リトルクイーンのいけない魔法(Ｒ18＋)

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　室内。観音開きのドアが開き、侍女と侍従と腕を組んだ準一と娼婦が入ってきました。
　室内は10畳くらいか？　中央には天蓋付きベッドがあります。その他高級な調度品がずらり。
　部屋に入った娼婦はあたりをキョロキョロ。
「こりゃまたずいぶん立派な部屋ねぇ～　さすが王宮！」
　娼婦はひじを組んでる準一を見て、
「では、まずはお風呂を借りましょうか？」
　すると侍女は奥にあるドアを開け、
「お風呂ならここにありますよ」

　タイル張りの浴室。浴槽はすでにお湯で満たされてます。娼婦はドアを開けそれを確認。
「あら、お風呂までついてるなんて･･･」
　準一も浴室内部を見てびっくりしてます。
「ええ、こんなものまでついてんの、この部屋？･･･」
　ちなみに、この世界、浴室までついてる娼館の部屋は稀有ですが、準一の時代のラブホテルには、１部屋１部屋浴室がついてるのが当たり前。悲しいかな、童貞の準一はそんなことも知らないようです。
　と、娼婦は準一にいきなりキス。かなりディープなキスです。準一はびっくり。
「うっ!?･･･」
　娼婦は唇を離し、
「準一さん、いろいろと教えてあげますよ。姫はクンニを所望のようですから、まずは私の大事なところを舐めてもらいましょうか？」
　準一は顔が真っ赤。
「あはは･･･」
　侍女と侍従は観音開きのドアを開け、準一と娼婦を見て、
「それでは十分お楽しみください」
　バタン。ドアが閉まりました。

　廊下を並んで歩く侍女と侍従。侍従が口を開きます。
「あ～あ、あと80日で姫はあの男と結婚か･･･」
　侍女はそれに応えるように、
「私たちもあと80日でお役御免ね」
「お役御免になったらどうするんですか？」
「私は娼婦に戻るわよ」
　すると侍従はちょっとかしこまり、
「あ、あの･･･ 結婚しません、自分と？」
　急に言われたもので、侍女はびっくり。
「ええ？･･･」
　侍従ははにかみながら、
「自分、もうお金をたくさん稼いだから、男娼やめて、事業を始めようと思ってるんですよ。そうなると身を固めた方がいいかなあ～って思って･･･」
　侍女はちょっと考え、侍従に質問。
「あなた、南の街道沿いの宿場町出身だったわよね」
「ええ」
「あのへんはたくさん人が通るから、にぎやかなんでしょうねぇ？」
「ええ、まあ」
「私は北の方にあるヘルヘイムという村の出身です」
　侍従は一瞬頭を巡らませ、それから口を開きました。
「ごめんなさい、自分の知らない村みたいです、あはは･･･」
「当たり前よ。街道からはずれた内陸の村なんだから･･･
　その村は農民ばかりの村なんだけど、近くに火山があるせいか、土地が火山灰でやせ細ってて、できる作物はわずか。みんな苦労してるの。
　私は娼館でも造れば少しはにぎわうんじゃないかとみんなに訴えたんだけど、だれも耳を貸してくれなかった、年端のいかない少女だったからね、当時の私は･･･
　そんなこと考えてるうち、私も娼婦になっていた･･･
　半年前姫のセックス指南役の話が来たとき、私は真っ先に申し込んだ。姫に直談判しようと思ったのよ。私の村にも娼館を造って、て！　そしたら本当にその仕事をゲットできた。
　私は姫に自慰オナニーの仕方を教えてあげる代わりにこの話をしたら、姫はすぐに担当役人にこの話を伝えてくれた。私はこれで村は豊かになると思ったんだけどね･･･
　役人からの応えはノーだった。とても採算が取れないと判断されたのよ」
「そんなことがあったんだ」
「でも、こんな約束をもらったの。私がその村に私財で娼館を建てたら、それを国営の娼館と認めてもいいと」
　侍従は心の中で苦笑い。
「それ、国営と言えるのか？･･･」