これがホントの第２の人生。

１歳！行動範囲が拡がります！

何も起こらないなんてあり得ないのです。4

はい、レイ兄様によってお昼寝に強制連行されたレイリーンです。
今、起きました。
スッキリー！ブローとディアはまだ寝んね中です。
ウフフフフ、お手々握り合ってて可愛いなぁ。

｢...お母さん帰ってきたよ？｣

｢にゃ！マァマかえっちぇきた？｣

｢...ん、行く？｣

｢あぃ！いきましゅ！｣

スヤスヤと寝てるブローとディアのほっぺをふにふにしていたら、レイ兄様に抱き上げられまして...帰ってきたお母さんに会えるみたい！
うん、２人を起こすのは忍びないから寝かせておきましょうねぇ。
さ、マァマー！！

｢ふぇっ！ふにゃーーっ！｣

｢ふぇっ、ふぇっ、ふぇーん！｣

｢あ、おきちゃた！
ぶろぉ？でぃあ？こーこよ？だーじょぶよ？｣

｢ふぇ？｣

｢ふにゃ？｣

あらら、部屋を出ようとしていたら２人が起きちゃったみたいなので、ベッドに戻りましてナデコナデコ！
さ、泣き止んでおくれー！と、ほっぺをふにふにと撫でて...頭をぐりぐりと撫でて...お腹をポンポンと撫でて...あれ？レイ兄様は？？どこ？？
２人共泣き止んでニコニコになったんだけど？

｢ぅぉ！｣

｢うぉ！｣

｢かわぃい！｣

可愛いよぉ！２人して抱き付いてきてくれるなんて！なんて可愛いのぉ！！
２人共一緒にぎゅぅっとしちゃうんだから！！可愛い！！

｢あらあら、この光景凄く可愛いわねぇ。｣

｢この光景を引き裂くなんて無理だわ。｣

｢...。｣

あ、お母さんとアナ叔母さん、レイ兄様が呼んだんだね。
頬を押さえてクネクネと悶える２人を、レイ兄様が１歩引いた目で見てるんだけど？
ほら、何してるんだろ？って目でも見てるよ？そろそろカムバーック！！戻ってきてー！！
あ、ベッドの説明してなかった！
２つのベビーベッドを繋げて３人で寝てます。
ほら、ここの、片方の柵を取っ払ってるの。
それで、ここの柱とここの柱をヒモでグルグルに巻いてます。
うん、ヒモって言っても蔓だから、ちょっと強度が不安なんだけどね？
元々は双子ちゃん用だったのになぁ。
いつの間にやら私も使ってるのは何故かな？
あ、そうか！ほら、赤ちゃんには降りれないからね？
私の脱走を防止するためですね？分かります。
私が何度も脱走したからですよね...自業自得でした、南無ー。

｢ぉう？｣

｢あーぅお？｣

｢おりゆー！！｣

｢あらあら、降りちゃうの？可愛いのに！｣

｢おりゆのーー！！｣

｢はいはい、降りましょうね。｣

やっと降りれたー！
うふふふふ、出来るだけ、地に足つけてたいのよー！
ほら、ベッドよりも布団派だからさ？前世の私。
ま、お洒落なへやに憧れて、ウォルナット色の可愛らしい猫足ベッドを導入した矢先に転生したので、慣れてないだけかも？しれないけど...一度くらい寝たかった。

｢だっ！だっ！｣

｢...ん、今日は庭では遊べない。
外は危険だから部屋で遊ぶ。｣

｢だ？お？｣

｢...ん、イイコ。｣

｢うふふ、まだあのチビデブさん？だったかしら？が逃げ回っているみたいだから、この家から出ない方が良いわ。
ディオもディアもリーンも、早く行きましょうね？｣

あらあら、ブローは元気ね。
お庭で遊びたいのか...あれ？もしかしたら、お庭に出たら結界の範囲から出ちゃうんじゃない？
マグ兄様は、家に結界張るって言ってたし...ね？
お外に出れないことに不満そうだったけど、ブローも愚図ることなくレイ兄様に抱っこされました。
さ、食堂まで行きましょう！
きっと皆、食堂にいるんでしょ？？
はぁ、あの迷惑なチビデブ、早く捕まらないかなぁ...迷惑ばっかりかけてくるよね。





*