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62話 ホワイトアリス標的にされる
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ファイシード国冒険者ギルド支部に良からぬ企みを行おうとしているパーティーが存在した。
そのパーティーの名前を【アイアンブリザード】。
彼らはAランクパーティーだ。
メンバー構成はこうである。
アタッカー:ディーン、グラージュ
バッファー:ボーボル
ヒーラー:ガンドーン
男四人組のパーティーでバランスが取れたパーティーである。
彼らは今、ある貴族から命令を受けて良からぬ企てを実行しようとしている。
「おい、本当にやるのかよ?」
そう言ったのはグラージュ。
青髪の青年だ。
かなり自分勝手な性格をしている。
銀の鎧を装備している。
腰には銀の剣を帯同させて。
「ああ貴族からの命令だぞ。それも公爵からだ。やらない筈がないだろうが!!」
偉そうに語るこの男はパーティーリーダーディーン。
金髪の派手な髪に金色の瞳。
こちらも自己中心的な性格だ。
銀の鎧をわざわざお金をかけて金色に塗装している。
腰にも金の剣を帯同させている。
「しかし冒険者殺しなんてやばいのでは?」
そう不安そうな言葉を漏らすのはバッファーのボーボル。
緑色の髪に緑色の瞳。
凄く慎重派な性格である。
その反面独占欲は強い。
「がははっ!! 大丈夫だろう、俺達アイアンブリザードならな!!」
ごつい巨体のこの大男の名前はガンドーン。
誰もが一目見るたびアタッカーだと勘違いするであろう。
しかし彼はヒーラーだ。
黒色の髪に黒色の瞳の大男だ。
貴族の地位を欲しがっている。
「じゃあ早速冒険者殺すぞ!!」
「大丈夫なのですか? 冒険者を殺して?」
「冒険者同士の殺し合いは許可されてるんだよ。貴族達が定めたルールに従って何が悪い!!」
「ま、まあそうですが」
「お前だって欲しいだろ。貴族の地位が、美女が!!」
「それはそうですが!!」
「だったら冒険者どんどん殺すんだよ!! 公爵の命令だぞ!!」
「わ、分かりました!!」
ディーンは頬杖をつきながらボーボルに強く言う。
ディーンはかなり自己中心的な性格で自分中心でないと満足できない。
その為行く行くは貴族の地位を手に入れて好きなだけ自分勝手な振る舞いを行おうと思っている。
「じゃあ先ずはその辺の雑魚狩るぞ!!」
「オッケー!!」
「分かりました!!」
「がははっ。回復は俺に任せろ!!」
「じゃあ狩るか!!」
【アイアンブリザード】は動き出す。
そしてラーク達がその事実を知るのは数日後となった。
♦
俺達は現在冒険者ギルドに居た。
そして違和感を覚えた。
「なあ何か冒険者の数少なくなってねえか?」
「確かに? どうしたのかしら?」
「聞いてみるか」
俺達はファイシード国冒険者ギルド支部の受付嬢に事情を聞く。
するとすんなりと答えてくれた。
「まだ犯人は不明ですがここ数日冒険者狩りが多発しています。同一犯かは不明ですが」
「冒険者狩り!?」
「はい。何でも冒険者が数日前から多数殺されているのです。もう既に数百名は殺されております」
「数百名!? 一体何の目的で?」
「さあそこまでは? 現在調査中ですので」
「そうか。教えてくれてありがとう」
「ホワイトアリス様もお気を付けください。狙われる可能性がありますので」
「ああ分かってる。お気遣い感謝する」
俺達は冒険者ギルドに設置された椅子に座る。
そして話し合う。
「暫く警戒して動いた方が良さそうだな」
「デビルメイデンの線はないの?」
「あいつらにそんな実力があるとは思わない!!」
確かに卑怯な手は使うだろうが、冒険者殺しを行えるほどの実力があるとは到底思えない。
恐らく違うだろう。
だとしたら誰が冒険者殺しをしている?
「貴族の線はどうじゃ? 貴族は冒険者が貴族の地位を与えられることに不快感を覚えるものも少なくないと聞くのじゃ。貴族が増えると困るからのう!!」
「貴族か。あり得るな。だが直接手は汚さないだろうな。だとしたら誰かに依頼したか?」
「その線もあり得るのじゃ!!」
確かにヴィクトリカの言う通り貴族は冒険者を見下している傾向が高い。
リンリン卿のように良い貴族なんて少ないのだ。
それに冒険者が貴族の地位を与えられる事で貴族が増える。
すると今いる貴族の地位から弾き出される者が出る。
この世界では貴族のパイは限られている。
全員が貴族という訳にはいかないのだ。
まあただ単純にその依頼したであろう貴族が冒険者嫌いなだけかもしれないが。
「まあ取り敢えず警戒しながらクエストをクリアしよう!!」
「うむそうじゃな!!」
俺達は常に警戒態勢を取ることにした。
冒険者狩りなら【ホワイトアリス】が狙われても可笑しくはない。
むしろBランクだと知れば嬉々として襲ってくるはずだ。
相手はAランクかSランクの冒険者に違いない。
CランクやBランク冒険者レベルでは実力的に冒険者狩りなんて行えないだろう。
取り敢えずセーブしておこう。
「セーブ」
=========================
スロット1 ファイシード国冒険者ギルド
スロット2 ファイシード国宿屋
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 空き
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
そして俺達が冒険者狩りの事実を知ってから十日が経過した。
そして遂に事態は大事となる。
俺達【ホワイトアリス】は【アイアンブリザード】に狙われる事となる。
♦
「大体殺せたな!!」
「そうだな。簡単に騙されて殺されてやがる!!」
「真正面から殺すのだけじゃつまらねえし、確実性が無い。あらゆる手で殺す、それが俺達アイアンブリザードだ!!」
「しかしかなり大事になったな。動きづらくなったんじゃねえか!!」
「まあな。だが俺達だという証拠なんてねえ!! 余裕だ。それにバックにはルーデイン公爵がついている。幾らでも揉み消せるさ!!」
「次はどうする。ターゲットは?」
「そうだな。ホワイトアリスなんてどうだ?」
「ホワイトアリス?」
「ああ冒険者ギルドに登録されているデータをルーデイン公爵から見せてもらったんだ。その時美少女集団のパーティーがあったそれがホワイトアリスだ!!」
「美少女か。いいね、女遊びは最高だ!!」
「だろ。殺しだけじゃつまらねえ。男としても充実しないとな!!」
「ははっ違いない!!」
「じゃあ次の標的はホワイトアリスで決まりだ!!」
「ああ!!」
ディーンとグラージュの会話を聞いていたボーボルとガンドーンもニヤリと笑い力強く頷いた。
【アイアンブリザード】の次のターゲットは【ホワイトアリス】に決まった。
だがこの選択は彼らを後悔させる。
それどころかそのバックにいるルーデイン公爵まで。
彼らはまだ知らない。
そのパーティーの名前を【アイアンブリザード】。
彼らはAランクパーティーだ。
メンバー構成はこうである。
アタッカー:ディーン、グラージュ
バッファー:ボーボル
ヒーラー:ガンドーン
男四人組のパーティーでバランスが取れたパーティーである。
彼らは今、ある貴族から命令を受けて良からぬ企てを実行しようとしている。
「おい、本当にやるのかよ?」
そう言ったのはグラージュ。
青髪の青年だ。
かなり自分勝手な性格をしている。
銀の鎧を装備している。
腰には銀の剣を帯同させて。
「ああ貴族からの命令だぞ。それも公爵からだ。やらない筈がないだろうが!!」
偉そうに語るこの男はパーティーリーダーディーン。
金髪の派手な髪に金色の瞳。
こちらも自己中心的な性格だ。
銀の鎧をわざわざお金をかけて金色に塗装している。
腰にも金の剣を帯同させている。
「しかし冒険者殺しなんてやばいのでは?」
そう不安そうな言葉を漏らすのはバッファーのボーボル。
緑色の髪に緑色の瞳。
凄く慎重派な性格である。
その反面独占欲は強い。
「がははっ!! 大丈夫だろう、俺達アイアンブリザードならな!!」
ごつい巨体のこの大男の名前はガンドーン。
誰もが一目見るたびアタッカーだと勘違いするであろう。
しかし彼はヒーラーだ。
黒色の髪に黒色の瞳の大男だ。
貴族の地位を欲しがっている。
「じゃあ早速冒険者殺すぞ!!」
「大丈夫なのですか? 冒険者を殺して?」
「冒険者同士の殺し合いは許可されてるんだよ。貴族達が定めたルールに従って何が悪い!!」
「ま、まあそうですが」
「お前だって欲しいだろ。貴族の地位が、美女が!!」
「それはそうですが!!」
「だったら冒険者どんどん殺すんだよ!! 公爵の命令だぞ!!」
「わ、分かりました!!」
ディーンは頬杖をつきながらボーボルに強く言う。
ディーンはかなり自己中心的な性格で自分中心でないと満足できない。
その為行く行くは貴族の地位を手に入れて好きなだけ自分勝手な振る舞いを行おうと思っている。
「じゃあ先ずはその辺の雑魚狩るぞ!!」
「オッケー!!」
「分かりました!!」
「がははっ。回復は俺に任せろ!!」
「じゃあ狩るか!!」
【アイアンブリザード】は動き出す。
そしてラーク達がその事実を知るのは数日後となった。
♦
俺達は現在冒険者ギルドに居た。
そして違和感を覚えた。
「なあ何か冒険者の数少なくなってねえか?」
「確かに? どうしたのかしら?」
「聞いてみるか」
俺達はファイシード国冒険者ギルド支部の受付嬢に事情を聞く。
するとすんなりと答えてくれた。
「まだ犯人は不明ですがここ数日冒険者狩りが多発しています。同一犯かは不明ですが」
「冒険者狩り!?」
「はい。何でも冒険者が数日前から多数殺されているのです。もう既に数百名は殺されております」
「数百名!? 一体何の目的で?」
「さあそこまでは? 現在調査中ですので」
「そうか。教えてくれてありがとう」
「ホワイトアリス様もお気を付けください。狙われる可能性がありますので」
「ああ分かってる。お気遣い感謝する」
俺達は冒険者ギルドに設置された椅子に座る。
そして話し合う。
「暫く警戒して動いた方が良さそうだな」
「デビルメイデンの線はないの?」
「あいつらにそんな実力があるとは思わない!!」
確かに卑怯な手は使うだろうが、冒険者殺しを行えるほどの実力があるとは到底思えない。
恐らく違うだろう。
だとしたら誰が冒険者殺しをしている?
「貴族の線はどうじゃ? 貴族は冒険者が貴族の地位を与えられることに不快感を覚えるものも少なくないと聞くのじゃ。貴族が増えると困るからのう!!」
「貴族か。あり得るな。だが直接手は汚さないだろうな。だとしたら誰かに依頼したか?」
「その線もあり得るのじゃ!!」
確かにヴィクトリカの言う通り貴族は冒険者を見下している傾向が高い。
リンリン卿のように良い貴族なんて少ないのだ。
それに冒険者が貴族の地位を与えられる事で貴族が増える。
すると今いる貴族の地位から弾き出される者が出る。
この世界では貴族のパイは限られている。
全員が貴族という訳にはいかないのだ。
まあただ単純にその依頼したであろう貴族が冒険者嫌いなだけかもしれないが。
「まあ取り敢えず警戒しながらクエストをクリアしよう!!」
「うむそうじゃな!!」
俺達は常に警戒態勢を取ることにした。
冒険者狩りなら【ホワイトアリス】が狙われても可笑しくはない。
むしろBランクだと知れば嬉々として襲ってくるはずだ。
相手はAランクかSランクの冒険者に違いない。
CランクやBランク冒険者レベルでは実力的に冒険者狩りなんて行えないだろう。
取り敢えずセーブしておこう。
「セーブ」
=========================
スロット1 ファイシード国冒険者ギルド
スロット2 ファイシード国宿屋
スロット3 ファイシード国宿屋
スロット4 空き
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
そして俺達が冒険者狩りの事実を知ってから十日が経過した。
そして遂に事態は大事となる。
俺達【ホワイトアリス】は【アイアンブリザード】に狙われる事となる。
♦
「大体殺せたな!!」
「そうだな。簡単に騙されて殺されてやがる!!」
「真正面から殺すのだけじゃつまらねえし、確実性が無い。あらゆる手で殺す、それが俺達アイアンブリザードだ!!」
「しかしかなり大事になったな。動きづらくなったんじゃねえか!!」
「まあな。だが俺達だという証拠なんてねえ!! 余裕だ。それにバックにはルーデイン公爵がついている。幾らでも揉み消せるさ!!」
「次はどうする。ターゲットは?」
「そうだな。ホワイトアリスなんてどうだ?」
「ホワイトアリス?」
「ああ冒険者ギルドに登録されているデータをルーデイン公爵から見せてもらったんだ。その時美少女集団のパーティーがあったそれがホワイトアリスだ!!」
「美少女か。いいね、女遊びは最高だ!!」
「だろ。殺しだけじゃつまらねえ。男としても充実しないとな!!」
「ははっ違いない!!」
「じゃあ次の標的はホワイトアリスで決まりだ!!」
「ああ!!」
ディーンとグラージュの会話を聞いていたボーボルとガンドーンもニヤリと笑い力強く頷いた。
【アイアンブリザード】の次のターゲットは【ホワイトアリス】に決まった。
だがこの選択は彼らを後悔させる。
それどころかそのバックにいるルーデイン公爵まで。
彼らはまだ知らない。
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