7 / 10
もしも「桃太郎」だったら
もしも紫くんが「桃太郎」だったら
しおりを挟む
村には紫太郎の他に若者がいなかった。
それに鬼を倒す戦略を練れる策略家もいなかった。
だから自分が鬼退治に行くのは当然だと思った。
出立時、紫太郎には明確な戦略が無かった。
今、策を練っても予想外の出来事が次々と起これば、元も子もないからだ。
ただ、さすがに一人では鬼を攻略できないだろうとは考えていた。
自分の手足のように働いてくれる部下をを見つけられれば、活路を見出せるかもしれない。
さてどんな能力を持った者がいいか‥‥。
紫太郎が思案していると、蹲る犬と猿と雉に出会った。
「どうした、そこの動物たち」
「腹が減って死にそうなのです」
(そうだ。部下にするのはなにも人間でなくていい。犬は俺よりも足が速い。伝令役にはもってこいだ。猿は小柄で潜入捜査に向きそうだ。雉は空を飛べるから、敵情視察に最適だ)
紫太郎は腰につけたきび団子を犬猿雉に差し出しこう言った。
「このきび団子をやるから、一緒に鬼ヶ島へ鬼退治に行かないか」
NORMAL END‥‥
それに鬼を倒す戦略を練れる策略家もいなかった。
だから自分が鬼退治に行くのは当然だと思った。
出立時、紫太郎には明確な戦略が無かった。
今、策を練っても予想外の出来事が次々と起これば、元も子もないからだ。
ただ、さすがに一人では鬼を攻略できないだろうとは考えていた。
自分の手足のように働いてくれる部下をを見つけられれば、活路を見出せるかもしれない。
さてどんな能力を持った者がいいか‥‥。
紫太郎が思案していると、蹲る犬と猿と雉に出会った。
「どうした、そこの動物たち」
「腹が減って死にそうなのです」
(そうだ。部下にするのはなにも人間でなくていい。犬は俺よりも足が速い。伝令役にはもってこいだ。猿は小柄で潜入捜査に向きそうだ。雉は空を飛べるから、敵情視察に最適だ)
紫太郎は腰につけたきび団子を犬猿雉に差し出しこう言った。
「このきび団子をやるから、一緒に鬼ヶ島へ鬼退治に行かないか」
NORMAL END‥‥
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

その後の桃太郎[創作]
仙 岳美
大衆娯楽
桃太郎は腐っていた…そんなある日の昼飯時、皇帝からの勅使が下った! 内容は復活した鬼を再討伐セヨ! 過去、共に鬼を討った仲間は、もう居ない。50歳を過ぎ、引きこもりの桃太郎は、無鬱な気持ちで、怠い体を引きずる様に、1人で再び鬼ヶ島を目指すが……。
冬馬君の夏
だかずお
大衆娯楽
あの冬馬君が帰ってきた。
今回は夏の日々のお話
愉快な人達とともに
色んな思い出と出会いに出発!!
祭りやら、キャンプ 旅行などに行く
夏の日々。
(この作品はシリーズで繋がっています。
ここからでも、すぐに話は分かりますが。
登場人物などを知りたい場合には過去作品から読むと分かり易いと思います。)
作品の順番
シリーズ1
「冬馬君の夏休み」
シリーズ2
「冬馬君の日常」
シリーズ3
「冬馬君の冬休み」
短編
「冬休みの思い出を振り返る冬馬君」
の順になっています。
冬馬家族と共に素敵な思い出をどうぞ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
(大体)400文字ショート
入相海
大衆娯楽
毎日1本、400文字程度の創作小説を書くというチャレンジ。
400文字で完結する話や、次の日に続く話もあります。
※ジャンルは各話バラバラなので章ごとに分けて管理しています。
■現在の取り扱いジャンル
BL/ホラーBL/オカルトBL
日常/日常系ホラー/日常系ファンタジー
怖い話

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる