これがホントの第２の人生。

１歳！行動範囲が拡がります！

お母さんと一緒にお買い物！！8

私と兄様達の年齢が離れているのは、ギルドの受付嬢達の出産ラッシュで人が足りなくなって、その時妊娠には気付いていたんだけどとっても忙しくて、ストレスで３度も流産しちゃったからなんでしょ？
まぁ、あの前ギルドマスターの所為もあるだろうけど...。
妊娠初期のお母さんにも容赦なく仕事割り振ってたみたいだしね。

あ、私がこんなことを知っている理由は、ギルドの受付嬢さん達が教えてくれたからなの。
まぁ、まさか幼子に分かると思っていなかったんだろうけどね。
だから、お母さんには無理なんてさせません。
私はヴァイスに乗っていきます！

｢マーマちょー、パーパちょー、いっちょにねりゅの！｣

｢ウフフ、今日は一緒に寝てくれるの？｣

｢うん！マーマちょー、おちょーちょちょ、パーパちょー、いっちょ！！｣

｢...？リーンの中では弟で決まりなの？｣

｢いもーちょ...もほちぃ。｣

｢あら、じゃあ、この子は男の子なのね。｣

｢あい！！たびゅん？｣

はっ！落ち込むお母さんをなんとか励ましたくて、ついポロッと溢してしまった！！
まぁ、ただなんとなーく男の子かなぁ？って思ってるだけだし、絶対ではありませんからね？

｢おや？急いでるのかい？｣

｢あ、ごめんなさい。
今日、妹の赤ちゃんの命名式を行うのだけど、準備が気になって...。｣

｢あらあらまぁまぁ！！
アポロンは後で届けるから、そのままお帰りよ！！
あらまぁ、妹さんに赤ちゃんが！！｣

｢えぇ、お薬を買うついでにリーノお婆さんを呼びにね。｣

｢だからヴァイスちゃんがリーンちゃんを乗せているのね。｣

｢えぇ。｣

八百屋さんの奥さんが、豪快に旦那さんの背中をバシバシと叩きながら、嬉しそうに笑って見送ってくれました。
奥さんにバイバイと手を振って、私はかなり楽してますね。

｢？奥様、どうなさいました？｣

｢あら、買い出し？｣

｢えぇ、ローリオを買い足しておかないと、大分少なくて...。｣

｢ルドルフさんはもう家にいらっしゃってるのかしら？｣

｢えぇ、先程来られましたよ。
赤ちゃん達の様子を確認して、今はルーフェン君達と遊んでます。｣

｢そう。気を付けて行ってきてね？｣

｢はい！行って参ります！！｣

｢いっちゃーしゃぃ！！｣

｢リーンお嬢様！！なんとお可愛らしい！！アニス、行って参りまぁーす！！｣

今日はリーノお婆さんと帰ってくる予定だったから、アニスさんがポカンとしてます。
エヘヘ、私の仕業でございますのよ...ごめんなさい。
命名式が終わってから言おうと思ってたんだけどなぁ...タイミング、ミスったなぁ......と、アニスさんとお母さんの会話をポケーっと見つめていたら、アニスさんが拳を握り締めて気合いを入れてるみたいです。
行ってらっしゃい！と手を振ってみたら、胸を押さえて悶えてから走り出しました。
あぁ、また...変なスイッチ押しちゃったなぁ。

｢ルドルフさんが家にいらっしゃっているのなら、良かったわ。｣

｢うん！｣

｢おん！
[着いたぞ？中に入らぬのか？]｣

｢あら、ヴァイス、ごめんなさいね。
少しボーッとしてしまっているわね。｣





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