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この姫の異変に準一も気づき、立ち止まりました。で、姫に質問。
「ん、どうしたの、姫?」
「魔法円が消えた・・・」
「ええ?」
「あなたの世界に設置したあなたの世界とこっちの世界をつなぐ魔法円が消えちゃったのよ!?・・・」
「それって?」
「準一の世界に二度と行けなくなっちゃった・・・ どうしよう!・・・」
「オレは別に構わないよ。オレは父親殺しだ。元の世界に帰れなくなったって、それはそれで本望だよ」
侍従長。
「しかし、準一殿の世界に行けなくなったとすると、もう武器の調達は?・・・」
姫はこの大広間に描かれた巨大な魔法円を見て、
「未来の武器ならまたこの魔法円を使って調達してくればいいわ。この魔法円があれば、ありとあらゆる世界に行くことができるんだから。
けど、なんで向こうの世界の魔法円が消えちゃったんだろ?」
姫は再び床に描かれた巨大な魔法円を見て、
「私がこの魔法円でとりあえず異世界に行ってみる。行った世界が有用じゃなかったら、すぐにここに舞い戻って来る。もし、有用な世界だったら、魔法円でマーキングしておく。そうすればその世界に何度も行くことができるんだ」
「そんな仕組みだったんだ・・・」
侍従長。
「ともかく今日はもう遅くなりました。お休みください」
こうしてこの日は解散となりました。
翌朝、8時くらいか? いつものように姫と準一がタンデムで箒に乗って飛行してます。準一は肩にカバンをかけてます。中にはパトロール魔女ジェニーのDVDBOXとDVDプレイヤーが入ってます。
準一は電源である太陽光パネルの場所に向かうと思ってましたが、それをあっさり通り過ぎてしまいました。準一は前にいる姫に呼びかけます。
「あれ? 姫、どこに行くの? パトロール魔女ジェニーのDVD、一緒に見ようよ!」
「それはあと。今はどうしても行かなくっちゃいけないところがあるんだ」
2人の行く先に小さな建物が見えてきました。丘の上にある建物。建物の前には石畳があります。石畳はかなり広いようですが、大部分は草に埋もれていて、具体的な広さはわかりません。小さな建物の前のみ除草してあるようです。
2人が乗る箒が小さな建物の前に降り立ちました。準一は姫に質問します。
「この建物は?」
「図書館」
「ん~ 図書館にしては小さいんじゃないの?」
姫は周囲を見渡しました。
「ふふ、ここには元々宮殿があったそうよ。けど、地震で壊れちゃって、今の場所に宮殿を移転したんだって」
「その地震て、もしかして先代の王様の?」
「あは、じぃから聞いてるんだ?
そうよ、その通り。生まれたばかりの6人の愛娘を次々と処分されたおじい様が、怒りのあまり引き起こした地震。ま、おじい様は肯定も否定もしてなかったみたいだけどね。
宮殿は壊れちゃったけど、この建物だけは無傷で済んだみたい。そこで宮殿内にあった重要な書物をここに移した。本当は一時保管の予定だったんだけど、いろいろとあってそのままここに保管することになったんだ。
いつの間にかこの建物の存在は忘れ去られちゃったけど、私にとってこの建物は、とっても大事な図書館なの」
建物のドアには物々しい鍵がかかってます。
姫はその鍵に右手で触れ、何かをつぶやきました。鍵を解除する呪文のようです。するとカチッという音が響きました。鍵が解除された音のようです。
姫は準一に中に入るように促しました。
「さあ!」
建物の中。今ドアが開き、姫と準一が入ってきました。室内は薄暗くなってます。すべての窓にぶ厚いカーテンがかかってました。
「ん、どうしたの、姫?」
「魔法円が消えた・・・」
「ええ?」
「あなたの世界に設置したあなたの世界とこっちの世界をつなぐ魔法円が消えちゃったのよ!?・・・」
「それって?」
「準一の世界に二度と行けなくなっちゃった・・・ どうしよう!・・・」
「オレは別に構わないよ。オレは父親殺しだ。元の世界に帰れなくなったって、それはそれで本望だよ」
侍従長。
「しかし、準一殿の世界に行けなくなったとすると、もう武器の調達は?・・・」
姫はこの大広間に描かれた巨大な魔法円を見て、
「未来の武器ならまたこの魔法円を使って調達してくればいいわ。この魔法円があれば、ありとあらゆる世界に行くことができるんだから。
けど、なんで向こうの世界の魔法円が消えちゃったんだろ?」
姫は再び床に描かれた巨大な魔法円を見て、
「私がこの魔法円でとりあえず異世界に行ってみる。行った世界が有用じゃなかったら、すぐにここに舞い戻って来る。もし、有用な世界だったら、魔法円でマーキングしておく。そうすればその世界に何度も行くことができるんだ」
「そんな仕組みだったんだ・・・」
侍従長。
「ともかく今日はもう遅くなりました。お休みください」
こうしてこの日は解散となりました。
翌朝、8時くらいか? いつものように姫と準一がタンデムで箒に乗って飛行してます。準一は肩にカバンをかけてます。中にはパトロール魔女ジェニーのDVDBOXとDVDプレイヤーが入ってます。
準一は電源である太陽光パネルの場所に向かうと思ってましたが、それをあっさり通り過ぎてしまいました。準一は前にいる姫に呼びかけます。
「あれ? 姫、どこに行くの? パトロール魔女ジェニーのDVD、一緒に見ようよ!」
「それはあと。今はどうしても行かなくっちゃいけないところがあるんだ」
2人の行く先に小さな建物が見えてきました。丘の上にある建物。建物の前には石畳があります。石畳はかなり広いようですが、大部分は草に埋もれていて、具体的な広さはわかりません。小さな建物の前のみ除草してあるようです。
2人が乗る箒が小さな建物の前に降り立ちました。準一は姫に質問します。
「この建物は?」
「図書館」
「ん~ 図書館にしては小さいんじゃないの?」
姫は周囲を見渡しました。
「ふふ、ここには元々宮殿があったそうよ。けど、地震で壊れちゃって、今の場所に宮殿を移転したんだって」
「その地震て、もしかして先代の王様の?」
「あは、じぃから聞いてるんだ?
そうよ、その通り。生まれたばかりの6人の愛娘を次々と処分されたおじい様が、怒りのあまり引き起こした地震。ま、おじい様は肯定も否定もしてなかったみたいだけどね。
宮殿は壊れちゃったけど、この建物だけは無傷で済んだみたい。そこで宮殿内にあった重要な書物をここに移した。本当は一時保管の予定だったんだけど、いろいろとあってそのままここに保管することになったんだ。
いつの間にかこの建物の存在は忘れ去られちゃったけど、私にとってこの建物は、とっても大事な図書館なの」
建物のドアには物々しい鍵がかかってます。
姫はその鍵に右手で触れ、何かをつぶやきました。鍵を解除する呪文のようです。するとカチッという音が響きました。鍵が解除された音のようです。
姫は準一に中に入るように促しました。
「さあ!」
建物の中。今ドアが開き、姫と準一が入ってきました。室内は薄暗くなってます。すべての窓にぶ厚いカーテンがかかってました。
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