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第1章 女神の一番長い日
女神の一番長い日 14
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隊長はヘロン号に乗ってた若手の隊員の質問に応えます。
「両方とも大事だ。ま、去る者は追わずだ。今はそこにいる宇宙人の方がずーっと大事だな」
バーン! 若手の隊員は眼の前にあったテーブルを思いっきり両手で叩きました。
「ふざけんなよーっ!」
ストーク号に乗ってた一般の隊員はその勢いに肩を縮めてしまいました。そしてちょっとの静寂。それを破壊するように、隊長は静かに口を開きました。
「お前も辞めるか?」
再びの静寂。と、今度はたった今語気を荒げた隊員がぽつりと発言しました。
「オレは・・・ オレは辞めません」
「そっか」
隊長はスマホを取り出し、それに話しかけました。
「おい、ちょっと来てくれないか」
しばらくしてドアがノックされる音と、
「上溝です!」
の声が。
「入れ!」
と隊長が言うと、ドアが開き、通信員をやってた女性隊員が入ってきました。
「失礼します!」
「よーし、これで全員揃ったな!」
と、女性隊員がある異変に気づきました。今朝拘束したはずの宇宙人が自由の身になってるのです。
「ええ?・・・」
さらに橋本隊員の姿がありません。で、質問。
「あの~ 橋本さんは?」
隊長が応えます。
「辞めた」
「ええ!?」
「諸般の事情てやつだ」
女性隊員はイマイチ納得してないようです。
隊長の発言が続きます。
「さ~て、新規隊員の紹介だ」
隊長は宇宙人を見て、
「名前は・・・ あ、まだ名前も訊いてなかったな?・・・ じゃ、こっちから先にやるか!」
隊長はさっき喰ってかかった若手の隊員を見て、
「まずはお前から」
「え?・・・」
「名前だよ。自己紹介!」
隊員は露骨に嫌な顔を見せ、ぶっきら棒に発言しました。
「倉見だ」
隊長は次にストーク号を操縦してた一般の隊員を見て、
「次はお前」
「はい、自分は寒川です。よろしく!」
そう言い終わるや否や、寒川隊員は右手を差し出しました。が、宇宙人は反応しません。頭の上に?を浮かべてます。寒川隊員はそれに気づき、言葉を続けました。
「あ、これは握手ていうやつですよ。この星特有の儀式です。お互いの手を握りあって、心と心を通じ合うんですよ」
宇宙人は納得したのか、無言のまま寒川隊員隊員と握手しました。なお、寒川隊員は素手、宇宙人はグローブをしたままです。
隊長は次に女性隊員を見ました。
「次はお前だ」
「え~と・・・」
上溝隊員は何が起きてるのかイマイチ理解できてないのですが、とりあえず宇宙人と握手しました。上溝隊員はそのとき、
「上溝です。よろしく」
と言葉を発しましたが、宇宙人は無言のままです。
最後に隊長自身の紹介。
「最後はオレだな。オレはテレストリアルガードで隊長をやってる香川だ。よろしくな」
隊長も手を差し出しました。隊長も素手です。宇宙人は無言のまま、その手を握りました。
握手が終わると、隊長は再び話を始めました。
「ほんとうはもう1人海老名ていう隊員がいるんだが、何分まだ中学生でな。この時間まだ学校に行ってるんだ。あ、中学生てわかるかな?」
「なんとなくわかります」
「ふふ、そっか。じゃ、今度は君のことを訊こうか。まずは名前を教えてくれないか?」
「私の名前は・・・ 女神です」
「ええ~!?」
これにはテレストリアルガードの5人が驚きました。隊長。
「こりゃあ、また、ずいぶん仰々しい名前だなあ」
「私の星では数万人に1人の割合で超常的な力を発揮する人が生まれます。その中でも特に強い力を発揮する人を神、女の人は女神と呼ばれます。私は生まれたときから強い力を顕在してたせいか、物心ついたときから女神と呼ばれてました」
「両方とも大事だ。ま、去る者は追わずだ。今はそこにいる宇宙人の方がずーっと大事だな」
バーン! 若手の隊員は眼の前にあったテーブルを思いっきり両手で叩きました。
「ふざけんなよーっ!」
ストーク号に乗ってた一般の隊員はその勢いに肩を縮めてしまいました。そしてちょっとの静寂。それを破壊するように、隊長は静かに口を開きました。
「お前も辞めるか?」
再びの静寂。と、今度はたった今語気を荒げた隊員がぽつりと発言しました。
「オレは・・・ オレは辞めません」
「そっか」
隊長はスマホを取り出し、それに話しかけました。
「おい、ちょっと来てくれないか」
しばらくしてドアがノックされる音と、
「上溝です!」
の声が。
「入れ!」
と隊長が言うと、ドアが開き、通信員をやってた女性隊員が入ってきました。
「失礼します!」
「よーし、これで全員揃ったな!」
と、女性隊員がある異変に気づきました。今朝拘束したはずの宇宙人が自由の身になってるのです。
「ええ?・・・」
さらに橋本隊員の姿がありません。で、質問。
「あの~ 橋本さんは?」
隊長が応えます。
「辞めた」
「ええ!?」
「諸般の事情てやつだ」
女性隊員はイマイチ納得してないようです。
隊長の発言が続きます。
「さ~て、新規隊員の紹介だ」
隊長は宇宙人を見て、
「名前は・・・ あ、まだ名前も訊いてなかったな?・・・ じゃ、こっちから先にやるか!」
隊長はさっき喰ってかかった若手の隊員を見て、
「まずはお前から」
「え?・・・」
「名前だよ。自己紹介!」
隊員は露骨に嫌な顔を見せ、ぶっきら棒に発言しました。
「倉見だ」
隊長は次にストーク号を操縦してた一般の隊員を見て、
「次はお前」
「はい、自分は寒川です。よろしく!」
そう言い終わるや否や、寒川隊員は右手を差し出しました。が、宇宙人は反応しません。頭の上に?を浮かべてます。寒川隊員はそれに気づき、言葉を続けました。
「あ、これは握手ていうやつですよ。この星特有の儀式です。お互いの手を握りあって、心と心を通じ合うんですよ」
宇宙人は納得したのか、無言のまま寒川隊員隊員と握手しました。なお、寒川隊員は素手、宇宙人はグローブをしたままです。
隊長は次に女性隊員を見ました。
「次はお前だ」
「え~と・・・」
上溝隊員は何が起きてるのかイマイチ理解できてないのですが、とりあえず宇宙人と握手しました。上溝隊員はそのとき、
「上溝です。よろしく」
と言葉を発しましたが、宇宙人は無言のままです。
最後に隊長自身の紹介。
「最後はオレだな。オレはテレストリアルガードで隊長をやってる香川だ。よろしくな」
隊長も手を差し出しました。隊長も素手です。宇宙人は無言のまま、その手を握りました。
握手が終わると、隊長は再び話を始めました。
「ほんとうはもう1人海老名ていう隊員がいるんだが、何分まだ中学生でな。この時間まだ学校に行ってるんだ。あ、中学生てわかるかな?」
「なんとなくわかります」
「ふふ、そっか。じゃ、今度は君のことを訊こうか。まずは名前を教えてくれないか?」
「私の名前は・・・ 女神です」
「ええ~!?」
これにはテレストリアルガードの5人が驚きました。隊長。
「こりゃあ、また、ずいぶん仰々しい名前だなあ」
「私の星では数万人に1人の割合で超常的な力を発揮する人が生まれます。その中でも特に強い力を発揮する人を神、女の人は女神と呼ばれます。私は生まれたときから強い力を顕在してたせいか、物心ついたときから女神と呼ばれてました」
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