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第1章 女神の一番長い日
女神の一番長い日 6
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一つ眼の宇宙人は、横目で背後に出現したストーク号に気づきました。そして焦ります。
「う、後ろ?・・・ こいつらもテレポーテーションを使えるのか?・・・」
一方ストーク号の一般隊員は唖然。
「なんて威力だ!・・・ あんなもの喰らったら?・・・」
その隣りに座ってる隊長は決断しました。
「こっちの意見は聞いてくれそうにないな・・・ 仕方がないな、ビーム砲で攻撃しよう!」
それを聞いてヘロン号の2人は大喜び。
「了解!」
が、隊長の命令は続きます。
「ただし、出力は20%だ!」
当然フルで撃つつもりだったヘロン号のベテランの隊員は、それを聞いてがっくし。
「ええーっ!?・・・」
若手の隊員は、
「隊長、相手は凶悪な宇宙人ですよ! フルで撃たせてください!」
と、訴えます。しかし、隊長の応えは、
「だめだ、20%で撃て!」
ベテランの隊員はその命令に納得いかないようです。小さく「ちっ!」と舌打ちしました。
と、一つ眼の宇宙人は、今度はヘロン号に向かって指先の光弾を撃ちました。
「おっと」
ヘロン号はこれを光の球体で防ぎました。ベテランの隊員はついに決めたようです。
「仕方がないな、とりあえず20%で撃とう!」
若手の隊員が応えます。
「了解!」
若手の隊員はコンソールのディスプレイを指でなぞりました。画面には棒グラフと数字が表示されてます。
その棒グラフはフルの状態、数字は100と表示されてますが、若手の隊員が棒グラフを指でなぞったことで大幅に縮小、数字は20となりました。
ビーム砲の砲塔が一つ眼の宇宙人の方にくるっと回転。どうやらこの砲塔は回転可能なようです。
ヘロン号の乗員のヘッドアップディスプレイの内側に宇宙人の姿が映し出されました。それを見ている若手の隊員が言葉を発します。
「ロックオン!」
続けてベテランの隊員が、
「ビーム砲発射!」
と宣言。するとストーク号の砲塔がビームを発射。ビームは宇宙人に向かっていきます。が、宇宙人に当たる寸前、青白いハニカム構造の光の障壁が発生。そのビームを弾きました。ヘロン号の2人は悔しそうな顔を見せました。
「な、なんだ、こいつもバリアを張れるのか!?」
「くっそーっ! 光のエネルギーを攻撃にも防御にも使えるのか!? こいつは厄介な宇宙人だぞ・・・」
が、次の瞬間宇宙人の真後ろから同じビームが2条飛んできて、宇宙人の背中を直撃しました。
「うぐぁっ!」
一つ眼の宇宙人は大きな悲鳴を挙げ、焼け野原に両ひざと両手をつきました。
2条のビームを撃ったのはストーク号でした。ストーク号の腹にはビーム砲の砲塔が2つ縦に並んでおり、それを撃ったのです。ヘロン号の2人が喜びます。
「ナイス、隊長!」
「ふっ、バリアは一方向だけしか張れないのかよ?」
今度はヘロン号がビーム砲を発射。
「よーし、こっちも!」
それが四つん這いになってる宇宙人のうなじに命中。宇宙人は再び大きな悲鳴を挙げました。
「うぎゃーっ!」
ヘロン号はビーム砲を撃ち続けます。一つ眼の宇宙人は這いずって逃げようとしますが、ビームはずーっとうなじを捉えてます。さすがに隊長の横槍が入りました。
「おい、もういいだろう!」
が、ヘロン号はなおをビーム砲を撃ち続けます。
ベテランの隊員がディスプレイに表示されてる棒グラフを指でなぞりました。ビーム砲の出力を勝手に上げたのです。一つ眼の宇宙人は断末魔の声を挙げっ放しとなりました。
「おい、いい加減にしろ!」
隊長がついに一喝しました。ヘロン号のベテランの隊員は悔しそう。思わず舌打ち。
「ちっ!」
「う、後ろ?・・・ こいつらもテレポーテーションを使えるのか?・・・」
一方ストーク号の一般隊員は唖然。
「なんて威力だ!・・・ あんなもの喰らったら?・・・」
その隣りに座ってる隊長は決断しました。
「こっちの意見は聞いてくれそうにないな・・・ 仕方がないな、ビーム砲で攻撃しよう!」
それを聞いてヘロン号の2人は大喜び。
「了解!」
が、隊長の命令は続きます。
「ただし、出力は20%だ!」
当然フルで撃つつもりだったヘロン号のベテランの隊員は、それを聞いてがっくし。
「ええーっ!?・・・」
若手の隊員は、
「隊長、相手は凶悪な宇宙人ですよ! フルで撃たせてください!」
と、訴えます。しかし、隊長の応えは、
「だめだ、20%で撃て!」
ベテランの隊員はその命令に納得いかないようです。小さく「ちっ!」と舌打ちしました。
と、一つ眼の宇宙人は、今度はヘロン号に向かって指先の光弾を撃ちました。
「おっと」
ヘロン号はこれを光の球体で防ぎました。ベテランの隊員はついに決めたようです。
「仕方がないな、とりあえず20%で撃とう!」
若手の隊員が応えます。
「了解!」
若手の隊員はコンソールのディスプレイを指でなぞりました。画面には棒グラフと数字が表示されてます。
その棒グラフはフルの状態、数字は100と表示されてますが、若手の隊員が棒グラフを指でなぞったことで大幅に縮小、数字は20となりました。
ビーム砲の砲塔が一つ眼の宇宙人の方にくるっと回転。どうやらこの砲塔は回転可能なようです。
ヘロン号の乗員のヘッドアップディスプレイの内側に宇宙人の姿が映し出されました。それを見ている若手の隊員が言葉を発します。
「ロックオン!」
続けてベテランの隊員が、
「ビーム砲発射!」
と宣言。するとストーク号の砲塔がビームを発射。ビームは宇宙人に向かっていきます。が、宇宙人に当たる寸前、青白いハニカム構造の光の障壁が発生。そのビームを弾きました。ヘロン号の2人は悔しそうな顔を見せました。
「な、なんだ、こいつもバリアを張れるのか!?」
「くっそーっ! 光のエネルギーを攻撃にも防御にも使えるのか!? こいつは厄介な宇宙人だぞ・・・」
が、次の瞬間宇宙人の真後ろから同じビームが2条飛んできて、宇宙人の背中を直撃しました。
「うぐぁっ!」
一つ眼の宇宙人は大きな悲鳴を挙げ、焼け野原に両ひざと両手をつきました。
2条のビームを撃ったのはストーク号でした。ストーク号の腹にはビーム砲の砲塔が2つ縦に並んでおり、それを撃ったのです。ヘロン号の2人が喜びます。
「ナイス、隊長!」
「ふっ、バリアは一方向だけしか張れないのかよ?」
今度はヘロン号がビーム砲を発射。
「よーし、こっちも!」
それが四つん這いになってる宇宙人のうなじに命中。宇宙人は再び大きな悲鳴を挙げました。
「うぎゃーっ!」
ヘロン号はビーム砲を撃ち続けます。一つ眼の宇宙人は這いずって逃げようとしますが、ビームはずーっとうなじを捉えてます。さすがに隊長の横槍が入りました。
「おい、もういいだろう!」
が、ヘロン号はなおをビーム砲を撃ち続けます。
ベテランの隊員がディスプレイに表示されてる棒グラフを指でなぞりました。ビーム砲の出力を勝手に上げたのです。一つ眼の宇宙人は断末魔の声を挙げっ放しとなりました。
「おい、いい加減にしろ!」
隊長がついに一喝しました。ヘロン号のベテランの隊員は悔しそう。思わず舌打ち。
「ちっ!」
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moa
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