101 / 143
101
しおりを挟む
逃げているグラニ帝国軍の兵たちをモニターで見て、ナルヴィはさらに怒り心頭に。
「なんなんだよ、こいつら!? どいつもこいつも腑抜けやがって!」
その兵たちが一斉にもんどりうって倒れました。
「ふぎゃーっ!」
それを見て、不思議がるナルヴィ。
「な、何が起きた?」
その背後から3人のノルン王国軍の兵が現れました。3人とも自衛隊の小銃を構えてます。
それを見たナルヴィの顔は、一瞬で血の気が引きました。
「たった3人!? たった3人にやられたのか!? ほんの一瞬だったぞ!?」
ブリュンが応えます。
「それが突撃銃ですよ。これでわかりましたか?」
ほぞを噛むナルヴィ。
「うぐぐ~・・・」
3人のノルン王国軍の兵の1人がモニターに向け、小銃を発射。するとそのモニターが一瞬で真っ青になりました。ナルヴィはびっくり。
「こ、今度はなんだ? 何が起きたんだ?」
技術者が応えます。
「どうやらカメラを撃たれたようですね」
ナルヴィは唖然。
「あ、あんな遠くから? 王宮ではなんともなかったろ?・・・」
ブリュンが応えます。
「あん時はこの要塞がとてつもなく高い処を飛んでたから、銃弾が届かなかったんですよ。この距離なら十分届きますよ」
ブリュンの顔が焦りに変わりました。
「うぐぐ・・・」
別のモニターを見ると、すぐ側までノルン王国の兵たちが迫ってました。もちろん小銃をこちらに向けてます。
「ちっ、やつら、もうそこまで来てるじゃないか! あんなのが1人でもこの要塞に入ったら・・・」
ナルヴィはコンソールの前に座ってる兵に命令。
「大至急浮上しろ!」
コンソールの前に座ってた兵たちはびっくり。
「ええ?」
「早く浮上しろと言ってんだよ!」
「し、しかし、まだ帰ってない兵がたくさん・・・」
「ほっとけ! やつら、みんな奴隷だろ! 正規軍は1人もいないんだ! 今すぐ浮上しろ!」
「・・・わ、わかりました!」
ギュンギュンギュンギュン 機械音が一気に高まり、空中要塞が急浮上し始めました。逃げ帰ってきたグラニ帝国軍の兵たちはびっくり、または唖然。
「お、おい、オレたちを置いてくつもりかよ!?」
ゲートの先端はすでに地面を離れ、腰くらいの高さになってます。それにしがみつくグラニ帝国軍の兵たち。
「こんなところに取り残されてたまるかーっ!」
追ってきたノルン王国軍の兵数人が小銃を連射。ゲートにしがみついていた敵兵は、みんな撃ち落とされてしまいました。
「うぎゃ~!」
さらにノルン王国軍兵士の1人が突進。上昇中のゲートの先端に飛びつこうとします。
「逃がすかーっ!」
ゲートの先端は地面より2m50cmくらいの高さ。兵の指はぎりぎり届きませんでした。ほぞを噛む兵。
「ちっ・・・」
ノルン王国軍兵士たちは、上空に向かって小銃を一斉射撃。
「くそーっ、逃がすかよ!」
空中要塞の底辺に次々と着弾。が、底辺は硬く、銃弾はすべて弾かれてしまいました。
空中要塞はあっという間に大空高く舞い上がりました。もう銃弾が届かない距離。ほぞを噛むノルン王国軍の兵たち。
「ちっ!・・・」
空中要塞コントロールルーム。ナルヴィはモニターを見てほっとしてます。
「ふーっ、助かったぁ・・・」
地上に取り残されてしまったグラニ帝国軍の兵たちは、完全に戦意喪失。武器をすべて放り出しました。
小銃を構えじりじりと寄って来るノルン王国軍の兵たち。焦るグラニ帝国軍の兵たち。
「うう・・・」
何人かは意を翻《ひるがえ》し、一度は地面に捨てた刀剣を拾い上げ、または拳でノルン王国軍の兵に突っ込んで行きます。
「うぉーっ!」
「なんなんだよ、こいつら!? どいつもこいつも腑抜けやがって!」
その兵たちが一斉にもんどりうって倒れました。
「ふぎゃーっ!」
それを見て、不思議がるナルヴィ。
「な、何が起きた?」
その背後から3人のノルン王国軍の兵が現れました。3人とも自衛隊の小銃を構えてます。
それを見たナルヴィの顔は、一瞬で血の気が引きました。
「たった3人!? たった3人にやられたのか!? ほんの一瞬だったぞ!?」
ブリュンが応えます。
「それが突撃銃ですよ。これでわかりましたか?」
ほぞを噛むナルヴィ。
「うぐぐ~・・・」
3人のノルン王国軍の兵の1人がモニターに向け、小銃を発射。するとそのモニターが一瞬で真っ青になりました。ナルヴィはびっくり。
「こ、今度はなんだ? 何が起きたんだ?」
技術者が応えます。
「どうやらカメラを撃たれたようですね」
ナルヴィは唖然。
「あ、あんな遠くから? 王宮ではなんともなかったろ?・・・」
ブリュンが応えます。
「あん時はこの要塞がとてつもなく高い処を飛んでたから、銃弾が届かなかったんですよ。この距離なら十分届きますよ」
ブリュンの顔が焦りに変わりました。
「うぐぐ・・・」
別のモニターを見ると、すぐ側までノルン王国の兵たちが迫ってました。もちろん小銃をこちらに向けてます。
「ちっ、やつら、もうそこまで来てるじゃないか! あんなのが1人でもこの要塞に入ったら・・・」
ナルヴィはコンソールの前に座ってる兵に命令。
「大至急浮上しろ!」
コンソールの前に座ってた兵たちはびっくり。
「ええ?」
「早く浮上しろと言ってんだよ!」
「し、しかし、まだ帰ってない兵がたくさん・・・」
「ほっとけ! やつら、みんな奴隷だろ! 正規軍は1人もいないんだ! 今すぐ浮上しろ!」
「・・・わ、わかりました!」
ギュンギュンギュンギュン 機械音が一気に高まり、空中要塞が急浮上し始めました。逃げ帰ってきたグラニ帝国軍の兵たちはびっくり、または唖然。
「お、おい、オレたちを置いてくつもりかよ!?」
ゲートの先端はすでに地面を離れ、腰くらいの高さになってます。それにしがみつくグラニ帝国軍の兵たち。
「こんなところに取り残されてたまるかーっ!」
追ってきたノルン王国軍の兵数人が小銃を連射。ゲートにしがみついていた敵兵は、みんな撃ち落とされてしまいました。
「うぎゃ~!」
さらにノルン王国軍兵士の1人が突進。上昇中のゲートの先端に飛びつこうとします。
「逃がすかーっ!」
ゲートの先端は地面より2m50cmくらいの高さ。兵の指はぎりぎり届きませんでした。ほぞを噛む兵。
「ちっ・・・」
ノルン王国軍兵士たちは、上空に向かって小銃を一斉射撃。
「くそーっ、逃がすかよ!」
空中要塞の底辺に次々と着弾。が、底辺は硬く、銃弾はすべて弾かれてしまいました。
空中要塞はあっという間に大空高く舞い上がりました。もう銃弾が届かない距離。ほぞを噛むノルン王国軍の兵たち。
「ちっ!・・・」
空中要塞コントロールルーム。ナルヴィはモニターを見てほっとしてます。
「ふーっ、助かったぁ・・・」
地上に取り残されてしまったグラニ帝国軍の兵たちは、完全に戦意喪失。武器をすべて放り出しました。
小銃を構えじりじりと寄って来るノルン王国軍の兵たち。焦るグラニ帝国軍の兵たち。
「うう・・・」
何人かは意を翻《ひるがえ》し、一度は地面に捨てた刀剣を拾い上げ、または拳でノルン王国軍の兵に突っ込んで行きます。
「うぉーっ!」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる