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44話 奴隷狩りを殺しました
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ハンターウルフを倒した俺達は冒険者ギルドで報酬を受け取る。
暫くはデイルに滞在しているのでネールには返事を急がなくていいと言った。
冒険者ギルド内が騒がしいのを感じ取った。
「おい知ってるか。この山に奴隷狩りが現れたそうだぜ」
「ああさっき冒険者の死体が山で発見されたってよ」
「狙いは何だろうな?」
「決まってるだろ。猫人族だよ」
「でもあれは伝説だろ?」
「猫人族はフィーフィーマウンテンにいるらしいぜ。国王様が仰っているんだからな」
冒険者たちが小言で会話する。
奴隷狩りだと?
狙いは猫人族か。
ネールを守らないとな。
「ネール俺達から離れるなよ」
「え!? 大丈夫だよ私は」
「駄目だ。奴隷狩りがいるこの山は危険だ」
俺の真剣な表情で口にする言葉にネールは喉を鳴らして頷いた。
奴隷狩りを放置するのは不味いかもな。
一応セーブしておこう。
「セーブ」
=========================
スロット1 デイル冒険者ギルド
スロット2 デイルの宿
スロット3 空き
=========================
俺はスロット1に上書きセーブをした。
「これからどうするの? 奴隷狩りに怯えてクエスト受注出来ないんじゃ困るし」
「奴隷狩り殺害のクエストがそろそろ貼りだされる筈だ。俺達で受注して奴隷狩りを殺そう」
「そうね。ラークがいるからやり直せるしね」
「やり直さないに越したことはないけどな」
俺達は暫く冒険者ギルドに滞在する。
すると予想通りクエストボードに新しいクエストが貼りだされた。
==========================
奴隷狩り殺害 金貨6枚
危険度★★★★★★★★
待遇 回復薬×2、魔力回復剤×3
依頼主 デイル国王
==========================
やっと貼りだされたか。
よし受注しよう。
「これを受注する」
「畏まりました。危険なクエストですのでホワイトアリス様とネール様もお気をつけて」
「ああ。ちゃんと達成するから安心しろ」
「ご健闘を祈っています。貴方達にご多幸あれ」
俺達は奴隷狩り殺害のクエストを受注した。
そして奴隷狩りが潜むフィーフィーマウンテンに足を踏み入れる。
「そう言えば銀の剣のフィット具合はどうだ?」
「凄く手に馴染むわ。全然戦える」
「妾もじゃ。鋼の剣より軽くて持ちやすいのじゃ!!」
「そうか良かった。問題は山の中で戦うという事だな」
「そうね。足場が悪いし、視野も木々で狭まるし、奴隷狩りの方が有利かもね」
「まあ危なくなったら俺がロードする」
「お願いなのじゃ」
俺達は奴隷狩りを探すべくフィーフィーマウンテンの奥深くに入っていく。
流石にデイルに突撃するほど馬鹿ではない筈だ。
「ネールは付いてこなくても良かったんだぞ。危険だろ」
「大丈夫。私はこう見えて強いから」
「まあ強いのは先のハンターウルフとの戦いで確認済みだが」
「ねっ。大丈夫。それに奴隷狩りなんて許せないし、殺されて当然」
「ああ。許せないな」
俺は奴隷狩りを許さない。
別に俺や俺の仲間が直接被害を被った訳ではないけど、それでもやはり許せない存在だ。
奴隷狩りの正体は恐らく傭兵団。
奴隷商から雇われた存在だろ。
奴隷商も許せない存在だが。
「何か足音が聞こえる」
「どの方角だ? 距離は?」
「ここから数百メートル先ぐらい。東の方角」
「一旦身を潜めよう」
ネールは耳がいい。
どうやら誰かの足音を感知したようだ。
俺達は木の陰に隠れて身を潜める。
「もし奴隷狩りなら戦おう。劣勢になったらすぐにロードする」
「分かりました」
俺達は木の陰からこちらに近づいてくる複数の足音の正体を静かに待つ。
すると四人組の男たちが下種な会話を繰り広げながら姿を現した。
「ぜってえ猫人族探し出すぞ。ついでに美女も捕まえて奴隷にするぞ」
「犯してもいいんですかいお頭」
「ああいいぜ。猫人族以外は傷物でもいいだろう。奴隷なんて傷がついていても大して価値なんて変わらねえよ」
「そうっすよね」
この下種が。
俺は奴隷狩りの言葉に内心イラっと来ていた。
だがもう少しこちらに近づいてくるのを待つべきだ。
そう思った時、ネールが飛び出して行く。
「おいネール待て」
「許さない。奴隷狩りなんて」
ネールの言葉に奴隷狩りのお頭が睨み付ける。
「ああっ!! 何だこいつ?」
「私は奴隷狩りを許さない」
「おっ、若い女だな。お前も奴隷にしてやるよ」
「はああああっ!!」
ネールが腰に帯同していた剣を抜いて奴隷狩りへと攻撃する。
しかし奴隷狩りの男は強く、ネールの剣を自身の剣で叩き落とした。
そしてネールは捕まる。
フードを取られると奴隷狩りの男が驚愕するのと同時に興奮したように口笛を吹く。
「ヒューッ!! お前猫人族か。俺様の運は相変わらずいいな」
「離せ、この」
「暴れるなよ」
奴隷狩りのお頭がネールに手を出そうとした瞬間、俺はこう呟いた。
「スロット1へロード」
俺達はスロット1のセーブポイントまで戻る。
「大丈夫か、ネール!!」
「今のは一体!?」
「俺の能力だ。無茶するな」
「ありがとう。私怖かった」
「もう大丈夫だ」
俺はネールの震えた体を抱きしめた。
ネールは涙を流したのと同時に震えが治まった。
奴隷狩りは絶対に許さない。
「作戦を立てよう」
「私も参加させて。今度は冷静になるから」
「分かった」
俺達は作戦を練った。
先ずあの奴隷狩りの連中が来る場所の近くに待機する。
わざと俺とアリスが奴隷狩りの前に姿を現してアリスに敵意を向けさせる。そしてアリスがカースケインの能力で三十秒間呪う。
カースケインの能力を振り返っておこう。
=====================
呪術カースアビス
能力 一度認識した敵意のある対象を一定時間呪う。
呪われた対象は一定時間呼吸が苦しくなり動けなくなる。
持続時間 三十秒
魔力消費量は激しい。
=====================
かなり強力な能力である。
その分魔力消費量は激しいが、俺がいれば万が一があってもロードできる。
その後予めラフレアのバフを掛けておいたリアとヴィクトリカ、ネールで奴隷狩りを一瞬で殺す。
これが俺達の考え付いた作戦だ。
さあ奴隷狩りを殺そう。
俺達はもう一度クエストを受注してフィーフィーマウンテンの奴隷狩りが来る場所の近くで待機する。
ラフレアが予めバフを撒く。
「超攻撃力アップ」
よしこれでいいだろう。
数分後に予想通りやって来た。
「何だお前ら!? おお美少女じゃねえか」
「男はいらねえから殺しましょうお頭」
「そうだな。女は確保しろ」
予想通りアリスに敵意を向けたな。
「アリス頼む」
「呪術カースアビス」
アリスが呪術カースアビスを使用すると奴隷狩りの連中が苦しそうにして動けなくなっている。
「今だリア、ヴィクトリカ、ネール」
「はあああああっ!!」
「とりゃあああっ!!」
「うらああああっ!!」
リアとヴィクトリカとネールが奴隷狩りに向けて剣を振るう。
的確に殺すため首を狙う。
「が、が、な、何だ、お、お前たちは!?」
「冒険者だ」
俺の言葉と同時に三人の奴隷狩りの首をリア達が刎ねる。
よし、奴隷狩り殺害に成功だ。
「やったなネール」
「ええ。ありがとう」
「うん」
「そうだ。仲間の件なんだけどなってもいいかな?」
「ああ」
ネールの言葉に皆が嬉しそうにして抱き着く。
何故か俺も一緒に抱き着かれる。
何故?
まあ嬉しいからいいのだが。
「これから宜しくお願いします。ネール」
「うん、宜しくアリス」
この日ネールが仲間に加わった。
【ホワイトアリス】はまた一段と強くなった。
暫くはデイルに滞在しているのでネールには返事を急がなくていいと言った。
冒険者ギルド内が騒がしいのを感じ取った。
「おい知ってるか。この山に奴隷狩りが現れたそうだぜ」
「ああさっき冒険者の死体が山で発見されたってよ」
「狙いは何だろうな?」
「決まってるだろ。猫人族だよ」
「でもあれは伝説だろ?」
「猫人族はフィーフィーマウンテンにいるらしいぜ。国王様が仰っているんだからな」
冒険者たちが小言で会話する。
奴隷狩りだと?
狙いは猫人族か。
ネールを守らないとな。
「ネール俺達から離れるなよ」
「え!? 大丈夫だよ私は」
「駄目だ。奴隷狩りがいるこの山は危険だ」
俺の真剣な表情で口にする言葉にネールは喉を鳴らして頷いた。
奴隷狩りを放置するのは不味いかもな。
一応セーブしておこう。
「セーブ」
=========================
スロット1 デイル冒険者ギルド
スロット2 デイルの宿
スロット3 空き
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俺はスロット1に上書きセーブをした。
「これからどうするの? 奴隷狩りに怯えてクエスト受注出来ないんじゃ困るし」
「奴隷狩り殺害のクエストがそろそろ貼りだされる筈だ。俺達で受注して奴隷狩りを殺そう」
「そうね。ラークがいるからやり直せるしね」
「やり直さないに越したことはないけどな」
俺達は暫く冒険者ギルドに滞在する。
すると予想通りクエストボードに新しいクエストが貼りだされた。
==========================
奴隷狩り殺害 金貨6枚
危険度★★★★★★★★
待遇 回復薬×2、魔力回復剤×3
依頼主 デイル国王
==========================
やっと貼りだされたか。
よし受注しよう。
「これを受注する」
「畏まりました。危険なクエストですのでホワイトアリス様とネール様もお気をつけて」
「ああ。ちゃんと達成するから安心しろ」
「ご健闘を祈っています。貴方達にご多幸あれ」
俺達は奴隷狩り殺害のクエストを受注した。
そして奴隷狩りが潜むフィーフィーマウンテンに足を踏み入れる。
「そう言えば銀の剣のフィット具合はどうだ?」
「凄く手に馴染むわ。全然戦える」
「妾もじゃ。鋼の剣より軽くて持ちやすいのじゃ!!」
「そうか良かった。問題は山の中で戦うという事だな」
「そうね。足場が悪いし、視野も木々で狭まるし、奴隷狩りの方が有利かもね」
「まあ危なくなったら俺がロードする」
「お願いなのじゃ」
俺達は奴隷狩りを探すべくフィーフィーマウンテンの奥深くに入っていく。
流石にデイルに突撃するほど馬鹿ではない筈だ。
「ネールは付いてこなくても良かったんだぞ。危険だろ」
「大丈夫。私はこう見えて強いから」
「まあ強いのは先のハンターウルフとの戦いで確認済みだが」
「ねっ。大丈夫。それに奴隷狩りなんて許せないし、殺されて当然」
「ああ。許せないな」
俺は奴隷狩りを許さない。
別に俺や俺の仲間が直接被害を被った訳ではないけど、それでもやはり許せない存在だ。
奴隷狩りの正体は恐らく傭兵団。
奴隷商から雇われた存在だろ。
奴隷商も許せない存在だが。
「何か足音が聞こえる」
「どの方角だ? 距離は?」
「ここから数百メートル先ぐらい。東の方角」
「一旦身を潜めよう」
ネールは耳がいい。
どうやら誰かの足音を感知したようだ。
俺達は木の陰に隠れて身を潜める。
「もし奴隷狩りなら戦おう。劣勢になったらすぐにロードする」
「分かりました」
俺達は木の陰からこちらに近づいてくる複数の足音の正体を静かに待つ。
すると四人組の男たちが下種な会話を繰り広げながら姿を現した。
「ぜってえ猫人族探し出すぞ。ついでに美女も捕まえて奴隷にするぞ」
「犯してもいいんですかいお頭」
「ああいいぜ。猫人族以外は傷物でもいいだろう。奴隷なんて傷がついていても大して価値なんて変わらねえよ」
「そうっすよね」
この下種が。
俺は奴隷狩りの言葉に内心イラっと来ていた。
だがもう少しこちらに近づいてくるのを待つべきだ。
そう思った時、ネールが飛び出して行く。
「おいネール待て」
「許さない。奴隷狩りなんて」
ネールの言葉に奴隷狩りのお頭が睨み付ける。
「ああっ!! 何だこいつ?」
「私は奴隷狩りを許さない」
「おっ、若い女だな。お前も奴隷にしてやるよ」
「はああああっ!!」
ネールが腰に帯同していた剣を抜いて奴隷狩りへと攻撃する。
しかし奴隷狩りの男は強く、ネールの剣を自身の剣で叩き落とした。
そしてネールは捕まる。
フードを取られると奴隷狩りの男が驚愕するのと同時に興奮したように口笛を吹く。
「ヒューッ!! お前猫人族か。俺様の運は相変わらずいいな」
「離せ、この」
「暴れるなよ」
奴隷狩りのお頭がネールに手を出そうとした瞬間、俺はこう呟いた。
「スロット1へロード」
俺達はスロット1のセーブポイントまで戻る。
「大丈夫か、ネール!!」
「今のは一体!?」
「俺の能力だ。無茶するな」
「ありがとう。私怖かった」
「もう大丈夫だ」
俺はネールの震えた体を抱きしめた。
ネールは涙を流したのと同時に震えが治まった。
奴隷狩りは絶対に許さない。
「作戦を立てよう」
「私も参加させて。今度は冷静になるから」
「分かった」
俺達は作戦を練った。
先ずあの奴隷狩りの連中が来る場所の近くに待機する。
わざと俺とアリスが奴隷狩りの前に姿を現してアリスに敵意を向けさせる。そしてアリスがカースケインの能力で三十秒間呪う。
カースケインの能力を振り返っておこう。
=====================
呪術カースアビス
能力 一度認識した敵意のある対象を一定時間呪う。
呪われた対象は一定時間呼吸が苦しくなり動けなくなる。
持続時間 三十秒
魔力消費量は激しい。
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かなり強力な能力である。
その分魔力消費量は激しいが、俺がいれば万が一があってもロードできる。
その後予めラフレアのバフを掛けておいたリアとヴィクトリカ、ネールで奴隷狩りを一瞬で殺す。
これが俺達の考え付いた作戦だ。
さあ奴隷狩りを殺そう。
俺達はもう一度クエストを受注してフィーフィーマウンテンの奴隷狩りが来る場所の近くで待機する。
ラフレアが予めバフを撒く。
「超攻撃力アップ」
よしこれでいいだろう。
数分後に予想通りやって来た。
「何だお前ら!? おお美少女じゃねえか」
「男はいらねえから殺しましょうお頭」
「そうだな。女は確保しろ」
予想通りアリスに敵意を向けたな。
「アリス頼む」
「呪術カースアビス」
アリスが呪術カースアビスを使用すると奴隷狩りの連中が苦しそうにして動けなくなっている。
「今だリア、ヴィクトリカ、ネール」
「はあああああっ!!」
「とりゃあああっ!!」
「うらああああっ!!」
リアとヴィクトリカとネールが奴隷狩りに向けて剣を振るう。
的確に殺すため首を狙う。
「が、が、な、何だ、お、お前たちは!?」
「冒険者だ」
俺の言葉と同時に三人の奴隷狩りの首をリア達が刎ねる。
よし、奴隷狩り殺害に成功だ。
「やったなネール」
「ええ。ありがとう」
「うん」
「そうだ。仲間の件なんだけどなってもいいかな?」
「ああ」
ネールの言葉に皆が嬉しそうにして抱き着く。
何故か俺も一緒に抱き着かれる。
何故?
まあ嬉しいからいいのだが。
「これから宜しくお願いします。ネール」
「うん、宜しくアリス」
この日ネールが仲間に加わった。
【ホワイトアリス】はまた一段と強くなった。
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