115 / 182
1歳!行動範囲が拡がります!
阿呆な弟の襲来!7
しおりを挟む
バンガル先生に案内されて会議室に入ったら、レイ兄様よりも頭2つ分小さい男の子がふんぞり返って座ってました。
あぁ...この子が、ヒルダさんの妹さんであるヒリア先生を執拗に口説いていて、結果、レイ兄様に怪我をさせたのですね?
許すまじ......。
「僕は愛を囁いているだけだ!!
愛する人に愛を囁くのは、当然のことだろう?!」
「私達は、時と場合を考えなさいと言っています。
そして、何度も断られたのにも関わらず口説き続けるのは相手に迷惑でしょう?と言っているんです。」
「迷惑なものか!!ねぇ?ヒリア先生??」
「え?凄く迷惑ですけど?」
「は?!」
「私、お付き合いをしている方がおりますので...と何度もお断りいたしましたわ。
けれども、授業中も私用で出掛けている際にも、恋人とのお出掛けの際にも口説いてこられて...とても迷惑しております。」
「あら、ヒリア?お付き合いをしている方がいたの?初耳だわ。」
「明後日が休みだから、明後日お姉ちゃんに紹介しようと思っていたのよ?
お父さんもお母さんも、自分達が選んだ人と結婚しなければ駄目だって言うけど...あんな豚は嫌だし、私はお父さん達の道具なんかじゃないわ。
それに、彼はとても真面目で、彼のご両親はとても親身になってくださるの。」
「そうなの...。
私も、勝手に婚約を決めたとか言われてぶちギレて家出したから...気持ちが分かるわ。
貴女の彼に会えるのを楽しみにしておくわね?
あ、平民である私達の婚約はね?当人同士が役所に一緒に行って署名しなければならないの。
だから、会ったこともない男との婚約なんて成立していないわ。
だから、安心してね?」
「あぃ!しょれならば、あんしんでしゅ!」
態度の悪いというかデカイ?少年は、大声でしか話せないのかな?
ずーっと、喚いてますね。
うるせぇ...失礼しました!お口が悪いわ!
先生方がどんなに言葉を尽くして説明しても、理解してくれません。
あらま、馬鹿なの?
ヒリア先生に蕩けそうな笑顔で問い掛けてるけど、ヒリア先生はずっと眉間に皺を寄せているのに気付いてないの?
ヒリア先生のことを愛してるとかさっき言ってたけど、本当に愛しているのなら、恋人がいると聞いても...恋人の前でも口説くとかするかな?
この子、聞けば聞くほど独りよがりの行動ばかりなんだよね。
てか、え?!ヒルダさん親に勝手な婚約させられてるの??
家出したみたいだけど、勝手に成立させられてたらヤバくない?!
ヒルダさんの驚きの発言に心配になって腕をそっと触ると、ふわりと微笑んでから頬を撫でてくれました。
あ、正式な婚約は出来てないんだ。
そっか、良かった良かった...安心しました。
あ、ヒルダさんはマグ兄様のお隣です。
そして、私は何故か先生達に代わる代わるお膝に乗せられて、代わる代わるナデナデギュッと可愛がっていただいてます。
ウフフ、幸せー。
「ハッハッハッ!マクファーレン家の子供達は、本当に優秀な子が多いな。」
「あぃ!できまちた!」
「お!もう出来たのかい?どれどれ?
おぉ!全て正解だ。
これでは、学校に通っていてもおかしくないな。」
「いつもは、僕の昔の教科書で勉強していますから。」
「本当に優秀だわ。
文字をもう読めるなんてね?
それに、こんなにも可愛いもの!
愛想の良い子は、可愛がられるわよー?」
「人が大好きなんです。
僕達が用事があるときに、リーンも一緒に冒険者ギルドやに行くんですけど、僕達が用事を済ませる間に、大体は受付の方々に代わる代わる抱っこされていたり、受付の方々の後ろをチョコチョコと付いて回ってますよ。」
「あらー!可愛いじゃない!
主任の強面にも泣かないものねぇ。」
「しゅにん?」
「クッ!..........学年主任だ。」
へぇー...そっか、剣術科とか魔法科とか...それぞれ持っているスキルを上げるための科に別れて勉強をするときは学年とかは関係無いけど、算術?とか一般常識(マナー)とかは学年ごとに皆でするんだったね。
学年主任かぁ...大変そうだなぁ。
眉間の皺も癖になっちゃうよねぇ。
あ、最後にお膝に抱っこしていただいた先生に何やら小テスト?のようなものを渡されたので解いてました。
4桁までの足し算と引き算、全問正解です!!
フッフッフッ!やったね!!
前世で得意だった暗算が役に立ってますよー!
そして、未だにヒリア先生に迷惑って言われてから目を見開いて固まる少年。
あらら...まだ再起動してないね。
そんなに予想外だったの?普通だと思うよ?
先生が生徒に口説かれるのは勿論迷惑だろうし、恋人の前でも口説かれてたんでしょ?
そりゃあ迷惑以外のナニモノデモアリマセン。
*
あぁ...この子が、ヒルダさんの妹さんであるヒリア先生を執拗に口説いていて、結果、レイ兄様に怪我をさせたのですね?
許すまじ......。
「僕は愛を囁いているだけだ!!
愛する人に愛を囁くのは、当然のことだろう?!」
「私達は、時と場合を考えなさいと言っています。
そして、何度も断られたのにも関わらず口説き続けるのは相手に迷惑でしょう?と言っているんです。」
「迷惑なものか!!ねぇ?ヒリア先生??」
「え?凄く迷惑ですけど?」
「は?!」
「私、お付き合いをしている方がおりますので...と何度もお断りいたしましたわ。
けれども、授業中も私用で出掛けている際にも、恋人とのお出掛けの際にも口説いてこられて...とても迷惑しております。」
「あら、ヒリア?お付き合いをしている方がいたの?初耳だわ。」
「明後日が休みだから、明後日お姉ちゃんに紹介しようと思っていたのよ?
お父さんもお母さんも、自分達が選んだ人と結婚しなければ駄目だって言うけど...あんな豚は嫌だし、私はお父さん達の道具なんかじゃないわ。
それに、彼はとても真面目で、彼のご両親はとても親身になってくださるの。」
「そうなの...。
私も、勝手に婚約を決めたとか言われてぶちギレて家出したから...気持ちが分かるわ。
貴女の彼に会えるのを楽しみにしておくわね?
あ、平民である私達の婚約はね?当人同士が役所に一緒に行って署名しなければならないの。
だから、会ったこともない男との婚約なんて成立していないわ。
だから、安心してね?」
「あぃ!しょれならば、あんしんでしゅ!」
態度の悪いというかデカイ?少年は、大声でしか話せないのかな?
ずーっと、喚いてますね。
うるせぇ...失礼しました!お口が悪いわ!
先生方がどんなに言葉を尽くして説明しても、理解してくれません。
あらま、馬鹿なの?
ヒリア先生に蕩けそうな笑顔で問い掛けてるけど、ヒリア先生はずっと眉間に皺を寄せているのに気付いてないの?
ヒリア先生のことを愛してるとかさっき言ってたけど、本当に愛しているのなら、恋人がいると聞いても...恋人の前でも口説くとかするかな?
この子、聞けば聞くほど独りよがりの行動ばかりなんだよね。
てか、え?!ヒルダさん親に勝手な婚約させられてるの??
家出したみたいだけど、勝手に成立させられてたらヤバくない?!
ヒルダさんの驚きの発言に心配になって腕をそっと触ると、ふわりと微笑んでから頬を撫でてくれました。
あ、正式な婚約は出来てないんだ。
そっか、良かった良かった...安心しました。
あ、ヒルダさんはマグ兄様のお隣です。
そして、私は何故か先生達に代わる代わるお膝に乗せられて、代わる代わるナデナデギュッと可愛がっていただいてます。
ウフフ、幸せー。
「ハッハッハッ!マクファーレン家の子供達は、本当に優秀な子が多いな。」
「あぃ!できまちた!」
「お!もう出来たのかい?どれどれ?
おぉ!全て正解だ。
これでは、学校に通っていてもおかしくないな。」
「いつもは、僕の昔の教科書で勉強していますから。」
「本当に優秀だわ。
文字をもう読めるなんてね?
それに、こんなにも可愛いもの!
愛想の良い子は、可愛がられるわよー?」
「人が大好きなんです。
僕達が用事があるときに、リーンも一緒に冒険者ギルドやに行くんですけど、僕達が用事を済ませる間に、大体は受付の方々に代わる代わる抱っこされていたり、受付の方々の後ろをチョコチョコと付いて回ってますよ。」
「あらー!可愛いじゃない!
主任の強面にも泣かないものねぇ。」
「しゅにん?」
「クッ!..........学年主任だ。」
へぇー...そっか、剣術科とか魔法科とか...それぞれ持っているスキルを上げるための科に別れて勉強をするときは学年とかは関係無いけど、算術?とか一般常識(マナー)とかは学年ごとに皆でするんだったね。
学年主任かぁ...大変そうだなぁ。
眉間の皺も癖になっちゃうよねぇ。
あ、最後にお膝に抱っこしていただいた先生に何やら小テスト?のようなものを渡されたので解いてました。
4桁までの足し算と引き算、全問正解です!!
フッフッフッ!やったね!!
前世で得意だった暗算が役に立ってますよー!
そして、未だにヒリア先生に迷惑って言われてから目を見開いて固まる少年。
あらら...まだ再起動してないね。
そんなに予想外だったの?普通だと思うよ?
先生が生徒に口説かれるのは勿論迷惑だろうし、恋人の前でも口説かれてたんでしょ?
そりゃあ迷惑以外のナニモノデモアリマセン。
*
0
お気に入りに追加
863
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
断罪されているのは私の妻なんですが?
すずまる
恋愛
仕事の都合もあり王家のパーティーに遅れて会場入りすると何やら第一王子殿下が群衆の中の1人を指差し叫んでいた。
「貴様の様に地味なくせに身分とプライドだけは高い女は王太子である俺の婚約者に相応しくない!俺にはこのジャスミンの様に可憐で美しい女性こそが似合うのだ!しかも貴様はジャスミンの美貌に嫉妬して彼女を虐めていたと聞いている!貴様との婚約などこの場で破棄してくれるわ!」
ん?第一王子殿下に婚約者なんていたか?
そう思い指さされていた女性を見ると⋯⋯?
*-=-*-=-*-=-*-=-*
本編は1話完結です(꒪ㅂ꒪)
…が、設定ゆるゆる過ぎたと反省したのでちょっと色付けを鋭意執筆中(; ̄∀ ̄)スミマセン
「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう
天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
【完結】実家に捨てられた私は侯爵邸に拾われ、使用人としてのんびりとスローライフを満喫しています〜なお、実家はどんどん崩壊しているようです〜
よどら文鳥
恋愛
フィアラの父は、再婚してから新たな妻と子供だけの生活を望んでいたため、フィアラは邪魔者だった。
フィアラは毎日毎日、家事だけではなく父の仕事までも強制的にやらされる毎日である。
だがフィアラが十四歳になったとある日、長く奴隷生活を続けていたデジョレーン子爵邸から抹消される運命になる。
侯爵がフィアラを除名したうえで専属使用人として雇いたいという申し出があったからだ。
金銭面で余裕のないデジョレーン子爵にとってはこのうえない案件であったため、フィアラはゴミのように捨てられた。
父の発言では『侯爵一家は非常に悪名高く、さらに過酷な日々になるだろう』と宣言していたため、フィアラは不安なまま侯爵邸へ向かう。
だが侯爵邸で待っていたのは過酷な毎日ではなくむしろ……。
いっぽう、フィアラのいなくなった子爵邸では大金が入ってきて全員が大喜び。
さっそくこの大金を手にして新たな使用人を雇う。
お金にも困らずのびのびとした生活ができるかと思っていたのだが、現実は……。
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる