上 下
47 / 182
0歳!異世界ライフ始まるよ!

はい、話し合いですよー!12

しおりを挟む
「あ、ムーアしゃー?」

「あぁ!話し合い終わったんですか?
ギルドカード作る人います?」

「ムァムァー!ンフフー。」

「...僕。」

「おぉ!じゃあ、こっちね。
あっ、この子は僕の妹です。」

「お兄ちゃん?その子、独り占めは駄目よ?
私も抱っこしたいわ!」

「んにょ!」

受付には、角のある可愛らしい女の子とムーファさんがいました。
風が通ると余計にモフモフですね。
抱っこしてもらって、堪能いたします。ムフフ。
レイ兄様が登録するんですけど...その可愛い子妹さんなの?!
あ、角とか耳とか羊さんですね。

「にゃおん!にゃう?
[おっはよう!あれ?]」

ミーちゃん、何故このタイミング?
あぁ、リアンナさんの腕から逃れてきたのね...。
少しくらい我慢しなさいよ。

「うん、分かってるよ?
抱っこは後でね。
ほら、この子のギルドカード発行して。」

「あら、金虎だわ。珍しいわね。
じゃあ、そこの子、こっちに来てね。」

「...ん。」

「さて、私はそこの二足歩行する羊の妹で、ミーファって言います。
羊の耳と角があるでしょう?
私は人型だから、羊っぽさはこのくらいなの。
将来、ギルドに所属するんでしょう?
これから、よろしくお願いします。」

「...レイグルド・マクルーファです。
よろしくお願いします。」

「まぁ、やっぱりマクルーファさん達の息子さんなのね。
お母さんには、とてもお世話になっております。
お父さんはこのギルドの稼ぎ頭だし、期待してるわ。

この紙に、名前と出身地と得意な魔法とか武器とか...まぁ、指示通りに書いてね。
後、貴方はまだ未成人だからご両親の署名をここに。」

「...ん。分かりました。」

「にゃお?
[まだ終わらないの?]」

「あーぉ!まー?
[今からカードを作るの。少し待ってなさいな?]」

「にゃ!
[はーい!]」

「...ん。」

書くの早くない?書類2枚あったよね?
お父さんとお母さんが署名してる...どんな内容なんだろ?

「...ん。書きました。」

「はい。処理してくるので、少々お待ちくださいませ。」

「...。」

レイ兄様が出した書類にザッと目を通して、ニコッとはにかむ笑顔を見せると、薄い黄色で楕円の水晶に書類を乗せました。
何してるんだろ?
音が鳴ることもなく、光ることもなく、10秒くらい経ったら書類を持って戻ってきました。

「さて、これからカードの認証になります。
利き手を前に出して、手のひらを上にしてくださいね?」

「...はい。」

「はい、今から手のひらに乗せるのは特殊な鉱物ですので、魔力に反応して勝手にカードになります。
詳しくは知りませんので、研究者にでも直接聞いてくださいね。」

「...ん。」

おぉ!綺麗な丸いツルツルのビー玉くらいの石?がグニョンと形を変えました。
気持ち悪!

「...出来た?」

「はい、そのカードにさっき書類に書いた内容が登録されてますか?」

「...ん。」

「それでは、文字よ消えろーと念じてみてください。
名前と出身地と年齢と性別だけが表示されていれば大丈夫ですよ。」

「...ん?うん。」

おぉ!遠目なので文字は読めませんが、表示されていた文字が少なくなりましたね。
へぇー、念じると消せるのねー。
ハイテクだわ。

「では、慰謝料を振り込みますので、カードをこちらの緑の水晶に翳してください。」

───ピョー!───

「...ん。」

ピョーってなにさ?
電子マネー的な?シャリーンみたいな?振り込みとか払い出しとかの音なの?
なんでピョーなのよ...鳥かと思ったわ!





*
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

知らない異世界を生き抜く方法

明日葉
ファンタジー
異世界転生、とか、異世界召喚、とか。そんなジャンルの小説や漫画は好きで読んでいたけれど。よく元ネタになるようなゲームはやったことがない。 なんの情報もない異世界で、当然自分の立ち位置もわからなければ立ち回りもわからない。 そんな状況で生き抜く方法は?

辺境伯令嬢に転生しました。

織田智子
ファンタジー
ある世界の管理者(神)を名乗る人(?)の願いを叶えるために転生しました。 アラフィフ?日本人女性が赤ちゃんからやり直し。 書き直したものですが、中身がどんどん変わっていってる状態です。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

今さら帰ってこいなんて言われても。~森に移住した追放聖女は快適で優雅に暮らす~

ケンノジ
ファンタジー
「もうお前は要らない女だ!」 聖女として国に奉仕し続けてきたシルヴィは、第一王子ヴィンセントに婚約破棄と国外追放を言い渡される。 その理由は、シルヴィより強い力を持つ公爵家のご令嬢が現れたからだという。 ヴィンセントは態度を一変させシルヴィを蔑んだ。 王子で婚約者だから、と態度も物言いも目に余るすべてに耐えてきたが、シルヴィは我慢の限界に達した。 「では、そう仰るならそう致しましょう」 だが、真の聖女不在の国に一大事が起きるとは誰も知るよしもなかった……。 言われた通り国外に追放されたシルヴィは、聖女の力を駆使し、 森の奥で出会った魔物や動物たちと静かで快適な移住生活を送りはじめる。 これは虐げられた聖女が移住先の森の奥で楽しく幸せな生活を送る物語。

次は幸せな結婚が出来るかな?

キルア犬
ファンタジー
バレンド王国の第2王女に転生していた相川絵美は5歳の時に毒を盛られ、死にかけたことで前世を思い出した。 だが、、今度は良い男をついでに魔法の世界だから魔法もと考えたのだが、、、解放の日に鑑定した結果は使い勝手が良くない威力だった。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

出来損ない王女(5歳)が、問題児部隊の隊長に就任しました

瑠美るみ子
ファンタジー
魔法至上主義のグラスター王国にて。 レクティタは王族にも関わらず魔力が無かったため、実の父である国王から虐げられていた。 そんな中、彼女は国境の王国魔法軍第七特殊部隊の隊長に任命される。 そこは、実力はあるものの、異教徒や平民の魔法使いばかり集まった部隊で、最近巷で有名になっている集団であった。 王国魔法のみが正当な魔法と信じる国王は、国民から英雄視される第七部隊が目障りだった。そのため、褒美としてレクティタを隊長に就任させ、彼女を生贄に部隊を潰そうとした……のだが。 「隊長~勉強頑張っているか~?」 「ひひひ……差し入れのお菓子です」 「あ、クッキー!!」 「この時間にお菓子をあげると夕飯が入らなくなるからやめなさいといつも言っているでしょう! 隊長もこっそり食べない! せめて一枚だけにしないさい!」 第七部隊の面々は、国王の思惑とは反対に、レクティタと交流していきどんどん仲良くなっていく。 そして、レクティタ自身もまた、変人だが魔法使いのエリートである彼らに囲まれて、英才教育を受けていくうちに己の才能を開花していく。 ほのぼのとコメディ七割、戦闘とシリアス三割ぐらいの、第七部隊の日常物語。 *小説家になろう・カクヨム様にても掲載しています。

処理中です...