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天国ポイント
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ヨッシーのショートshort「天国ポイント」
「国民のみなさん、おはようごさいます」
総理大臣の挨拶。
「本日から、天国ポイントが出来ました」
「たくさんポイントを集めると、天国へ行けますよ!」
「楽しくポイントを集めて、みんなで天国へ行きましょうー」
バンザーイ、
バンザーイ、
政府が始めた天国ポイント。
このポイントを集めると、天国へ行ける。
「そんなのウソだ」
「そんなのデマだよ」
国民は信じなかった。
しかし、物理学者、心理学者、宗教学者の科学的検証により、天国ポイントの実証性が証明された。
「よーし、天国ポイントを集めて、天国へ行くぞーー」
人々は、ポイント集めに精を出した。
ある日、
老人が、横断歩道を渡れず困っていた。
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんで老人の手を引いた。
チャッチャ、ラ~
「1ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
「やったー」
僕は喜んだ。
ある日、
道に、落とし物が落ちていた。
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんで交番に届けた。
チャッチャ、ラ~
「1ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
「やったー」
僕は喜んだ。
ある日、
公園に、ゴミが落ちていた。
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんでゴミを拾った。
チャッチャ、ラ~
「1ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
「やったー」
僕は喜んだ。
「どんどんポイントが貯まっていくぞ、」
「天国に行ったら、どんな事しよう」
「天国に行ったら、どんな事して遊ぼう」
「天国に行ったら、どんな楽しいことが待ってるいるのかな」
楽しみでしかたがない…
ある日、
コンビニに強盗が入った。
「金を出せ!」
キャーーー
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんで強盗に立ち向かった。
ヂャッヂャ、ラ~
「20ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
僕は喜んだ。
しかし、
僕は大怪我をして入院した。
病院、
ベッドに横たわりながら、天国ポイントを確認する。
「まだ、200ポイントか」
最高レベルのプラチナ天国ポイントまではまだまだだ。これは、1億ポイントなので大変だ。普通の人は、ブロンズ天国ポイントで終わってしまう。
「せめて、シルバー天国ポイントまで行きたいなぁ」
プラチナ天国ポイントの上は、ブラック天国ポイントというのがある。これは、総理大臣やノーベル賞授賞者など、特別な功績を残した人だけがもらえる天国ポイントだ。
「うらやましい~」
総理大臣の挨拶。
「国民のみなさん、今日もいっぱい天国ポイントを集めて、天国へ行きましょう~」
チャッチャ、ラ~
チャッチャ、ラ~
チャッチャ、ラ~
社会は犯罪も無くなり、日本は平和になった。国民は皆、善人ばかりになり悪人はいなくなった。
「今日もポイント集めに精をだすぞー」
チャッチャ、ラ~
チャッチャ、ラ~
今日も大漁だ。
「シルバー天国ポイントまであと少しだ」
「僕は、まだブロンズポイントだよ」
「私は、まだまだ足らないな」
「明日も、ポイント集めに頑張るぞー」
ある日、
警察官が、男を逮捕した。
男は天国ポイントを集めず、普通の生活をしていた。
「あいつは、悪い奴だ」
「あいつは、社会のゴミだ」
「あいつは、地獄に行くぞ」
「あいつを死刑にしろーーー」
人々は、男を罵った。
処刑の日
ガタ、
男は、死刑台の上でこう言った。
「お前ら、バカだなぁ~」
「死んだ後なんか、天国に行けるか地獄に行けるか解らないだろう!ハハハ…」
「国民のみなさん、おはようごさいます」
総理大臣の挨拶。
「本日から、天国ポイントが出来ました」
「たくさんポイントを集めると、天国へ行けますよ!」
「楽しくポイントを集めて、みんなで天国へ行きましょうー」
バンザーイ、
バンザーイ、
政府が始めた天国ポイント。
このポイントを集めると、天国へ行ける。
「そんなのウソだ」
「そんなのデマだよ」
国民は信じなかった。
しかし、物理学者、心理学者、宗教学者の科学的検証により、天国ポイントの実証性が証明された。
「よーし、天国ポイントを集めて、天国へ行くぞーー」
人々は、ポイント集めに精を出した。
ある日、
老人が、横断歩道を渡れず困っていた。
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんで老人の手を引いた。
チャッチャ、ラ~
「1ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
「やったー」
僕は喜んだ。
ある日、
道に、落とし物が落ちていた。
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんで交番に届けた。
チャッチャ、ラ~
「1ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
「やったー」
僕は喜んだ。
ある日、
公園に、ゴミが落ちていた。
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんでゴミを拾った。
チャッチャ、ラ~
「1ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
「やったー」
僕は喜んだ。
「どんどんポイントが貯まっていくぞ、」
「天国に行ったら、どんな事しよう」
「天国に行ったら、どんな事して遊ぼう」
「天国に行ったら、どんな楽しいことが待ってるいるのかな」
楽しみでしかたがない…
ある日、
コンビニに強盗が入った。
「金を出せ!」
キャーーー
「おっ、チャーンス」
僕は、すすんで強盗に立ち向かった。
ヂャッヂャ、ラ~
「20ポイント獲得」
スマホに、ポイントの連絡がきた。
僕は喜んだ。
しかし、
僕は大怪我をして入院した。
病院、
ベッドに横たわりながら、天国ポイントを確認する。
「まだ、200ポイントか」
最高レベルのプラチナ天国ポイントまではまだまだだ。これは、1億ポイントなので大変だ。普通の人は、ブロンズ天国ポイントで終わってしまう。
「せめて、シルバー天国ポイントまで行きたいなぁ」
プラチナ天国ポイントの上は、ブラック天国ポイントというのがある。これは、総理大臣やノーベル賞授賞者など、特別な功績を残した人だけがもらえる天国ポイントだ。
「うらやましい~」
総理大臣の挨拶。
「国民のみなさん、今日もいっぱい天国ポイントを集めて、天国へ行きましょう~」
チャッチャ、ラ~
チャッチャ、ラ~
チャッチャ、ラ~
社会は犯罪も無くなり、日本は平和になった。国民は皆、善人ばかりになり悪人はいなくなった。
「今日もポイント集めに精をだすぞー」
チャッチャ、ラ~
チャッチャ、ラ~
今日も大漁だ。
「シルバー天国ポイントまであと少しだ」
「僕は、まだブロンズポイントだよ」
「私は、まだまだ足らないな」
「明日も、ポイント集めに頑張るぞー」
ある日、
警察官が、男を逮捕した。
男は天国ポイントを集めず、普通の生活をしていた。
「あいつは、悪い奴だ」
「あいつは、社会のゴミだ」
「あいつは、地獄に行くぞ」
「あいつを死刑にしろーーー」
人々は、男を罵った。
処刑の日
ガタ、
男は、死刑台の上でこう言った。
「お前ら、バカだなぁ~」
「死んだ後なんか、天国に行けるか地獄に行けるか解らないだろう!ハハハ…」
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