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101話 バレッド人を殺す
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バレッドは小屋から飛び出した後本当に自分が強くなっているかを確かめるため先ずは通行人を殺した。
「はははっ!! 前より遥かに強いぞ」
通行人の死体が無残に地面に転がっている。
その後もバレッドは人を見つけては殺し、見つけては殺しを繰り返した。
「はははっ!! 今なら勝てるラークに。それどころか世界を支配する事さえ!!」
バレッドは自身が強くなった事で欲望を剥き出しにする。
ある小国を訪れ、殺戮を行う。
「や、やめてくれええええええええ!!」
「黙れゴミ屑があああああああああああ!!」
バレッドは自分より弱い者を殺して自尊心を保っていた。
最早醜い怪物でしかなかった。
哀れな者である。
「はははっ!! ラークぅぅううう。待ってろよ!!」
そう言ってその後もラークの下まで向かう途中に殺戮を繰り返した。
最早手遅れで取り返しがつかない所まで来ていた。
♦
エレノアも同じく自身が強くなったかどうかを確かめるため美男子を脅迫して自身の思い通りにさせて遊んでいた。
前より強くなったことを確認して傲慢な高笑いをする。
「ふはははっ!! 私は今最強になったわ!! これならどんな男でも私のいう事を聞くわ。それどころか貴族すらも!!」
バレッド同様エレノアも多くの人を殺した。
自分に従わない奴は容赦なく拷問して殺した。
バレッド同様最早人間ではなく醜い怪物でしかなかった。
ある時は通行人を、ある時は冒険者を殺した。
どちらにせよ自分たちより弱い者を狙う癖は変わっていなかった。
卑怯で下劣な者達である。
「ラークに地獄を見せてあげるわ!!」
そう言ってラークを探して動き続ける。
最早手遅れなエレノアであった。
♦
ティーダはある冒険者ギルドに併設された酒場に居た。
そこで一人お酒を飲んでいた。
「さてそろそろ冒険者ギルド本部側も事態を把握するかな」
ティーダはお酒を飲みながらそう言った。
そんな時背後から大きな声で怒鳴られる。
「おいガキが酒飲んでんじゃねえ!!」
「法律上問題ない年齢だが」
「嘘ついてんじゃねえ。邪魔だどけろ!!」
そう言ってティーダの胸倉を掴んだ。
その衝撃でテーブルに置いてあった、飲みかけのグラスに入ったお酒が地面に落ちてガシャンと割れる音を醸し出した。
「悪魔術デビルソード」
「がはっ!!」
「死ね雑魚が」
ティーダは悪魔術で喧嘩を売って来た男を殺す。
心臓を一刺しで。
その後も酒場に居る連中全員を殺した。
「や、やめろおおおおおおおおおおおお!!」
「死ね雑魚が。俺に楯突くな」
「ぐはっ!!」
ティーダは酒場に居た六十名程の冒険者を殺した。
そして高笑いをする。
「はははっ!! かなりの寿命を奪い取った!!」
ティーダは黒いフードを深く被りなおし、血まみれの酒場をご機嫌な様子で出ていく。
ティーダは自分が順調だと思い込んでいた。
だがバレッドは、エレノアは、ティーダは後悔することになる。
ラーク達【ホワイトアリス】に手を出したことを。
まさかあんな屈辱を受ける羽目になることを。
まだ彼らは知らない。
♦
「はははっ!! 前より遥かに強いぞ」
通行人の死体が無残に地面に転がっている。
その後もバレッドは人を見つけては殺し、見つけては殺しを繰り返した。
「はははっ!! 今なら勝てるラークに。それどころか世界を支配する事さえ!!」
バレッドは自身が強くなった事で欲望を剥き出しにする。
ある小国を訪れ、殺戮を行う。
「や、やめてくれええええええええ!!」
「黙れゴミ屑があああああああああああ!!」
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そう言ってその後もラークの下まで向かう途中に殺戮を繰り返した。
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前より強くなったことを確認して傲慢な高笑いをする。
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自分に従わない奴は容赦なく拷問して殺した。
バレッド同様最早人間ではなく醜い怪物でしかなかった。
ある時は通行人を、ある時は冒険者を殺した。
どちらにせよ自分たちより弱い者を狙う癖は変わっていなかった。
卑怯で下劣な者達である。
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そう言ってラークを探して動き続ける。
最早手遅れなエレノアであった。
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ティーダはある冒険者ギルドに併設された酒場に居た。
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「さてそろそろ冒険者ギルド本部側も事態を把握するかな」
ティーダはお酒を飲みながらそう言った。
そんな時背後から大きな声で怒鳴られる。
「おいガキが酒飲んでんじゃねえ!!」
「法律上問題ない年齢だが」
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そう言ってティーダの胸倉を掴んだ。
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ティーダは自分が順調だと思い込んでいた。
だがバレッドは、エレノアは、ティーダは後悔することになる。
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まさかあんな屈辱を受ける羽目になることを。
まだ彼らは知らない。
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