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生産職はのんびりのほのほ。3
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「お前さん達全員、天使の涙を持っているよな?」
私達がソファに座ったのを見たギルドマスターに、開口一番、そう言われました。はい、持ってます!と言うより、皆は、私が加工した天使の涙を持ってますね。まさか原因は私ですか?!
「えっと、私が持ってて...皆さんには、天使の涙を加工したものをお渡ししてます。」
「やはりな...。天使の涙とは、天使に認められた者に渡される物だ。そして、天使に認められた者はこちらの世界に拉致されることとなる。」
「拉致?招待の間違いでは?」
「いや、拉致だ。天使が気に入った者を、当人の意思など関係なく連れて来るからな...。」
「あぁ、そういうことですか。」
クランマスターが、私の頭をポフポフしながら顎を擦ってます。...なんか、ごめんなさい。
「にゃんこちゃーん?いつ、天使に会ったのぉ?聞いてないよぉ?」
「あ、その...必要な材料のリボンを買いにリーボーンさんに向かっていた時に、なんか無駄にキラキラした人が道で行き倒れてたんです。うつ伏せに倒れていて1㎜も動かなくて...なんだか可哀想になって、それで、緊急用にと持たせていただいてたお弁当をお渡ししたら、キラキラした石をいただいたんです。皆さんにも渡して良いよ?って、笑顔で沢山貰いました。
それで、お買い物を終えて帰ってきてから鑑定してみたら、天使の涙でした!それで、皆さんも気にせずに身に付けられるようにと、ピアスやブレスレットやネックレスに加工したんです。可愛く出来上がってたでしょう??」
「うん、分かった。分かったんだが、使った石がそんなにも大事な物だったのなら、ちゃんと教えておきなさい。天使の涙なんて存在自体を知らないから、困惑したぞ?あぁ、怒っている訳ではないから、そんなに泣きそうな顔をするな。」
「そうだよぉ?僕なんてぇ、ブラック企業に勤めてたからぁ、こっちの世界に拉致されたのはむしろ嬉しいことなんだからねぇ?にゃんこちゃん?このネックレスも気に入ってるんだよぉ?」
「エヘヘ...。」
え、ブラック企業に勤めてたんですか?!それなら、多少は危険だけど...ここの方が良いかもですね!撫でられるの気持ちいいです!
「それで、これからはどうなるのでしょう?」
「ん?スキルとかレベルとかは変わり無いと思うから、ゲームの頃と同じように過ごしてもらって構わない。あぁ、クランハウスもゲームと同じ仕様らしいからな?」
「分かりました。全て同じなのはありがたいです。」
「あぁ、他に拉致された者がいれば、ギルドに来るようにと伝えてもらえるか?一応、天使から報告された人と一致するかを確認しなければならないんだ。」
「分かりました。」
「あ、忘れるところだった...猫?お前さん、家族にも天使の涙を渡したか?」
「あー、渡しました!」
「そうか..."ノブレス"と"ヴァイオレット"と"リージュ"という名前に聞き覚えは?」
「ノブレスがパパで、リージュがママです。ヴァイオレットはお姉様ですね...あれ?ヴァイスはいませんでしたか?お兄様なのですが...。」
「...ここには来ていないな。たしか、1人迷子だと言っていたが?」
「お兄様ったら...また迷子になったの?世界が変わっても、方向音痴だけは治らないの?」
「持っていた特性は、そのままらしいぞ?」
ギルドマスター、憐れんだ顔をしないでください。お兄様の方向音痴は、ちょっと迷子になる程度の生易しいものではないの!気付いたら、隣国まで行ってたりするんだから!諸事情あって、私以外の家族全員でパーティを組んでた筈なんだけど...多分、猫見付けてそっちに行っちゃったのかもしれない。私に似てるからって言って、猫が大好きなんだよねぇ...そんなに似てるかな?
*
私達がソファに座ったのを見たギルドマスターに、開口一番、そう言われました。はい、持ってます!と言うより、皆は、私が加工した天使の涙を持ってますね。まさか原因は私ですか?!
「えっと、私が持ってて...皆さんには、天使の涙を加工したものをお渡ししてます。」
「やはりな...。天使の涙とは、天使に認められた者に渡される物だ。そして、天使に認められた者はこちらの世界に拉致されることとなる。」
「拉致?招待の間違いでは?」
「いや、拉致だ。天使が気に入った者を、当人の意思など関係なく連れて来るからな...。」
「あぁ、そういうことですか。」
クランマスターが、私の頭をポフポフしながら顎を擦ってます。...なんか、ごめんなさい。
「にゃんこちゃーん?いつ、天使に会ったのぉ?聞いてないよぉ?」
「あ、その...必要な材料のリボンを買いにリーボーンさんに向かっていた時に、なんか無駄にキラキラした人が道で行き倒れてたんです。うつ伏せに倒れていて1㎜も動かなくて...なんだか可哀想になって、それで、緊急用にと持たせていただいてたお弁当をお渡ししたら、キラキラした石をいただいたんです。皆さんにも渡して良いよ?って、笑顔で沢山貰いました。
それで、お買い物を終えて帰ってきてから鑑定してみたら、天使の涙でした!それで、皆さんも気にせずに身に付けられるようにと、ピアスやブレスレットやネックレスに加工したんです。可愛く出来上がってたでしょう??」
「うん、分かった。分かったんだが、使った石がそんなにも大事な物だったのなら、ちゃんと教えておきなさい。天使の涙なんて存在自体を知らないから、困惑したぞ?あぁ、怒っている訳ではないから、そんなに泣きそうな顔をするな。」
「そうだよぉ?僕なんてぇ、ブラック企業に勤めてたからぁ、こっちの世界に拉致されたのはむしろ嬉しいことなんだからねぇ?にゃんこちゃん?このネックレスも気に入ってるんだよぉ?」
「エヘヘ...。」
え、ブラック企業に勤めてたんですか?!それなら、多少は危険だけど...ここの方が良いかもですね!撫でられるの気持ちいいです!
「それで、これからはどうなるのでしょう?」
「ん?スキルとかレベルとかは変わり無いと思うから、ゲームの頃と同じように過ごしてもらって構わない。あぁ、クランハウスもゲームと同じ仕様らしいからな?」
「分かりました。全て同じなのはありがたいです。」
「あぁ、他に拉致された者がいれば、ギルドに来るようにと伝えてもらえるか?一応、天使から報告された人と一致するかを確認しなければならないんだ。」
「分かりました。」
「あ、忘れるところだった...猫?お前さん、家族にも天使の涙を渡したか?」
「あー、渡しました!」
「そうか..."ノブレス"と"ヴァイオレット"と"リージュ"という名前に聞き覚えは?」
「ノブレスがパパで、リージュがママです。ヴァイオレットはお姉様ですね...あれ?ヴァイスはいませんでしたか?お兄様なのですが...。」
「...ここには来ていないな。たしか、1人迷子だと言っていたが?」
「お兄様ったら...また迷子になったの?世界が変わっても、方向音痴だけは治らないの?」
「持っていた特性は、そのままらしいぞ?」
ギルドマスター、憐れんだ顔をしないでください。お兄様の方向音痴は、ちょっと迷子になる程度の生易しいものではないの!気付いたら、隣国まで行ってたりするんだから!諸事情あって、私以外の家族全員でパーティを組んでた筈なんだけど...多分、猫見付けてそっちに行っちゃったのかもしれない。私に似てるからって言って、猫が大好きなんだよねぇ...そんなに似てるかな?
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