62 / 143
62
しおりを挟む
準一は姫を見て、
「姫、逃げないと!」
姫も我に還ってました。
「うん!」
姫は壁に立てかけてあった箒を掴みます。箒にまたがると、姫と準一の足はフローリングから離れました。
2人を乗せた箒は、雨戸に開いた穴に向かいます。準一の耳にドアを激しく開く音が聞こえてきました。
「待てーっ!」
が、準一は振り返りません。
2人の背中にかかる怒号。けど、2人を乗せた箒は窓の外に出て行ってしまいました。
箒にまたがって上空を飛ぶ姫と準一。姫はつぶやいてます。
「準一て本当に固いんだね? それとも私、あまり魅力的な女じゃないのかなあ?・・・」
準一。
「姫は魅力的な女の子だよ。けど、まだ子どもだよ」
「12歳だからダメだっていうの、また~? 13歳になったら性交してくれるの?」
「前にも言ったでしょ。オレの世界じゃ、18歳になるまで性交しちゃいけないんだって」
「え~!・・・
じゃ、こうするよ。私、13歳になったらいろんな男の人と性交して、いろいろとテクニックを磨くよ」
準一は苦笑いして、思いました。
「おいおい、女王様が言うことかよ、それ?」
「準一もいろんな女の人と性交して、テクニックを磨いてね。私、たくさんの女の人を紹介するから。
私、性交で失神してみたいんだ。思いっきり潮も吹いてみたい・・・」
「ええ~?・・・」
性交で失神してみたい、思いっきり潮も吹いてみたいって・・・ 姫はなんでそんなこと知ってるんだ? 本当に12歳の女王なのか?
準一は童貞。姫の発言はかなり刺激的です。
姫の発言が続きます。
「ところでさぁ、輪廻転生て信じられてるの、準一の世界では?」
「輪廻転生? う~ん、どうなんだろ? 宗教によって違うんじゃないのかな?」
「準一は?」
「信じてる方かな?」
「私は信じてるよ。私の世界では輪廻転生の女神様がいるんだ。現世で結ばれることがなかったカップルが輪廻転生の女神様に祈れば、来世で2人は結ばれるんだ。もちろん現世で正しい行いをしてないといけないんだけどね」
「あは、それじゃオレは絶対ムリだ。実の父親を殺しちまったからな、オレは・・・」
「あは、そっかあ・・・」
「姫、なんでそんな話をするの?」
「なんか私、すぐに死んじゃうような気がするんだ・・・」
「ええ?」
「だって、ノルン王国は今、グラニ帝国とウルズ王国とスクルド王国と3つの国に狙われてるんだよ。
やつらの狙いはきっと私だよ。私の命を獲るということは、ノルン王国を乗っ取るということ。いつ殺されても不思議じゃないんだよ、私!」
「ふふ、そのために武器を調達してきたんだろ? 小銃があればやつらに勝てるよ、絶対」
「そうだといいけど・・・
あ~あ、死ぬ前に一度でいいから性交したいなあ・・・」
姫は振り返り、準一の肩に掛かったカバンを見て、
「そう言えば、準一、何持ってきたの?」
「パトロール魔女ジェニーのDVDとそれを見る機械だよ。姫は魔女はみんな悪の存在だと思ってるけど、世の中には正義の魔女もいるんだよ。このアニメにはそれが収められてるんだよ」
姫は懐疑的。
「う~ん、信じられない・・・」
「ふふ、これを見るばわかるよ」
この2人のやりとりをさらに高いところから見てる人影がありました。箒に横乗りしたブリュンです。ブリュンはニヤッとして、
「やっと見つけたわよ、姫様!」
ブリュンは夜の街を見渡して、
「姫様の身体が発してるマナの力を辿って見つけようと思ってたけど、この世界たら、マナの力を持ってる人がたくさんいて、捜すの、ほんと苦労したわよ」
「姫、逃げないと!」
姫も我に還ってました。
「うん!」
姫は壁に立てかけてあった箒を掴みます。箒にまたがると、姫と準一の足はフローリングから離れました。
2人を乗せた箒は、雨戸に開いた穴に向かいます。準一の耳にドアを激しく開く音が聞こえてきました。
「待てーっ!」
が、準一は振り返りません。
2人の背中にかかる怒号。けど、2人を乗せた箒は窓の外に出て行ってしまいました。
箒にまたがって上空を飛ぶ姫と準一。姫はつぶやいてます。
「準一て本当に固いんだね? それとも私、あまり魅力的な女じゃないのかなあ?・・・」
準一。
「姫は魅力的な女の子だよ。けど、まだ子どもだよ」
「12歳だからダメだっていうの、また~? 13歳になったら性交してくれるの?」
「前にも言ったでしょ。オレの世界じゃ、18歳になるまで性交しちゃいけないんだって」
「え~!・・・
じゃ、こうするよ。私、13歳になったらいろんな男の人と性交して、いろいろとテクニックを磨くよ」
準一は苦笑いして、思いました。
「おいおい、女王様が言うことかよ、それ?」
「準一もいろんな女の人と性交して、テクニックを磨いてね。私、たくさんの女の人を紹介するから。
私、性交で失神してみたいんだ。思いっきり潮も吹いてみたい・・・」
「ええ~?・・・」
性交で失神してみたい、思いっきり潮も吹いてみたいって・・・ 姫はなんでそんなこと知ってるんだ? 本当に12歳の女王なのか?
準一は童貞。姫の発言はかなり刺激的です。
姫の発言が続きます。
「ところでさぁ、輪廻転生て信じられてるの、準一の世界では?」
「輪廻転生? う~ん、どうなんだろ? 宗教によって違うんじゃないのかな?」
「準一は?」
「信じてる方かな?」
「私は信じてるよ。私の世界では輪廻転生の女神様がいるんだ。現世で結ばれることがなかったカップルが輪廻転生の女神様に祈れば、来世で2人は結ばれるんだ。もちろん現世で正しい行いをしてないといけないんだけどね」
「あは、それじゃオレは絶対ムリだ。実の父親を殺しちまったからな、オレは・・・」
「あは、そっかあ・・・」
「姫、なんでそんな話をするの?」
「なんか私、すぐに死んじゃうような気がするんだ・・・」
「ええ?」
「だって、ノルン王国は今、グラニ帝国とウルズ王国とスクルド王国と3つの国に狙われてるんだよ。
やつらの狙いはきっと私だよ。私の命を獲るということは、ノルン王国を乗っ取るということ。いつ殺されても不思議じゃないんだよ、私!」
「ふふ、そのために武器を調達してきたんだろ? 小銃があればやつらに勝てるよ、絶対」
「そうだといいけど・・・
あ~あ、死ぬ前に一度でいいから性交したいなあ・・・」
姫は振り返り、準一の肩に掛かったカバンを見て、
「そう言えば、準一、何持ってきたの?」
「パトロール魔女ジェニーのDVDとそれを見る機械だよ。姫は魔女はみんな悪の存在だと思ってるけど、世の中には正義の魔女もいるんだよ。このアニメにはそれが収められてるんだよ」
姫は懐疑的。
「う~ん、信じられない・・・」
「ふふ、これを見るばわかるよ」
この2人のやりとりをさらに高いところから見てる人影がありました。箒に横乗りしたブリュンです。ブリュンはニヤッとして、
「やっと見つけたわよ、姫様!」
ブリュンは夜の街を見渡して、
「姫様の身体が発してるマナの力を辿って見つけようと思ってたけど、この世界たら、マナの力を持ってる人がたくさんいて、捜すの、ほんと苦労したわよ」
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる