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俺と都築 工の話し。
しおりを挟むこの関係はいつ切れるのだろうか?
都築 工(ツヅキ コウ)とは、この世に共に生まれ出た瞬間からの付き合いになる。
かれこれ17年――
・マンションの部屋が隣同士
・親同士の仲が良い
・同じ年に産まれた子供・・・いわゆる幼馴染という存在である。
――次に、都築 工は王子様である。
背は平均以上に高く、足も長く、程良く付いた筋肉質な身体・・・。そして、色素の薄い髪と瞳は光を浴びると金色になるとか…。
顔は綺麗系で、笑顔は甘く、性格は温厚で、誰にも優しく、人気者。
頭も良く、運動神経も抜群・・・なので、王子様・・・だそうだ。
……王子様?
・・・確かに背は俺よりも頭一つ分高い。
足も長く、俺の短い足に絡んで来られるとなかなか抜け出す事が困難だ。
表面上は細っそりして見えるのに、脱いだら筋肉ムキムキな体のせいか力が非常に強く、俺の身体を軽々と転がしアクロバティックな苦しい体勢をとらされる。
背後から抱き込まれた時、背中に硬い腹筋が当たるのがムカつくし、それよりも硬く長いモノを押し付けられる事が不快だ。
髪の色?瞳の色?……金色?そうなのか?
顔は見ない。笑顔、・・・見るわけない。
性格は…どうなんだろうな。・・・もう、忘れた。
いつも人の輪の中心に居るから、人気者…なんだろう。
頭は良い。周りを思いのままに動かすのが上手い。
運動……奴の体力は化け物級だ。毎日学校終わりに奴の家に連れ込まれ、気を失うまで散々好き勝手され、俺はボロボロなのに奴は元気で・・・それでも足りないとまでに学校内、トイレ、公園、人気の無い場所を見つけては好き勝手されて・・・。流石に俺の体力に限界が来て倒れてからは2日に1回にしてくれたのだけれど・・・。
……王子様?・・・悪魔ではなく?
・・・!?
あぁ、俺の名前は、金山 つみ(カナヤマ ツミ)
王子様とは程遠い、平々凡々な容姿の持ち主。
透過効果が付いているのか、空気として扱われる事が多い。
王子様…都築 工の幼馴染。
兼 都築 工の引き立て役。
兼 何でも言う事を聞く奴隷。
兼 何時でも突っ込める性処理道具。
幼少期より俺は奴・・・都築 工に好かれては無かった……。
――幼稚園時。
教室の隅で静かに絵本の世界に入り浸り想いに耽る…俺。
当時の俺は一日の大半妄想の世界の中に居た。
受け答えはしっかりと出来ていたので、周りからは無口で大人しく、“ボーッとした子”と認識されていた。
(……現在もあまり変わらないのだが)
たまに一言二言言葉を交わすお友達?は居たが、大概はいつも一人だった。
黄組になった時、編入生がやって来た。…名前は忘れた。
その子は可愛らしい男の子で、気付くと俺と向かい合い、同じ様に床に座り絵本を読んでいた。
ある日、その可愛らいしい子に話し掛けられる。
「つみ君、その絵本面白い?」
コクリと頷く俺
「ねぇ、その絵本読み終わったら、この絵本と交換しよ?」
頷く俺。
「約束」
小指を上げて俺の前に差し出す。
俺も釣られ小指を上げた時・・・。
「何してるの?」
俺の小指は後ろから伸びた手に掴まれ、
「つみはダメだから」
少し後ろに引っ張られ、痛いくらいに小指を握られた。
「……っ」
俺が痛む小指をさすっていると、いつの間にか俺の手を引っ張った主・・・都築 工は俺と可愛らしい子の間に入り、背中を向けている。
「ねぇ、ボクずっとキミと遊びたかったんだ」
都築 工の言葉に可愛らしい子の顔がみるみる赤くなる。
「こんな所よりあっちに行ってみんなで遊ぼ?」
「うん!」
顔を真っ赤にさせ目を潤ませた可愛らしい子は、俺には目もくれず後ろに居る声の主・都築 工と共にその場を去った。
いつもの事。
(今日は指を握られる位で済んで良かった)
……と、当時の俺は思ったに違いない。
幼稚園時代の都築 工は機嫌が悪かったり気に入らない事があると、俺で鬱憤を晴らしていた。
よくされてたのは床に押し倒され、顔や耳、首、唇、舌、肩、脇、胸、背中、尻、太ももの付け根を噛まれる事。
最初は痛みに泣いて、大人達に訴えていたのだが、都築 工を前にした大人達は皆都築 工の味方になり、逆に俺が悪いと怒られた。
幼少期、俺が学んだ都築 工対策は今にも至る。
・都築 工には逆らってはいけない。
・都築 工の行為に抵抗をしてはいけない。
――小学生時。
俺は相変わらず一人で居た。
友達は居ない。話す人は都築 工のみ。
教室の片隅で本を開き、その世界に入り妄想に入り浸る毎日。
都築 工は相変わらずの王子様っぷりで、男女関係なしに人気者。
人の輪の中心にはいつも都築 工が君臨し、その王子力を存分に発揮していた。
ただ…やはり俺に対する態度は温厚でも優しくもなかった。
機嫌が悪い時気に入らない時は、俺に当たり散らしていた。
――小学5年生の秋、都築家に変化が訪れる。
都築父の単身赴任だ。
本当は家族揃って赴任先に行く筈だったのだが、それを止めたのが都築 工。
「ここから離れたら、俺は生きて行く意味が無くなる」
と、ゴネたらしい。
都築母は都築 工の言葉に泣く泣くこの地に残り、週末だけ都築父の赴任先に行く事となる。
都築母の週末行きを決めたのは都築 工。
「子供を残して行けない」と渋っていた都築母に、都築 工は俺の母親と結託し案を提示する。
都築母不在時の都築 工の面倒は俺の母親が見る事。“食事は火を使わない物を作り置く”もしくは“俺の家で摂る”。そして何故か都築母不在時は俺が都築家に泊まる・・・と言う案で都築母を頷かせその場を収めた。
勿論、俺に拒否権は無かった。
週末、金曜日夜から都築家に行き、共に過ごす。
日曜日の夜、都築母が帰って来るまでの間は俺は都築家に居ないといけない。
この頃の都築 工は今迄で一番穏やかで、俺に無理難題も言わず、当たり散らす事もしなかった。
学校でも、少し大人びただの色気が出てきたなどと、女子が興奮気味に話していたのを覚えている。
――ただ、穏やかな日々は長くは続かない。
肌寒さを感じ始めたある日の週末、朝早くから洗濯機を回す音。
珍しい。
何かあったのだろうか?とベッドから起き上がり、眠い目を擦り音の方へ行く。
洗濯機の前には都築 工。
怖い顔で洗濯機を睨んでいる。
こういう時は触らぬ神に祟りなし。君子危うきに近寄らず。
俺は何も見なかった事にして、そっと元の部屋に戻ろうとした…その時。
運悪く目が合ってしまった。
みるみる顔が赤くなる都築 工。
蛇に睨まれたカエルの如く動けない俺。
もしかして調子が悪かった?熱でもあるのでは? 頭の中で問いかける。勿論答えは無く…
「帰れ」
「……?」
いつもと違い怒気の無い命令口調。やはり調子が…。
「……ちょっ、調子でも悪いのか?」
都築 工への生まれて初めての問いかけ。
目を見開き、顔を泣きそうに歪める都築 工。
やはり調子が…。
「母ちゃんを呼ぼうか?」
「要らない、…今日はもう良いから帰れ・・・」
……怒気は…やはり無い。
「~~~~っ」
今までと違う空気感に戸惑う俺。
戸惑いはすれど習性とは恐ろしいもので、都築 工に逆らった後散々な目に遭ってきた俺は素直に都築家から去る準備をする。
「つみが居ると変な気分になる」
去り際の背中に都築 工の言葉。
玄関のドアを開け、一歩・・・静かに閉まる扉の音。
目の前に広がる4階からの街の景色。
頬にぶつかる冷たい風。
部屋の中は暖かかったんだなぁ~と思いながら、しばらくの間動けなかった。
――変な気分…とは、つまり俺の存在は都築 工には不快で・・・。
今迄の俺に対する態度や行動で相当嫌われているとは思っていたが・・・。
口に出された事で現実味を帯びたその言葉は、何年経った今でも俺の心に刺さり抜けない棘になっている。
……その出来事から、都築 工の俺に対する態度や行動は変わって行く。
嫌悪を露わにした事で遠慮が無くなったのか、俺の心を無視した行動……。
その出来事が冬休み。
俺は、いきなり都築家に行くように母親に命じられた。
都築父、母は赴任先で年末を過ごす事になり、都築 工が1人になってしまう。
なので俺が冬休み中ずっと都築家に居ないといけないらしく……。
…って急に何故?
俺が嫌いで散々避けていた癖に…ここ最近は週末のお泊まりも無くなっていたのに…。
俺は憂鬱で自宅玄関のドアと見つめ合う。
「あんた達、喧嘩したんだって?」
なかなか都築家に出かけようとしない俺に母親が話しかける。
「?」
「工君が、つみと喧嘩をしたから仲直りがしたいって相談して来てね」
「…ぇ?」
「つみ、工君避けてたんだって?」
「!?」
(違う、避けてたのは都築 工!)
「ここ数週間のお泊まり会、全てつみに断られたって泣きながら工君話してくれて…」
(違う)
「冬休みを使って仲直りがしたいから、協力してくれって」
(嘘…)
「つみ、何があったか分からないけど、あんな綺麗な涙を、つみの為に流してくれる工君を大切にしないとダメ」
(・・・・・・)
「あの子は昔から、つみを大切にしてくれていたのよ」
(・・・・・・)
「お互い腹を割って話せば分かり合えるわ」
(・・・・・・っ)
都築 工は何を考えているのだろうか?
・・・嘘まで付いて。
俺が自宅の玄関ドアを開ける、――と、同時に開く都築家の玄関ドア。
「つみ…おいで」
―― 怒気の無い命令。
俯き動かない俺に焦れたのか、都築 工は俺の手を引き都築家に。
背後から鍵の閉まる音。
再度手を引かれ都築 工の部屋の前へ。
一旦手が離れ部屋の明かりを付ける都築 工。
入り口で立ったままの俺の手を再再度引きベッドに腰掛けさせる。
「つみ…」
いつもと違う、空気が重く感じる呼び方。
「?」
俺は、目の前に立つ都築 工を見上げ……る前に上半身を裸にされ、目の前で屈み込む都築 工から逃げようと腰を浮かせ……た瞬間に下半身も裸にされ、身体をベッドに倒され、足を大きく左右に割られ、その間に都築 工の裸体…。
は?いつの間に?
「毛 まだ生えてないんだ…」
都築 工の手が俺の下腹部を撫でる…くすぐったくて身を捩る俺。
「動くな」
怒気の無い命令
俺は全身に力を込める。動かないように。
手は頬を撫で、唇を撫で、首を撫で、胸を撫で……胸を撫でる時当たったのか胸の突起を摘み、気に入ったのか突起を捏ね回したり、引っ張ったり、潰したり…
「~っ」
俺は耐えた。
くすぐったくてビクビクする身体を、シーツを強く握りしめる事でやり過ごす。
痛くても声を出さない様、唇に力を込める。
やがて、手は突起に飽きたのか、もう一度下腹部へ。
臍に指を入れられ、かき混ぜられる。
…痛い。でも我慢。
「つみのココは俺と違うんだな…」
都築 工の息が荒い。
つつぅーっと下がった指が俺の性器に触れる。
ビクッっとする身体。動かない様に我慢。
俺の性器に硬いモノが当たる。
「ほら、つみ見て、俺のと色も形も大きさも違う」
怒気の無い命令。
俺は少し頭を上げ、下腹部の方を見…目を見開く。
都築 工の言葉通り、俺の性器に添えられた都築 工のそれは、俺のふにゃふにゃピンク色とは違い、赤々と何倍にも腫れ上がり、真っ直ぐ天を仰いでいた。
先端は液体で濡れ光っている。
「つみはここから白いの、出た事ある?」
俺の先端を撫で、穴に爪を立てる。
「っ!」
――痛いっ!俺は首を横に振る。
「…そっか、つみはまだ子供なんだ…」
俺が無知な事が嬉しいのか、都築 工のテンションが上がる。
「じゃあ、俺が大人にしてあげる」
そう言うと、都築 工は俺の性器を優しく包み込んで上下に擦り始めた。
「っ」
「~っ!」
俺は目を瞑り、声を出さない様息を詰め、ビクつく身体に力を込める。
下腹部が熱い。性器が熱い。息が苦しい。身体の端々からじわじわと痺れが性器に集まった瞬間……気付けば朝になっていた。
この日の出来事は、都築 工のスマホに動画として残っている。
大きく身体を震わせ、握り込まれた性器から零れる液体。動かなくなる俺…。
俺の隣で楽しそうにスマホを操作しながら、
「つみの初めて記念日だね!」
などと宣う都築 工は、それ以降も俺の痴態を動画や画像に収め、今もその数を増やし続けている。
嫌いな俺の弱みを得た都築 工は、俺を服従させ、逆らう事を許さず……。
――中学生時。
あの冬休みから毎日の様に都築家に通い、都築 工の部屋で快楽に耽る日々を送る。
学校では相変わらず透過効果を使い、本の世界に入り浸る。
都築 工も相変わらず人の輪の中心に鎮座し、王子力で人々を魅了し続けている。
最近では女子からの告白も多くなり、片っ端から取っ替え引っ換え遊んでいるらしい。
二組の早田さんが本命らしく、彼女で初体験も済ませたとか……。
早田さんは良いのだろうか?こんな浮気男が彼氏で。
俺なら好きな人が俺以外と関係を持つなんて……。
……でも、学校帰り毎日部屋に連れ込まれ、週末も必ず一緒に居るのに、都築 工はいつ彼女との時間を作っているのだろうか?
………………まぁ、俺には関係ない事なんだけど。
――中学二年の冬休み。
毎年の恒例で、都築父母は赴任先で年末を過ごし、冬休み中、俺は都築家で暮らす。
最近料理にハマっていると言う都築 工が、今年から食事を提供してくれるらしい。
俺が家のドアを開けた瞬間、都築家のドアが開く。
「つみ…おいで」
少し低く掠れた声……怒気はない。
成長期に入ったのか、少し俺より高かった位の身長は、あっという間に見上げる位に高く伸び、何もかも……アソコは特に赤黒く大きくなり、声も変わって……。
今は4組の吉川さんと付き合いラブラブらしい都築 工は、俺の腕を掴むと早足で都築家のリビングに連れ込み、俺を裸に剥き、ソファに座らせると大きく脚を開かせ、尻穴に液体を流し込む。
『男の尻穴には気持ち良い場所がある』
――そう言われ、有無も言わさず始めた尻穴の洗浄は、週末のいつもの光景。
正直、人前での排泄行為は未だ慣れず……。
そんな俺の心を無視し、淡々と事を進める都築 工。
――ちなみに、初めての尻穴の洗浄時の様子も、都築 工のスマホに収められていて、俺の弱み一位となっている。
トイレと風呂の往復でグッタリとした俺を軽々と抱きかかえ、自室のベットに降ろし、尻にクッションを敷かれ、大きく脚を開かせられ、尻穴を都築 工の目の前に晒す。
俺は右腕を口元に、左腕で目を覆い、動かない様に身体に力を込める。
「つみ、力を抜いて……」
怒気の無い命令。
俺は少し身体の力を抜く。
と、同時に尻穴に滑りを帯びた指が一本入り込み、いつもの気持ち良い所を捏ねくり回す。
「……っ」
「……ぅ」
ビクつき震える身体を止めたくて、力を込めると同時に尻穴にも力が入り、都築 工の指を強く締め付けてしまう。
「……つみぃ」
重い空気感で吐き出す様に俺の名を口にし、その口で俺の性器を咥え込む。
「……ぃっ」
手でされる時より刺激が強く、凄く気持ちが良い。
気を抜くと漏れそうな声を右腕で強く抑える。
「……ぅ、……んぅ、……むぅ」
それでも止められない声を息を止めてやり過ごす。
グチュグチュと尻穴からの水音。尻穴の中のコリコリを執拗に引っ掻く音と、ジュブジュブと性器を咥えねぶられる音がやけに大きく聞こえる。
身体の端々から熱い痺れがじんじんと性器に向かって来る。
限界が近い。
息苦しさも、もう限界っ!
って所で、都築 工は俺の性器を一気に喉奥へ咥え込み、根元に歯を立てた。
「いっ……んぅっ~」
強い痛みと快感が身体中を駆け巡り、大きく身体を震わす。
腕から漏れ出す声にならない悲鳴を上げながら、俺は都築 工の口の中に射精した。
フーフーと鼻から漏れる息を整える俺の性器を綺麗に舐め取り、先端をチュッと吸われる。
俺の息が整ったら、次は都築 工の射精の番……と言ってもお互いの性器を合わせて擦り合うヤツが定番なのだが。
今日はまだ尻穴に都築 工の指が入ったまま、クチュクチュと音を立てている。
「?」
俺は顔から腕を下ろし起き上がろうと……
「……つみ」
――重苦しい空気の呼び方。
俺はまた倒され、首筋に歯を立てられる。
噛んで、舐めて、強く吸われる。尻穴の指は、またコリコリを引っ掻く。
「……つみ」
コリコリ気持ち良い。
「……つみ」
鎖骨を強く噛まれ、尻穴にもう一本指を入れられる。
「……っぅ」
俺は口に力を入れ声が漏れない様に、身体に力を入れ動かない様にする。
鎖骨を噛んで、舐めて、吸った唇は徐々に下に下がり、唇は胸の突起へ。
『都築 工は大の巨乳好き!』誰もが知っている都築 工の情報。
……そう言えば、早田さんも、吉川さんも二人とも胸が大きい……。
俺の平らな胸じゃ物足りない筈なのに、四六時中後ろから上着に手を入れ、揉んだり、つねったり、引っ張ったり、引っ掻いたり……半日吸われ続けた事もあった……。
股間を膨らませ俺の胸をチューチュー吸う都築 工の姿は滑稽だった。
だが、そのせいで俺の胸の突起は、ちょっとの刺激でも固くシコるようになり、常に擦れ、ジンジンと痛みを伴っている。
都築 工と関係を持った子達は、平気なのだろうか?
快感より痛みが勝る俺の胸……なのに触られると俺の性器は立ち上がる。
今も。
都築 工が俺の胸の突起にむしゃぶりつく。舐めて、噛んで、吸って……空いてる突起は指で摘んで、転がして、引っ張り、引っ掻く。……器用だ。
胸のじんじんとした痛みと共に、俺の性器が少し固さを取り戻すと同時に、尻穴に三本目の指。
「~ぐぅっ」
苦しさに思わず声が漏れてしまう。
自然に身体に力が入り、両手はシーツをギュウっと掴む。
「……つみ」
俺の唇に重い空気が落ちる……都築 工の唇。
触れるだけの……初めてのキス。
「つみ、俺のつみ」
尻穴に埋められ、好き勝手動いていた指がズルッと抜かれ、ポッカリと口を空けているのを感じる。
身体をクルッと返され、尻だけを高く上させられると、閉じかける穴に指よりも大きく固いモノが当てられ……一気に奥まで貫かれる。
「~~~~っ!」
痛いっ!
苦しいっ!
汗に、涙に、鼻水に、涎。
顔中液体まみれで汚い俺。
そんな俺の背後で、「……はぁっ」と気持ち良さそうに息を吐く都築 工は、俺の腰を掴む両手に力を込め、尻穴に嵌め込んだ性器の出し入れをはじめる。
「……つみ」
「……つみ」
出し入れが早くなる。
痛い、苦しい……。
「つみ、つみ」
うるさい!こっちは痛くて苦しいんだ!
「つみ」
都築 工は、何故か俺の性器に片手を伸ばし、握り込んで上下に擦り始める。
そして尻穴の、都築 工の性器は俺の弱い所ばかりを擦り上げ……、
痛みと苦しみの中に快感が混じり合う…その感覚に俺の頭は付いて行けず……。
……気付けば朝になっていた。
この日の出来事も、都築 工のスマホに動画として残っている。
しかも色々なアングルで撮られ、上手く編集までされている。
……だからいつの間に?
都築 工の性器が抜けた後に、ポッカリと空いた俺の尻穴から溢れる、白い精液と赤黒い血……。
俺の隣で楽しそうにスマホを操作しながら、
「お互い初めて記念だね!」
などと宣う都築 工は、この動画を一番のお気に入りに設定した。
……ん?何かが引っかかるが、とにかく都築 工はこの日から毎日、俺を性欲処理の道具として扱う様になる。
『嫌われている』から、『都合のいい奴隷』……に昇格される……。
奴隷の俺への扱いは酷いもので、都築 工が『したい』と言えば、場所を選ばず股を開き、挿入を許す。
尻穴の洗浄が出来ない時は、ゴムを使ってくれるのだが、それ以外は全て生。中に出されては、掻き出される。
尻穴に性器以外の物を入れられた事もあった。手足を縛られ、無理矢理される事もあった。
都築 工の望む事は全て叶えてきた。
――高校生。
何故か近くの同じ高校に通う。
学年万年首位の都築 工が、有名進学校の推薦を断りレベルが普通のこの学校を選んだ事は、当時中学校で大問題になり大人達が様々な方法で懐柔を試みたが、本人の意思は固く変わる事は無かった。
生徒の間では、一組の宮田さんと将来を誓い合ったとかで、宮田さんが通う女子校に一番近いこの学校を選んだとか……。
確か宮田さんも巨乳……。
俺は相変わらず透過効果を存分に発揮し、周りの空気に溶け込んでいた。
外見はヒョロっと高くなり、眼鏡をかけ、髪は真っ黒で、顔を隠す為に少し長め。
本の世界に入り浸る、から、本の世界を書く事、に夢中になっていた。
都築 工も相変わらずで、身長は中学の成長期の後も伸び続け、189センチの高身長になっていた。
色気付いたのか耳にピアスを開け、左薬指には指輪をしている。
隣の女子校にファンクラブがあるらしく、その女子校の女の子を取っ替え引っ換え喰いまくっているらしい。
今回の本命は二組の長山さん。……Hカップの巨乳だ。
――高校一年の夏。
都築家に変化が訪れる。
都築母の妊娠に伴い、都築夫婦は赴任先に定住を決める。
都築 工は一人ここに残り、家事全般を完璧にこなしている。
俺は殆ど隣の自宅に帰る事がなくなり都築家で生活させられ、身の回りを全て管理されている。
親の監視が無くなったせいか都築 工の性欲はタガが外れ、俺は毎日抱き潰され気付くと朝……と言う日々を送る。
ただ管理がしっかりしているせいか、体調を崩したり、生活に支障が出る事は無かった。
日々、色々なプレイに興じる都築 工のスマホは、動画の撮り過ぎによりメモリの増設を余儀なくされた。
俺達の関係に変化が訪れたのは、高校二年に上がる春休み……。
俺が珍しく体調を崩し、春休み全てを寝込んで過ごすと言う事があった。
その間、ずっと面倒を見てくれていたのが都築 工。
俺もすぐ隣の自宅に帰れば良かったものの、都築家の・・・都築 工の側の居心地の良さについつい甘えてしまい、都築 工の時間を奪ってしまった。
都築 工はその事で、二組の長山さんに振られたらしい。
……俺のせいである。
この事から、都築 工は俺との行為を2日に1回にした。
・・・俺と性行為をしない日は、本命の女の子を抱いている――。
帰り道、一つ年上の先輩と仲良く帰って行く所を何回も見た。
都築 工の運命の相手、加奈先輩だ。……巨乳では無い。
俺への抱き方も変わった。
俺を腫れ物みたいに扱い、俺の快楽だけを優先し性器を入れない行為も多くなった。
……つまり・・・用済み。
(・・・でも、でも、家からは追い出されないし、性行為をしない日も俺の分の食事は用意されているし……)
……俺と性行為をしない日・・・加奈先輩と会っている日は、絶対に俺が寝た後で家に帰って来て、リビングのソファで眠っていた。
つい最近まではいつも一緒のベッドで体同士を引っ付けあって体温を感じながら眠っていたのに・・・。
(―― この関係はいつ切れるのだろうか?)
いや、殆ど切れかかっている状態だろう。
こうなる事は始めから分かっていたのに、どうしてずっとこのままの関係が続くと錯覚していたのか?
都築 工はこんな透過効果付きの俺なんかを相手にしてはいけない存在で、何もかも持っている皆に愛される存在。
俺は・・・都築 工の隣に居られる様な人間では無く・・・、たまたま隣の家に住んでいて、たまたま年も同じで、唯の幼馴染で・・・いや性処理道具。
(そう言えば俺は都築 工から嫌われているんだった)
・・・それでも、性処理道具でも良かった。
側に居られるなら…。
だから、性行為の時は道具に徹して、声を殺して、嫌いな顔を隠して、工が好きな様にやり易いように何をされても体の動きを止めてた。
どうせ捨てられるんだからと恋心を殺し、色々と理由をつけて嫌いになる努力もした……。
・・・・本当は、・・・・俺、・・・幼少期からずっと、工の事が好きだった。
幼少期から俺の透過効果は絶大で、その効果は親でさえも俺が見えなくなるのか、いつも俺という存在を忘れ様々な場所に置いて行ってしまう程で・・・。
そんな透明な俺の隣でいつも手を繋いで皆の目から消えない様にしてくれたのが工だった。
工には俺の透過効果が全く効かなく、俺がどこに居ても、わざと隠れていてもすぐに見付け出され強く手を繋がれた。
繋いだ手の温もりが嬉しくて、頼もしくて、・・・好き・・・になっていた。
教室のざわめきの片隅で、誰からも忘れ去られ少し寂しいと感じ読んでいた本から顔を上げると、いつも目が合うのが工。
俺と目が合うとスッと目を細め、俺が恥ずかしさですぐに俯いてしまっても数秒間は見てくれているのか視線を感じる。
いつも俺を見付けてくれる唯一の存在・・・。
けれど、俺がどんなに好きでも、この想いは叶わない。
もしも、俺が女だったら?・・・いや、女でも俺なんかに工が振り向いてくれるはずが無い。
(そもそも嫌われてるし・・・)
「……工が……好き」
俺は工のベッドの上で声を殺して泣いた。
初めての失恋。
我ながら女々しい。
明日もう一度だけ抱いて貰ったら、工から離れよう……。
最後だから、今迄恥ずかしくて見る事が出来なかった顔を、この目に焼き付けて……。
いつの間にか眠ってしまった俺は、やけにリアルな夢を見る。
俺の頭を撫で、泣き過ぎて腫れた瞼にそっと触れる暖かく柔らかい唇。
心配そうに俺の顔を覗き込む工の夢を。
……失恋は、こんな俺の心も夢も乙女化させてしまう恐ろしいモノ。
――朝。
やはり工はいつも通りリビングのソファで眠っていた。
こんな泣き腫れた顔は見せられない、と自宅に帰る旨を置き手紙に認め、起こさない様に都築家をそっと出て自宅に帰る。
家で母ちゃんが俺の顔を見てギョっとしていたが、背中をポンと叩き、
「大丈夫だよ」
と言ってくれた。
……何が大丈夫なのだろうか?
――学校にて。
昨晩散々泣き過ぎた俺の顔。今日は一段と不細工に磨きがかかっている。
こういう時、透過効果は大いに役立つ。
後は髪の長さと、眼鏡で顔を隠せば……。
生まれて初めてこの効果に感謝する日が来るなんて……。
勿論、誰も見る人は居ないが……。
いつもより少し遅れて工が教室に入って来る。
俺はその様子をそっと盗み見る。
皆に笑顔で挨拶を交わす工……の顔が、ふいに俺を見て来て驚きに目を見開いてしまう。
目が会い、咄嗟に顔を隠す俺。……噂通り目が金色な事にドキドキする。
(いつもは色まで気にする余裕がなかったから)
ただ、今日は運悪く工とすれ違いばかりが起こる。
二人でいつも隠れて過ごす昼休みも、工の用事で一人で過ごす事となる。
帰りも、委員会の用事で遅くなるからと、一人で先に帰る事になった……。
運が……無い。
最後なのに……。
それでも少し待ってようかと、教室で一人本を開くと、女の人の声。
「カナヤマ ツミ君?」
教室の入り口には工の本命、加奈先輩が立っていた。
俺は軽く頭を下げる。
「私、つみ君に会って話したかったんだ!」
そう言うと俺の前の席の椅子をくるりと回し、俺の目の前にちょこんと座る。
美人で可愛らしい感じの小柄な女性。
「なかなか工が合わせてくれなくてね……」
工……呼び捨てなんだ……。
俺は口に出して言葉にして呼んだが事ない。
「工っていい男だよね~?」
確かに。
「優しいし、滅茶苦茶一途でしょ?」
……滅茶苦茶一途?
「今迄、色んな人と会ってきたけど、工は別格だよね、ギャップ萌え~」
「あんななりしてる癖に、滅茶苦茶甘えん坊だしね~」
あ、甘えん坊?
「私の前で『好きで好きで苦しい』って泣くの。可愛いよね?」
泣く?可愛い?
「左手の薬指の指輪知ってるでしょ?……あっ!これは言ってはいけない事だった。・・・でもぉ、そのうちつみ君にも話すって言ってたし、取り敢えず聞かなかった事に」
……指輪、は知ってる。
話す事って・・・きっと別れ話しだ。それは何となく分かる。
甘えて、泣いて、可愛い所を見せる……この人だけの工。
俺の知らない工。
目頭が熱くなり、俯き、顔を隠し、涙が出るのを我慢する。
――何を言われても、平気でいられる様、覚悟を決めないと……。
「ねぇ、つみ君って、工の事……」
「何、してるの?」
静かだが、怒気のある工の声。
「何でここに居る?」
冷たい声が近付いて来る。
俺がここに居るから、「先に帰れ」の命令を破ったから怒っているんだ。
「工、嫉妬は見っともないわよ」
平然と工に言い返す加奈先輩。
「嫉妬?するに決まっているだろ、俺のモノに近付く奴は、全て敵だ!」
敵……。
「モノ扱いは感心しないわ」
「加奈、お前も知ってるだろ?俺の気持ちを!」
加奈……やっぱり呼び捨てなんだ……。
「知ってるからこそ、つみ君との関係をハッキリさせないといけないの!」
俺との関係……加奈先輩は、俺と工の関係を知っている?・・・・・・本気の相手だから話したんだ。
「裏で『好き好き』泣いている癖に、聞いてるこっちも段々とイライラしてくるの!」
「泣いてないっ!」
ムキになっている工の姿は新鮮で・・・確かに、加奈先輩と付き合って工は変わった。
……左手の薬指の指輪、大分前からしてたけど、あれは将来を誓った女の子が居ると言うアピールだったのかも知れない。
工なりの優しさで、俺と離れたいけど、言葉にすると俺が傷付くから……。
身体の関係も、俺は全部工のせいばかりしてたが、本当は身体を使い工を利用してきた。
性行為の準備や後始末は勿論、普段の生活でも周りの事を全てさせ、それを当たり前の様に享受していた。
……工ばかりに負担させ、気持ちを見ようともしなかったのは俺の方。
「つみ君に工の思っている事を全部話しなさい!」
……別れ話し。
「分かっている、だから今日、言おうと思っていたんだ……」
……やはりもうダメなんだ。
「つみ……帰ろ?」
そう言うと俺の手を引き歩き出す。
お互い何も言わず家路に着く……。
玄関の鍵を開け、ドアを開く。
入ろうとしない俺の手を引きリビングへ。
背を向ける工と、俯く俺。
……長い沈黙。
こう言う時は、男らしく俺からキッパリ、サッパリ『もう会わない』と言った方が、上手く纏まる。
これ以上の負担は工に負わせてはいけない。
最後は笑顔で『ありがとう』……だ。
そう思っているだけで目頭が熱くなり……。
工がこちらに向きを変え、俺の目の前まで近付く。
言うなら今、
「工と……」「つみの事……」
俺と工の言葉が重なる。
――と、工が俺に覆い被さって来て、ギュッと抱き締められ……
「離れる」「愛してる」
「「ん?」」
「「え?」」
「ア……イ?」
アイって……あの愛?
ツミノコト
アイシテル
・・・って、工が俺を?
何故?
もしかして違うアイなのか?
「つみは俺の運命の人なんだよ、生まれた時からつみだけを愛してる」
ん、んん?
俺を……愛?
愛!?
俺は顔を上げ無言で工の顔を見つめる。
(た、確かに噂通り、眩しい)
「離れるって何?」
冷たい怒気。
「俺の事、初めて名前呼んでくれたのは嬉しいけど……クソッ動画に撮り損ねた……」
……そこ?
「俺、許さないから」
「好きな人ができた訳じゃ無いよな…?そんな事させない様、側に誰も近付けさせなかったし…」
「毎日管理して、GPSで行動も把握してたし、盗聴器だって持たせてたし」
……は?
「セックスだって、小さい頃から俺の身体に溺れる様に調教してきたし……逆に俺の方が夢中になってるが」
……調教って…。
「俺から離れるなんて言わないで」
「俺、つみの為なら何だってするから」
「こんなに好きで愛してるのに……」
と、涙を一筋。
「つみは俺の事離れたい位嫌い?」
「俺嫌だよ、つみ無しじゃ生きてる意味無いから……」
俺の前で跪き、腰に手を回し腹に顔を埋めてグズグズと泣き出す工。
俺は手を伸ばし、工のフワフワな頭を撫でる。
「つみぃ」
頭を撫でてると見上げて来て、その顔が確かに可愛くて、甘えん坊だ。
「ずっとつみが好き」
その言葉に心の中からじんわり愛しいが溢れ出す。
「俺も・・・ずっと工が好きだったよ」
やっと言えた言葉。
泣きながらクシャりと笑う俺の工。
それから俺達は今までの隙間を埋めるべく、身体を繋ぎながら話をし……俺はいつもの如く抱き潰され……気付けば昼になっていた。
勿論、この日の出来事も、工のスマホに動画として残っている。
俺も工も互いの名前を呼び合いながら汗まみれ、液体まみれになりながらの余裕のない性行為。
俺の隣でニヤニヤ嬉しそうにスマホを操作する工。
「初めての両思い記念Hだね」
などと宣い、俺に優しくキスをした。
そしてそのキスが深いキスに変わり・・・。
――後日、工から俺に二つの指輪が渡される。
一つは、工がはめているのとお揃いの指輪。
一つは、将来を共に過ごそうと渡された婚約指輪。
終わり。
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