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布石編

50年後に効かせる布石

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 日本棋院東京本院所属全棋士宛てに棋院事務室から一斉メールが送られたのは一週間前だった。

 あまりにも突然の呼び出し。ただでさえ忙しい年の瀬。そしてその内容と送り主に、放置する者、他の棋士と連絡を取り合う者、予定を急遽変更する者などなど、このメールの対応に追われた。

 そして各々答えを出した結果、今日この場に集まったのは所属棋士の約1割、30人だった。既婚者が多く、ほとんど女性。男性は3人だけだった。

 呼び出した本人は「想定していた通り」だと思った。


 メールには『子供連れOK』となっていたので、子供を連れた来た棋士もいる。早速ベビーカーに乗った赤ん坊が泣き出した。

 伊田來羅楽くらら三段は子供をあやすために廊下に出ようと子供を抱えて立ち上がった。

「あー、伊田さん、いいですよ。ここで」

 ここにメールで呼び出した張本人、畠山京子が呼び止めた。

 伊田は周りの人に平謝りしながら再び椅子に腰掛け、もうすぐ1歳になる娘・彩香をあやす。


 京子は彩香が落ち着くまで待つと、パイプ椅子を後ろに引きマイクを持って立ち上がった。

「時間になりましたので始めたいと思います。まずは皆様、クリスマスイブだというのにお時間を割いて頂き、ありがとうございます。なるべく午前中に終わらせる予定ではありますが、どうぞ最後までお付き合い下さい」

 ここまで言うと京子はまた座った。ここから先は長く、面倒な話が続く。

「では早速、本日皆様にお集まり頂いた趣旨をご説明致します。お手元の資料、3ページを開いて下さい」


 日本棋院『会議室1』と書かれた部屋で、30人の囲碁棋士を前に畠山京子はマイクを握る。京子の右隣には弁護士の新井雅美、そして左隣には京子の兄弟子・三嶋大成が座っている。さらにその左隣には棋院理事長・横峯弘和九段がいた。


「私、畠山京子は来年4月1日に小学生向け学習塾『圃畦ほけい塾』を開塾します」

 会議室がざわめき立つ。

 そのざわめきを無視して京子は喋り続ける。

「講義内容は、新しく小学生の必須科目となった「プログラミング」のみです。他に学童保育を兼ね備えた「子供食堂」も併設します。これは食育の指導も兼ねています。あとは小規模ですが託児所も併設します」

 ざわざわがガヤガヤに変わる。

 飯倉いいくら莉帆りほ二段が手を挙げた。彼女には3歳の男の子がいるが、実家に預けてきた。

「ちょっと待って、畠山さん。あなたまだ中学生よね?あなたが塾に通う、っていう報告じゃなくて、あなたが塾を開いて小学生に勉強を教える、っていう意味?子供が子供に勉強を教えられるの?」

「はい。その通りです。ではまず圃畦塾の事業内容から説明しましょうか」

「そうじゃなくて!学校に通いながら囲碁棋士の仕事もして塾の運営もするの?」

「はい。そうですけど」

「無理でしょ。しかも色々手を出して。子供食堂に託児所?保育士の資格を持った人をどうやって集めるの?それに会社経営なんて、そんな時間どこにあるの?まさか睡眠時間を削る気?」

 飯倉の疑問はもっともだ。しかも優しいことに京子の体調まで気遣ってくれている。

「そうですね。いきなり本題から入って、説明不足でした。では、なぜ私が塾を作ろうと思ったのか。まずは経緯からお話したいと思います」

 ざわめきが収まった。皆、京子の言葉に耳を傾ける。

「きっかけは今年の4月です。とある女性棋士の産休明け復帰戦が小学校の入学式とぶつかり、託児所はどこも満員で子供を預けられなくて、棋院にお子さんを連れて来た棋士がいたんです。その時、私はこう思いました。『棋士の子供を優先的に預かってくれる託児所をつくっちゃえばいいじゃん』と。で、その子が小学生になっても、こういう事が起こる可能性は高いよな、とも考えました。この仕事は夜遅くに終局する場合もありますし、子供が一人で夜遅くまで留守番をするのを、回避できるものならしたい、と。なら託児所と学童をくっつけちゃえば、二人目三人目が出来ても親はあちこち行かなくて済むじゃん、と。で、どうせなら勉強出来る環境も整えよう、と。子供食堂と併設の塾なら、親は子供の夕食の心配をしなくてもいい。仕事が終わるまで安心して子供を預けられる場所を作りたいと思った。以上、私が塾を作ろうと思った経緯です」

 先程京子に質問した飯倉が手を挙げた。

「経緯はわかったけど、まさか経営まで自分でやる気?誰か大人に任せれば良いじゃない」

 こう言われて京子はヘラヘラともニヤニヤともつかない不気味な笑みを浮かべる。

「では、どなたか塾の経営をやって下さる方はいらっしゃいますか?」

 急に全員無言になる。誰か手を挙げる者はいないか、キョロキョロと周囲を見渡す。言い出した飯倉も「しまった」という表情をしている。

 誰も挙手しなくて当然だ。そんな面倒なこと率先してやりたいだなんて、偽善者と罵られる時代だ。


「どなたかいらっしゃいませんか?ちなみにもう既に税務署には登記済みで、店舗は現在改装工事中、業務内容、就業内容等などはこちらにいる弁護士の新井先生と話し合い決定しています。つまり、あとは「自転車を漕ぐだけ」の状態ですが。韮沢にらさわさん、どうでしょう?」

 京子は女性副理事長の韮沢佐知子八段を名指しした。

 立場上、本来なら京子と共に並んで上座に座っていなければおかしいのに、なぜかその他大勢の扱いを受けている。

 韮沢は京子の問いかけに、まるで聞こえていないかのように返事すらしない。

 これは韮沢の仕事だと、京子は思っている。女性棋士の職場環境を整えるのは女性副理事長の仕事だ。しかも京子がここまでお膳立てしてやっても他人事のような、そ知らぬ顔をしている。

 これも京子は想定していた。本当に解決しようと思っていたら、今回京子が棋士を集めたように、女性棋士を集めて聞き取りからでも、何かを始めていただろう。職務放棄だ。

 でもそれでいい。京子のやり方に韮沢は強くNOと言えなくなる。京子は自分のやりたいようにやりやすくなる。


 そう。京子は今日ここに大人を相手に喧嘩を売りに来たのだ。


「いらっしゃらないということですか。では、どうしましょう?大人は「大人に任せろ」と言う癖に、自分ではやろうとしない。お聞きしますが、子供食堂も託児所も必要ありませんか?ここにお集まり頂いた皆さんのほとんどがお子さんがいらっしゃる方ですから、この必要性はよくご存じかと思いますが。ていうか子供の私が「こうあって欲しい」と思う塾を作るつもりですが。それでも大人は子供の意見など必要ないと」

 全員俯く。京子の言いたい事はわかる。これは子育てする親の理想でもある。

 でも、自分はやりたくない。他人に任せる方が楽だからだ。それに預かっていた子供に怪我でもさせたら、親からどんな苦情がくるか。自分自身がそうだったからこそよくわかる。

 静まり返った部屋にまたマイクを通した京子の声が響く。

「では話を進めたいと思います」

 京子はこの沈黙を「京子が塾を経営するのを承諾した」と受け取った。

「では塾の講義内容から説明……」

 また飯倉が手を挙げた。

「待って。さっき店舗は工事中だって言ってたわよね。銀行は中学生に融資してくれるの?百万二百万で出来る代物じゃないでしょ」

 この質問が来ることは想定していなかった訳ではない。でも、こんな下世話な話題をふる棋士などいないだろうと思っていた。

 でも隠さなければならない情報では無いので、京子は正直に話すことにした。

「資金についてですが、私の知的財産を売りました」

「知的財産?って何?」

「私が子供の頃から作成していた学習アプリやゲームアプリです。前々からとある全国展開している学習塾から売って欲しいと打診がありまして、それを全部その学習塾に売りました。銀行から融資を受ける必要が無いくらいの額です」

「いくらになったの?」

 まさか金額まで聞いてくるとは思わなかった。なんて下品な人なんだろう。

「総額4千万円ほどですね」

「4千万!?」

「少な過ぎですか?」

「多くてビックリしたのよ!」

「そうですか。質問は以上でしょうか。では、話を先に進めていいでしょうか。午前中には終わらせたいので」

 皆が無言になったのを確認して京子はまたしっかりマイクを握る。


 皆が京子から渡された資料をめくる。
 
 圃畦塾の授業内容。小学生のプログラミングは国語の延長線上のような内容で、知識など無くても大人であれば誰でも教えられるレベルであること。授業料。それから不登校児のフリースクールの役割も担うこと。オンライン授業も可。

 子供食堂。圃畦塾を利用する者は塾授業料に含む。外部利用者も格安で利用可能。コンビニやスーパー、飲食店から廃棄寸前の食材を調達し、子供食堂内で調理、食事の提供。

 託児所。日本棋院所属棋士、もしくは職員を優先して預けられる。預かり最大人数5人。

 などなどが書かれてあった。

 ここまで説明したところでまた飯倉が手を挙げた。

「塾の授業料が安すぎない?月千円て。それに子供食堂も。こんなんじゃすぐ潰れるわよ」

 また金の話かと呆れる。しかし説明責任があるため、京子はすぐさま質問に答えた。

「ご指摘ごもっともです。ですので、授業料以外の収入を得たいと思います」

「何?またあなたの知的財産を売るの?そんな経営のやり方じゃ、すぐ倒産しちゃうわよ」

「もちろん違います。私が知的財産を売ったように、子供達にも知的財産を作ってもらってそれを売ります。社会勉強も兼ねています」

 飯倉は立ち上がって身を乗り出した。

「はあ⁉︎あなた、子供を働かせる気⁉︎」

 飯倉は、子供は勉強だけしていればいい派らしい。

「一番最初にご説明した通り、この塾はプログラミング塾です。例えばですけど、子供達には卒業アルバムを作成するイメージで、その一年間にあった出来事をRPGの要領でゲームを作り、それを売ります。もちろん個人名は仮名にします」

「卒業アルバム?」

「はい。学校行事、運動会や文化祭、修学旅行などで、あの時こんなことがあって、みんなでこんな事したとか。こんな事が起こって喧嘩になったけど、こんな風にみんなで解決して仲直りした、とか。こう解決したけど、もっといい方法があったんじゃないか。とか。そしてそれが世に出れば、ユーザーから意見が聞けます。これは道徳の授業にもなるのではないかと思います。おそらく道徳を教えてくれる塾は、今のところ無いと思います。いかがでしょう?」

 今まで事ある事に意見を述べていた飯倉が黙り込む。先ほど4千万円という金額を聞いていなかったら、もっと煩く意見する所だったのだろう。それにここまで綿密に授業内容を考査しているとは思わなかったらしい。


「それから先ほど飯倉さんからも質問がありました、どうやって人材を確保するかについてですが、同席頂いています三嶋四段にお願いしています。経営難の子供食堂や学童からのヘッドハンティングで人材確保しようと思っています。あと、託児所についても同様です。給料面で折り合いのつかない保育士を捕まえようと思います。あとは調理師ですね。これはハローワークに求人を出そうと思います」

 女性の人心掌握に長けた三嶋には適任だ。

 あとの足りない要員は、近くの大学にアルバイトの募集をかける。
 
 そしてそれでも人手が足りない場合は。

「皆さんには、空いている時間で結構ですので、囲碁を教えて欲しいという子に指導碁をお願いします。もちろん指導料をお支払します」

 指導碁ならいつもの仕事の範疇だ。誰も意見するものはいなかった。しかもていのいいアルバイト。反対する者はいない。

 対局無しの月もあったりする不安定な囲碁棋士の仕事。

 その不安定さを逆手にとり、フリースクールを兼ねたこの塾に常に誰かがいるようにしておく。

 なぜここに呼ばれたのか。みんな合点のいった表情をした。


 ここで始めて伊田が娘を左手で抱えながら右手を挙げた。

「私、この塾のお手伝いをします!最初に畠山さんが話していた子供を棋院に連れてきた棋士って、私なんです。あの時、畠山さんに助けてもらって、本当に助かった。今度は私が畠山さんを助けたい。塾の経営とかはさすがに無理だけど、私に出来る事は可能な限りお手伝いしたい!」

 恩返しというより、使命にも似た様子だ。

「ありがとうございます。伊田さん。そう言ってもらえると心強いです。でも、くれぐれも無理の無いようにお願いしますね」



 ●○●○●○



 説明会を終え、京子は新井、横峯、三嶋と共に会議室を出る。

「私の出番はありませんでしたね」

 横峯が言った。あの後、伊田に続いて「指導碁ぐらいなら」と塾の手伝いを申し出てくれた棋士が何人かいた。伊田のお陰か、想定していた人数より多かった。

「居て下さっただけでいい牽制になったのだと思います。ありがとうございました」

 京子が応えた。横峯の顔を見て、京子がある事を思い出す。

「あ、そうだ。理事長に報告しなければならない事があります。私の後援会会長に江田正臣様にお願いすることになりました」

 理事長室に向かう横峯の歩様が一瞬乱れた。

「ほう。そうですか。兄弟子の江田君のご縁かな」

「はい、そうです」

「そうですか。了解しました」


 エレベーターホールで4人は足を止める。横峯に代わり京子が上へのボタンを押した。

「見送りはここまででいいですよ」

 横峯はそう言うとエレベーターに乗り込んだ。京子、新井、三嶋は頭を下げて見送った。


「ふう!午前中に終わって良かったー!」

 顔を上げるなり、京子は大きな溜め息を吐いた。

「全くだよ」

 この後予定のある三嶋がぼやく。

「三嶋さん、お疲れ様でした。さっさと帰って下さい」

「言い方!」

「デートなんでしょ?早く行った方がいいんじゃないですか」

「そうだけど!」

「新井先生。この後ご予定が無ければ、お昼ごはん一緒にどうですか?奢りますから」

 横峯同様、全く出番の無かった新井は早く帰りたかった。一刻も早く、この歩く厄介事製造機から解放されたかった。

 先日の河川敷での、江田グループ総帥と出会でくわした件で、畠山京子という人間が本当に中学生なのか、ますます疑問が膨らんでいる。

 (美少女中学生の皮を被ったおっさんと食事するつもりはない。うん。さっさと帰ろう)

 新井が京子の誘いを断ろうと口を開きかけた時、京子を呼び止める者がいた。


「畠山」

 振り返ると、京子たちが会議室から退室しても座り続けていた人物だった。今日ここに来た3人の男性棋士のうちの一人だ。

 京子は目を丸くして、立花富岳の顔をまじまじと見つめる。

「……なんだよ。その顔は」

「声が……」

 2ヶ月振りに会った立花富岳は、声変わりしていた。

「声変わりがそんなに珍しいか」
「いいえ。長沢さん達、がっかりするだろうなぁ、と思って」
「なんで長沢さんがガッカリするんだよ」
「立花さんも男だったのか、と」
「なんで俺が男だとガッカリするんだよ」
「世の中には知らない方がいいことは沢山あります」
「そこまで言っておいて、知らない方がいいってなんだよ!」
「そこまで知りたいなら教えます。長沢さん達、立花さんにかわいいフリルのワンピースを着せたかったそうですよ」
「なんで!?」
「女の子みたいにかわいいからと言ってました」
「はぁ!?」

「おーい、二人とも。乗らないのかー?」

 さっさと帰りたい三嶋がエレベーター内の『開』のボタンを押しながら言った。

「すみません。立花さんが私に話があるようなので、先に帰って下さい。新井先生、食事はまた次の機会に。今日はありがとうございました」

 新井は胸を撫で下ろす。女たらしのこの男とエレベーターで二人きりになるのは不安だが、さっさと帰れるのは嬉しい。


 京子は二人を乗せたエレベーターを見送ってから富岳の方に向き直り、軽く会釈した。

「立花さん。今日はわざわざお越し頂いてありがとうございます。ところでどんなご用件で。私もお腹が減ったので、早く昼食にしたいのですが。いっそのこと、一緒に食事に行きますか?」
「行かねえよ。それより。あの場でまだ話して無い事があるよな」
「話して無い事、とは?」
「しらばっくれるなよ。お前がプログラミング塾を作る本当の目的だよ」

 会話のキャッチボールのテンポが乱れた。

「どういう意味でしょう?伺っても?」
「なぜお前がプログラミング特化の塾を作るのか。『どこでもドア』をに絶対に必要になるからだろ。『どこでもドア』を作ったとしても、運用するのは、作った本人じゃない。第三者だ。その第三者に自分と同じレベルで『どこでもドア』を運用出来る技術者を育てておきたい、そんな所だろ」

 そう。富岳の言う通り、京子は『どこでもドア』を50年後に必ず完成させるつもりでいる。それまでに技術者を育てておきたいのだ。

 京子がニヤリと笑う。

 京子が口を開こうとしたが、先に富岳が話し始めた。

「お前、凄いな。俺は例えそんなこと思いついも実行に移せないよ。まだ中学生なのにって、飯倉さんに言われてるお前見ててさ、俺も飯倉さんと同意見だと思いながらも、お前のようにやってみたいと思ってる自分がいる。でも失敗するのが怖くて出来ない」
「言っときますけど、「俺も仲間に入れてくれ」はあり得ませんからね」
「まだ何も言ってないのに、即答したな!」
「そりゃそうですよ。何度も言いますけど、岡本先生を侮辱した人間と仲良く開発、なんて絶対一生無理ですから。あなたは岐阜に行って下さい」

 何がなんでも富岳にスーパーカミオカンデで研究させたいらしい。

「わかったよ。じゃあな」

 そう言って富岳はエレベーターのボタンを押した。

「ええ。明後日からの原石戦、お互い頑張りましょうね」

 富岳の眉間に皺が寄る。金緑石戦を思い出したのだ。

「言っとくけど俺は三連覇中だからな!」
「それ、去年までの話ですよね。参考になりませんね。子供の成長は早いですからねぇ。それに直近で勝ってるのは私です」
「金緑石の2勝1敗だよな。ほぼ互角だろ」
「負け犬の遠吠えにしか聞こえなーい」 
「決勝で覚えてろよ」
「そっちこそ」

 富岳はエレベーターに乗ろうとして思いきり扉に頭をぶつけた。京子との言い争いで、到着したエレベーターを放置していたのだ。扉の閉まったエレベーターは、そのまま行ってしまった。

「カッコ悪~!」

 京子はそう富岳に言い放つと、自分は大笑いしながら階段を降りて行った。が、職員に見つかり「静かに!」と注意されていた。

 富岳は「ざまあみろ」と毒づきながら再び来たエレベーターに乗り込み一階で降りると、職員に注意されたばかりの京子と出会した。

 そしてまた二人、棋院の玄関ホールで喧嘩が始まった。





  布石編 完


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