地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

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第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 28

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 たった今言われてこれから迎えに行くって・・・ いくらなんでも早過ぎるだろって!? 隊長の心に不信感が湧いてきました。で、
「いや、オレが送っていくよ!」
 と怒りが籠った返事。けど、南原主管はその怒りには気づいてないようです。
「わかりました」
 そう南原主管が応えると、テレビ電話が切れました。寒川隊員は心配そうに隊長に話しかけました。
「隊長・・・」
 隊長は寒川隊員を見ました。苦虫を噛み潰した顔です。次に横目で上溝隊員を見て、
「上溝隊員!」
 いきなり声をかけられ、上溝隊員ははっとします。
「あ、はい!」
「すみれが入院することになった。いろいろと用意してやってくれないか?」
「了解!」
 上溝隊員はイスから立ち上がりました。
 寒川隊員はびっくり。
「ええ? 隊長はこの手術に賛成なんですか!?」
「別に賛成はしてないよ。本部が決めたことは、オレたち現場のものは黙って従わないといけないんだよ」
 寒川隊員は声を荒げました。
「だからって、いくらなんでもこれはないでしょ! いきなり電話をかけてきて、改造手術だ、今から迎えに行くだなんて! こっちの都合も考えろって!
 オレとすみれは1ケ月後に初コンサートがあるんです。毎日毎日ストリートライヴをやって人を呼び込まないといけないんですよ! こんなことされちゃ、この計画はおじゃんだ!」
 隊長は冷静に応えました。
「この前メガヒューマノイド改造手術は1週間かかると言ってたな、すみれの場合は? 1週間くらいは抜けても大丈夫じゃないのか?」
 がく然とする寒川隊員。
「そんな・・・ なんで隊長は向こうの都合に寄り添って話をしてるんですか!?」
 寒川隊員はなにげにすみれ隊員を見ました。すみれ隊員は上溝隊員の介添えで立ち上がってる最中。その顔は相変わらずぼーっとしてます。
 こいつ、なんで顔色1つ変えないんだ、こんなときに・・・ そう思うと寒川隊員の脳裏に瞬間的に怒りがこみあげてきました。
「お前もなんか言えよ!」
 寒川隊員は突然すみれ隊員の肩口をしたたかに叩きました。それを見て上溝隊員がびっくり。
「ええーっ!?」
 隊長は右手で寒川隊員の左二の腕を掴みました。
「おい、やめろ!」
 そして、
「おまえの本職はミュージシャンじゃないぞ。地球防衛だ!」
 と言おうとしましたが、それは飲み込み、代わりにこんな発言をしました。
「テレストリアルガードは組織だ、組織じゃ上の命令は絶対なんだ! オレたち現場のものは黙って本部のいうことを聞くしかないんだ! 頼む、我慢してくれ!」
 それを聞いて寒川隊員は黙り込みました。いや、何かエネルギーを溜めこんでるようです。
 と、突然テーブルを両手でバーンと激しく叩きました。精神が希薄なすみれ隊員でも、これには珍しく反応しました。上溝隊員もびっくり。が、隊長は無反応でした。
 寒川隊員はうつむき加減で振り返ると、そのまま歩き出し、引き分けの自動ドアを開け、出て行きました。その背後からは不機嫌なオーラがだだ漏れです。
 隊長は上溝隊員を見て、
「上溝隊員、用意してきてくれ」
「了解!」
 上溝隊員はすみれ隊員の左手首を握り、
「さあ、行きましょ!」
 上溝隊員はすみれ隊員を連れ、自動ドアを開けました。

 それから少し時間が経過しました。ここは路上。テレストリアルガードのカラーリングが施されたセダンが走ってます。
 車内。運転してるのは隊長。助手席にはすみれ隊員が座ってます。隊長はハンドルを握りながら横目ですみれ隊員を見ました。
「こいつはストリートミュージシャンだが、本職はあくまでもテレストリアルガードの隊員だ」
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