるで魔獣に悪魔を足したような。
「ぐぅぅぅ!! わ、私はだ、誰!!」
「ティーダの悪魔術か!?」
心臓を破壊したつもりだったんだけどな。
被害がこれ以上出ないようにここで殺すしかない。
「皆もうひと踏ん張りだ!!」
『ええ』
俺達は完全に人間ではなくなったエレノアと最後の戦いを行う。
屈辱的で醜い姿になったエレノアは今何を思うだろうか。
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