地球防衛チームテレストリアルガードの都合!? 10章

のどか

文字の大きさ
26 / 131
第10章 侵略者を撃つな!

侵略者を撃つな! 26

しおりを挟む
 ユランの発言が続いてます。
「これは自分たちの母星が侵略されたときと同じ手だった。自分たちがやられた屈辱を今自分たちがやろうとしている。これはたまらんかったな・・・
 そのうち地球から迎撃ミサイルが飛んできた。自分たちが乗ってた船は惑星に降下することだけに特化した船で、迎撃ミサイルを迎撃する光学兵器やミサイルはないに等しかった。船は次々と迎撃されていったな。
 自分は死を覚悟したが、なんとか無事に地球に降下することができた。地球に降りた自分は無我夢中で銃を乱射した。死にたくなかった。今思えば、何人地球人を殺したことか・・・」
 ユランは寒川隊員を見て、
「君とあのバイオレットというには、ほんとすまないことをした」
「いや、自分の家族は最初の水素核融合弾で全員死んでます。あなたのせいじゃないですよ」
「ふ、そう言ってもらえるとうれしいよ。
 戦争はずーっと続くと思ってたが、ヴィーヴルが介入したと聞いて、降下強襲用宇宙船はさっさと撤収して行った。気がついたら自分は地球に取り残されていたんだ。
 自分は慌てて近くにあった地球人の死体から衣服をはぎ取り、それを着た。そのまま地球人として生きてくことにしたんだ。母星はユミル星人に占領されてる。それを考えると地球はパラダイスだったよ。
 けど、半年前、自分の眼の前に別のリントブルム星人が現れ、こう教えてくれたんだ。
 実は別の惑星を侵略するために集められたリントブルム星人が反乱を起こし、丸ごと宇宙傭兵部隊ヴィーヴルに入隊した。
 そこでリントブルム星人たちは目覚ましい活躍を見せ、それを認めてくれたヴィーヴルは、惑星リントブルム独立に手を貸してくれることになった。
 自分もその独立戦争に参加するつもりだ! 今は惑星リントブルムからの迎えを待ってるところなんだ」
「半年前? まだその迎えは来ないんですか?」
「ああ、リントブルム独立の中核となる部隊は今、ヴィーヴルの兵隊として別のところで戦争してるようだ。その戦争が終わるまで動けないらしい。けど、その戦争も終結間近と聞いた。いつ迎えがきてもおかしくない状況なんだ」
 ユランは再び寒川隊員を見て、
「今まで騙しててすまなかった」
「いいえ。こんな事情です。自分でもきっとそうしてましたよ。気にしないでください。
 実は昨日折り紙コンサートホールに申し込みしました。来月すみれと一緒に歌います。できればユランさんにも出て欲しいんですが・・・」
「ん、すみれ?」
「あは、バイオレットのことですよ」
 ユランはすみれを思い浮かべ、
「ふ、あのの本当の名前はすみれていうんだ・・・」
 と言うと、ユランは考え込んでしまいました。寒川隊員はそれを不審に思い、声をかけました。
「ユランさん?」
「あ? ああ・・・
 いや、悪いな。そのときはもう宇宙に帰ってると思うよ」
「あは、そうですよね・・・」
「折り紙コンサートホールは大ホールと小ホールがあったな? どっちでやるんだ?」
「小です」
「あは、そうだろうなあ。でも、その次は大でやるように努力してくれ」
「ええ、わかりました」
 寒川隊員とユランは固く握手しました。

 この後テレストリアルガードの基地に戻った寒川隊員は、ユランとの会話をすべて隊長に報告しました。
 寒川隊員はこの夜の出来事をすべて胸にしまっておくつもりだったのですが、ブランコに乗ってたとき、他に人の視線を感じてました。公安7課の監視の可能性大。このままだとユランさんに迷惑がかかるかもしれないと思い、隊長に報告しました。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

サイレント・サブマリン ―虚構の海―

来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。 科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。 電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。 小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。 「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」 しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。 謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か—— そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。 記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える—— これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。 【全17話完結】

処理中です...