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ブリュンはつぶやきます。
「あれ~、あの娘、まだ浮いてる?・・・ 浮いてるってことは、まだ生きてるてことだよねぇ?・・・ 死んだら墜落するもん、魔法がなくなるんだから?・・・」
ブリュンは再び光弾銃を構えました。そして姫の頭部に照準を合わせます。
「じゃあ今度は、頭を撃ち抜いてやりますか。うふふふ・・・」
ブリュンは銃爪に指をかけます。
「死ね、今度こそ!」
が、そのとき、
「出でよ、火焔旋風!」
その掛け声とともに、ブリュンの身体は激しい炎に包まれました。
「うぎゃーっ!」
空飛ぶ鉄の馬は大爆発。ブリュンはその直前、鉄の馬から飛び降りました。
「くそーっ!」
地上にいた隊長格の兵はこの光景を茫然と見てました。が、ふっと我に返りました。
「はっ!」
隊長格の兵が号令。
「よーし、全員、銃を構えろ!」
兵は全員小銃を構えました。
墜ちていくブリュン。自由落下が作り出す風圧のせいか、身体を包んでいた炎はすぐに消えました。
「くっそー、いったい何が起きたっていうのよ!?・・・」
ブリュンは身体をくるっと捻り、上空を見ました。そこに宙に浮く人影が。人影は自分を見下ろしてます。その顔は・・・ 準一でした!
「ええ~?・・・
チクショー! あいつ、また肝心な時に出現しやがった! いったいなんなのよ、あいつ!?
くそーっ、こんなところで死んでたまるかよ! くーっ!」
ブリュンは右手を思いっきり天に伸ばしました。
「箒よ!」
するとどこからともなく箒が現れ、ブリュンの右手に握られました。
「ラッキー!」
ブリュンの落下速度が徐々に緩くなってきます。ブリュンはほくそ笑みます。
「ふふ、こんなところでは死なないわよ、私は、絶対!」
が、この瞬間、地上にいた隊長格の兵が号令。
「撃てーっ!」
ズバッ、バッ、バッ、バッーン!
地上にいた1万の兵が姫が調達してきた小銃を一斉に撃ちました。ブリュンはその銃声に気づき、はっとします。
「ええ、さっきより銃声が近い?・・・」
姫とブリュンが戦ってた場所ははるか上空。自衛隊の小銃でも届かない高度でした。が、ブリュンはそこから半分以上落下してました。ここなら十分有効射程距離です。
ブリュンの身体はあっという間に蜂の巣になってしまいました。
「うぎゃーっ!」
ブリュンの身体は再び自由落下に。そのまま地面に激突。その姿は見るも無残になってました。
空中要塞コントロールルーム。モニターを見ていたナルヴィが思わずあっちの方向を見ました。
「ふ、使えないやつだったな、あいつ」
箒に跨ったまま、うつむき加減で微動だにしない姫。その姫を背後から抱く影。準一です。今回の準一も半透明です。
準一は姫の後ろで箒に跨ります。そして優しい声で姫に呼びかけました。
「姫、もういいよ。君は十分やった」
すると姫は微かに口を開きました。
「いいえ、まだ終わってません。
どうやら私は心臓を撃ち抜かれてしまったようです。今はなんとか魔法で持ちこたえてますが、それもあと何分持つことやら?・・・
ねえ、準一。最期のお願いをしてもいい? あの空飛ぶ要塞に私と一緒に突っ込んで欲しいんだ、今すぐ。私の人生最期の魔法、閃光魔法は屍になったら使えないんだ」
準一はほんの少し考え、応えました。
「わかった、わかったよ」
準一は姫の身体を抱く両手のうち、右手だけを離し、箒の柄を掴みました。動き出す箒。2人の身体は空中要塞から離れて行きます。
準一は姫に再び話しかけます。
「姫、実はオレ、輪廻転生の女神様に会ったんだ」
「ええ、じゃ、私たち、輪廻転生できんの?」
「うん」
「あれ~、あの娘、まだ浮いてる?・・・ 浮いてるってことは、まだ生きてるてことだよねぇ?・・・ 死んだら墜落するもん、魔法がなくなるんだから?・・・」
ブリュンは再び光弾銃を構えました。そして姫の頭部に照準を合わせます。
「じゃあ今度は、頭を撃ち抜いてやりますか。うふふふ・・・」
ブリュンは銃爪に指をかけます。
「死ね、今度こそ!」
が、そのとき、
「出でよ、火焔旋風!」
その掛け声とともに、ブリュンの身体は激しい炎に包まれました。
「うぎゃーっ!」
空飛ぶ鉄の馬は大爆発。ブリュンはその直前、鉄の馬から飛び降りました。
「くそーっ!」
地上にいた隊長格の兵はこの光景を茫然と見てました。が、ふっと我に返りました。
「はっ!」
隊長格の兵が号令。
「よーし、全員、銃を構えろ!」
兵は全員小銃を構えました。
墜ちていくブリュン。自由落下が作り出す風圧のせいか、身体を包んでいた炎はすぐに消えました。
「くっそー、いったい何が起きたっていうのよ!?・・・」
ブリュンは身体をくるっと捻り、上空を見ました。そこに宙に浮く人影が。人影は自分を見下ろしてます。その顔は・・・ 準一でした!
「ええ~?・・・
チクショー! あいつ、また肝心な時に出現しやがった! いったいなんなのよ、あいつ!?
くそーっ、こんなところで死んでたまるかよ! くーっ!」
ブリュンは右手を思いっきり天に伸ばしました。
「箒よ!」
するとどこからともなく箒が現れ、ブリュンの右手に握られました。
「ラッキー!」
ブリュンの落下速度が徐々に緩くなってきます。ブリュンはほくそ笑みます。
「ふふ、こんなところでは死なないわよ、私は、絶対!」
が、この瞬間、地上にいた隊長格の兵が号令。
「撃てーっ!」
ズバッ、バッ、バッ、バッーン!
地上にいた1万の兵が姫が調達してきた小銃を一斉に撃ちました。ブリュンはその銃声に気づき、はっとします。
「ええ、さっきより銃声が近い?・・・」
姫とブリュンが戦ってた場所ははるか上空。自衛隊の小銃でも届かない高度でした。が、ブリュンはそこから半分以上落下してました。ここなら十分有効射程距離です。
ブリュンの身体はあっという間に蜂の巣になってしまいました。
「うぎゃーっ!」
ブリュンの身体は再び自由落下に。そのまま地面に激突。その姿は見るも無残になってました。
空中要塞コントロールルーム。モニターを見ていたナルヴィが思わずあっちの方向を見ました。
「ふ、使えないやつだったな、あいつ」
箒に跨ったまま、うつむき加減で微動だにしない姫。その姫を背後から抱く影。準一です。今回の準一も半透明です。
準一は姫の後ろで箒に跨ります。そして優しい声で姫に呼びかけました。
「姫、もういいよ。君は十分やった」
すると姫は微かに口を開きました。
「いいえ、まだ終わってません。
どうやら私は心臓を撃ち抜かれてしまったようです。今はなんとか魔法で持ちこたえてますが、それもあと何分持つことやら?・・・
ねえ、準一。最期のお願いをしてもいい? あの空飛ぶ要塞に私と一緒に突っ込んで欲しいんだ、今すぐ。私の人生最期の魔法、閃光魔法は屍になったら使えないんだ」
準一はほんの少し考え、応えました。
「わかった、わかったよ」
準一は姫の身体を抱く両手のうち、右手だけを離し、箒の柄を掴みました。動き出す箒。2人の身体は空中要塞から離れて行きます。
準一は姫に再び話しかけます。
「姫、実はオレ、輪廻転生の女神様に会ったんだ」
「ええ、じゃ、私たち、輪廻転生できんの?」
「うん」
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