リトルクイーンのいけない魔法(R18+)

のどか

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 準一の左手首と娼婦の右ひじが完全に絡み合いました。その瞬間2人のマナの力が一つになりました。と同時に、タイマーのようなものがカチッ!と作動し始めました。
 娼婦は準一を見て、
「今日はたっぷり楽しみましょう!」
 準一の顔はさらに赤くなりました。
「あははは・・・」
 お側ご用人とは別の侍女に導かれ、2人は廊下の奥へと歩いて行きます。この瞬間もタイマーは、チッ・チッ・チッ・チッとカウントダウンを続けます。
 姫は側にいる侍従長を見ました。
「じゃ、私たちも行きましょか?」
「御意!」
 姫は準一たちは90度別方向に歩き始めようとしました。侍従長と2人のお側ご用人も、姫に続きます。
 が、その瞬間、カウンターがゼロに。すると娼婦の全身がピカッと光り始めました。びっくりする姫。
「え?」
 娼婦の身体が発する光がさらに眩くなりました。と、今度は準一の背中が光り始めました。どうやらよみがえりの魔法円が反応したようです。その光が着てる服を突き抜けてきたのです。
 この間約1秒。そして・・・
 ドカーン! 大爆発。娼婦の身体が木端微塵に吹き飛び、娼婦と手をつないでいた準一の身体も粉々に吹き飛びました。さらに前を歩いてた侍女も吹き飛ばされてしまいました。
 壁に臓物の欠片や血漿がびっしりとこびりつきます。遠くにいた姫の顔にも、肉片が張り付きました。唖然とする姫。
「ああ・・・」
 侍従長は爆風を浴び、思わず尻もち。
「な、何が起きたんじゃ!?・・・」
 お側ご用人の2人も、爆風を受け思わず顔をそむけました。
「くっ・・・」
 他の侍従や侍女、近衛兵たちが駆け付けてきました。と、姫が崩れ落ちるように倒れました。突然の出来事に気を失ってしまったのです。
 なんと準一は、この世界に来て、たった5日で爆死してしまいました。

 夜になりました。ここは宮殿の中の一室。カウチに姫が座ってます。顔は放心状態。すぐ側にお側ご用人の侍女が立ってます。侍女は姫の顔をそーっと確認すると、ドアを開け、廊下に出、別の部屋のドアをノック。
「失礼します」
 そしてドアを開けました。

 この部屋では会議が行われてました。臨時の王室会議です。侍女が報告。
「姫はいまだに放心状態にあります。ちょっと時間がかかるかもしれません」
 侍従長はそれを聞いて落胆。
「はあ・・・ 困りましたなあ・・・」
 ちなみに、今この会議に出席してるメンバーですが、将軍、お側ご用人を含む侍従・侍女衆、近衛兵。ヒャッハーなコマンダーも参加してます。そのコマンダーの発言。
「しかし、なんで娼婦は爆死したんだ? 自爆か? 半裸だったんだろ? どこに爆弾を隠し持ってたんだ?」
 侍従長が応えます。
「私は爆発する瞬間を見ましたが、身につけていた爆弾が爆発したというより、あの娼婦の身体そのものが爆発したという感じでした」
 年いった侍女(侍女長)がつぶやきます。
「う~ん、魔法を使える者があの娼婦の身体に時限爆弾魔法を仕掛けておいたって言うの?・・・」
 近衛兵の1人。
「娼婦は自分の意志でその魔法にかかった?」
 彼の隣りの近衛兵。
「いや~ 常識的に考えて、そんな死んで当たり前な魔法に自らかかる者はいないんじゃないんですか? だいたい女王陛下以外、この国に魔法を使える者はいないはず!?」
 別の近衛兵。
「う~ん、グラニ帝国に雇われてる魔女が密かに魔法をかけていた?・・・」
 さらに別の近衛兵が質問。
「その娼婦、誰が買ったんだ、昨日は?」
 侍従の1人が応えます。
「今別室で娼館で働く者すべてを取り調べてますが、どうやら昨日は女が買ったようです」
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