119 / 182
1歳!行動範囲が拡がります!
阿呆な弟の襲来!11
しおりを挟む
さてさて、あの後は特に何事もなく無事に帰り着きましたよーっと!
フローラ姉様ぁーん!たっだいまーーーっ!!
ん?
「たーらいまー!!」
「フローラ、今戻ったよ!
学校で少し事件があってね?遅くなってしまったよ...。」
「...姉さん、ただいま帰りました。」
「あらまぁ!そこの坊やは何をしているの?
それでは営業妨害よ?」
「ぼくのものなのだ!!はやくだしゅのだ!!」
ヒルダさんに両脇を掴まれてプラーンとなりながらも、フローラ姉様に向けて一所懸命になにかをくれと主張する...幼児?
めっちゃ命令形なんだけど、なにこのガキ?あ、幼児!
「あなたが何を求めているのかを、私は知らないわ。
私に、何を出せと言っているのかしら?」
「しゃっきからいっているだろう??
あれはぼくのものなのだ!!」
「だから、あれでは分からないと言っておりますの。」
「ふむ...もしかして、君はシグレットの弟君かな?」
「しょうだ!!
ぼくはシグレット・シーグルのおとうとで、シグルート・シーグルなのだ!!」
困り顔のフローラ姉様が丁寧に優しく対応しているんだけど、偉そうに何かを求めるだけの幼児にイライラしてきました。
しかも、名前似すぎじゃない?!
名前も苗字もシグシグシグシグ、なんか聞いていて面倒になってくる。
「もしかして、君が自分の物だと主張しているのは僕の使っていた下級生の教科書のことかな?
それについては、シグレットにちゃんと話した筈なんだけど?」
「しょうだ!!
ぼくがとりにきてやったのだ!!
はやくもってこい!!」
取りに来てやったって...なぜに上から目線なの?この幼児!
「僕の教科書なら、他の人にあげてしまったんだ。」
うん、私が頂きました。
「なんでだ!!?
あにぃとやくしょくしたんだろ?!」
約束してても、どうしても事情が変わることはあるでしょ?
後、滑舌悪すぎませんかね?
洩れなく、"さしすせそ"が"しゃししゅしぇしょ"になってますけど?
「うちは子沢山でね?5人兄妹になる予定なんだ。
だから、少しでも節約しないといけなくて...自分の妹にあげたんだ。
それに、シグレットと約束したのは妹が生まれる前で、もしも新しく弟妹が生まれたらそちらを優先するっていう約束だったんだよ?」
「やくしょくはやくしょくだ!!
はやくわたしぇ!!」
「だからね?
僕には新しく妹が産まれたから、シグレットとの約束通りに教科書は渡せなくなったんだ。
妹が大事に使っているよ。」
うんうん、大事に読んでるよー?
ちゃんと約束の内容を話しているのに、納得してくれない偉そうな幼児。
たしか、シグルートとか言ったっけ?
命令口調も上から目線も腹立つんだけど、何よりも腹立つのは、フローラ姉様を睨み付けることかな?
教科書貰った妹って、フローラ姉様じゃあなくって、私なんだけど?
睨むなら私の方じゃない??
「あにょさ?
マグにぃのきょうかしょ、わたしがもってりゅのよ?だぃじなの。
わたしぇません!」
「ふじゃけりゅな!!
あれらはぼくのものなのだ!!」
だから、なんで?
私ちゃんと名乗り出たのに、フローラ姉様を睨み付けるの??
ほら、こっちだよ?
「かぞくゆうしぇんです!!」
それにしても、教科書を欲しがってるってことは、この子5歳なんだよね?
ヤバイな......1歳児と同じ程度の滑舌の5歳児。
この子、大丈夫かな?
*
フローラ姉様ぁーん!たっだいまーーーっ!!
ん?
「たーらいまー!!」
「フローラ、今戻ったよ!
学校で少し事件があってね?遅くなってしまったよ...。」
「...姉さん、ただいま帰りました。」
「あらまぁ!そこの坊やは何をしているの?
それでは営業妨害よ?」
「ぼくのものなのだ!!はやくだしゅのだ!!」
ヒルダさんに両脇を掴まれてプラーンとなりながらも、フローラ姉様に向けて一所懸命になにかをくれと主張する...幼児?
めっちゃ命令形なんだけど、なにこのガキ?あ、幼児!
「あなたが何を求めているのかを、私は知らないわ。
私に、何を出せと言っているのかしら?」
「しゃっきからいっているだろう??
あれはぼくのものなのだ!!」
「だから、あれでは分からないと言っておりますの。」
「ふむ...もしかして、君はシグレットの弟君かな?」
「しょうだ!!
ぼくはシグレット・シーグルのおとうとで、シグルート・シーグルなのだ!!」
困り顔のフローラ姉様が丁寧に優しく対応しているんだけど、偉そうに何かを求めるだけの幼児にイライラしてきました。
しかも、名前似すぎじゃない?!
名前も苗字もシグシグシグシグ、なんか聞いていて面倒になってくる。
「もしかして、君が自分の物だと主張しているのは僕の使っていた下級生の教科書のことかな?
それについては、シグレットにちゃんと話した筈なんだけど?」
「しょうだ!!
ぼくがとりにきてやったのだ!!
はやくもってこい!!」
取りに来てやったって...なぜに上から目線なの?この幼児!
「僕の教科書なら、他の人にあげてしまったんだ。」
うん、私が頂きました。
「なんでだ!!?
あにぃとやくしょくしたんだろ?!」
約束してても、どうしても事情が変わることはあるでしょ?
後、滑舌悪すぎませんかね?
洩れなく、"さしすせそ"が"しゃししゅしぇしょ"になってますけど?
「うちは子沢山でね?5人兄妹になる予定なんだ。
だから、少しでも節約しないといけなくて...自分の妹にあげたんだ。
それに、シグレットと約束したのは妹が生まれる前で、もしも新しく弟妹が生まれたらそちらを優先するっていう約束だったんだよ?」
「やくしょくはやくしょくだ!!
はやくわたしぇ!!」
「だからね?
僕には新しく妹が産まれたから、シグレットとの約束通りに教科書は渡せなくなったんだ。
妹が大事に使っているよ。」
うんうん、大事に読んでるよー?
ちゃんと約束の内容を話しているのに、納得してくれない偉そうな幼児。
たしか、シグルートとか言ったっけ?
命令口調も上から目線も腹立つんだけど、何よりも腹立つのは、フローラ姉様を睨み付けることかな?
教科書貰った妹って、フローラ姉様じゃあなくって、私なんだけど?
睨むなら私の方じゃない??
「あにょさ?
マグにぃのきょうかしょ、わたしがもってりゅのよ?だぃじなの。
わたしぇません!」
「ふじゃけりゅな!!
あれらはぼくのものなのだ!!」
だから、なんで?
私ちゃんと名乗り出たのに、フローラ姉様を睨み付けるの??
ほら、こっちだよ?
「かぞくゆうしぇんです!!」
それにしても、教科書を欲しがってるってことは、この子5歳なんだよね?
ヤバイな......1歳児と同じ程度の滑舌の5歳児。
この子、大丈夫かな?
*
0
お気に入りに追加
861
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する
ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。
きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。
私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。
この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない?
私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?!
映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。
設定はゆるいです
小型オンリーテイマーの辺境開拓スローライフ~小さいからって何もできないわけじゃない!~
渡琉兎
ファンタジー
◆『第4回次世代ファンタジーカップ』にて優秀賞受賞!
◆05/22 18:00 ~ 05/28 09:00 HOTランキングで1位になりました!5日間と15時間の維持、皆様の応援のおかげです!ありがとうございます!!
誰もが神から授かったスキルを活かして生活する世界。
スキルを尊重する、という教えなのだが、年々その教えは損なわれていき、いつしかスキルの強弱でその人を判断する者が多くなってきた。
テイマー一家のリドル・ブリードに転生した元日本人の六井吾郎(むついごろう)は、領主として名を馳せているブリード家の嫡男だった。
リドルもブリード家の例に漏れることなくテイマーのスキルを授かったのだが、その特性に問題があった。
小型オンリーテイム。
大型の魔獣が強い、役に立つと言われる時代となり、小型魔獣しかテイムできないリドルは、家族からも、領民からも、侮られる存在になってしまう。
嫡男でありながら次期当主にはなれないと宣言されたリドルは、それだけではなくブリード家の領地の中でも開拓が進んでいない辺境の地を開拓するよう言い渡されてしまう。
しかしリドルに不安はなかった。
「いこうか。レオ、ルナ」
「ガウ!」
「ミー!」
アイスフェンリルの赤ちゃん、レオ。
フレイムパンサーの赤ちゃん、ルナ。
実は伝説級の存在である二匹の赤ちゃん魔獣と共に、リドルは様々な小型魔獣と、前世で得た知識を駆使して、辺境の地を開拓していく!
勘当されたい悪役は自由に生きる
雨野
恋愛
難病に罹り、15歳で人生を終えた私。
だが気がつくと、生前読んだ漫画の貴族で悪役に転生していた!?タイトルは忘れてしまったし、ラストまで読むことは出来なかったけど…確かこのキャラは、家を勘当され追放されたんじゃなかったっけ?
でも…手足は自由に動くし、ご飯は美味しく食べられる。すうっと深呼吸することだって出来る!!追放ったって殺される訳でもなし、貴族じゃなくなっても問題ないよね?むしろ私、庶民の生活のほうが大歓迎!!
ただ…私が転生したこのキャラ、セレスタン・ラサーニュ。悪役令息、男だったよね?どこからどう見ても女の身体なんですが。上に無いはずのモノがあり、下にあるはずのアレが無いんですが!?どうなってんのよ!!?
1話目はシリアスな感じですが、最終的にはほのぼの目指します。
ずっと病弱だったが故に、目に映る全てのものが輝いて見えるセレスタン。自分が変われば世界も変わる、私は…自由だ!!!
主人公は最初のうちは卑屈だったりしますが、次第に前向きに成長します。それまで見守っていただければと!
愛され主人公のつもりですが、逆ハーレムはありません。逆ハー風味はある。男装主人公なので、側から見るとBLカップルです。
予告なく痛々しい、残酷な描写あり。
サブタイトルに◼️が付いている話はシリアスになりがち。
小説家になろうさんでも掲載しております。そっちのほうが先行公開中。後書きなんかで、ちょいちょいネタ挟んでます。よろしければご覧ください。
こちらでは僅かに加筆&話が増えてたりします。
本編完結。番外編を順次公開していきます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
知らない異世界を生き抜く方法
明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。
なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。
そんな状況で生き抜く方法は?
異世界転移した町民Aは普通の生活を所望します!!
コスモクイーンハート
ファンタジー
異世界転移してしまった女子高生の合田結菜はある高難度ダンジョンで一人放置されていた。そんな結菜を冒険者育成クラン《炎樹の森》の冒険者達が保護してくれる。ダンジョンの大きな狼さんをもふもふしたり、テイムしちゃったり……。
何気にチートな結菜だが、本人は普通の生活がしたかった。
本人の望み通りしばらくは普通の生活をすることができたが……。勇者に担がれて早朝に誘拐された日を境にそんな生活も終わりを告げる。
何で⁉私を誘拐してもいいことないよ⁉
何だかんだ、半分無意識にチートっぷりを炸裂しながらも己の普通の生活の(自分が自由に行動できるようにする)ために今日も元気に異世界を爆走します‼
※現代の知識活かしちゃいます‼料理と物作りで改革します‼←地球と比べてむっちゃ不便だから。
#更新は不定期になりそう
#一話だいたい2000字をめどにして書いています(長くも短くもなるかも……)
#感想お待ちしてます‼どしどしカモン‼(誹謗中傷はNGだよ?)
#頑張るので、暖かく見守ってください笑
#誤字脱字があれば指摘お願いします!
#いいなと思ったらお気に入り登録してくれると幸いです(〃∇〃)
#チートがずっとあるわけではないです。(何気なく時たまありますが……。)普通にファンタジーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる