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リーダー格の間者は小銃を所持してます。今その小銃を構えました。
「みんな、構えろ!」
他の2人の間者も小銃を手にしており、それを構えました。
リーダー格の間者の号令。
「撃てーっ!」
3人は一斉に銃爪を引きました。ズババババーン! 鳴り響く銃声。
「うぎゃーっ!」
4人の近衛兵は銃弾を浴び、馬から落ちました。4人とも即死です。
リーダー格の間者は、持ってた小銃を見て、思わず簡単な声をあげました。
「ふわ~ こいつはすげ~や!」
するとその間者の背後から、
「ふふ、どう、突撃銃の威力は?」
間者ははっとし、声が聞こえてきた後ろを横目で見ました。そこには箒に横乗りし、宙に浮いてるブリュンの姿がありました。間者は途端に笑顔に。
「ええ、最高ですよ、ブリュンさん!」
リーダー格の間者は、王宮の裏手で矢を放つ自分と自分の部下たちを思い出し、
「もしあのときこれがあれば、軽くミッションを達成してたのになあ・・・」
ブリュン。
「さあ、王宮の中に入って、あの女王を撃ち殺すのよ!」
「了解!」
リーダー格は他の2人の間者を見て、
「よーし、みんな、行くぞーっ!」
2人の間者はそれに応えます。
「おーっ!」
3人の間者は跳ね橋へ。王宮の中に突撃していきます。
一方ブリュンは、撃たれた太ももに激痛が走ったらしく、思わずその箇所を押さえました。
「あたたたた・・・
ああ~ もうーっ!・・・ 突撃銃は撃ってるときは気持ちがいいんだけど、撃たれるとむちゃくちゃ痛いなあ・・・」
ブリュンは姫が使う自己治癒魔法と同じ魔法を使うことができます。そのせいか血はすでに止まってます。が、痛みは変わってないようです。どうやらこの魔法、姫ほどのレベルにはないようです。
「えい!」
ブリュンが気合を入れると、その身体は箒とともに大空高く舞い上がりました。どうやら高処の見物を決め込んだようです。
王宮がどんどん俯瞰になっていきます。王宮の背後にあるイザヴェル市内の街並み。その向こうにある巨大な港湾。さらにその向こうにある漆黒の海も見えてきました。
と、ブリュンははっとしました。水平線いっぱいに無数の灯が見えるのです。ブリュンは不思議に思いました。
「何、あれ?」
ブリュンはここであることを思い出しました。
「ふふ、そっか。あれか! ついにあれが来たのか!」
6尺くらいの幅の廊下。カーペットがびっしりと敷き詰めてあります。ここは王宮内の廊下。
今黒ずくめの近衛兵が1人、身を低くして廊下を小走りで進んでます。手には小銃が握られてます。
近衛兵は廊下の十字路に到達。小銃を構え右を見て左をにらみます。どちらにも人影はありません。
近衛兵は後ろを見て合図。すると十数人の人影が現れました。
人影は一列になって身を低くして進みます。前から数人の黒ずくめの近衛兵、お側ご用人の侍女、姫、侍従長、お側ご用人の侍従、残りの近衛兵。
侍従長は丸腰。姫は軍用拳銃。それ以外の者は、小銃を構えてます。
一同が前にいた近衛兵に追いつきます。前にいた近衛兵は侍従長に質問。
「遠回りになりますが、このまま廊下を行きますか? それとも大広間をショートカットしますか?」
「少々危険じゃが、大広間を通ろう」
「御意!」
真っ暗な大空間。大広間のようですが、イス、テーブル、調度品などはありません。魔法円が描かれた大広間とは別の宴会用の大広間です。
突然観音開きの扉が開き、3人の近衛兵が入室しました。
3人は入室と同時にそれぞれ3つの方向に小銃を構えました。問題は・・・ ないようです。
「みんな、構えろ!」
他の2人の間者も小銃を手にしており、それを構えました。
リーダー格の間者の号令。
「撃てーっ!」
3人は一斉に銃爪を引きました。ズババババーン! 鳴り響く銃声。
「うぎゃーっ!」
4人の近衛兵は銃弾を浴び、馬から落ちました。4人とも即死です。
リーダー格の間者は、持ってた小銃を見て、思わず簡単な声をあげました。
「ふわ~ こいつはすげ~や!」
するとその間者の背後から、
「ふふ、どう、突撃銃の威力は?」
間者ははっとし、声が聞こえてきた後ろを横目で見ました。そこには箒に横乗りし、宙に浮いてるブリュンの姿がありました。間者は途端に笑顔に。
「ええ、最高ですよ、ブリュンさん!」
リーダー格の間者は、王宮の裏手で矢を放つ自分と自分の部下たちを思い出し、
「もしあのときこれがあれば、軽くミッションを達成してたのになあ・・・」
ブリュン。
「さあ、王宮の中に入って、あの女王を撃ち殺すのよ!」
「了解!」
リーダー格は他の2人の間者を見て、
「よーし、みんな、行くぞーっ!」
2人の間者はそれに応えます。
「おーっ!」
3人の間者は跳ね橋へ。王宮の中に突撃していきます。
一方ブリュンは、撃たれた太ももに激痛が走ったらしく、思わずその箇所を押さえました。
「あたたたた・・・
ああ~ もうーっ!・・・ 突撃銃は撃ってるときは気持ちがいいんだけど、撃たれるとむちゃくちゃ痛いなあ・・・」
ブリュンは姫が使う自己治癒魔法と同じ魔法を使うことができます。そのせいか血はすでに止まってます。が、痛みは変わってないようです。どうやらこの魔法、姫ほどのレベルにはないようです。
「えい!」
ブリュンが気合を入れると、その身体は箒とともに大空高く舞い上がりました。どうやら高処の見物を決め込んだようです。
王宮がどんどん俯瞰になっていきます。王宮の背後にあるイザヴェル市内の街並み。その向こうにある巨大な港湾。さらにその向こうにある漆黒の海も見えてきました。
と、ブリュンははっとしました。水平線いっぱいに無数の灯が見えるのです。ブリュンは不思議に思いました。
「何、あれ?」
ブリュンはここであることを思い出しました。
「ふふ、そっか。あれか! ついにあれが来たのか!」
6尺くらいの幅の廊下。カーペットがびっしりと敷き詰めてあります。ここは王宮内の廊下。
今黒ずくめの近衛兵が1人、身を低くして廊下を小走りで進んでます。手には小銃が握られてます。
近衛兵は廊下の十字路に到達。小銃を構え右を見て左をにらみます。どちらにも人影はありません。
近衛兵は後ろを見て合図。すると十数人の人影が現れました。
人影は一列になって身を低くして進みます。前から数人の黒ずくめの近衛兵、お側ご用人の侍女、姫、侍従長、お側ご用人の侍従、残りの近衛兵。
侍従長は丸腰。姫は軍用拳銃。それ以外の者は、小銃を構えてます。
一同が前にいた近衛兵に追いつきます。前にいた近衛兵は侍従長に質問。
「遠回りになりますが、このまま廊下を行きますか? それとも大広間をショートカットしますか?」
「少々危険じゃが、大広間を通ろう」
「御意!」
真っ暗な大空間。大広間のようですが、イス、テーブル、調度品などはありません。魔法円が描かれた大広間とは別の宴会用の大広間です。
突然観音開きの扉が開き、3人の近衛兵が入室しました。
3人は入室と同時にそれぞれ3つの方向に小銃を構えました。問題は・・・ ないようです。
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