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第24話
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「……おい、起きろ」
…………。
「起きろと言っておる」
………………。
「えーい、起きろったら起きるのじゃあ!」
――ドカッ!
「――がっ。ってぇ……」
思いっきり蹴り飛ばされたような衝撃で目を覚ますと、仰向けになっている俺に跨るようにして女の子が立っていた。
膝下まで伸びるふわっとしたピンク色の髪が特徴の、どこからどう見ても小学○年生くらいの幼女が、両手を腰に当てて俺を見下ろしている。
ピンク色の髪って初めて見たな。さすが異世界ならではだ。
そして、その幼くも傲岸不遜な面構えはどこか見覚えがあるのだが、今はまだ思い出すことができない。
「お主ら、ここで何をしておる? 一体誰の許しを得てここで寝泊まりなどしておるのじゃ!」
「へ? 誰の許しって、ここは街外れのただの野原じゃないのか??」
ドスッ!
「ごふっ!」
幼女の踵が俺のみぞおちに入った。
「たわけ、ここら一帯は我の土地じゃ! あそこに立ち入り禁止の看板が立っておろう!」
幼女が遠くの看板を指差した。
確かに立ち入り禁止を示すような看板がぽつんと立っている。
昨日俺たちがここに来た時には、もう夕暮れ時でそんな看板があるなんて全然気が付かなかった。
「お主ら、まさかパイタケ泥棒ではあるまいな?」
「パイタケ?」
「そうじゃ。すぐそこの森には、パイタケというとても貴重なキノコが生えておるのじゃが、それを盗みにくる輩が後を絶たぬのじゃ」
やっべ。それってもしかして、ゆうべカレーヌードルに入れたキノコなんじゃ……。
「ん? どうしたのじゃ、顔から大量に汗をかきおって」
「あの~……。ゆうべあそこの森で、松の木の根元に生えていたキノコを採って、それを晩メシの材料にして食べちゃったんですけど……」
「なんじゃと!? やはりお主らはパイタケ泥棒じゃったか! 許さん!」
幼女が再び俺に蹴りを入れようと勢いよく足を上げた。
「だあああ! ご、ごご、ごめんなさぁい! そんな貴重なキノコだったとは全然知らなかったんです! 本当です、本当なんです!」
幼女の踵が俺のみぞおちに決まるギリギリのところで止まった。
――ふぅ、助かった。
「あっ、いちご……」
フリルのついたワンピースの裾の奥、持ち上げた足のその先にいちご柄のおパンツが――。
幼女は見る見る顔を赤らめ、寸止めした足を再び大きく上げると、今度は容赦なく俺の顔面に蹴りを入れた。
…………。
「起きろと言っておる」
………………。
「えーい、起きろったら起きるのじゃあ!」
――ドカッ!
「――がっ。ってぇ……」
思いっきり蹴り飛ばされたような衝撃で目を覚ますと、仰向けになっている俺に跨るようにして女の子が立っていた。
膝下まで伸びるふわっとしたピンク色の髪が特徴の、どこからどう見ても小学○年生くらいの幼女が、両手を腰に当てて俺を見下ろしている。
ピンク色の髪って初めて見たな。さすが異世界ならではだ。
そして、その幼くも傲岸不遜な面構えはどこか見覚えがあるのだが、今はまだ思い出すことができない。
「お主ら、ここで何をしておる? 一体誰の許しを得てここで寝泊まりなどしておるのじゃ!」
「へ? 誰の許しって、ここは街外れのただの野原じゃないのか??」
ドスッ!
「ごふっ!」
幼女の踵が俺のみぞおちに入った。
「たわけ、ここら一帯は我の土地じゃ! あそこに立ち入り禁止の看板が立っておろう!」
幼女が遠くの看板を指差した。
確かに立ち入り禁止を示すような看板がぽつんと立っている。
昨日俺たちがここに来た時には、もう夕暮れ時でそんな看板があるなんて全然気が付かなかった。
「お主ら、まさかパイタケ泥棒ではあるまいな?」
「パイタケ?」
「そうじゃ。すぐそこの森には、パイタケというとても貴重なキノコが生えておるのじゃが、それを盗みにくる輩が後を絶たぬのじゃ」
やっべ。それってもしかして、ゆうべカレーヌードルに入れたキノコなんじゃ……。
「ん? どうしたのじゃ、顔から大量に汗をかきおって」
「あの~……。ゆうべあそこの森で、松の木の根元に生えていたキノコを採って、それを晩メシの材料にして食べちゃったんですけど……」
「なんじゃと!? やはりお主らはパイタケ泥棒じゃったか! 許さん!」
幼女が再び俺に蹴りを入れようと勢いよく足を上げた。
「だあああ! ご、ごご、ごめんなさぁい! そんな貴重なキノコだったとは全然知らなかったんです! 本当です、本当なんです!」
幼女の踵が俺のみぞおちに決まるギリギリのところで止まった。
――ふぅ、助かった。
「あっ、いちご……」
フリルのついたワンピースの裾の奥、持ち上げた足のその先にいちご柄のおパンツが――。
幼女は見る見る顔を赤らめ、寸止めした足を再び大きく上げると、今度は容赦なく俺の顔面に蹴りを入れた。
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