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布石編
結花の棋力
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外は木枯らしの吹きすさぶ11月。もうすぐ冬がやって来る。
今日は文化祭の代休で、学校は休みだ。京子は仕事も無かったため、せっかくだからいつもの日曜日の指導を繰り上げようかという話になり、学校近くのコミュニティーセンターの会議室を借りることにした。文化祭の代休で学校は開いていないからだ。
一年生が入学して早半年。
将棋部から囲碁部に転部した浅野結花もすっかり囲碁部に慣れ、月イチの京子の指導にも必ず顔を出していた。
将棋の駒の動かし方を覚えるのに苦労していた結花は、意外にも囲碁のルールはすぐに覚えた。
どうやって結花はルールを覚えたのか。
結花の指導係に任命されたのは、京子と同じクラスで唯一正式な2年生囲碁部員の石坂嘉正だった。しかし女子苦手の嘉正は結花と面と向かって指導出来る筈もなく、結局入門向けのスマホアプリで結花にルールを覚えてもらう作戦に打って出た。ゲーム感覚でルールを覚えられるアプリだったのが奏功したのか、1週間ほどでルールを覚えた。
結花は「将棋はあんなに覚えられなかったのに嘘みたい」と驚いていた。
京子曰く、「結花は性格的に囲碁に向いている」そうだ。
京子は将棋と囲碁の違いを、こんなふうに例えた。
「将棋って、駒の効きっていう絶対的なルールがあるうえに、初めから駒を並べた状態からスタートするじゃない。なんていうか……、両足をボードにガッチリ固定されたスノーボードやってる感じ。私は両足をバラバラに動かせるスキーのほうが好き。自由度が囲碁とスキーは似てる」
と、スキーもスノボもやったことがない者には永遠に理解できそうに無い、雪国育ちの京子らしい例え方で説明した。
結花は囲碁に向いていると見抜いたから囲碁部に誘ったのかと、嘉正は京子に聞いてみた。
「まさか!顔を見ただけじゃ、囲碁向きか将棋向きかなんて、わかんないよ!私はただ、囲碁の競技人口を増やしたかっただけ」
プロってすごいなぁと尊敬の眼差しで京子を見ていた嘉正は、正直過ぎる発言に肩透かしを喰らった。
結花がルールを覚えた後、それから先が大変だった。
入門向けや初級者向けのアプリはあっても、その先の中級者向けのアプリは無い。どうやって打ち進めればシチョウやウッテガエシの形を作れるのか。ここまで打ったら次はどこに打てばいいのか。とくに19路盤になると、その広さから初心者には判断出来ない。結花は「盤の上で迷子になってる感じ」と言っていた。言い得て妙だ。
そこそこの棋力の者から教わらないと、囲碁は初級者から中級者への壁は滅茶苦茶分厚いのだ。
嘉正本人も去年から囲碁を始めたばかりの初心者だ。1年半京子から月イチで指導を受けて「うーん。まだ8級かな」と、言われた腕前だ。
そもそも囲碁を始めて1年半で8級は、上達は早い方なのかどうかも分からない。
嘉正は自分の事で精一杯で、結花を気にかける余裕は無い。
結局、田村優里亜に丸投げしたのだった。
(畠山さんに何か言われるかな?)
と、内心ビビっていた嘉正だが、京子は何も言わなかった。
京子が嘉正に結花を指導するように言ったのは、来年囲碁部部長になる事がほぼ決定している嘉正に部長としての尊厳を養って欲しいという思惑もあったが、純粋に囲碁を始めたばかりの初心者の嘉正が、京子自身の指導でどのくらいまで指導内容を理解したのか、知りたかっただけなのだ。人に教えるには、自分自身がちゃんと理解していないと人には教えられない。嘉正が他人に教える事で、京子の嘉正への指導が適切だったのか、判断材料にしたのだ。
なぜ京子は嘉正を試すような真似をしたのか。京子は素人の頃、他人に指導するなどやったことなど無かった。
勿論、師匠や兄弟子達からどのようにすればいいか、指導方法を指導してもらったが、実際、兄弟子達相手に指導の真似事をするのと、ルールも知らないどこに打ってくるかも全く読めない入門者相手に指導するのとでは、勝手が全く異なる。
まさに手探り状態で、囲碁部の指導も、そして優里亜の指導もやっている。
師匠も言っていた。「十人十色。人それぞれ性格が違えば成長速度も違う。半世紀、囲碁棋士の仕事をしているが、指導碁だけは未だに毎回手探りだよ」と。
京子もそうだが、プロの殆どが未就学時に囲碁を始めた。理屈で覚えたのではない。感覚で覚えた。なので「この次はこう」「次はここ」と、感覚で次に打てばいい所を判断している。だから素人が、何が分からなくて、どこで躓いているのか、理解出来ないのだ。
京子は、指導碁の数をこなしてその人その人の性格に合った指導の統計を出し、京子なりの指導碁のあり方を模索している最中なのだ。
嘉正の盤の前に立ち、京子は碁石を掴む。ほんの数秒盤を見つめ、京子はこの手を打った人物に話しかける。
「そう!半年前に教えたの、ちゃんと覚えてたね!それに詰碁も毎日コツコツちゃんとやってるって、分かるよ。すごい上達してる」
褒められて、嘉正は頬を染める。
(初めて畠山さんから褒められた……!)
嘉正は京子にどうすれば上達するか、コツを聞いた事があった。「詰碁だね」と、即答だった。
「一度解いちゃったらそれでお仕舞い、じゃなくて、忘れた頃に同じ問題を何度もやるの。そうして「形」を覚える。そうすれば「この形は生きられる・殺せる」って見ただけで死活が分かるようになるから。分かるようになれば、その死に形に出来そうかどうかも分かるようになるから」
始めのうちは、何を言っているのか分からなかったが、1年半経ってようやくこの事が理解出来るようになった。
それが今、今日のこの手に結び付いている。
(よし!これからも頑張ろう!畠山さんはいい手を打つと、ちゃんと褒めてくれるから頑張り甲斐がある!)
嘉正は机の下で小さくガッツポーズした。
京子は隣の席の結花の盤に移動した。碁笥に手を突っ込み、碁石を持とうとして手を止めた。
「おおー!なるほど!いいですね!この手は思い付きませんでした!これ、『次の一手』にしましょう!」
京子にこう言わせた人物は誰なのか確認しようと、何人かが結花の方に振り向いた。結花は何事かとビクッと身体を震わせた。
「あの畠山先輩、次の一手ってなんですか?」
次の盤へ回ろうとした京子に聞いた。が、京子は、
「あー、ごめん。石坂くんに聞いて」
と、嘉正に投げて、どんどん盤を移動し打ち進めていった。
結花は仕方なく左隣に座る嘉正に聞いた。
「あの、石坂先輩……」
普段、碁を打つ時、丸まる嘉正の背中がさらに丸くなる。
(なんで事あるごとに僕に丸投げするんだよ!畠山さんは!喋りながらでも碁を打てるのに!)
嘉正がいつまでたっても答えてくれないので、結花は検索しようとスマホを取り出した。
「ちょっと待って!答えるから!」
(僕がちゃんと答えないと、畠山さんの心の中の僕の査定に響く!)
「えーとね、この次はここに打った方が良いっていうのを、みんなで検討するんだ」
「いつですか?すぐ?」
(分からない事は他人に聞いたり、スマホで検索しようとしたり、こんな質問したり。真面目な子なんだよな。浅野さん)
「これを打ち終わってからだね」
「ええっ!?私、ここまでどうやって打ったか、もう覚えてないですよ!?」
結花は取り出したスマホで盤面を撮影しようとした。慌てて嘉正が結花を止める。
「大丈夫だよ。畠山さんが覚えてるから」
「え?畠山先輩、これだけの人数で打ってるのに、全部覚えてるんですか!?」
「うん。プロってすごいよね。でも浅野さんもすごいよ」
「私がですか?」
指導係なのに殆ど喋ったことがない嘉正の意外な一言に、結花はきょとんとする。
「僕、一度も次の一手に選ばれこと無いから」
「そうなんですか?」
「うん、だから羨ましいよ」
まさか先輩から「羨ましい」と言われるとは思ってもいなかった。
(意外だ……。なんか暗くて話しかけ辛い人だと思ってたけど、他人の『ここは優れている』ってところはちゃんと褒めてくれる人なんだ)
結花はある事に気づく。
(初めて石坂先輩とまともに会話したけど、そういえば私から石坂先輩に話しかけたことって、無いかも。西木先輩って、いっつもイライラしててなんか怖かったけど、石坂先輩が怒ってるとこ、見たこと無いかも)
結花の、嘉正を見る目が変わった瞬間だった。が、当の本人、嘉正はそんな事はいざ知らず、黙々と碁を打っていた。
指導が終わり、大盤で結花の『次の一手』の検討が始まった。
最初は京子と結花だけで和気藹々とやっていた検討だが、京子に一泡吹かせてやりたい院生の解良鈴菜が出しゃばってきた。
金緑石王になっても、まだ京子の実力を認めようとしない鈴菜にとうとう京子がキレて、部員全員の前で鈴菜を投了させて泣かしていた。
今日は文化祭の代休で、学校は休みだ。京子は仕事も無かったため、せっかくだからいつもの日曜日の指導を繰り上げようかという話になり、学校近くのコミュニティーセンターの会議室を借りることにした。文化祭の代休で学校は開いていないからだ。
一年生が入学して早半年。
将棋部から囲碁部に転部した浅野結花もすっかり囲碁部に慣れ、月イチの京子の指導にも必ず顔を出していた。
将棋の駒の動かし方を覚えるのに苦労していた結花は、意外にも囲碁のルールはすぐに覚えた。
どうやって結花はルールを覚えたのか。
結花の指導係に任命されたのは、京子と同じクラスで唯一正式な2年生囲碁部員の石坂嘉正だった。しかし女子苦手の嘉正は結花と面と向かって指導出来る筈もなく、結局入門向けのスマホアプリで結花にルールを覚えてもらう作戦に打って出た。ゲーム感覚でルールを覚えられるアプリだったのが奏功したのか、1週間ほどでルールを覚えた。
結花は「将棋はあんなに覚えられなかったのに嘘みたい」と驚いていた。
京子曰く、「結花は性格的に囲碁に向いている」そうだ。
京子は将棋と囲碁の違いを、こんなふうに例えた。
「将棋って、駒の効きっていう絶対的なルールがあるうえに、初めから駒を並べた状態からスタートするじゃない。なんていうか……、両足をボードにガッチリ固定されたスノーボードやってる感じ。私は両足をバラバラに動かせるスキーのほうが好き。自由度が囲碁とスキーは似てる」
と、スキーもスノボもやったことがない者には永遠に理解できそうに無い、雪国育ちの京子らしい例え方で説明した。
結花は囲碁に向いていると見抜いたから囲碁部に誘ったのかと、嘉正は京子に聞いてみた。
「まさか!顔を見ただけじゃ、囲碁向きか将棋向きかなんて、わかんないよ!私はただ、囲碁の競技人口を増やしたかっただけ」
プロってすごいなぁと尊敬の眼差しで京子を見ていた嘉正は、正直過ぎる発言に肩透かしを喰らった。
結花がルールを覚えた後、それから先が大変だった。
入門向けや初級者向けのアプリはあっても、その先の中級者向けのアプリは無い。どうやって打ち進めればシチョウやウッテガエシの形を作れるのか。ここまで打ったら次はどこに打てばいいのか。とくに19路盤になると、その広さから初心者には判断出来ない。結花は「盤の上で迷子になってる感じ」と言っていた。言い得て妙だ。
そこそこの棋力の者から教わらないと、囲碁は初級者から中級者への壁は滅茶苦茶分厚いのだ。
嘉正本人も去年から囲碁を始めたばかりの初心者だ。1年半京子から月イチで指導を受けて「うーん。まだ8級かな」と、言われた腕前だ。
そもそも囲碁を始めて1年半で8級は、上達は早い方なのかどうかも分からない。
嘉正は自分の事で精一杯で、結花を気にかける余裕は無い。
結局、田村優里亜に丸投げしたのだった。
(畠山さんに何か言われるかな?)
と、内心ビビっていた嘉正だが、京子は何も言わなかった。
京子が嘉正に結花を指導するように言ったのは、来年囲碁部部長になる事がほぼ決定している嘉正に部長としての尊厳を養って欲しいという思惑もあったが、純粋に囲碁を始めたばかりの初心者の嘉正が、京子自身の指導でどのくらいまで指導内容を理解したのか、知りたかっただけなのだ。人に教えるには、自分自身がちゃんと理解していないと人には教えられない。嘉正が他人に教える事で、京子の嘉正への指導が適切だったのか、判断材料にしたのだ。
なぜ京子は嘉正を試すような真似をしたのか。京子は素人の頃、他人に指導するなどやったことなど無かった。
勿論、師匠や兄弟子達からどのようにすればいいか、指導方法を指導してもらったが、実際、兄弟子達相手に指導の真似事をするのと、ルールも知らないどこに打ってくるかも全く読めない入門者相手に指導するのとでは、勝手が全く異なる。
まさに手探り状態で、囲碁部の指導も、そして優里亜の指導もやっている。
師匠も言っていた。「十人十色。人それぞれ性格が違えば成長速度も違う。半世紀、囲碁棋士の仕事をしているが、指導碁だけは未だに毎回手探りだよ」と。
京子もそうだが、プロの殆どが未就学時に囲碁を始めた。理屈で覚えたのではない。感覚で覚えた。なので「この次はこう」「次はここ」と、感覚で次に打てばいい所を判断している。だから素人が、何が分からなくて、どこで躓いているのか、理解出来ないのだ。
京子は、指導碁の数をこなしてその人その人の性格に合った指導の統計を出し、京子なりの指導碁のあり方を模索している最中なのだ。
嘉正の盤の前に立ち、京子は碁石を掴む。ほんの数秒盤を見つめ、京子はこの手を打った人物に話しかける。
「そう!半年前に教えたの、ちゃんと覚えてたね!それに詰碁も毎日コツコツちゃんとやってるって、分かるよ。すごい上達してる」
褒められて、嘉正は頬を染める。
(初めて畠山さんから褒められた……!)
嘉正は京子にどうすれば上達するか、コツを聞いた事があった。「詰碁だね」と、即答だった。
「一度解いちゃったらそれでお仕舞い、じゃなくて、忘れた頃に同じ問題を何度もやるの。そうして「形」を覚える。そうすれば「この形は生きられる・殺せる」って見ただけで死活が分かるようになるから。分かるようになれば、その死に形に出来そうかどうかも分かるようになるから」
始めのうちは、何を言っているのか分からなかったが、1年半経ってようやくこの事が理解出来るようになった。
それが今、今日のこの手に結び付いている。
(よし!これからも頑張ろう!畠山さんはいい手を打つと、ちゃんと褒めてくれるから頑張り甲斐がある!)
嘉正は机の下で小さくガッツポーズした。
京子は隣の席の結花の盤に移動した。碁笥に手を突っ込み、碁石を持とうとして手を止めた。
「おおー!なるほど!いいですね!この手は思い付きませんでした!これ、『次の一手』にしましょう!」
京子にこう言わせた人物は誰なのか確認しようと、何人かが結花の方に振り向いた。結花は何事かとビクッと身体を震わせた。
「あの畠山先輩、次の一手ってなんですか?」
次の盤へ回ろうとした京子に聞いた。が、京子は、
「あー、ごめん。石坂くんに聞いて」
と、嘉正に投げて、どんどん盤を移動し打ち進めていった。
結花は仕方なく左隣に座る嘉正に聞いた。
「あの、石坂先輩……」
普段、碁を打つ時、丸まる嘉正の背中がさらに丸くなる。
(なんで事あるごとに僕に丸投げするんだよ!畠山さんは!喋りながらでも碁を打てるのに!)
嘉正がいつまでたっても答えてくれないので、結花は検索しようとスマホを取り出した。
「ちょっと待って!答えるから!」
(僕がちゃんと答えないと、畠山さんの心の中の僕の査定に響く!)
「えーとね、この次はここに打った方が良いっていうのを、みんなで検討するんだ」
「いつですか?すぐ?」
(分からない事は他人に聞いたり、スマホで検索しようとしたり、こんな質問したり。真面目な子なんだよな。浅野さん)
「これを打ち終わってからだね」
「ええっ!?私、ここまでどうやって打ったか、もう覚えてないですよ!?」
結花は取り出したスマホで盤面を撮影しようとした。慌てて嘉正が結花を止める。
「大丈夫だよ。畠山さんが覚えてるから」
「え?畠山先輩、これだけの人数で打ってるのに、全部覚えてるんですか!?」
「うん。プロってすごいよね。でも浅野さんもすごいよ」
「私がですか?」
指導係なのに殆ど喋ったことがない嘉正の意外な一言に、結花はきょとんとする。
「僕、一度も次の一手に選ばれこと無いから」
「そうなんですか?」
「うん、だから羨ましいよ」
まさか先輩から「羨ましい」と言われるとは思ってもいなかった。
(意外だ……。なんか暗くて話しかけ辛い人だと思ってたけど、他人の『ここは優れている』ってところはちゃんと褒めてくれる人なんだ)
結花はある事に気づく。
(初めて石坂先輩とまともに会話したけど、そういえば私から石坂先輩に話しかけたことって、無いかも。西木先輩って、いっつもイライラしててなんか怖かったけど、石坂先輩が怒ってるとこ、見たこと無いかも)
結花の、嘉正を見る目が変わった瞬間だった。が、当の本人、嘉正はそんな事はいざ知らず、黙々と碁を打っていた。
指導が終わり、大盤で結花の『次の一手』の検討が始まった。
最初は京子と結花だけで和気藹々とやっていた検討だが、京子に一泡吹かせてやりたい院生の解良鈴菜が出しゃばってきた。
金緑石王になっても、まだ京子の実力を認めようとしない鈴菜にとうとう京子がキレて、部員全員の前で鈴菜を投了させて泣かしていた。
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