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第19話
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「夫婦喧嘩ならよそでやってください!」
ケモ耳をした女の子は、何を勘違いしてるのかいきなりそんなことを言い放った。
「「夫婦じゃない!」」
俺とアナスタシアが同時にツッコミを入れる。
――って、あれ?
猫のコスプレでもしているのかと思ったら、女の子をよく見るとケモ耳は青みがかった髪と一体になっていて、尻尾も自然な感じで左右にゆらゆらと動いている。
「あの……。その耳に尻尾って、キミってその……獣人か何かなの?」
俺は女の子に恐る恐る聞いてみた。
「いきなり何ですか、失礼ですね。私はニャンマノイドです。そんなことも知らないんですか? それと、獣人って差別用語です。訴えますよ?」
猫のようにしなやかな身体つきをした女の子は、その控えめな胸とは裏腹に尊大な態度で畳みかけてきた。
ニャンマノイドって、要するに猫の獣人ということなのね。そして、この世界では魔物の他に獣人も存在するというわけか。
うーん、ますますファンタジー感が出てきたじゃないの。
ていうか、獣人って言葉はこの世界では差別用語になるんだな。
「さぁ、用がないのでしたらさっさとお帰りください。さもないと営業妨害で訴えますよ?」
くっ……。この子、何かにつけて訴える訴えるって圧力をかけてきやがる。
面倒なことになる前にさっさと退散するか。
アナスタシアの首根っこを掴んで立ち去ろうとしたその時、ふとこの店の看板が目に留まった。
――野営具専門店 ニャンベル――
ふぁっ!? 野営具専門店??
こ、これだ!
これってつまり、アウトドア専門店ってことだよね?
そうだよ、泊まる所がないのならキャンプをすればいいじゃないか!
「ニャンマノイドちゃん! 野営具専門店ってことはキャンプ道具とかあるよね?」
寝る場所問題が一気に解決できる興奮から、俺は思わず女の子の手を取ってしまった。
「にゃ、にゃにゃにゃ……、にゃにするんですかぁ!」
女の子は見る見る顔を赤らめ慌てて俺の手を振り払った。
「私はニャンマノイドちゃんではありません! フレイアというれっきとした名前があります! それと、いきなり手を握ってくるなんてセクハラです! 訴えますよ?」
「あっ、ご、ごめんなさい……」
やっべ、こっちの世界にもセクハラってあるのかよ。気を付けなきゃ。
「すまんな。この男はまだ童貞なので許してやってくれないか」
アナスタシアが横からしれっと口を挟んできた。
「ちょ、アナスタシア。余計なことを言うんじゃない!」
「……そういうことでしたら、まぁ、しょうがないですね」
フレイアはフレイアで、それであっさりと納得したようだった。
おい、そこはすんなり納得するな!
それはともかく、キャンプ道具についてもっと詳しく聞かなければだ。
俺はコホンと咳払いをしてから話を切り出した。
「ところでフレイア。キャンプ道具が欲しいんだけど……」
「キャンプ? 何ですかそれは。ここは野営具の専門店です。訳の分からないことを言っていると訴えますよ?」
えっ!? 野営具専門店なのにキャンプを知らないだと?
この世界にはキャンプという言葉や概念がないということなのだろうか?
それなら――。
「いや、ほら、あの……キャンプっていうのはテントをこう……地面に張って寝泊まりすることで……」
俺は身振り手振りを交えてキャンプの何たるかを説明して見せた。
「あぁ、それはつまり野営ということですよね。それならそうと言ってください。訴えますよ?」
だから、何でもかんでも訴えるって言うのは止めろ!
ということで、テントにシュラフ、コッヘルやお皿といったキャンプ道具……ではなく野営具一式を買うことにした。
「――それでは合計で499フリンになります」
えっ? そんなにするの??
ヤバい、今の所持金では全然足りないじゃないか。
そういや、キャンプ用品って元いた世界でもお高いイメージあるもんな。まして、専門店で買うとなればなおさらだ。
「えーっと……、どれもこのお店の一番安いやつでお願いします」
「こちらの商品はどれも当店で一番安いものとなっております。どうします? 買うんですか、買わないんですか? 買わないんでしたら訴えますよ?」
くそっ、このアマ……。可愛い顔して事あるごとに訴える訴える言いやがって。
あのなぁ、買いたくてもお金が足りなくて買えないんだよ。どうかそこのところを察してくれよ……。
「あの……、それじゃあ訳あり品とか、そういうのでもっと安いのってあります?」
「申し訳ありません。あいにく当店ではそのようなものは取り扱っておりません」
あぁ、やっぱりそんな都合よくあるわけないか。
「――ですが。廃棄品でしたらあちらのカゴにありますよ」
廃棄品だって!?
フレイアが指差す方を見てみると、どよーんとした空気の漂うカゴの中に、穴の開いたテントやぼろぼろのシュラフ、錆付いた鍋や欠けたお皿などが色々と詰まっていた。
むむむ……。背に腹は代えられないか。この際、これらで我慢するとしよう。
「じゃ、じゃあ、これらをください」
嬉しいことに、廃棄品ということでこれらの野営具一式はタダでもらえるという。
「むぅ~。臭いし汚いし、何より全然可愛くないんだが」
横でアナスタシアが頬を膨らましてぶつぶつと不満を漏らしている。
「金がないんだからしょうがないだろ。わがまま言うな!」
「私は救国の英雄となる身だぞ。こんなガラクタなど使えるものか!」
「はぁ? 今のお前に救国の英雄になる資格なんて無いだろうが!」
あ、やべっ。さすがにこれはちょっと言い過ぎだったか。
「ふえっ……。うぅ、ううう……」
アナスタシアは見る見る目に涙を溜め、やがて大声で泣き出した。
「わぁああああん! どうせ、どうせ私は純潔ではな……」
「あぁ、すまんすまん。今のは俺が悪かった! だから泣くなって!」
店内で泣き叫ぶアナスタシアに、それをなだめる俺。
「……あの、お客さん。ですから夫婦喧嘩ならよそでやってください。訴えますよ?」
フレイアが呆れた顔でそう言った。
そんなこんなで、思いがけず野営具一式をタダで手に入れることができた。
帰り際、レジ脇にふと目をやると、ニャベゾーくんのストラップが陳列してあった。
一個5フリンか……。
「これ、一つください」
廃棄品とはいえ野営具一式をタダでもらったお礼も兼ねて、俺はそれを一つ買うことにした。
「ありがとうございました~。またのお越しをお待ちしておりません。もしまた来ましたら、今度こそ訴えますよ?」
まったく、最後までなんて酷い接客だよ。
お店を出た後、俺はアナスタシアを呼び止めるとニャベゾーくんストラップを無造作に差し出した。
「さっきはその……、言い過ぎて悪かったな。ほら、これ」
「えっ、これを私にくれるのか?」
「お、おう……」
まだ涙で目を赤くしたアナスタシアの顔がぱっと明るくなった。
だああああああ!
何だかこういうの、くっそ恥ずかしいんだが。
「ありがとう!」
アナスタシアはニャベゾーくんストラップを受け取ると、それを大事そうに胸に押し当てて満面の笑みを浮かべた。
ケモ耳をした女の子は、何を勘違いしてるのかいきなりそんなことを言い放った。
「「夫婦じゃない!」」
俺とアナスタシアが同時にツッコミを入れる。
――って、あれ?
猫のコスプレでもしているのかと思ったら、女の子をよく見るとケモ耳は青みがかった髪と一体になっていて、尻尾も自然な感じで左右にゆらゆらと動いている。
「あの……。その耳に尻尾って、キミってその……獣人か何かなの?」
俺は女の子に恐る恐る聞いてみた。
「いきなり何ですか、失礼ですね。私はニャンマノイドです。そんなことも知らないんですか? それと、獣人って差別用語です。訴えますよ?」
猫のようにしなやかな身体つきをした女の子は、その控えめな胸とは裏腹に尊大な態度で畳みかけてきた。
ニャンマノイドって、要するに猫の獣人ということなのね。そして、この世界では魔物の他に獣人も存在するというわけか。
うーん、ますますファンタジー感が出てきたじゃないの。
ていうか、獣人って言葉はこの世界では差別用語になるんだな。
「さぁ、用がないのでしたらさっさとお帰りください。さもないと営業妨害で訴えますよ?」
くっ……。この子、何かにつけて訴える訴えるって圧力をかけてきやがる。
面倒なことになる前にさっさと退散するか。
アナスタシアの首根っこを掴んで立ち去ろうとしたその時、ふとこの店の看板が目に留まった。
――野営具専門店 ニャンベル――
ふぁっ!? 野営具専門店??
こ、これだ!
これってつまり、アウトドア専門店ってことだよね?
そうだよ、泊まる所がないのならキャンプをすればいいじゃないか!
「ニャンマノイドちゃん! 野営具専門店ってことはキャンプ道具とかあるよね?」
寝る場所問題が一気に解決できる興奮から、俺は思わず女の子の手を取ってしまった。
「にゃ、にゃにゃにゃ……、にゃにするんですかぁ!」
女の子は見る見る顔を赤らめ慌てて俺の手を振り払った。
「私はニャンマノイドちゃんではありません! フレイアというれっきとした名前があります! それと、いきなり手を握ってくるなんてセクハラです! 訴えますよ?」
「あっ、ご、ごめんなさい……」
やっべ、こっちの世界にもセクハラってあるのかよ。気を付けなきゃ。
「すまんな。この男はまだ童貞なので許してやってくれないか」
アナスタシアが横からしれっと口を挟んできた。
「ちょ、アナスタシア。余計なことを言うんじゃない!」
「……そういうことでしたら、まぁ、しょうがないですね」
フレイアはフレイアで、それであっさりと納得したようだった。
おい、そこはすんなり納得するな!
それはともかく、キャンプ道具についてもっと詳しく聞かなければだ。
俺はコホンと咳払いをしてから話を切り出した。
「ところでフレイア。キャンプ道具が欲しいんだけど……」
「キャンプ? 何ですかそれは。ここは野営具の専門店です。訳の分からないことを言っていると訴えますよ?」
えっ!? 野営具専門店なのにキャンプを知らないだと?
この世界にはキャンプという言葉や概念がないということなのだろうか?
それなら――。
「いや、ほら、あの……キャンプっていうのはテントをこう……地面に張って寝泊まりすることで……」
俺は身振り手振りを交えてキャンプの何たるかを説明して見せた。
「あぁ、それはつまり野営ということですよね。それならそうと言ってください。訴えますよ?」
だから、何でもかんでも訴えるって言うのは止めろ!
ということで、テントにシュラフ、コッヘルやお皿といったキャンプ道具……ではなく野営具一式を買うことにした。
「――それでは合計で499フリンになります」
えっ? そんなにするの??
ヤバい、今の所持金では全然足りないじゃないか。
そういや、キャンプ用品って元いた世界でもお高いイメージあるもんな。まして、専門店で買うとなればなおさらだ。
「えーっと……、どれもこのお店の一番安いやつでお願いします」
「こちらの商品はどれも当店で一番安いものとなっております。どうします? 買うんですか、買わないんですか? 買わないんでしたら訴えますよ?」
くそっ、このアマ……。可愛い顔して事あるごとに訴える訴える言いやがって。
あのなぁ、買いたくてもお金が足りなくて買えないんだよ。どうかそこのところを察してくれよ……。
「あの……、それじゃあ訳あり品とか、そういうのでもっと安いのってあります?」
「申し訳ありません。あいにく当店ではそのようなものは取り扱っておりません」
あぁ、やっぱりそんな都合よくあるわけないか。
「――ですが。廃棄品でしたらあちらのカゴにありますよ」
廃棄品だって!?
フレイアが指差す方を見てみると、どよーんとした空気の漂うカゴの中に、穴の開いたテントやぼろぼろのシュラフ、錆付いた鍋や欠けたお皿などが色々と詰まっていた。
むむむ……。背に腹は代えられないか。この際、これらで我慢するとしよう。
「じゃ、じゃあ、これらをください」
嬉しいことに、廃棄品ということでこれらの野営具一式はタダでもらえるという。
「むぅ~。臭いし汚いし、何より全然可愛くないんだが」
横でアナスタシアが頬を膨らましてぶつぶつと不満を漏らしている。
「金がないんだからしょうがないだろ。わがまま言うな!」
「私は救国の英雄となる身だぞ。こんなガラクタなど使えるものか!」
「はぁ? 今のお前に救国の英雄になる資格なんて無いだろうが!」
あ、やべっ。さすがにこれはちょっと言い過ぎだったか。
「ふえっ……。うぅ、ううう……」
アナスタシアは見る見る目に涙を溜め、やがて大声で泣き出した。
「わぁああああん! どうせ、どうせ私は純潔ではな……」
「あぁ、すまんすまん。今のは俺が悪かった! だから泣くなって!」
店内で泣き叫ぶアナスタシアに、それをなだめる俺。
「……あの、お客さん。ですから夫婦喧嘩ならよそでやってください。訴えますよ?」
フレイアが呆れた顔でそう言った。
そんなこんなで、思いがけず野営具一式をタダで手に入れることができた。
帰り際、レジ脇にふと目をやると、ニャベゾーくんのストラップが陳列してあった。
一個5フリンか……。
「これ、一つください」
廃棄品とはいえ野営具一式をタダでもらったお礼も兼ねて、俺はそれを一つ買うことにした。
「ありがとうございました~。またのお越しをお待ちしておりません。もしまた来ましたら、今度こそ訴えますよ?」
まったく、最後までなんて酷い接客だよ。
お店を出た後、俺はアナスタシアを呼び止めるとニャベゾーくんストラップを無造作に差し出した。
「さっきはその……、言い過ぎて悪かったな。ほら、これ」
「えっ、これを私にくれるのか?」
「お、おう……」
まだ涙で目を赤くしたアナスタシアの顔がぱっと明るくなった。
だああああああ!
何だかこういうの、くっそ恥ずかしいんだが。
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