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私に言ってます?3
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「メイド、怪我は治してもらいましたか?」
「はい!」
心配そうに儚げな微笑みを浮かべるリスティ兄様。
あの後、私達の元へ無事に暗黒アレクファルトが降臨して、妻であるメイドさんがニッコリと笑顔を浮かべながら事情を説明。
深呼吸してから暗黒アレクファルトを暫し封印してくれて、トラウマになってはいないかと私のこともとても心配してくれました。
私を抱くメイドさんを抱き上げて医務室へと送り届けてから、爽やかに笑う暗黒アレクファルトに戻るとリスティ兄様の向かった先へ追いかけていき、ロード卿を徹底的に締め上げたらしいんだけど...そこら辺は詳しく知りません。
だって、私はメイドさんにべったりとくっついてましたから!
メイドさんったら、擦り傷とちょっとした打ち身だろうから大丈夫とか言うんだもん!
汚れてるから着替えはするんだろうけども、ちゃんと治療するかがとっても心配だったので、べったりとねっとりとくっつかせてもらって見届けたの!
同性だもの問題ないでしょ!
「それならば、良かったです。
運悪く兄上達が皆不在の時に侵入されるとは、僕も兄上達のように強くならなければなりませんね。」
「リスティはそのままでも良いんだぞ?
あまり身体も丈夫ではないし、鍛練中にお前が倒れたりしないかが心配だ。」
うーん?私の記憶が確かなら、3日前くらいにリスティ兄様が楽しそうに剣の鍛練をしてたような?
兄達って、リスティ兄様に対してとっても過保護なのかな?
「そうだよ?リスティ。
リスティを護るように付けた筈の護衛達が、10人くらいの護衛を付けていた筈のフィーを護っていたのは驚いたなぁ...ねぇ?他の護衛達はどうしたの?」
「クリスティアン坊ちゃまからオフイーリアお嬢様のところへ先触れをと頼まれまして向かいましたところ、おりませんでした。
応対してくださったメイドさんによりますと、1月の間で気配が徐々に減っていったとか...。」
リスティ兄様の後ろに立っている護衛を見つめながら、とっても腹黒い笑みを浮かべるリアス兄様。
これは、かなり怒ってますね?
ん?私って、10人も護衛が付いてたの?
めっちゃ過保護じゃん?
「ウフフ、そうなのです。
あらら?と思いましたけれど、こちらに何を言うこともなく徐々に減っていきました。
父や母に相談しましたが、何の対応もありませんでしたので、旦那様や奥様には情報がいかなかったのやもしれません。
ウフフ、そこも謎ですね。」
「ふむ、父上も母上も護衛達を解任してはいないようだが...一先ず、彼等の行方を調べさせよう。
レイグ、父上と母上を呼んできてくれ。」
「兄さん、どうせ後で呼ぶことになるんだろうし、メイドの両親も呼ぶからね?」
「あぁ、頼む。」
「了解!
あ、そうだ!リスティ?
とっても退屈そうにしてるから、フィーを抱っこしてあげて?」
あ、お話しを聞くことしか出来ないから退屈しのぎに、ベッドをバフバフ叩いて手が痛くなって半泣きになっちゃったり、首が座ってないけどもなんとなーく寝返りしようとしたりしてたのバレました?
目一杯力を込めてみたけども...腰が浮くことなどなく、ただただ足をクロスしただけでした。
いやー、無理だとは分かってるんだけど、体勢を変えたかったのよー。
寝てると上しか見えないんだもん。
「あ、はい!
フィー?レイグ兄上にバイバイする?」
「ぁーぁー!」
「!!フィー、リスティ、行ってくるね!」
もうすぐ成人する次男のオルグレイグ兄様は剣の道に目覚めているらしく、全身の筋肉が凄いの!
だからか、オルグレイグ兄様に抱っこされると、抜群の安定感で安心なのよ。
リアス兄様よりも背が高くて肩幅も広いからか、パッと見は歳上に見えるのよねー。
それとね?末っ子である私のことを溺愛してくれているらしく、学校とか鍛練とかで予定がビッシリらしくって大変なんだけど、1番積極的に関わろうとしてくれているの。
リアス兄様なんて1週間に2回くらい見るかな?くらいなのに、オルグレイグ兄様は毎日1回は会いに来てくれるもん!
リスティ兄様に補助してもらって手を振ったら、瞬時に顔を真っ赤にしてから素早く鼻を押さえて、レイグ兄様の専属侍女であるミアが呆れた顔をしながらも渡したハンカチを鼻に押し当てて、真っ赤に染めながら部屋を出ていきました。
また貧血にならないといいけど...大丈夫かな?
*
「はい!」
心配そうに儚げな微笑みを浮かべるリスティ兄様。
あの後、私達の元へ無事に暗黒アレクファルトが降臨して、妻であるメイドさんがニッコリと笑顔を浮かべながら事情を説明。
深呼吸してから暗黒アレクファルトを暫し封印してくれて、トラウマになってはいないかと私のこともとても心配してくれました。
私を抱くメイドさんを抱き上げて医務室へと送り届けてから、爽やかに笑う暗黒アレクファルトに戻るとリスティ兄様の向かった先へ追いかけていき、ロード卿を徹底的に締め上げたらしいんだけど...そこら辺は詳しく知りません。
だって、私はメイドさんにべったりとくっついてましたから!
メイドさんったら、擦り傷とちょっとした打ち身だろうから大丈夫とか言うんだもん!
汚れてるから着替えはするんだろうけども、ちゃんと治療するかがとっても心配だったので、べったりとねっとりとくっつかせてもらって見届けたの!
同性だもの問題ないでしょ!
「それならば、良かったです。
運悪く兄上達が皆不在の時に侵入されるとは、僕も兄上達のように強くならなければなりませんね。」
「リスティはそのままでも良いんだぞ?
あまり身体も丈夫ではないし、鍛練中にお前が倒れたりしないかが心配だ。」
うーん?私の記憶が確かなら、3日前くらいにリスティ兄様が楽しそうに剣の鍛練をしてたような?
兄達って、リスティ兄様に対してとっても過保護なのかな?
「そうだよ?リスティ。
リスティを護るように付けた筈の護衛達が、10人くらいの護衛を付けていた筈のフィーを護っていたのは驚いたなぁ...ねぇ?他の護衛達はどうしたの?」
「クリスティアン坊ちゃまからオフイーリアお嬢様のところへ先触れをと頼まれまして向かいましたところ、おりませんでした。
応対してくださったメイドさんによりますと、1月の間で気配が徐々に減っていったとか...。」
リスティ兄様の後ろに立っている護衛を見つめながら、とっても腹黒い笑みを浮かべるリアス兄様。
これは、かなり怒ってますね?
ん?私って、10人も護衛が付いてたの?
めっちゃ過保護じゃん?
「ウフフ、そうなのです。
あらら?と思いましたけれど、こちらに何を言うこともなく徐々に減っていきました。
父や母に相談しましたが、何の対応もありませんでしたので、旦那様や奥様には情報がいかなかったのやもしれません。
ウフフ、そこも謎ですね。」
「ふむ、父上も母上も護衛達を解任してはいないようだが...一先ず、彼等の行方を調べさせよう。
レイグ、父上と母上を呼んできてくれ。」
「兄さん、どうせ後で呼ぶことになるんだろうし、メイドの両親も呼ぶからね?」
「あぁ、頼む。」
「了解!
あ、そうだ!リスティ?
とっても退屈そうにしてるから、フィーを抱っこしてあげて?」
あ、お話しを聞くことしか出来ないから退屈しのぎに、ベッドをバフバフ叩いて手が痛くなって半泣きになっちゃったり、首が座ってないけどもなんとなーく寝返りしようとしたりしてたのバレました?
目一杯力を込めてみたけども...腰が浮くことなどなく、ただただ足をクロスしただけでした。
いやー、無理だとは分かってるんだけど、体勢を変えたかったのよー。
寝てると上しか見えないんだもん。
「あ、はい!
フィー?レイグ兄上にバイバイする?」
「ぁーぁー!」
「!!フィー、リスティ、行ってくるね!」
もうすぐ成人する次男のオルグレイグ兄様は剣の道に目覚めているらしく、全身の筋肉が凄いの!
だからか、オルグレイグ兄様に抱っこされると、抜群の安定感で安心なのよ。
リアス兄様よりも背が高くて肩幅も広いからか、パッと見は歳上に見えるのよねー。
それとね?末っ子である私のことを溺愛してくれているらしく、学校とか鍛練とかで予定がビッシリらしくって大変なんだけど、1番積極的に関わろうとしてくれているの。
リアス兄様なんて1週間に2回くらい見るかな?くらいなのに、オルグレイグ兄様は毎日1回は会いに来てくれるもん!
リスティ兄様に補助してもらって手を振ったら、瞬時に顔を真っ赤にしてから素早く鼻を押さえて、レイグ兄様の専属侍女であるミアが呆れた顔をしながらも渡したハンカチを鼻に押し当てて、真っ赤に染めながら部屋を出ていきました。
また貧血にならないといいけど...大丈夫かな?
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