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なお、ブリュンの身体と箒は緑色に輝いてます。実はこれは認識除外魔法。これによってブリュンの身体と箒は透明になってます。ブリュンの存在は、姫と準一に気づかれることはありません。
ただし、ブリュンの身体から放たれてる膨大なマナの力に気づけば、その限りではないようです。
と、姫は何かに気づいたようです。
「え?・・・」
姫は失くしたものを捜すようにあたりをキョロキョロし始めました。準一はそれを不思議に思いました。
「ん、どうしたの?」
「何か強烈なマナの力を感じる?・・・」
「え?・・・」
姫はふと上を見ました。そこにはブリュンが。びっくりするブリュン。
「ええ、気づかれた?・・・」
が、姫の視線はすぐに別の処《ところ》に。胸を撫で下ろすブリュン。
「ふ~ 偶然眼が合っただけか?・・・ ふふ、そうだよね。あんな小娘に私の認識除外魔法が破られるはずがないわよね」
姫。
「あは、準一が後ろに乗ってるせいで、マナの力の発生源がどこだかわからないや。この世界にはほんと、マナの力を持った人がたくさんいるなあ」
さらに、
「準一よりマナの力が強い人がこの世界にはたくさんいる・・・」
と言おうとしましたが、準一に失礼と思い、その発言は控えました。
姫と準一の前に巨大な魔法円が見えてきました。姫。
「じゃ、転移するよ!」
「OK!」
2人を乗せた箒が魔法円の中心に突入。青い光のつぶに包まれ、そのまま吸い込まれるように消えました。
ブリュンが乗ってる箒がすーっと下がり、魔法円の前に来ました。
「魔法円?・・・ ええ、何これ? こんなものでマーキングしておかないと、同じところに来ることができないっていうの?
ふ、あの娘、すごい魔女だと思ってたけど、大したことなさそうね」
ブリュンは30cmくらいの棒(魔法の杖)を持っており、それを軽やかに振りました。
「えい!」
棒の先から放たれた魔法が魔法円に降りかかり、魔法円はバリンとガラスのように砕け散りました。ブリュンはニヤリと笑い、
「ふふ、これであの娘、もうこの世界に二度と来ることはできないはず!」
ここはノルン王国の宮殿。尖塔の上には不格好な月が輝いてます。
大広間では巨大な魔法円の中に姫と準一が立ってます。2人の回りに侍従長や巨漢のコマンダーや将軍たちが集まってました。
「姫ーっ!」
侍従長は姫の側に来て、
「姫のお蔭でたくさんの銃や銃弾が調達できました。これでノルン王国は安泰ですぞ!」
姫。
「どう、じぃ、1時間以内に帰ってきたでしょ?」
侍従長は大きな時計を見て、
「はい、ジャスト1時間で帰ってきました!」
準一は苦笑い。心の中で言い放ちました。
「おいおい、姫、あのままオレの部屋で性交してたら、1時間は軽く越えてたんじゃないか?」
姫は準一を見て、
「ねぇ、準一、さっきのDVD、今から見ましょうよ!」
「ええ? 今は夜だから、太陽光発電は使えないよ。あの機械は電気がないと使えないんだよ」
姫は残念そう。
「そっかあ・・・」
しかし、実はこの世界に設置された太陽光パネルには、蓄電池が併設されてました。見ようと思えば見ることができたのです。準一は本当に機械に疎いようです。
ちなみに、姫や侍従長も蓄電池の存在を知りませんでした。
姫は再び準一を見て、
「じゃ、寝よっか」
侍従長がその言葉に過敏に反応。
「姫、添い寝は禁止ですぞ。1人でご就寝ください!」
「あは、わかってるって」
姫と準一が並んで歩き始めました。2人は談笑してますが、姫が突然はっとし、立ち止まりました。
「あ?」
ただし、ブリュンの身体から放たれてる膨大なマナの力に気づけば、その限りではないようです。
と、姫は何かに気づいたようです。
「え?・・・」
姫は失くしたものを捜すようにあたりをキョロキョロし始めました。準一はそれを不思議に思いました。
「ん、どうしたの?」
「何か強烈なマナの力を感じる?・・・」
「え?・・・」
姫はふと上を見ました。そこにはブリュンが。びっくりするブリュン。
「ええ、気づかれた?・・・」
が、姫の視線はすぐに別の処《ところ》に。胸を撫で下ろすブリュン。
「ふ~ 偶然眼が合っただけか?・・・ ふふ、そうだよね。あんな小娘に私の認識除外魔法が破られるはずがないわよね」
姫。
「あは、準一が後ろに乗ってるせいで、マナの力の発生源がどこだかわからないや。この世界にはほんと、マナの力を持った人がたくさんいるなあ」
さらに、
「準一よりマナの力が強い人がこの世界にはたくさんいる・・・」
と言おうとしましたが、準一に失礼と思い、その発言は控えました。
姫と準一の前に巨大な魔法円が見えてきました。姫。
「じゃ、転移するよ!」
「OK!」
2人を乗せた箒が魔法円の中心に突入。青い光のつぶに包まれ、そのまま吸い込まれるように消えました。
ブリュンが乗ってる箒がすーっと下がり、魔法円の前に来ました。
「魔法円?・・・ ええ、何これ? こんなものでマーキングしておかないと、同じところに来ることができないっていうの?
ふ、あの娘、すごい魔女だと思ってたけど、大したことなさそうね」
ブリュンは30cmくらいの棒(魔法の杖)を持っており、それを軽やかに振りました。
「えい!」
棒の先から放たれた魔法が魔法円に降りかかり、魔法円はバリンとガラスのように砕け散りました。ブリュンはニヤリと笑い、
「ふふ、これであの娘、もうこの世界に二度と来ることはできないはず!」
ここはノルン王国の宮殿。尖塔の上には不格好な月が輝いてます。
大広間では巨大な魔法円の中に姫と準一が立ってます。2人の回りに侍従長や巨漢のコマンダーや将軍たちが集まってました。
「姫ーっ!」
侍従長は姫の側に来て、
「姫のお蔭でたくさんの銃や銃弾が調達できました。これでノルン王国は安泰ですぞ!」
姫。
「どう、じぃ、1時間以内に帰ってきたでしょ?」
侍従長は大きな時計を見て、
「はい、ジャスト1時間で帰ってきました!」
準一は苦笑い。心の中で言い放ちました。
「おいおい、姫、あのままオレの部屋で性交してたら、1時間は軽く越えてたんじゃないか?」
姫は準一を見て、
「ねぇ、準一、さっきのDVD、今から見ましょうよ!」
「ええ? 今は夜だから、太陽光発電は使えないよ。あの機械は電気がないと使えないんだよ」
姫は残念そう。
「そっかあ・・・」
しかし、実はこの世界に設置された太陽光パネルには、蓄電池が併設されてました。見ようと思えば見ることができたのです。準一は本当に機械に疎いようです。
ちなみに、姫や侍従長も蓄電池の存在を知りませんでした。
姫は再び準一を見て、
「じゃ、寝よっか」
侍従長がその言葉に過敏に反応。
「姫、添い寝は禁止ですぞ。1人でご就寝ください!」
「あは、わかってるって」
姫と準一が並んで歩き始めました。2人は談笑してますが、姫が突然はっとし、立ち止まりました。
「あ?」
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