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1歳!行動範囲が拡がります!
何も起こらないなんてあり得ないのです。5
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「あ、何か嫌な感じがするから、あれが近付いて来てるかも。」
「くりゅにゃ!!」
「んにゅ。」
「にゃ?」
「アハハ、大丈夫だよ?
ほら、見てごらん?
あのお父さんに敵うと思う?
相手は、あのチビデブだよ?」
「お兄様、ディアもブローもあのチビデブを知りませんわ。」
「......あ、そっか...そうだったね。
そこを忘れてたよ。」
「の!ぉ?」
レイ兄様のお膝の上で、ブローがペチペチと手を叩いて何やらアピールしてたけど、僕が守るよ?ってアピールしてたんだよね。
ハァー、可愛いなぁ。
「ぶろぉがまみょってくりぇるの?」
「お!お!」
「うふふ、ありがとう。
でもね?ほら、伯父様が必ず守ってくれるわ。
頼もしいわね。」
「おぉーぅ!」
両の拳を握って何やら気合い?を込めてる?お父さんの方に手を伸ばして、机をダンダンと叩くブローが可愛い!!
キラッキラのお目々で、なんだかお父さんに憧れてるみたい。
そりゃあ男の子だもん、強い男に憧れるものだよね。
「さて、憲兵は何をしているのかな?
また乗りこんで、稽古つけてあげようかな?」
「...悲鳴だね。」
「いやいや、あれは喜びの声なんだよ?
決して悲しみの声じゃあないよ?
レイ、お父さんを何だと思っているの?!」
「...ただの鬼畜。」
「違いないのぉ...!ブフフフフ!」
「う、息子に鬼畜だと思われていたなんて!!」
「...?父さんは、鬼畜。」
「何度も言わなくて良いからぁ!!」
あ、男泣きしながら出ていっちゃった。
そっか、レイ兄様に鬼畜って言われて悲しかったんだね。
でもね?ほら、解体が初めてのレイ兄様に、解体用の小型ナイフだけ渡してさ?
『さ、解体してみろ!』
とか、おかしいよね?
お手本は?まずはお手本として、お父さんが解体して見せないと駄目でしょ?
ちゃんと教えてから解体させないと、素材になる部位とか何も分からないんだからね?
それに、レイ兄様が初めて戦う大蜥蜴を見付けてきて、大蜥蜴の後ろの方でニコニコしながら大蜥蜴をけしかけて戦わせたり、ジャイアントベアーを見付けてけしかけて来たり、お父さんのパーティの人達もげんなりしてたんでしょ?
それは正しく鬼畜です。
私もそう思います。
「...?」
そうだね。
レイ兄様は事実を言っただけなのに、お父さんが泣いちゃったね。
でもね?きっと大丈夫だよ。
本人が自覚してないだけで、皆お父さんのことを鬼畜だと思っているから。
ね?気にしなくてもよろしい!!
「リーン...パパは鬼畜だけどね?
息子に鬼畜だと思われていたなんて悲しいものなのよ?」
「じぎょうじちょくでしゅ!!」
「あらあら、リーンったら、いつの間にそんな難しい言葉を覚えたの?」
「マグにぃしゃまのごほん!!」
「.....あぁ!もしかして、無くなったと思ってた昔の教科書かな??
リーン、どこにあるのかな?」
「わたちのおへや!」
「そっかぁ、リーンが持ってたんだね。
それなら、まぁ良いか。
いやぁ、後輩の弟がそろそろ学校に入るから、低学年の教科書一式が欲しいって言われてたんだけどね?
リーンが使うのなら断ろーっと!」
「あらまぁ、それで大丈夫なの?
その後輩さん。」
「ん?あぁ、後輩の弟よりもリーンの方が有意義に使えるだろうからね。
あの弟、末っ子だからなのか、自分は何もしなくても何でも与えられて当然とか思ってる人種なんだよ...鼻につくよね。
後輩は良い奴なんだけどねぇ。
多分、親の育て方かな?
何より、リーンが僕の教科書を僕の部屋から持ち出して読んでるなんて、なんて可愛いんだ!!
リーンは賢いし好奇心旺盛だから、いっぱい気になることを気になるときにお勉強してね。
興味を持ったときにお勉強するのが一番なんだから!!」
「はーい!!」
*
「くりゅにゃ!!」
「んにゅ。」
「にゃ?」
「アハハ、大丈夫だよ?
ほら、見てごらん?
あのお父さんに敵うと思う?
相手は、あのチビデブだよ?」
「お兄様、ディアもブローもあのチビデブを知りませんわ。」
「......あ、そっか...そうだったね。
そこを忘れてたよ。」
「の!ぉ?」
レイ兄様のお膝の上で、ブローがペチペチと手を叩いて何やらアピールしてたけど、僕が守るよ?ってアピールしてたんだよね。
ハァー、可愛いなぁ。
「ぶろぉがまみょってくりぇるの?」
「お!お!」
「うふふ、ありがとう。
でもね?ほら、伯父様が必ず守ってくれるわ。
頼もしいわね。」
「おぉーぅ!」
両の拳を握って何やら気合い?を込めてる?お父さんの方に手を伸ばして、机をダンダンと叩くブローが可愛い!!
キラッキラのお目々で、なんだかお父さんに憧れてるみたい。
そりゃあ男の子だもん、強い男に憧れるものだよね。
「さて、憲兵は何をしているのかな?
また乗りこんで、稽古つけてあげようかな?」
「...悲鳴だね。」
「いやいや、あれは喜びの声なんだよ?
決して悲しみの声じゃあないよ?
レイ、お父さんを何だと思っているの?!」
「...ただの鬼畜。」
「違いないのぉ...!ブフフフフ!」
「う、息子に鬼畜だと思われていたなんて!!」
「...?父さんは、鬼畜。」
「何度も言わなくて良いからぁ!!」
あ、男泣きしながら出ていっちゃった。
そっか、レイ兄様に鬼畜って言われて悲しかったんだね。
でもね?ほら、解体が初めてのレイ兄様に、解体用の小型ナイフだけ渡してさ?
『さ、解体してみろ!』
とか、おかしいよね?
お手本は?まずはお手本として、お父さんが解体して見せないと駄目でしょ?
ちゃんと教えてから解体させないと、素材になる部位とか何も分からないんだからね?
それに、レイ兄様が初めて戦う大蜥蜴を見付けてきて、大蜥蜴の後ろの方でニコニコしながら大蜥蜴をけしかけて戦わせたり、ジャイアントベアーを見付けてけしかけて来たり、お父さんのパーティの人達もげんなりしてたんでしょ?
それは正しく鬼畜です。
私もそう思います。
「...?」
そうだね。
レイ兄様は事実を言っただけなのに、お父さんが泣いちゃったね。
でもね?きっと大丈夫だよ。
本人が自覚してないだけで、皆お父さんのことを鬼畜だと思っているから。
ね?気にしなくてもよろしい!!
「リーン...パパは鬼畜だけどね?
息子に鬼畜だと思われていたなんて悲しいものなのよ?」
「じぎょうじちょくでしゅ!!」
「あらあら、リーンったら、いつの間にそんな難しい言葉を覚えたの?」
「マグにぃしゃまのごほん!!」
「.....あぁ!もしかして、無くなったと思ってた昔の教科書かな??
リーン、どこにあるのかな?」
「わたちのおへや!」
「そっかぁ、リーンが持ってたんだね。
それなら、まぁ良いか。
いやぁ、後輩の弟がそろそろ学校に入るから、低学年の教科書一式が欲しいって言われてたんだけどね?
リーンが使うのなら断ろーっと!」
「あらまぁ、それで大丈夫なの?
その後輩さん。」
「ん?あぁ、後輩の弟よりもリーンの方が有意義に使えるだろうからね。
あの弟、末っ子だからなのか、自分は何もしなくても何でも与えられて当然とか思ってる人種なんだよ...鼻につくよね。
後輩は良い奴なんだけどねぇ。
多分、親の育て方かな?
何より、リーンが僕の教科書を僕の部屋から持ち出して読んでるなんて、なんて可愛いんだ!!
リーンは賢いし好奇心旺盛だから、いっぱい気になることを気になるときにお勉強してね。
興味を持ったときにお勉強するのが一番なんだから!!」
「はーい!!」
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