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第1章 女神の一番長い日
女神の一番長い日 12
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すると、スマホの向こうから、
「隊長、警察の人が来ました! 公安7課のようです!」
それは通信員の女性隊員の声です。隊長はスマホに、
「えっ、宇宙人の身柄をよこせってか!? ちっ・・・ ちょっとそこに待たせておけ!」
「それが・・・ もうそっちに向かってます」
「なんだって!?」
突然ドアがバーンと開き、3人の黒スーツ姿の男が現れました。
「お邪魔しますよ!」
今発言した真ん中の人は、地位が高い人のようです。両側の人は彼のボディガードて感じ。
隊長は心の中で「ちっ!」と舌打ちをし、真ん中の人物をにらみました。
「ふ、あんたか?」
どうやら彼は隊長の知ってる人物のようです。その人物も隊長に、
「お久しぶりですなぁ、香川隊長!」
と応答。隊長は言い返します。
「悪いな、こっちは今取り調べ中なんだ」
公安7課の人は、それに応えました。
「取り調べは我々が行います」
「おいおい、なんの冗談だよ? 宇宙人が襲来してきたら、第一に防衛する組織は、我々テレストリアルガード作戦部門じゃないのか? あんたたちがしゃしゃり出てくる隙はないはずだが?」
「おやおや、何を言うかと思えば・・・
確かに宇宙人の侵略行為があった場合は、まずはあなたたちの出番です。が、身柄を拘束した宇宙人をどの組織がどのように扱えばいいのか、特に規定は設けてはないはずですが?」
「てことは、うちがこのまま宇宙人を取り調べしても、な~んの問題もないってことだな?」
「ふふ、ご冗談を。こんな倉庫代わりの部屋で何を取り調べするんですか?」
公安7課の人は、両側にいた2人にあごで指図しました。
「おい!」
「はっ!」
2人の男は宇宙人を挟むようにして、その両腕を掴みました。この瞬間宇宙人の身体に激しい嫌悪感が走りました。巨大化して逃げる。反射的にそんな手段が頭をよぎりました。
けど、宇宙人は強い視線を感じました。それは隊長と呼ばれてる男の視線でした。
絶対助けるから今は何も動かないでくれ。宇宙人はその視線をそう読み取りました。実は隊長は本当にそんな思いを込めて、宇宙人に視線を送ってたのです。宇宙人は隊長に賭けてみることにしました。
すると隊長はその期待に応えてくれるようです。公安7課の3人にかなり強い口調で、
「おい、ちょっと待てよ、話はまだ終わってないだろ!」
公安7課の人がそれに反応。振り返り、隊長を見ました。
「ん、まだ何か?」
「実はその宇宙人、テレストリアルガードの隊員なんだ!」
そのセリフを聞いて警察の3人はもちろん、テレストリアルガードの隊員たちも口をあんぐりと開けてしまいました。
「た、隊長?・・・」
隊長は言葉を続けます。
「実は30分前総理大臣に申請書を出していてなあ!」
公安7課の人は笑いました。
「あはは、こいつはお笑いだ。テレストリアルガードが宇宙人を雇うだと? そんな規定があるわけないだろ!」
「アメリカ軍じゃ、投降した宇宙人を中心に作られた部隊があってな。それに習ってテレストリアルガード法には、あえてテレストリアルガードの隊員は地球人に限るという文言は入れてないんだ」
隊長は宇宙人を見て、
「そこにいる宇宙人をテレストリアルガードの隊員に任命しても、な~んの問題もないはずだ。
テレストリアルガードの隊員はいろいろと身分が保証されててなあ。今引っ張っていくと、あとあと面倒なことになるんじゃないのか?」
「ふふ、ああ言えばこう言うだな。
たしかにテレストリアルガードは総理大臣直属の機関。新規隊員を加入させる場合は総理大臣の許可を取らないといけないが、常識的に考えてその承認は、最低1週間はかかるんじゃないか?」
「隊長、警察の人が来ました! 公安7課のようです!」
それは通信員の女性隊員の声です。隊長はスマホに、
「えっ、宇宙人の身柄をよこせってか!? ちっ・・・ ちょっとそこに待たせておけ!」
「それが・・・ もうそっちに向かってます」
「なんだって!?」
突然ドアがバーンと開き、3人の黒スーツ姿の男が現れました。
「お邪魔しますよ!」
今発言した真ん中の人は、地位が高い人のようです。両側の人は彼のボディガードて感じ。
隊長は心の中で「ちっ!」と舌打ちをし、真ん中の人物をにらみました。
「ふ、あんたか?」
どうやら彼は隊長の知ってる人物のようです。その人物も隊長に、
「お久しぶりですなぁ、香川隊長!」
と応答。隊長は言い返します。
「悪いな、こっちは今取り調べ中なんだ」
公安7課の人は、それに応えました。
「取り調べは我々が行います」
「おいおい、なんの冗談だよ? 宇宙人が襲来してきたら、第一に防衛する組織は、我々テレストリアルガード作戦部門じゃないのか? あんたたちがしゃしゃり出てくる隙はないはずだが?」
「おやおや、何を言うかと思えば・・・
確かに宇宙人の侵略行為があった場合は、まずはあなたたちの出番です。が、身柄を拘束した宇宙人をどの組織がどのように扱えばいいのか、特に規定は設けてはないはずですが?」
「てことは、うちがこのまま宇宙人を取り調べしても、な~んの問題もないってことだな?」
「ふふ、ご冗談を。こんな倉庫代わりの部屋で何を取り調べするんですか?」
公安7課の人は、両側にいた2人にあごで指図しました。
「おい!」
「はっ!」
2人の男は宇宙人を挟むようにして、その両腕を掴みました。この瞬間宇宙人の身体に激しい嫌悪感が走りました。巨大化して逃げる。反射的にそんな手段が頭をよぎりました。
けど、宇宙人は強い視線を感じました。それは隊長と呼ばれてる男の視線でした。
絶対助けるから今は何も動かないでくれ。宇宙人はその視線をそう読み取りました。実は隊長は本当にそんな思いを込めて、宇宙人に視線を送ってたのです。宇宙人は隊長に賭けてみることにしました。
すると隊長はその期待に応えてくれるようです。公安7課の3人にかなり強い口調で、
「おい、ちょっと待てよ、話はまだ終わってないだろ!」
公安7課の人がそれに反応。振り返り、隊長を見ました。
「ん、まだ何か?」
「実はその宇宙人、テレストリアルガードの隊員なんだ!」
そのセリフを聞いて警察の3人はもちろん、テレストリアルガードの隊員たちも口をあんぐりと開けてしまいました。
「た、隊長?・・・」
隊長は言葉を続けます。
「実は30分前総理大臣に申請書を出していてなあ!」
公安7課の人は笑いました。
「あはは、こいつはお笑いだ。テレストリアルガードが宇宙人を雇うだと? そんな規定があるわけないだろ!」
「アメリカ軍じゃ、投降した宇宙人を中心に作られた部隊があってな。それに習ってテレストリアルガード法には、あえてテレストリアルガードの隊員は地球人に限るという文言は入れてないんだ」
隊長は宇宙人を見て、
「そこにいる宇宙人をテレストリアルガードの隊員に任命しても、な~んの問題もないはずだ。
テレストリアルガードの隊員はいろいろと身分が保証されててなあ。今引っ張っていくと、あとあと面倒なことになるんじゃないのか?」
「ふふ、ああ言えばこう言うだな。
たしかにテレストリアルガードは総理大臣直属の機関。新規隊員を加入させる場合は総理大臣の許可を取らないといけないが、常識的に考えてその承認は、最低1週間はかかるんじゃないか?」
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