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第1章 女神の一番長い日
女神の一番長い日 10
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再び会議室。ドアが開き、隊長と3人の隊員が入ってきました。宇宙人はそれに少し反応しましたが、あえて振り向かないようにします。
まず、隊長が口を開きました。
「手荒なことをしてすまなかったな」
宇宙人は何も反応しません。向こうに向いたまま。
隊長は宇宙人に向かって真っ直ぐ右手を伸ばしました。その手にはリモコンが握られてます。隊長がそのリモコンのボタンを押すと、宇宙人の手錠がパカッとはずれました。それを見て3人の隊員がびっくり。
「えーっ!?」
突然のできごとに宇宙人の頭は?がいっぱいに。
焦るストーク号に乗ってた若手の隊員。
「た、隊長、何をするんですか!?」
と、若手の隊員は視野の端っこでレーザーガンを捉えました。ベテランの隊員がレーザーガンを構えたのです。若手の隊員はまたもやびっくり。
「は、橋本さん?」
こいつ、私を殺そうとしてる!? 宇宙人は内心慌てましたが、それ以上に驚くことが眼の前で起きました。なんと隊長が慌てて両手を広げ、宇宙人の前に立ち塞がったのです。
「おい、やめろ!」
そしてそのベテランの隊員、橋本隊員に詰問。
「橋本、なんでレーザーガンを持ってる!?」
「いや~ なんか嫌な予感がしてたんですよ」
「ふざけんな! これは完全なルール違反だろ!」
テレストリアルガード作戦部門では、レーザーガンを所持するためには、隊長の許可が必要となります。橋本隊員は隊長の許可を得ずにレーザーガンを所持してたのです。隊長が怒るのも当たり前です。
橋本隊員はレーザーガンを構えたまま、横眼で隊長を見て、
「隊長、あんた、優しすぎるんじゃないか、この宇宙人に?
ここにいる隊員はみんな、宇宙人に家族を殺されてるんだぜ。あんたもそうだろ!? なんであんただけ宇宙人を庇うんだよ!?」
「オレは地球防衛チームテレストリアルガード作戦部門の隊長だ。ここではオレがルールだ! オレが何しようと、オレの勝手だろ!」
「はぁ!? 確かにあんたは現場の最高責任者だ。けどなあ、テレストリアルガードという組織からみたら、作戦部門は末端の組織だ。宇宙人を赦免できるほどの権力はないだろ!?」
橋本隊員は宇宙人をにらみ、
「こいつは地球の敵だ! 別に殺したってなーんの問題もないだろ!」
すると隊長は何かをさっと取り出しました。それはレーザーガン。レーザーガンを橋本隊員に向けたのです。
「もしその宇宙人を殺ったら、今度はオレがお前を殺す!」
それを見てストーク号に乗ってた一般の隊員とヘロン号に乗ってた若手の隊員が三度びっくり。
「た、隊長!?」
橋本隊員はニヤッと笑い、
「ふふ、オレがルールな隊長は、普段からレーザーガンを持ち歩いてるのか?」
一般の隊員は心の中でそれに反論しました。
「いや、隊長は普段レーザーガンなんか持ち歩いてないぞ!?」
隊長。
「橋本、下ろせ、レーザーガンを!」
「ふ、さすがにこんなことで命のやり取りはしたくはないわ!」
橋本隊員はレーザーガンを握る腕を下ろしました。ワンテンポ置いて、隊長もレーザーガンを握る腕を下ろしました。
と、隊長はここであることに気づき、はっとしました。宇宙人がフルフェイスのヘルメットを脱ごうとしてるのです。隊長は慌てて宇宙人に、
「あ~ ヘルメットは脱がないでくれ。この星にはいろいろと病原菌がある。あなたがもってる病原菌も、あなたには無害でも、われわれには猛毒になる可能性がある。
それにそのヘルメットには自動翻訳機が備わってる。被ってた方が会話しやすいだろ?」
宇宙人はヘルメットにかけた手を離しました。
まず、隊長が口を開きました。
「手荒なことをしてすまなかったな」
宇宙人は何も反応しません。向こうに向いたまま。
隊長は宇宙人に向かって真っ直ぐ右手を伸ばしました。その手にはリモコンが握られてます。隊長がそのリモコンのボタンを押すと、宇宙人の手錠がパカッとはずれました。それを見て3人の隊員がびっくり。
「えーっ!?」
突然のできごとに宇宙人の頭は?がいっぱいに。
焦るストーク号に乗ってた若手の隊員。
「た、隊長、何をするんですか!?」
と、若手の隊員は視野の端っこでレーザーガンを捉えました。ベテランの隊員がレーザーガンを構えたのです。若手の隊員はまたもやびっくり。
「は、橋本さん?」
こいつ、私を殺そうとしてる!? 宇宙人は内心慌てましたが、それ以上に驚くことが眼の前で起きました。なんと隊長が慌てて両手を広げ、宇宙人の前に立ち塞がったのです。
「おい、やめろ!」
そしてそのベテランの隊員、橋本隊員に詰問。
「橋本、なんでレーザーガンを持ってる!?」
「いや~ なんか嫌な予感がしてたんですよ」
「ふざけんな! これは完全なルール違反だろ!」
テレストリアルガード作戦部門では、レーザーガンを所持するためには、隊長の許可が必要となります。橋本隊員は隊長の許可を得ずにレーザーガンを所持してたのです。隊長が怒るのも当たり前です。
橋本隊員はレーザーガンを構えたまま、横眼で隊長を見て、
「隊長、あんた、優しすぎるんじゃないか、この宇宙人に?
ここにいる隊員はみんな、宇宙人に家族を殺されてるんだぜ。あんたもそうだろ!? なんであんただけ宇宙人を庇うんだよ!?」
「オレは地球防衛チームテレストリアルガード作戦部門の隊長だ。ここではオレがルールだ! オレが何しようと、オレの勝手だろ!」
「はぁ!? 確かにあんたは現場の最高責任者だ。けどなあ、テレストリアルガードという組織からみたら、作戦部門は末端の組織だ。宇宙人を赦免できるほどの権力はないだろ!?」
橋本隊員は宇宙人をにらみ、
「こいつは地球の敵だ! 別に殺したってなーんの問題もないだろ!」
すると隊長は何かをさっと取り出しました。それはレーザーガン。レーザーガンを橋本隊員に向けたのです。
「もしその宇宙人を殺ったら、今度はオレがお前を殺す!」
それを見てストーク号に乗ってた一般の隊員とヘロン号に乗ってた若手の隊員が三度びっくり。
「た、隊長!?」
橋本隊員はニヤッと笑い、
「ふふ、オレがルールな隊長は、普段からレーザーガンを持ち歩いてるのか?」
一般の隊員は心の中でそれに反論しました。
「いや、隊長は普段レーザーガンなんか持ち歩いてないぞ!?」
隊長。
「橋本、下ろせ、レーザーガンを!」
「ふ、さすがにこんなことで命のやり取りはしたくはないわ!」
橋本隊員はレーザーガンを握る腕を下ろしました。ワンテンポ置いて、隊長もレーザーガンを握る腕を下ろしました。
と、隊長はここであることに気づき、はっとしました。宇宙人がフルフェイスのヘルメットを脱ごうとしてるのです。隊長は慌てて宇宙人に、
「あ~ ヘルメットは脱がないでくれ。この星にはいろいろと病原菌がある。あなたがもってる病原菌も、あなたには無害でも、われわれには猛毒になる可能性がある。
それにそのヘルメットには自動翻訳機が備わってる。被ってた方が会話しやすいだろ?」
宇宙人はヘルメットにかけた手を離しました。
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